サスケが行くらしい。
私と同じ写輪眼を持ってて、私と違う道を歩んで。
私より仲間がいるのにそれを全部おいていくらしい。
私だって一緒にいてくれる仲間が欲しいのに。
「サスケ、行っちゃうんだ。サクラちゃんあんなに泣いていたのに。」
つい声をかけてしまった。
「ああ、俺はこいつらとは違う。復讐をすると決めた時点でこいつらと別れるべきなんだ。」
私も涙目で言う。
「私があれだけ欲しかった仲間、君はみんなおいて言っちゃうんだ」
サスケは答える。
「ああ、俺の復讐にこいつらを関係させるわけにはいかないからな。」
私は理解した。
同じうちはで、写輪眼の持ち主で、それでも生き方は全然違うのだと。
だから言った。
「あなたは好きに生きればいい。復讐して、いろんな人に頼られて、答えて。好きに捕まっていればいい。」
サスケはこう答えた。
「ああ、そうなったらいいな。」
そうしてサスケは里を抜けた。
私はサクラにせめても毛布を掛けておくことにした。
サスケが里を抜けたらしい。
正直、カカシ班の4人についてはわからんが、そのうちの一人が里を抜けたのがたいそうなことというのはワシ自身、伝説の三忍の一人だからわかる。
そして目の前の小僧の強くなりたいという思いも。
ワシ自身応援してやりたいと思っておるし、実際に連れていくつもりでいるが。
綱手から奇妙な一言を預かっておる。
「透明人間が付いていくかもしれないが、気にしないでこき使ってやってくれ。」
正直さっぱりわからないが、夕餉の支度は重要であるし、焚火の準備を始めた。
と、その時。
目の前に仙術チャクラの気配を感じた。
このワシが実際に行使されるまで気が付かんとは、耄碌したかのう、と思いつつ、警戒度合いを一気に引き上げる。
しかし目の前にいたのはナルトよりも幼い、一人の小娘であった。
言い知れぬ気配を感じつつ、ひとまず話しかけてみる。
「お嬢ちゃん、ここは遊び場ではないぞ、親御さんはどうしたかの。もう寝なくていいのかの。」
すると小娘は話しかけてきた。
「綱手様より、あなたたちの物資補給を言付かっている。必要なものがあったら言ってほしい。綱手様の判断次第で支給するから。」
そういって綱手直筆の手紙を差し出してきた。
正直、手裏剣やクナイなどの里専門の消耗品の補給は非常に助かるし、綱手の紐付きとはいえ、これからの修行に必要なものでもある。
ただ、このナルトより幼い小娘が補給係になるのは、少々、不安であった。
とはいえ、背に腹は代えられない。
「まあ、ちと不安であるが、よろしく頼むぞい。」
そう答えた瞬間、小娘は向日葵のごとくにっこりと笑った。
「うん。よろしく。」
その瞬間、小娘の姿は消えた。
まるで最初からいなかったみたいに。
ひとまず、ワシは最初から化かされていたのかと思いつつ、手元の手紙の感触を確かめながら夕餉を作ることとした。
半信半疑、紙に必要な補給物資を書き記して、枕元に置いておいた。
後日、朝起きたら枕元に補給物資が置いてあったが、女遊び用の資金は無かった。
無念である。