(女の人がこうとかではなく、試験は女の身体に不慣れな人が困った時どうすべきかを判定してて答えは一つではないです。が、お察しの通りどんな状況でも共通して合格となる方法があります。五条もその方法で合格してます)
「傑。硝子の事ずっと見てるのなんで?」
「悪いが3人しかいないクラスで恋人作る気はないぞ」
「その、女の子について知りたいなぁって」
悟に追求された私は、そっと教科書を出す。
「何これ」
「男の人、女の人……? 夏油の部屋って変な本いっぱいあるよね」
2人は本を見る。
「何これ、男は女と見れば襲う猿で頭の出来が完全にランダムって酷すぎ」
「女はヒスを起こすしびっくりするほど力がないって失礼」
「「こんなの信じてるの?」」
言われて、私はにこやかに返事をする。
「中々面白いよ? 男性の方が能力にばらつきがあるのは事実だしね。それで性差に興味があって、硝子の普段の行いを観察してみようかなって」
「私がヒスを起こすの待ってるってこと? キモ」
「そういうのじゃなくて……不快に思ったならごめん」
「じゃあ、ため息吐いてばっかりなのは? 硝子に恋したとかじゃねーの?」
「通信のカルチャースクールに通っているんだけど、うまくいかなくて……。試験にどうしても受かれなくて」
「なんのカルチャースクール?」
「内緒」
それから1ヶ月後。
「お前、また試験落ちたの!? その試験、一回10万って言わなかった? 毎週受けてんだろ、もう受かるよう勉強してから受けろよ」
「テスト対策しろ、能無しー」
2人はここぞとばかりに責めまくる。そうなんだ。一回10万を2回で4週落ちたから80万なんだ……。やばいよね、これ。もう貯金も溶けて消えちゃった。
「私はもうダメかもしれない……」
「何の試験なんだよ、そもそも」
「……内緒にしてくれる? この際、お友達に相談してもいいって言われたし。あっでも答えは絶対に教えないで! 自分で解かないと意味ないから!」
「なんの試験?」
「TS試験とアニメーガス試験」
その言葉に、2人は顔を輝かせた。
「アニメーガス!? ハリーポッター? 夏油変身できるわけ!?」
「マジかよ、やってみて!」
「いや、アニメーガス魔法を覚える前段階の試験なんだよ。性別変更しても、動物になっても、冷静な思考を維持してまた元の姿に戻れますって証明する試験」
「「受けたい!!」」
「教科書見せるよ。魔法使い見習いの筆記試験を受ければ、アニメーガス試験受けれるようになるから。魔法を習う資格を得るのと習得はまた別の話だからね。もちろん魔法については内緒だよ」
「了解!」
「お金貯めないとだ!」
ということで、硝子と悟も魔法を習う事となった。当然2人も一発で受かった。
そして女試験と男試験、動物試験である。
悟は早速性転換薬を飲んだ。あまりにも可愛くてびっくりした。
「では、試験開始です。性転換魔法は、基本的に体がいつもと違うので戦闘は避けてください。特に男から女は身体能力の低下が著しいので、そこを常に意識して、危ないと思ったらこの防犯ブザーを押してください。それでは、扉に入ってください」
それからシミュレーションルームに消えて5分。
異性の試験は観れるので、硝子が見ているが、えっ もう終わったの? と驚いていた。
「五条悟さん、合格です!」
「す、傑……まさか……これを落ちたのか……? お前、4回も……?」
悟は信じられないと言った顔で震え声で言った。硝子も、まさか……という顔で見ている。
「そうなんですよ。なんとか言ってあげてください」
「傑! あのさあ「答えは言わないでくれ! 自分で解かないと一生半人前扱いだし!」あー。ちなみに記録って見れる? 今までどんな風にダメだったわけ?」
「見れますよー」
そこで、悟は映像を見た。
私も見た。硝子も見た。
身体強化魔法で重い物をちゃんと運搬できた1回目。
ナンパしてきた相手を鍛え上げた技術でボコした2回目。
挑発してきた相手を煽り返してぶん殴った3回目。
物が倒れてきてちゃんと付近にいた青年と子供を庇った4回目。
そのどれも、ギブアップの呼び出し装置を使わずなんとかクリアした。
なのに不合格。わけがわからない。
硝子と悟がマジかお前、と言った様子で見てくる。
「夏油、お前……優等生ぶってお前……」
「傑。えっと、俺も正直なんて言っていいか……。あー。特訓しよ? 特訓! このままだとゼッテーお金をドブに捨てるって! 俺がGOサイン出したら受けよ?」
「答え言わないで特訓って難しいだろ、どうすんの五条」
「頑張る。これ出来ないって正直術師としてもやばいと思う。命に関わる」
「そうだよね」
「そこまで!?」
そして、男試験を硝子が受ける。
硝子は筆記試験を受けたのち、性転換水薬を飲んで中々の美青年になった。
「男性は、能力平均値は女性より高いのですが、その代わりばらつきがとても激しいです。また、男性に備わっている性衝動は大きく、男性初心者には耐え難いものとなります。性転換した後は、能力値、特に判断力が落ちたか上がったかを都度確認し、性犯罪を絶対にしないように心に刻みましょう。勃起はセーフです。とにかくレイプを我慢してください」
「いや、流石に友達が見てる前で性犯罪はしないって」
そして硝子は筆記試験を受けて、シミュレーションルームに入っていった。
硝子は魔物溢れるデンジャラスゾーンを逃げながら進み、女の子の誘惑を受けた。
行ったーーーーーーーーーー!!!!!
は、ハワワワワワワ!!!!!
私と悟はハワハワする。
歌姫そっくりの水着姿の子の上の水着を勢いよく剥いで、硝子は水を掛けられた。
即座に硝子は女に戻る。
「しまったー!!!!!!」
「硝www子www」
「バカにしてごめん、夏油。夏油も女になったから判断力落ちたのかもしれないよな。性別変わるとこんな変わるんだな……。男ってこんな大変なんだ……」
硝子は落ち込んで私に謝罪をした。そうだよ、女の子になるって大変なんだよ。
でも女の子が男になるのも大変なのかも。
「そんなマジになるなよ。でも試験面白いな。俺は獣試験も受けて行こうかな」
「私も」
悟はドラゴンで、硝子は魔法の白猫だった。
悟、街中に溶け込めないね……。私の魔法のクロキツネも難しいけどさ。
ちなみに獣試験は2人とも受かった。
獣試験でやることは三つ。
待てをする。誘惑を振り切って制限時間までゴールまで行く。コミュニケーションを取るだ。どれも退化した頭脳では難しいこと。
特に2番目が私にはあまりにも難しすぎる。
大きな音がしたらびっくりして逃げてしまうし、逃げる小さなモノがいたら追ってしまう。
試験結果を見て、悟と硝子に、我慢強さや精神修養が足りないんじゃないかとか、いい教師を紹介しようか、なんて言われてしまった。
そ、そんな……。
そんなにダメかなぁ? と聞くと、しみじみダメ出しされてしまった。
あと、アニメーガス試験はやめた方がいいと真顔で言われてしまった。
試験にあれだけ苦戦するなら、試験にクリア出来ても何かの拍子に野生に帰って戻れない事もあり得るから。そう、魔法の試験とは試験のための試験ではなくて、本当に実務的な物なのである。ぐぬぬ。
落ち込んでいると、ため息を吐いた堀田先生が、おまけで半人前資格をくれた。
これでキツネ獣人になる魔法を覚える事ができる。
硝子と悟にこれでいいじゃんこれがいいじゃんとめちゃくちゃ説得された。ぐぬぬ……。
このままでは私1人が試験に合格できない落ちこぼれということになってしまう。
錬金術のアニマルクッキーを作ってご馳走して私の尊厳を取り戻さねば。
「それと、夏油くん。次の試験のイタズラ対策の惚れ薬の授業ですが」
「「は?」」
「これはお友達から許可が出てから受けましょうか。君より君のこと見えてそうですし」
「は??? えっ 楽しみにしてたのになんで?」
「めちゃくちゃヤバそうじゃん」
「禁止禁止一生禁止。そんなの傑に必要ないだろ」
「いえ、これは魔法界では良く混入される薬なので、この対応が出来ないと魔法界では出歩く許可を与えられないんです」
「私は絶対に受けるよ! 魔法界に遊びに行って飲み食いしたい!」
「少なくとも女試験とアニメーガス試験を受かって自分に打ち勝てると証明してからにして」
「そーだそーだ!」
そんなわけで、私は女試験に受かるまでずっと、悟といるとき、自分が女の子だと思って悟にエスコートされなくてはいけなくなったのだった……。
マシュマロ
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