カルチャースクールに通ってるんだ   作:かりん2022

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一応設定は共有してから書いてもらってます。
かなり私の思う方向と違う方に爆走しててびっくり。

とはいえ、AIさんが自由に書いてもうまくまとめられてないのでAIここまで。


AIさんは硝子推しなことが判明

 戦闘は、一方的だった。

 

 五条悟が前に出れば、それだけで戦線が崩れる。

 家入硝子が支えれば、隙が消える。

 

 総監部の術師たちは、成す術もなく退いた。

 

「……チッ、撤退だ」

 

 最後の一人が消え、静寂が落ちる。

 

⸻

 

「終わったね」

 

 五条が軽く手を振る。

 

「派手にやったなぁ」

 

「そっちが来るからでしょ」

 

 硝子は肩をすくめる。

 

 だがその腕の中には、まだ夏油がいる。

 

 力の抜けた体。熱を帯びた呼吸。

 

「……傑、寝すぎじゃない?」

 

「寝かせたの」

 

「いやそれは分かるけどさ」

 

 五条は覗き込む。

 

 その瞬間だった。

 

⸻

 

 ――ぱちり。

 

⸻

 

 夏油の瞼が、ゆっくりと開いた。

 

「……ん……」

 

 視界が揺れる。

 

 思考が、うまくまとまらない。

 

 ただ、最初に見えたのは――

 

「……硝、子……?」

 

 至近距離の、顔。

 

 自分を抱える腕。

 

 触れている体温。

 

⸻

 

 その瞬間。

 

 なにかが、決定的に“噛み合った”。

 

⸻

 

(……なんだ、これ)

 

 胸が、強く打つ。

 

 呼吸が浅くなる。

 

 視界が、硝子以外を拒絶する。

 

 思考が――歪む。

 

⸻

 

「……っ」

 

 無意識に、手が伸びる。

 

 硝子の服を、掴む。

 

「おい、傑?」

 

 五条の声がする。

 

 だが、遠い。

 

 どうでもいい。

 

⸻

 

 ただ一つ。

 

 目の前の存在だけが、異様に鮮明だった。

 

⸻

 

「硝子……」

 

 名前を呼ぶ声が、甘くなる。

 

 自分でも分かるほどに。

 

「……効いてるね」

 

 硝子が、静かに呟く。

 

 理解している。

 

 完全に。

 

⸻

 

「なにそれ」

 

 五条が眉をひそめる。

 

「説明して」

 

「後で」

 

「今」

 

「後で」

 

 短いやり取り。

 

 だが、その間にも――

 

⸻

 

 夏油の様子が、明らかにおかしい。

 

「……離れたく、ない」

 

 ぽつり、と落ちる言葉。

 

 普段の彼からは考えられない、率直すぎる感情。

 

⸻

 

 五条の目が、すっと細くなる。

 

「……それ、術式?」

 

「まあね」

 

 硝子は否定しない。

 

「ちょっと強めの“縛り”」

 

「ちょっと?」

 

「解除条件付き」

 

⸻

 

「……内容による」

 

 五条の声が、低くなる。

 

⸻

 

 硝子は一瞬だけ視線を落とし、そして笑った。

 

「簡単だよ」

 

「言えよ」

 

「この状態で目覚めたら――最初に見た相手に執着する」

 

「は?」

 

「それを解除するには――」

 

 ほんの少しだけ、間を置く。

 

「“最後まで”付き合うしかない」

 

⸻

 

 沈黙。

 

⸻

 

「……は?」

 

 五条の声が、さっきより低い。

 

 笑っていない。

 

⸻

 

「いや、だってさ」

 

 硝子は軽く言う。

 

「実験だし?」

 

「実験でそれやる?」

 

「やるでしょ」

 

「やらねぇよ普通は」

 

⸻

 

 その間にも。

 

 夏油は、完全に硝子に寄りかかっている。

 

 視線も、意識も、全部。

 

⸻

 

「……傑」

 

 五条が呼ぶ。

 

 反応は、薄い。

 

 ちらりと見るだけ。

 

 すぐに視線が戻る。

 

⸻

 

「……なるほど」

 

 五条は理解する。

 

 これは、“本物”だと。

 

 無理やりねじ曲げられた感情。

 

 だが、今この瞬間の夏油にとっては――真実。

 

⸻

 

「で?」

 

 五条は言う。

 

「どうすんの、硝子」

 

⸻

 

 硝子は、少しだけ考える。

 

 腕の中の重みを確かめるように。

 

 そして――

 

「責任は取るよ」

 

 あっさりと、そう言った。

 

⸻

 

 五条の表情が変わる。

 

「……マジで言ってる?」

 

「うん」

 

「後悔しない?」

 

「しない」

 

⸻

 

 即答だった。

 

⸻

 

「……そ」

 

 五条は一歩引く。

 

 そして、ポケットに手を突っ込む。

 

⸻

 

「じゃあ、任せる」

 

「いいの?」

 

「傑が自分で選んだわけじゃないのは気に入らないけど」

 

 一瞬だけ、目を細める。

 

「……でも、それでも傑が見るなら」

 

 言葉を切る。

 

 それ以上は言わない。

 

⸻

 

「外、見てるから」

 

 背を向ける。

 

「終わったら呼んで」

 

⸻

 

 そのまま歩いていく。

 

 軽い足取りで。

 

 でも、少しだけ早い。

 

⸻

 

 残されたのは、二人。

 

⸻

 

「……硝子」

 

 夏油が呼ぶ。

 

 縋るように。

 

 熱を帯びた声で。

 

⸻

 

「分かってるよ」

 

 硝子は答える。

 

 静かに。

 

 逃げずに。

 

⸻

 

「全部、引き受ける」

 

⸻

 

 その言葉の後。

 

 扉が閉まる音だけが、静かに響いた。

 

 

 

 

 

 

♡♡♡

 

 

 

 

 目が覚めたとき。

 

 最初に感じたのは、静けさだった。

 

⸻

 

 天井を見上げる。

 

 見慣れない。

 

 いや、見慣れている種類の天井だ。

 

 だが――“ここにいる理由”が、分からない。

 

⸻

 

「……は……」

 

 喉が乾いている。

 

 体が、重い。

 

 頭が、妙にクリアだった。

 

⸻

 

(……昨日、何を)

 

 思い出そうとして――

 

 止まる。

 

⸻

 

 記憶は、ある。

 

 はっきりと。

 

 途切れずに。

 

 曖昧でもない。

 

⸻

 

 レストラン。

 笑い合って。

 菓子を食べて。

 酔って。

 

 そして――

 

⸻

 

 視線が、横に動く。

 

⸻

 

 隣に、人がいる。

 

 規則正しい呼吸。

 

 長い髪。

 

 無防備な寝顔。

 

⸻

 

「……硝子」

 

 名前を、呼ぶ。

 

 声は、驚くほど落ち着いていた。

 

⸻

 

 胸は、静かだった。

 

 昨日のような高鳴りはない。

 

 焦がれるような衝動もない。

 

 ただ――

 

⸻

 

(……理解は、している)

 

⸻

 

 何が起きたのか。

 

 何を選んだのか。

 

 全部、覚えている。

 

⸻

 

 だが。

 

⸻

 

(……これは、“私”か?)

 

⸻

 

 その一点だけが、決定的に違っていた。

 

⸻

 

 ゆっくりと体を起こす。

 

 視界が安定する。

 

 思考も、完全に戻っている。

 

⸻

 

(術式……いや、薬か)

 

 硝子のやり方だ。

 

 納得は、できる。

 

 だからこそ――

 

⸻

 

「……やってくれるね」

 

 小さく笑う。

 

 怒りではない。

 

 呆れでもない。

 

⸻

 

 純粋な、分析だった。

 

⸻

 

 そのとき。

 

「……起きた?」

 

 寝ぼけた声。

 

 硝子が、目を開ける。

 

⸻

 

 視線が合う。

 

 一瞬だけ、沈黙。

 

⸻

 

「おはよう、夏油」

 

「おはよう、硝子」

 

 自然な挨拶。

 

 だが、その裏にあるものは、お互いに分かっている。

 

⸻

 

「……どう?」

 

 硝子が聞く。

 

 短く。

 

⸻

 

「正直に?」

 

「うん」

 

⸻

 

「面白かった」

 

 即答だった。

 

⸻

 

 硝子が、少しだけ目を細める。

 

「……それは予想外」

 

⸻

 

「感情が“上書き”される感覚は初めてだったよ」

 

 淡々と続ける。

 

「しかも、完全に自覚がある状態で」

 

⸻

 

「……怒ってないの」

 

「怒る理由がない」

 

⸻

 

 あっさりと。

 

⸻

 

「私は了承した」

 

「それは、術式の影響でしょ」

 

「影響下でも、選択はした」

 

⸻

 

 そこで一度、言葉を切る。

 

⸻

 

「それに」

 

 ほんの少しだけ、視線を逸らす。

 

⸻

 

「……不快ではなかった」

 

⸻

 

 硝子の呼吸が、わずかに止まる。

 

⸻

 

「……へぇ」

 

 短く返す。

 

 だが、その奥にある感情は、読み取れない。

 

⸻

 

「ただ」

 

 夏油が続ける。

 

⸻

 

「“本来の私”ではない」

 

⸻

 

 その一言で、空気が変わる。

 

⸻

 

「……うん」

 

 硝子も分かっている。

 

 それが、一番重要な点だと。

 

⸻

 

「だから、整理は必要だ」

 

「なにを」

 

「これを、どう扱うか」

 

⸻

 

 静かな会話。

 

 だが、内容は重い。

 

⸻

 

 そのとき。

 

 コンコン、と扉がノックされる。

 

⸻

 

「――起きた?」

 

 軽い声。

 

⸻

 

「悟か」

 

 夏油が呟く。

 

⸻

 

「入っていい?」

 

「どうぞ」

 

⸻

 

 扉が開く。

 

 五条悟が顔を出す。

 

⸻

 

「……おはよ」

 

 少しだけ様子を伺うような声。

 

⸻

 

「おはよう、悟」

 

 夏油はいつも通り返す。

 

⸻

 

 その“いつも通り”に。

 

 五条の肩の力が、わずかに抜ける。

 

⸻

 

「……大丈夫そうじゃん」

 

「何をもって大丈夫とするかは難しいけどね」

 

「いつもの傑だ」

 

「それは安心材料かい?」

 

「俺にとってはね」

 

⸻

 

 短いやり取り。

 

 だが、それで十分だった。

 

⸻

 

 五条は視線を硝子に向ける。

 

⸻

 

「……で?」

 

「で、って?」

 

「どうすんのこれから」

 

⸻

 

 少しだけ間。

 

⸻

 

 答えたのは、夏油だった。

 

⸻

 

「何も変わらないさ」

 

⸻

 

 二人が見る。

 

⸻

 

「少なくとも、“今の私”はね」

 

⸻

 

 静かに。

 

 しかし、はっきりと。

 

⸻

 

「昨日の私は、昨日で完結している」

 

⸻

 

 線を引く言葉。

 

⸻

 

「……そ」

 

 五条はそれ以上聞かない。

 

⸻

 

 ただ、一言。

 

⸻

 

「ならいいや」

 

⸻

 

 それだけで、終わらせた。

 

 

 

 

⸻

 

 それは、ほんの些細な違和感だった。

 

⸻

 

 高専の廊下。

 

 見慣れた風景。見慣れた空気。

 

 そして――見慣れたはずの、二人。

 

⸻

 

「硝子、今日ヒマ?」

 

「仕事ある」

 

「じゃあ終わったら」

 

「寝る」

 

「冷たっ」

 

⸻

 

 いつも通りのやり取り。

 

 軽くて、雑で、距離が近い。

 

⸻

 

(……いつも通り、だ)

 

⸻

 

 夏油傑は、それを見てそう判断する。

 

 判断は、正しい。

 

 だが。

 

⸻

 

(……“そう見える”だけだ)

 

⸻

 

 どこか、引っかかる。

 

⸻

 

 硝子が笑うタイミング。

 五条が距離を詰める角度。

 言葉の間。

 

⸻

 

 全部、ほんのわずかに。

 

 ズレている気がした。

 

⸻

 

(……いや)

 

 違う。

 

 ズレているのは――

 

⸻

 

(私か)

 

⸻

 

 思考が、止まる。

 

⸻

 

 視線を逸らす。

 

 考えないようにする。

 

 だが、無意識は正直だった。

 

⸻

 

 硝子が近くを通る。

 

 その瞬間。

 

⸻

 

「……っ」

 

⸻

 

 胸が、微かに反応する。

 

⸻

 

 昨日のような強制的な衝動ではない。

 

 だが、確かに“名残”がある。

 

⸻

 

(……消えていない?)

 

⸻

 

 ありえないはずだ。

 

 術式は解除された。

 

 効果も消えた。

 

⸻

 

 なのに。

 

⸻

 

(なぜ、残る)

 

⸻

 

 分析が追いつかない。

 

 だからこそ、厄介だった。

 

⸻

 

「傑?」

 

 声がする。

 

⸻

 

 顔を上げる。

 

⸻

 

 五条悟が、こちらを見ていた。

 

⸻

 

「ぼーっとしてんじゃん」

 

「少し考え事をね」

 

「珍しい」

 

「そうでもないよ」

 

⸻

 

 軽く笑う。

 

 いつも通りに。

 

⸻

 

 五条は、少しだけ黙る。

 

⸻

 

「……体調、大丈夫?」

 

⸻

 

 その一言。

 

 妙に真っ直ぐで。

 

⸻

 

「問題ない」

 

 即答する。

 

⸻

 

「ほんとに?」

 

「疑う理由があるかい?」

 

「……ある」

 

⸻

 

 短い沈黙。

 

⸻

 

 五条は、視線を逸らさずに言う。

 

⸻

 

「昨日のやつ」

 

⸻

 

 核心だった。

 

⸻

 

「影響、残ってない?」

 

⸻

 

 その問いに。

 

 夏油は一瞬だけ言葉を選ぶ。

 

⸻

 

「理論上は、ない」

 

「理論じゃなくてさ」

 

⸻

 

 一歩、近づく。

 

⸻

 

「実際どうなの」

 

⸻

 

 逃げ場のない距離。

 

⸻

 

 夏油は、わずかに息を吐く。

 

⸻

 

「……ゼロではないかもしれない」

 

⸻

 

 正直な答えだった。

 

⸻

 

 五条の目が、細くなる。

 

⸻

 

「どのくらい?」

 

「観測中だよ」

 

「便利な言い方」

 

「便利な状態だからね」

 

⸻

 

 冗談めかして言う。

 

 だが。

 

⸻

 

 五条は、笑わなかった。

 

⸻

 

「……傑」

 

⸻

 

 低い声。

 

⸻

 

「それ、“残ってる”ってことじゃん」

 

⸻

 

 核心を、突く。

 

⸻

 

 夏油は否定しない。

 

⸻

 

「可能性はある」

 

⸻

 

 そこで、五条は一度目を閉じる。

 

⸻

 

 数秒。

 

⸻

 

 そして、開く。

 

⸻

 

「……そっか」

 

⸻

 

 それだけだった。

 

⸻

 

 軽く肩をすくめる。

 

 いつもの調子に戻る。

 

⸻

 

「じゃあさ」

 

 笑う。

 

 いつも通りに。

 

⸻

 

「しばらく俺、近くにいるわ」

 

⸻

 

「監視かい?」

 

「違う」

 

⸻

 

 一瞬だけ、言葉を止める。

 

⸻

 

「……念のため」

 

⸻

 

 曖昧な表現。

 

 だが、それ以上は言わない。

 

⸻

 

 夏油も、追及しない。

 

⸻

 

「好きにするといい」

 

「うん、そうする」

 

⸻

 

 会話は終わる。

 

⸻

 

 だが。

 

⸻

 

 その後も。

 

⸻

 

 五条は、やけに近かった。

 

⸻

 

 廊下でも。

 授業でも。

 任務でも。

 

⸻

 

 さりげなく、だが確実に。

 

 距離を詰めてくる。

 

⸻

 

(……過保護だな)

 

⸻

 

 そう思う。

 

 だが同時に。

 

⸻

 

(……違う)

 

⸻

 

 それだけではない、と分かる。

 

⸻

 

 理由を言語化する前に。

 

 ふと、硝子の姿が視界に入る。

 

⸻

 

 その瞬間。

 

⸻

 

 また、微かに胸が揺れる。

 

⸻

 

(……厄介だな)

 

⸻

 

 小さく息を吐く。

 

⸻

 

 その横で。

 

⸻

 

 五条が、ほんの一瞬だけ。

 

⸻

 

 硝子を見る。

 

⸻

 

 そしてすぐに、視線を外した。

 

⸻

 

 何も言わずに。

 

⸻

 

 ただ。

 

⸻

 

 夏油の隣に、立ったまま。

 

 




マシュマロ
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