晄輪大祭当日にて……
「いや〜ホシノ先輩頑張って〜」
『何言ってるの?ミスラ君は全種目出るんだよ?』
「……ん?」
「俺は出ないよ?」
「それに、ホシノ先輩の方が運動神経良いじゃん。」
『いやいや、ミスラ君の方ができるよぉ〜』
「いやいやいや、俺は出ないって。」
「だって……面倒くさいし…失態とか晒したくないし……」
「チビだし…」
『うへ…アビドスの中で1番大きんだよぉ?ミスラ君が。』
「え〜?でも、やだ。」
『お願いだよぉ…先輩からのお願いだから聞いてよぉ…』
「そ…そんな目で言ったって…言ったって…」
第1種目、借り物競争にて……
「結局こうなっちゃうんだよなぁ…クソが…」
『位置について、よーい……』
パンッとスターターピストルが発砲音が聞こえたと同時に俺は走り出した。
「今は…2位か…」
現在の1位はサキさん
2位は俺
3位はユウカさん
4位はアコ
である。
「思ったより変なファッション(アコ)は遅いな。やっぱ、通信だけしてるからか?」
『なにをっ…!』
アコが上げてきたと思ったらすぐに転んだ。
やっぱ運動音痴だな。
「てか…ユウカさん速くね…?」
「追い抜かれそうだな…」
『悪いけど、ミスラ君には1位は譲らないから…!』
「でも今3位じゃん…」
『今はよ。私は今から追い上げるんだもの…!』
「ちょ、速!?」
『(解説の人)サキさんがカードをめくった!!お題は…!?』
『わ…ワニちゃん…?』
『(解説の人)ワニちゃんだー!!』
『(解説の人)続いてユウカさんもめくったー!!』
『す…好きな人…』
『(解説の人)好きな人だー!!』
「地獄だろ…」
『(解説の人)おーっと!キヴォトス人唯一の男の娘!ミスラ君もめくったー!!』
『(解説の人)あ、因みに!衣服などの借り物の場合は、着てくださいねー!!』
「……お…終わった…つ、つーか!男の娘じゃねぇ!男の子だ!アホ!」
『(解説の人)ミスラ君のお題はー!!メイド服だー!!』
「く…クソほどゴミじゃねぇか!!」
「と…とにかく…!メイド服…!」
『ミスラー!!』
『メイド服あるぞー!!』
「その声はまさか…」
『こっちこーい!』
て…店長…!?
「な…なんで……」
店長が俺の仕事服のメイド服を投げて来た。
俺はキャッチしたが、着なければならないという縛りに少し躊躇する。
「クソ…!着るしかねぇのかよ…!」
俺は仕方なく、着ることにした。
数分後、着た。
『(解説の人)え、可愛い…』
「クッソォ…」
俺はスカートを少し摘み上げ、走る。
「死ねぇぇ!!」
俺は顔を真っ赤にしながらゴールした。
結果 1位ユウカさん 2位サキさん 3位俺 4位アコ
「…はぁ…疲れてはないけど疲れた…」
『うへ…ミスラ君、本気出してないでしょ。』
「……」
「……」
「……」
「……いや?本気出したよ?」
『……後でノノミちゃんにお尻ぺんぺんされる刑ね。』
「……」
鏡はないが、一気に青ざめた気がする。
冷や汗が止まらない。
ノノミ先輩のお尻ぺんぺんの刑は一度食らったことがあるが…
尻尾もたまに巻き込まれて叩かれるから…クソ痛い…股間蹴られたぐらい痛い…
「や…ヤバい…ほ…本気でやらねぇと…し…死ぬ…!殺される…!」
「って…第1走者俺かよぉ…!?」
『ミスラ君、頑張って〜』
『(解説の人)さ〜第1走者はアビドスからは連続でミスラ君。ミレニアムからはスミレさん。SRTからはミヤコさん。ゲヘナからジュンコさんです。』
『先生は誰が勝つと思っていますか?』
『う…う〜ん…スミレ…かな…?運動部だし…』
『なるほど…!』
『先生に見られている、そして、運動部だし…と言われて勝つと思われた私は、頑張れます。』
「1人でなんか言ってらぁ…」
『よーい…』
再びさっきと同じようにスターターピストルの発砲音が鳴る。
俺は走り出す。
障害物は……500円玉…!?
「500円玉ぁっ…!!」
俺は500円玉を掴んだ…だが…
「なんか違くね…?」
「これ…よく見るとペットボトルのキャップだぁぁ!?」
「ひっ…いっ…さ…触っちゃった…!」
「こ…これ…ひ…人が口つけた物の蓋を…さ、触っちゃった…」
「ヤバ…気持ち悪くなってきた…」
俺は気持ち悪くなり、膝を付き、四つん這いのようになる。
『(解説の人)み…ミスラ君…!?』
俺から2m離れた先にワームホールが現れた。
「まさか…別のシロコ先輩…?」
『ミスラ、助けに来たよ。』
「シロコ先輩…」
『これ飲んで。気分良くな――』
『ちょっ!?』
観客席から何か叫び声などが聞こえだした。
そっちを見ると、そこには……
丸い鉄の塊が暴走していた。
十中八九エンジニア部だろう。
「ちょ――ぐえっ!?」
俺は別のシロコ先輩に抱えられ、ワームホールの中に入った。
そして、ワームホールは出口を作り、鉄の塊が居ない観客席へと出た。
「ゲホッ…ゲホッ…はぁ…はぁ…はぁ……ふぅ…ありがとうございます…先輩…」
『…立てる?逃げるよ。他の皆は多分逃げた。』
「立てるっす…」
『行くよ。』
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ベンチにて……
「なんとか逃げれましたね…シロコ先輩…」
『ん…』
逃げ切れた。
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