モブですが、なにか?   作:月山 白影

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その動画、拡散されました

 

 

 

 

 

 

シャーレにて……

 

 『なんでこのオス猫が居るのよ。先生。先生、貴方まさか、オス猫も誑かしたの。』

 『ち、違うよ、キキョウ。キキョウが昨日熱出したから行けれないって…』

 『……あれ嘘。』

 『……え?』

 『私の事心配してくれるかなって。』

 

い…卑しい…

てか、窓の水滴多…

流石、加湿器…

 

 「じゃ、先生、俺帰りますわ。」

 『あ〜じゃあ、これ持って帰ってくれない?手ぶらで帰すのちょっと悪いし…』

 「なにこれ?」

 

俺は先生から袋を渡された。

中身を見る。

 

 「ちゅ…ちゅ〜る…!!」

 「い…いいですか!?こんな!ちゅ〜るってぶっ高いんすよ!?」

 『あはは、元々、渡す予定だったしね。』

 『だから…ユウカには内緒ね…?これ…』

 

先生は机の上にあるクソ高そうなプラモを見る。

 

 「……」

 『……』

 「了解ですよ!先生!男と男の約束っす!」

 『頼んだよ。ミスラ。』

 

俺は気分良く帰った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トリニティにて……

 

 『あ、ミスラ君。』

 「あ、ハスミさん。」

 『今日はなぜトリニティに?』

 「んー…なんとなく…?」

 『それより、学校には行かないんですか?』

 「ま、行っても行かなくてもいい感じだし。」

 「それに、俺はだいたい金稼いでいるから行けないし…」

 『……それは…』

 「ま、金稼ぐのも楽しいからいいけど。」

 『楽しいなら良かったです。』

 「てか、ハスミ、なんか財布持ってるって事は学食ですか?」

 『いえ、今日は早上がりで、今からスイーツ店に行くんですよ。イチカと。』

 「へぇ〜楽しんでくださいね。じゃあ、俺はこれで!」

 

俺は時間を見る。

時計の針は13時を指していた。

 

ヤバ…早く行かねぇと…店長に怒られる。

 

俺はバイトをしている。

しかも、トリニティの所で。

トリニティは給料が良い代わりに、メイド店しかない為、俺は女装して接客している。

俺は駆け足でバイト先、ハレノヒ・スイーツへと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハレノヒ・スイーツにて……

 

 「あぶねぇ〜ま〜た遅刻するとこだった…」

 

俺は時計を見る。

針は13時57分を指していた。

 

 『お前運が良かったな。今日遅刻してたらクビだったぞ。』

 「マジすか店長!?」

 『そりゃそうだろ。お前、前無断欠勤したんだからな。』

 「す…すみません…」

 『ほら、早く着替えて。お前は顔が女子だからな。顔に傷つけるような行為はするなよ。』

 「店長…毎回言いますね…」

 『そりゃ、お前看板娘ならぬ、看板男の娘だからな。』

 「クヒヒ…そうですか…」

 『さ、早く接客してきて。料理は私が作るから。』

 「は〜い。」

 

俺は裏から出た。

そして、俺は絶句した。

 

ハ…ハスミさん…!?

な…なんでここに居るんだ…!?

あ…そういや…スイーツ店にイチカさんと行くと言っていたな…

てことは…

 

 『ハスミ先輩、今日はありがとうございますっす〜』

 

ですよね〜

 

イチカさんがトイレから出てきた。

 

っ……早く接客しねぇととか思ってたけど…店には……

 

 『うへ、おじさん、ミスラ君に貢ぐためにいっぱいお金持ってきたよぉ〜』

 「ちょ、んな大声で言わないでくださいよ…!ホシノ先輩…!」

 『問題ないでしょ〜』

 「つーか!そんな金あるなら少しは借金に――」

 『すみませーん!注文いいですかー?』

 「っ!?」

 「お…大人しくしといてくださいね。先輩。」

 『うへ〜』

 

俺は小走りでハスミさんたちの所に行く。

 

 「注文お聞きいたします。」

 『えーと、私はこの超大盛り特大キューティーパフェで…』

 『私はこの子猫のしっぽフィナンシェで…』

 「わかりました。ご注文繰り返します。超大盛り特大キューティーパフェをお1つと、子猫のしっぽフィナンシェをお1つでお間違いないでしょうか。」

 『はい。』

 「それでは少々お待ちください。」

 

俺は急いで厨房に行った。

 

 「店長、超大盛り特大キューティーパフェと子猫のしっぽフィナンシェ1つずつです!」

 『了解。店の人の相手しとけ。できたら呼ぶ!』

 「わかりました!」

 

俺はすぐにハスミさんたちの所に行く。

 

 『この店って料理できるまでメイドさんが喋り相手してくれるんすね〜知らなかったっす。』

 

俺は声を変え、女の声にする。

元々、女子っぽい声だから、まぁ、念のため変えておく。

 

 「学生さんですか?」

 『えぇ。今日は早上がりなんです。それより、あなた……』

 

マズい…バレたか…?

 

 『ふむ…やっぱり何度見ても顔整ってますね。看板娘なのも納得です。』

 「あはは…」

 

あぶねぇ〜バレたら俺終わってた。

つーか、看板娘じゃなくて看板男の娘です…

もうやだ…

辞めたい…

でも…給料良すぎて辞めれない…

クソォ…

 

 『ミラスー注文の品できたぞー!取りにこーい!』

 「はーい!」

 「それでは、ただいま取ってくるので、少々お待ちを。」

 

俺は厨房に行き、店長から超大盛り特大キューティーパフェと子猫のしっぽフィナンシェを手に持ち、ハスミさん達の居る席のテーブルに行き、置く。

 

 「お待たせしました。超大盛り特大キューティーパフェと子猫のしっぽフィナンシェでございます。それではごゆ――」

 『――待ってくださいっす。』

 『私、あれしたいっす。』

 「あれとは…?」

 『萌え萌えキュンっす。』

 「え!?」

 『ブフッ…!』

 

遠くの席のホシノ先輩が噴き出す。

 

 『ハスミ先輩もしてみたいって言ってじゃないっすか。』

 『そ、そうですが…』

 『いいじゃないっすか。知り合いはこの辺には居ないっす。それに、メイドさんならやって当然っすよ。』

 「……わ…わかりました……お嬢様…」

 「お…美味しくなぁれ……萌え萌え…キュン…」

 

顔が熱くなる。

恥ずかしい。

俺は横目でホシノ先輩を見ると…

ものごっつ盗撮していた。

 

ホシノ先輩後でぶん殴る…

 

 『ひひっ…ありがとうございますっす。』

 「ご…ごゆっくり…」

 

その後、ハスミさんは帰り、ホシノ先輩は俺がバイト終わるまで居てくれた。

 

 『あ、ミスラ君』

 『この動画、アビドスの皆に送っといたから〜』

 「え?」




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アビドスにて……

 『ミスラ君〜あの動画見ましたよ〜♤』
 「の…ノノミ先輩…」
 『やってほしいです〜私も〜』
 「や、やりません!!」

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