バイトにて……
「てんちょ〜」
『なに?』
「なんか面白いことありませんか?!」
『そんな目を輝かせてもダメよ。』
『お前はトリニティのお嬢様のお相手してな。』
「つーか、店長。」
『?』
「女の人なのに口調男っぽ――」
『――黙れ。口縫うぞ。』
「ごめんなさい…」
『よろしい。』
「はぁ…客来ないっすね〜」
『てか、毎日バイト来てるけど…お前学校は?』
「あー…行かなくてもいい系なんですよ…実を言うと結構前の生徒会が借金しちゃって…で、今返してるんすよ。皆で。」
『ふーん。』
「あ、もしかして…この話聞いて同情して給料増やすとか考えちゃったっすか!」
『んなわけない。』
「ちぇっ…」
扉が開き、カランカランと音を鳴った。
入ってきたのはまさかの昨日来たイチカさんだった。
「……店長、帰っていいですか?」
『だめ。』
「……」
『接客してこい。』
「……はい。」
まぁ…バレんだろ…
昨日バレなかったし…
声変えて……
「ん゙ん゙っ…」
「お嬢様、ご注文お決まりでしたら、お声掛けください。」
俺は水を置く。
『ひひっ、お嬢様って言ってもらえて嬉しいっすよ。ミスラ君?いや、ミスラちゃんの方がいいっすね。』
「っ!?!?」
背筋が凍る感じがした。
冷や汗も溢れ出てくる。
「な…なんで……」
『そりゃ、顔見りゃ一発っすよ。』
『ハスミ先輩は気づいてなかったっすけど。』
「まさか…からかいに…?」
『そんなまさか。私は可愛い可愛いミスラちゃん(女装)を見に来たんすよ。』
「んげぇっ…」
『何にしよっかなぁ〜』
「そう言いながら俺を撮るのやめてくれません?」
「店長ー!お嬢様が盗撮してきますー!!」
『元からここはお声掛けなくても写真撮影OKだー!』
「マジかよ…」
『ひひっ…可愛いっすねぇ〜』
この人…ホシノ先輩みたい…
最悪だ…
『ミラス、嫌なら私が代わろうか?』
『むっ…?』
奥からキャサリンこと角楯カリン先輩が来た。
「あ、キャサリン先輩。」
『この子も女装した子っすか?』
「いや、マジもんの女性っすよ。」
『とりあえず…語りませんか?キャサリンさん?』
『何をです?』
『ミスラちゃんの女装した姿の可愛さについて――』
『――あぁ。まず、可愛すぎて破壊力があるな。』
『それに、元が女の子っぽい顔だからさらにメイド服が似合うんすよね。』
「キャサリン先輩?イチカさんと語り合ってるんすか?」
『すまない、ミラス。同胞がいるんだ。少しの間は語らせてくれ。』
「……」
ダメだこりゃ。
帰りた――
『うへ、今日も来たよ〜』
『来ましたよ〜』
「んげぇっ!?ホシノ先輩にノノミ先輩!?」
その後、ホシノ先輩とノノミ先輩もキャサリン先輩とイチカさんの語り合いに混じり、閉店間際まで語り合っていた…
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ミレニアムにて……
『よぉ、ミスラ。』
「あ、ネルさん。」
『お前、あれやれよ。』
「あれとは…?」
『お前メイドしてんならよ…萌え萌えキュンやれよ。』
「……え?」
「やりたくな――」
『――やれ。』
眼前に銃を突きつけられた。
これもうヴァルキューレに突き出していいだろ…
俺はこのあと脅され、萌え萌えキュンをやった。
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