皆さんはどんなクリスマスをお過ごしでしょうか。
因みに私はクリぼっちです_| ̄|○
「あら?おはようございます。目が覚めたのですか。私は椿姫 調(つばき しらべ)と申します。ようこそ、我が里へ」
俺の寝ていた部屋に入ってきた少女はいきなりそう告げた。その少女は赤を基調とした着物をきており、頭には赤いリボンと、立派な一本角があった。そう、一本角。それはもう見事な一本づ…………
「つ、つのぉ⁉︎」
俺はあったばかりの初対面の少女…椿姫 調に対し、そう叫んだ。
「その反応も当然かもしれません。貴方は先ほどの妖狐と天狗が初めて見た妖怪ですからね」
先ほどの妖狐と天狗…?
あぁ思い出した。俺は天狗に食われそうになって…気絶したんだった。
「確かにそのとうりだが…。あんたが俺を助けてくれたのか?」
「そうです。あなたはとても面白い人間のようですからね。それよりも、わからないことが沢山あるでしょう。今から説明しますね」
そう彼女は告げると、まるで俺の聞きたいことが分かるのかというぐらいに聞きたいことのほとんど話してくれた。
ここは幻想郷という世界で俺の住んでいた世界とはまったく別の世界だということ。この幻想郷には天狗や鬼などの妖怪、人間、更には神様もいて当たり前の世界だということ。そして、俺が眠っていたこの家は、妖怪の山の中にある、小さな鬼の里に建っている彼女の家だということ。
話を続けようとする彼女を俺は一旦止め、一つ質問をした。
「だいたい事情はわかったが、一ついいか?」
「大丈夫ですよ、何か気になることでも?」
「見た目からしてあんたは鬼に見えるが、何故あんたは俺を食べようとはしないんだ?」
そう彼女には見事に立派な一本角が生えている。つまり彼女は鬼。人を食べてもなんらおかしくはないのだ。
「それは、貴方が持っているその面白い過去ですかね」
「そうだ。気になってたんだが、なんであんたは俺が異世界から来たことを知っているんだ?」
「では、とても大事な話をしましょう。貴方にも関わる”能力”の話です。」
”能力”それは、この世界・幻想郷に来る前に出会った八雲 紫も言っていたものだ。彼女は確か”境界を操る程度の能力”と、言っていた。
「私は”ありとあらゆるものを調査する程度の能力”を持っています」
「これはまた難しい名前の能力だな」
能力といえば火を操ったり、風を操ったり、といったよく子供が想像するようなものを考えていたので、その能力は一層難しく思えた。
「それを使えば様々な情報を得ることができるのか?」
「はい、そうです。私のこの能力を使えば対象の年齢、種族、性別、能力などの個人情報を得ることはもちろん、その人が過去にどんな体験をしているか。というのを知ることができます」
その言葉を聞いて俺は納得してしまった。この幻想郷に来てからまだ数時間しか経っていないのだが、もうその手の常識外れの事に慣れてしまっていた。
周りから適応力が高いとはよく言われていたが、ここまで自分が適応できるとは思ってもいなかった。
「なるほどな。つまりあんたは俺の体験を調べて俺が異世界から来たことを知ったのか」
「はい、そうです。そしてこの能力で知ったもう一つの貴方の情報が、貴方が持つ”能力”です」
「俺が”能力”を持ってるのか⁉︎」
「はい。ただ、まだ貴方はその能力を開花させることができていません」
「かなり焦らすんだな…その能力とやらを教えてはもらえないのか?」
「そうですね…本当は自分で気付くのがいいのですが、特別に教えましょう。貴方が持っている能力は
”加速させる程度の能力”
と、いうものです」