東方瞬鬼録 〜血の混じり合う鬼の物語~   作:aian

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はじめまして。aianというものです。
初投稿ということで、誤字脱字などあると思いますが、
楽しんで読んでもらえたら幸いです。


プロローグ

 

俺は今見ている光景を忘れることはないだろう

 

 

俺の目に写ったのは血の海だった

その中には鬼の死体もあった。

 

キツイ臭いがしていたのだろうが、

あまりの光景に鼻が働かず臭いさえわからなかった。

 

「あら?こんなところに人間が居るじゃない」

 

声の聞こえた方向を向くと、そこにいたのは

赤く染まった剣を持つ、金髪の少女だった…

 

 

 

 

 

空を見上げると鬱陶しいぐらいの

太陽が此方を観ていた。

 

俺の名前は「茨木 天(いばらぎ そら)」という。

何処にでもいる男子高校生だ…

 

という、アニメ的な自己紹介をし、

正直恥ずかしくなった。

何故俺は自己紹介をしたのだろうか…

「後悔」という言葉しか出てこない

きっと俺の顔は秋の紅葉に負けないほど赤いだろう。

 

因みに今日は7月16日だ。

当然のごとく学校がある。が、正直だるい。

 

友人が居ない訳ではないのだが、

それだけでは学校に行く気にはなれなかった。

 

「サボるかぁ…」

 

そう呟くと俺は外出の支度をした。

私服ではなく、制服だ。

俺は見事に自由な一人暮らし…と、

いうわけにはいかず、母さんと2人で暮らしている。そうなると私服で出かける訳にはいかない。

 

渋々制服に着替えると、玄関のドアに手をかけた。

 

「行ってきます」

 

そう言って歩きはじめると、

俺は学校とは真逆の方向に進んだ。

 

 

 

 

何分歩いただろうか…

軽く20分は超えている、と思う。

 

「はぁ…つまんねぇ…」

 

本心が声に出たその時、自分に返事をする声があった。

 

「そんなにつまらないなら、旅に出て見ない?」

 

いきなり声が聞こえたので、あわてて振り返った。

そしてそこに居たのは…

 

女性だった。薄いピンク色のロングスカート…いや、ドレスと言うべきか。頭にもそのドレスと同様の色をした、帽子を被り、そこから綺麗な金髪が伸びていた。その姿はどこをどうみても、白昼堂々とコスプレをしている外国の女性だった。

 

しかし、俺はその容姿以外で違和感を感じていた。この道は一本道。

しかし、俺は”振り返った”のだ。

俺が不注意で彼女にきずかなかった。と、いうことはない。

彼女は相当派手な服装なのだ。

周りに注意せずに歩いても彼女にはきずくはずだ。

しかし、今実際に彼女は後ろに立っている。

 

「そんなに警戒しなくてもいいのよ、茨木 天君?」

「な、なんであんたが俺の名前を知っているんだ?」

 

そう不思議に思っていると、彼女は俺の名前を口にした。ここまで、怪しくて警戒するなと、いう方が無理な話だ。

 

「つか、あんた誰だよ。」

「そうね。まだ自己紹介がまだだったわね。私は八雲 紫(やくも ゆかり)。”境界を操る程度の能力”の持ち主よ。」

 

(能力…?何かの設定とかか…この人にはあまり関わりたくないな)

 

「俺、そういうの興味ないんで…じゃあ…。」

「貴方のお父さん、何故死んだか知ってるかしら?」

「⁉︎」

 

俺は逃げようとしていた足をピタリと止めた。

いきなりすぎて、訳が分からない。

確かに俺の父親は俺が生まれる前にこの世を去ったと聞いていたが、何故この人は俺の父親について、知っているのだろうか…

 

「あんたは知っているのか?」

 

あんな言葉偽りだ。彼女が知るわけもない。

ただからかっているだけなんだ。そう自分に言い聞かせても、身体は言うことをきかなかった。

彼女の目に吸い込まれてゆく。そんな感覚だった。

 

「ええ。知っているわよ。それは旅の中でわかること。

どうする?貴方はこの話、乗るかしら?」

「…分かった。その旅とやらに行ってやるさ。

んで、俺はどうすれば…」

 

俺が話に乗ったその瞬間、俺の足元に”スキマ”ができ、

俺の目の前は真っ暗になった…

 

 

「いってらっしゃい。貴方のお父さんと、貴方自身に関わる大切な旅へ…」

 

 

 





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