アゲハの蝶道   作:すれいめあ

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13話:次代にて

俺は今、極秘任務で大筒木を追っている。

 

朝、起きて木の上から降りる。

今日も手掛かりは少ないだろうが、前進はしている。

 

昨日の定期連絡ではいつも通り、シカマルから物資を送ると連絡があった。

この異空間に物資を届けられる奴なんて、一人しか知らないから、いつも通りだろう。

 

「おはよー、持ってきたよ。」

初めて会った時から変わらない背丈。

相変わらずな奴だ。

 

ひとまず荷物を出してもらって、受け取ることにする。

最近は忍具も進化して、持ち運びも楽になったものだ。

 

「調子はどう?」

「…ああ。」

 

簡単に答える。

 

荷物を確認していたが、今回は少し違った。

手紙の入った弁当がある。

 

差出人はサクラだな、シンプルな便箋だ。

医療忍者らしくなったな、と思う。

 

朝ごはんの代わりにお弁当を食べてみる。

悪くない。

 

そのついでに手紙を読み進めてみるが、サラダは大きくなったらしい。

初めてアゲハおばさんの料理を見て、ジト目になっていたらしい。

 

「…お前は料理が苦手なのか?」

「得意だよ。こないだはチゲ鍋を作ったんだ。とっても辛かったってみんな褒めてくれたよ。」

 

こいつの感性と大雑把な感覚はよく知っている。

みんな、大変だったな。

 

「また、次も頼む。」

「じゃあまたね。」

 

そのまま最初からいなかったかのように消える。

 

「相変わらずな奴だ。」

 

そのまま、歩き去った。

 

 

 

 

 

 

私は今、後悔している。

 

最近ナルトの考えでカワキを引き取ったけど、そのあと少ししてナルトがこの人を紹介してきた。

昔私を助けてくれた人、つまりアゲハだったので驚いた。

 

あの時は、私を攫った人の服をすべて剥いで落書きしたうえで、翌朝まで木の葉の里の広場に変な格好で縛って放置していたっけ。

懐かしい思い出だ。

 

それはともかく。

ナルト曰く、緊急時にはとても頼りになるから、知り合っておいた方がいいとのことで会ったけど。

まあ、料理教室で人となりは知ってるけど。

 

この空間、何?

 

空色の草原にピンクの空。クレヨンで書いたような雲と太陽。

遠くにはモアイ像が何体もあるし、ヒラメが這っていたり、三毛猫柄のカエルがにゃー、と鳴いていたり。

統一感はどこに行ったんだろう。

 

一番驚くのは、全部に気配もチャクラも、特別なものが何もないということ。

白眼で見てもこれだからびっくり。

いや、モアイ像だけなんかおかしいエネルギーしているけど。

 

目の前でアゲハがニコニコ笑ってる。

ちゃんと歳をとれているのか心配になる。

 

と、しばらく待っているとナルトがやってきた。

なんか、地面から生えてきた。

アゲハに文句言ってる。

「アゲハ、もっと格好いい登場にしてくれ、これじゃあ恰好が付かないってばよ!」

 

よく見ると地面から生えてきたのでなく、地面に生えた口の中にある舌の上に立ってる。

謎だ。

 

それにしても、頼りになるとはどういうことだろう。

アゲハはなぜかナルトに対してふんすふんすとしている。

 

「アゲハは前の大戦から結構裏で動いてくれててな、民間人だけど緊急時はとても頼りになる。知り合っておいて損はないってばよ。」

 

ナルトが褒めているのを少し羨ましいと思いつつも、この空間に対する謎が気になって仕方ない。

 

「ここは一体何なの?」

 

するとアゲハが答えてくれた。

 

「ここは私の万華鏡写輪眼の中だよ、面白いでしょ。」

 

遠くでアリが組体操している。

 

「わかったような分からないような…。でもいざってときはアゲハが頼りになるってこと?」

 

二人していい笑顔で頷いた。

 

その後しばらく、この空間について説明を受けたり遊んだりしたけど、さっぱりわからなかった。

 

いったいあれは何だったんだろうか。

まあ、一応ボルトには伝えておこうっと。

 

 

 

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