カルチャースクールに通ってるんだ   作:かりん2022

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作戦1、酔わせる

『悟〜たまにはクリスマスを2人で過ごさないかい?』

『いいな! あ、でも硝子は? 仲間外れはちょっと』

『私は同意の上でこっちで引っ掛けた奴とデートするから』

 

 そんなわけで、五条はウッキウキである。

 

「デート♪ デート♪」

「ウッキウキじゃん。硝子と出かけんの?」

「硝子は日中仕事があるし、夜はデートに行くから、俺と傑だけだよ。2人でスイーツバイキングするの。いいだろ。守護霊休暇」

「私たちも連れて行けよー」

 

 あまりにも五条が楽しそうで、真希がねだる。

 

「他の日にねー。今日は2人っきり♡」

 

 これで付き合ってないのである。

 後、五条と硝子は硝子が口説いてないときはとても仲が良い。それもあって五条は硝子が好きなのではと予想するものも多い。本命はどっちだ。

 

「ちっ 傑は呪詛師と行動してんだろ。いいのかよ」

「傑はまだ何もしてないし。そもそも、術師でも呪詛師でもない、狐さんだし」

 

 何を着ていこうと、服を選んでいると、五条と家入もウッキウキである。

 

「いやー。楽しみだね」

「向こうの夏油はどこが違うのか楽しみ。尻尾抱きしめたい」

「ちょっとポヤポヤしてたよね」

「……来るつもり?」

「もちろん!!」

「仲間外れは許さんぞ」

 

 この頃、硝子はわがままを口に出せるようになっている。

 それはいい結果を生んでいた。五条との距離も若干小さくなっていた。

 まず口に出す事、飛び込んでいく事だと、駄猫を見ていて気づいたのである。

 

「あっちの傑はどうしてるって?」

「デートだから気にしなくていいよ」

 

 その言葉に、家入は若干不安になる。まさか本当にやらかす気かあいつ。

 だが、まあ問題ないか。教祖は大人。駄猫も大人。

 大人同士のことなら、他者が介入すべきことではないのだ。

 まあでもスイーツバイキングは3時ごろ。健全な日中デートだ。

 

 翻って硝子のデートは夜。二つのデートに十分参加可能だ。

 

 ちゃんと尾行していくのに日下部の協力も得てある。

 五条はうるさそうなので内緒。桃鉄でもしていてもらおう。

 

 

 デート当日。

 魔法使い組は楽しい話やトラブルの話には事欠かないので、大変楽しいデートだった。

 そのまま、五条達はお部屋デートで桃鉄に挑み、家入は日下部と出かけた。

 

 そして事前に聞いていたレストランで、日下部と様子を伺うのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 夏油は戸惑っていた。

 硝子がどんな感じなのか、興味はあった。

 好奇心猫を殺すというが、夏油は自分に絶対の自信があった。

 天変地異が起こっても、硝子にいいようにされる事はない。

 なので、好奇心を優先して怖いもの見たさでデートを受けたのだが。

 

 硝子の魔法を受けて、夏油は超絶美人の女の子になっていた。

 そして、服を上から下まで下着からアクセサリーから靴下に至るまで買い与えられる。

 

「これが、私」

「可愛いよ、夏油」

 

 いや、めっちゃくちゃ可愛くないか? 硝子も格好いいし……。

 でも、女の子の体はかなり心許ない。こんなにほっそりなのに身体が重い。筋肉が無いのだ。立っているのがやっとである。術式は使えるのだから問題はないが。

 

「エスコートさせてよ」

 

優しく駄猫がエスコートする。

なんだか不思議な気持ちだった。今、こうして女になって、男になった硝子からエスコートされている。

しかも自分は超絶美人だ。

 

異性になるというのは、なんだかとても面白い。

硝子の肩に頭を預けると、なんだか凄く胸が高鳴るのだ。

女の子はシュチュエーションにドキドキするという奴である。

 

レストランで食事をした後、家入はぐっと夏油の腰を引き寄せた。

もちろん、酒はたらふく飲ませた。硝子と掛けをして、面白い話を交互にして笑わせた方が酒を飲む、というゲームをしたのだ。硝子の話題はクッソ豊富だった。完敗したので乾杯だった。レストランから出て、家入のとっておきの魔法界のお菓子を2人で摘む。

 

「ふふふ、硝子に酔わされちゃった」

 

 とても機嫌がいい夏油である。

 もう夏油もいい年なのだし、自己責任の大人なので、もし間違いが起こってもまあいいかぐらいに思っていた。そのハードルがググッと下がる。

 

 そしてラブホの前まで来た。

 ぼぅっと夏油はラブホを見て、五条を思い出す。

 ……いやだ。そう思った。

 

「硝子。ごめん。今日は帰るよ」

「帰さないよ?」

「帰るよ」

 

 呪霊を出そうとした所で、夏油は目を見開く。硝子に唇を奪われて。

 

「……硝、子」

 

 夏油は倒れて、それを抱えて家入はラブホに入る……ところで、怪しい男達が現れた! 総監部の刺客である!

 

「よくやった。呪詛師夏油傑を渡してもらおう」 

「なんだ、泥棒猫か?」

 

 総監部は一つ計算違いをしていた。

 餌を取られまいとする猫は強い。

 

寝ている夏油と荒ぶる駄猫。狙ってきた総監部。

 

デバガメしてる日下部と硝子。

 

戦闘が始まろうとしていた。




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