「1年間、よろしくお願いします」
「よろしくお願いします」
深々と頭を下げる五条と家入。
「僕、領域展開使えないんだけど」
「えっ 情報と違う。あーでも、俺より強いんだろ? 俺、一年後に両面宿儺を倒さないといけなくてさ。それなのに蒼しか使えないから、よろしくお願いします」
「両面宿儺……?」
「そー。このままだと、両面宿儺の世界斬で俺、真っ二つになって殺されちゃうんだって。それ以前に、甚爾を魔法でズルして下したせいで、勝負にもならないだろうからって事で修行に来た」
「世界斬……。宿儺の器が現れるって事かな?」
「そう。両面宿儺を復活させようとする一派が現れるからって。これ予言で絶対ね」
「こっちでもそうなると思う?」
「両面宿儺を呪物にしたのと同じ奴だから、指があるなら復活あると思う」
「ふむ……いいよ。自分を鍛えるってのも変な感じだけど、鍛えてあげよう」
「さんきゅ! あ、お土産いっぱい持ってきたんだ。みんなで食べてね」
五条と家入は、アニマルクッキーや蛙チョコ、百味ビーンズなどをプレゼントする。
せっかくだからと五条の誕生会は仕切り直しとなり、ささやかなお祝いを楽しんだ。
「部屋は」
「あ、俺と硝子は同じ部屋ね」
「「「は?」」」
「だって硝子が何するかわからないし」
「硝子が何をするっていうんだよ」
「ナンパ」
「それは個人の自由だろ」
「こいつ男に化けて片っ端から隠し子作りまくる悪癖あるんだけど。しかも男は女に変えてから押し倒すから男女関係ないんだけど」
「嘘でしょ?」
「何出鱈目言ってんだ」
五条と家入は2人で抗議する。だが駄猫硝子は目を逸らした。
「硝子の子供達の写真見る?」
証拠写真として、お母さんと赤ちゃんの写真をたらふく見せる五条。
「えっ まさか傑も?」
「俺は傑を酔わせて襲おうとした時点で硝子に甘くすんのをやめた」
「まじで?」
「ウッソだろお前」
「いやだって、夏油も一回痛い目見たほうが学ぶだろ。勉強になるしwin-winじゃん」
「クズの言い訳が来た」
ざわざわしつつも、少し広い部屋を2人に貸す事に決まった。
そして、手合わせである。
「よわっ!!! 憂太が勝てちゃうじゃん!!」
「うわ、つっよ……。やっぱり魔法の勉強併用してる分、不利か……」
「全然ダメじゃん。魔法って何が出来るの?」
「そうだね。得意魔法はレバロ……物の修理かな。良く壊した物の修繕や後始末の手伝いもしてるよ」
好きなのもレバロである。大物を治すのはとても楽しいのだ。
壊れた屋敷なんて大喜びで治しちゃう。
「それも大事だけどさ。僕だけに出来る仕事をガンガン片付けたほうがよくない?」
そう、五条は五条だけに出来る仕事を片付けるだけでタイムオーバーになってしまうのだ。何せ、本当に五条だけにしかできない依頼が多すぎる。
「んー。呪霊だけなら割となんとかなるんだよね」
「なんとかって?」
「守護霊呪文ってのがあってさ。楽しい記憶を媒介に、守護霊と呼ばれる生き物を呼び出す魔法なんだけど。これが反転術式と酷似した性質を持ってて、呪霊にぶつけると面白いように消せちゃうの」
「良いじゃん。それ、生徒達に教えられる?」
「そうだね。僕をちゃんと鍛えてくれるなら喜んで。ただ、とても楽しい記憶がないと駄目だから、守護霊休暇はもらうよー」
「守護霊休暇。何それ」
「予算が出て楽しいことしまくれるお休み。実質修行なんだけど」
「そんな羨ましい制度があるの?」
「あるよー。あとオバブロ休暇。魔法を使いすぎてストレス溜めると化け物になっちゃうから、魔法を使いすぎた場合にとる休暇。僕働き者だから結構貰えてる。1ヶ月働いたら四連休みたいな感じかなー。あっ それと普通の休暇は別ね!」
「羨ましすぎる」
「でも、魔法は試験に合格しないと教えられないんだ。守護霊魔法も試験に受かったら教えてあげるよ」
「試しに受けてみたい」
そういうわけで、お互いに交互に物を教えるという事になったのだった。
マシュマロ
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