カードファイト!!ヴァンガードG IF 〜奇跡の先導者〜   作:バンドリーマーV

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他作品キャラのゲスト出演(ちょっとだけ)。本人かもしれないし、平行同位体かもしれない。


第3話「綺場シオン」

 

アン「こんにちは〜…」

 

うた「いらっしゃいませ!──あ、いらっしゃい、アンちゃん!」

 

喫茶グリッター。隣町の花道タウンにあるこの喫茶店は、アンの行き付けの店である。

 

アン「紅茶とチーズケーキ、お願いします」

 

うた「かしこまりました!」

 

看板娘の咲良うた。一つ年上で中学三年生の彼女とは、店に通ううちに顔見知りになった。

 

アン「いただきます…ん〜〜♥️」

 

紅茶とケーキを味わっていると、うたは近くに来て笑みを向ける。

 

うた「いつも来てくれてありがとう!」

 

アン「いえ、今日も最高に美味しいですぅ…!」

 

うた「えへへ、よかった」

 

ケーキを口に運び至福の表情を浮かべるアンを見て、うたも嬉しそうだ。

 

うた「でも、安心したな」

 

アン「え?」

 

うた「アンちゃん、最近元気ないな〜って思ってたから。お姉さんが大学行ってからずっとそんな調子だったし…けど、今はキラッキランランって感じ!元気出たみたいでよかったよ」

 

アン「あ、あはは…ご心配おかけしました」

 

うた「ううん、気にしないで。何か楽しいことでもあった?」

 

アン「あ、はい!これなんですけど…」

 

アンがハンドバッグからデッキケース兼用のファイカを取り出そうとしていると、店の入り口のドアが開いた。

 

うた「あ、ちょっとごめんね。──いらっしゃいませ!」

 

「あぁ」

 

来店したのは、20歳前後に見える、白い長髪の青年だった。

 

アン(…あれ?あの人…どこかで…)

 

見覚えがあるような気がして、記憶を探るアン。席についた青年はメニューに目を通し、うたに声を掛ける。

 

「ブラックコーヒーを頼む」

 

うた「かしこまりました!」

 

うたは注文を受けて店の奥に向かう。

 

アン(…あ)

 

それからしばらく考えて、やっと青年のことを思い出したアンは、彼に声を掛けた。

 

アン「あ、あの…」

 

「…ん?」

 

アン「あの…この間、校門のところでぶつかった方…です、よね?」

 

「ん?…あぁ、あの時の生徒か。何か用か?」

 

アン「これ…あの時、落としてましたよ」

 

アンはあの日に拾った1枚のカードを取り出し、青年に差し出した。青年は目を見開く。

 

(……偶然か?いや……)

 

アン「えっと…」

 

「…!すまない。感謝する…」

 

うた「お待たせしました!…って、お知り合いだった?」

 

アン「あ、えっと、知り合いという程でも…」

 

「…………」

 

 

 

 

 

数日後、カードキャピタル2号店。

 

トコハ「あ、来た来た!アンちゃん!」

 

アン「あ…こんにちは、安城さん」

 

トコハ「ちょうどよかった!紹介したい子がいるんだ。クミちゃ〜ん!」

 

「は〜い、よんだ〜?」

 

呼ばれて来たのは、タレ目でどこかふわふわした印象の少女だ。

 

トコハ「岡崎クミちゃん。私と新導と同じクラスなんだ。クミちゃんもヴァンガード始めたばっかりだから、お互い励みになるかなって」

 

クミ「トコハちゃんからお話聞いてるよ〜。よろしく〜」

 

アン「は、はい。よろしくお願いします、岡崎さん」

 

クミ「クミでいいよ〜」

 

トコハ「私のこともトコハでいいから!」

 

アン「え?あ、は、はい…。と…トコハ、ちゃん…クミ、ちゃん…?」

 

トコハ「うん、うん!──よし!今日はい〜っぱいファイトするぞ〜!」

 

 

 

?「そういうことなら、俺達が相手になってやるぜ〜ッ!!」

 

「「「?」」」

 

突然、三人の少年がアン達の前に現れた。

 

アン「えっと…?」

トコハ「はぁ、またこいつらか…」

 

「俺はこのショップNo.3ファイター!運命の騎士、多度ツネト!」

 

「世界を調べ尽くす頭脳!山路カル!」

 

「自然大好き、長良ケイ!」

 

「三人そろって…!」

 

「「「チーム・トリニティドラゴン!」」」

 

名乗りと共に、三人は戦隊よろしく謎のポーズを決めた。

 

アン「……へ?」

トコハ「……ねぇねぇアンちゃん、今日はクミちゃんとファイトしてみなよ!」

クミ「うんうん!ぜひお願いしたいなぁ〜」

 

ツネト「せっかくの名乗りをスルーすんなーッ!!……とにかくそこのお前!」

 

アン「わ、私ですか?」

 

ツネト「お前がカムイさんが言ってた新人ファイターだな!どれ程の腕前か!俺が試してやるぜ!ファイトだっ!」

 

アン「…は、はぁ…」

 

 

 

10分後。

 

シオン「勝った方がこのカードを届け、クエストを達成する…それでいいね?」

 

クロノ「おもしれぇ、やってやるぜ!!」

 

クロノとシオンが来店した。

 

カムイ「お、いらっしゃい!二人か」

 

シオン「はい、実は…ん?」

 

 

 

ツネト「ヨユーのノーガード♪」←ダメージ2

 

アン「ドライブチェック…あ、トリプルクリティカル」

 

ツネト「なぁにぃいいいいいいいいッ!?」

 

ダメージ6。

 

アン「あ…勝っちゃいました」

 

ツネト「負けたぁああああああああッ!!」

 

「「つ、ツネトさぁああああん!!」」

 

アン「ありがとうございました…あれ、新導くん、綺場くん?」

 

クロノ「あ、日下部…ん?トリなんとかも一緒か」

 

ツネト「トリニティドラゴンだっつってんだろがッ!!」

 

シオン「やぁ、日下部さん、安城さん、岡崎さん」

 

 

 

なんでも、カードを届けるクエストを受け、二人が同じクエストを受けてしまったため、ファイトして勝った方が届けることにしたらしい。

 

シオン「ここは惑星クレイ…。ユナイテッドサンクチュアリの、優美で壮麗な白亜の城」

 

シオンが選択したフィールドに、イメージの世界へ降り立つ二人。

 

シオン「僕のクランは、ロイヤルパラディン。騎士は、己の誇りと、名誉をかけて戦う…。キミは、その剣から逃れる事は出来ない!」

クロノ「ふん、返り討ちにしてやるぜ!」

 

アン「えっと…お二人とも、がんばってくださいね」

 

シオン「あぁ」

クロノ「おう」

 

「「スタンドアップ・ヴァンガード!」」

 

 

クロノ「《ガンナーギア・ドラコキッド》!」

 

【《ガンナーギア・ドラコキッド》G0 5000】

 

 

シオン「《閃きの騎士 ミーリウス》!」

 

【《閃きの騎士 ミーリウス》G0 5000】

 

 

先行はシオンだ。

 

シオン「ライド!《繊月の騎士 フェレックス》!」

 

【《繊月の騎士 フェレックス》G1 8000】

 

シオン「ミーリウスを移動。ターンエンド」

 

 

クロノ「俺の番だな。ライド!《メーザーギア・ドラゴン》!」

 

【《メーザーギア・ドラゴン》G1 8000】

 

クロノ「ガンナーギアを移動。ガンナーギアのブースト、アタック!」

 

シオン「ノーガードだ」

 

ノートリガー、ダメージ1。

 

クロノ「ターンエンド」

 

────────────────

クロノの盤面

R(空き) V(メーザー) R(空き)

R(空き) R(ガンナー) R(空き)

 

ダメージ0

────────────────

────────────────

シオンの盤面

R(空き) V(フェレックス) R(空き)

R(空き) R(ミーリウス) R(空き)

 

ダメージ1

────────────────

 

シオン「ライド、《絶剣の騎士 リヴァーロ》!」

 

【《絶剣の騎士 リヴァーロ》G2 10000】

 

シオン「ミーリウスのブースト、アタック!」

 

クロノ「ノーガードだ!」

 

こちらもノートリガー、ダメージ1。

 

シオン「ターンエンドだ」

 

────────────────

クロノの盤面

R(空き) V(メーザー) R(空き)

R(空き) R(ガンナー) R(空き)

 

ダメージ1

────────────────

────────────────

シオンの盤面

R(空き) V(リヴァーロ) R(空き)

R(空き) R(ミーリウス) R(空き)

 

ダメージ1

────────────────

 

 

クロノ「ライド、《スモークギア・ドラゴン》!」

 

【《スモークギア・ドラゴン》G2 10000】

 

クロノ「ガンナーギアのブースト、スモークギア・ドラゴンでアタック!」

 

シオン「ノーガード!」

 

トリガーはなく、シオンに1ダメージ。

 

クロノ「ターンエンドだ」

 

────────────────

クロノの盤面

R(空き) V(スモーク) R(空き)

R(空き) R(ガンナー) R(空き)

 

ダメージ1

────────────────

────────────────

シオンの盤面

R(空き) V(リヴァーロ) R(空き)

R(空き) R(ミーリウス) R(空き)

 

ダメージ2

────────────────

 

シオン「ふっ…」

 

カムイ(シオンの奴…ギアクロニクルを楽しんでやがるな)

 

シオン「いいね、未知なるクラン、ギアクロニクル。その力を、もっと僕に見せてくれ!」

クロノ「…その余裕っぷりが、気に入らねんだよ」

 

シオン「──僕の情熱はキミの剣とともに! ライド! 《青天の騎士 アルトマイル》!」

 

 

【《青天の騎士 アルトマイル》】

 

 

シオン「コール!、《オーラシューター・ドラゴン》、《ナイト・オブ・ツインソード》、《繊月の騎士 フェレックス》!」

 

 

【《オーラシューター・ドラゴン》G3 10

000】

【《ナイト・オブ・ツインソード》G2 9000】

【《繊月の騎士 フェレックス》G1 8000】

 

────────────────

シオンの盤面

R(ツインソード) V(アルトマイル) R(オーラ)

R(フェレックス) R(ミーリウス) R(空き)

 

ダメージ2

────────────────

 

シオン「オーラシューター・ドラゴンでアタック!」

 

クロノ「ガード!《ラッキーポット・ドラコキッド》!」

 

 

【《ラッキーポット・ドラコキッド》シールド5000】

 

 

シオン「ミーリウスのブースト、アルトマイルでアタック!」

 

クロノ「ノーガードだ!」

 

シオン「ドライブチェック!──ゲット、クリティカルトリガー!パワーはツインソード、クリティカルはアルトマイルに!」

 

クロノ「ぐうっ!」

 

クロノに2ダメージ。

 

シオン「ツインソード!」

 

クロノ「ウルルでガード!」

 

 

【《スチームメイデン ウルル》シールド10000】

 

 

シオン「ターンエンドだ」

 

────────────────

クロノの盤面

R(空き) V(スモーク) R(空き)

R(空き) R(ガンナー) R(空き)

 

ダメージ3

────────────────

────────────────

シオンの盤面

R(ツインソード) V(アルトマイル) R(オーラ)

R(フェレックス) R(ミーリウス) R(空き)

 

ダメージ2

────────────────

 

 

 

トコハ「今のところ、ほぼ互角か…」

アン「ですが、次のターンには新導くんのストライドが…」

 

 

 

クロノ「──行くぜッ!ライド!《クロノジェット・ドラゴン》!」

 

 

【《クロノジェット・ドラゴン》G3 11000】

 

 

クロノ「まだまだ!ストライド…ジェネレーション!《時空竜 クロノスコマンド・ドラゴン》!」

 

 

【《時空竜 クロノスコマンド・ドラゴン》G4 11000+15000→26000】

 

 

トコハ「新しいGユニット…!」

 

クロノ「更にコール!《ツインメーザー・ドラゴン》2体、《メーザーギア・ドラゴン》、

《ブラスウイング・ドラゴン》!」

 

 

【《ツインメーザー・ドラゴン》G2 9000】

【《メーザーギア・ドラゴン》G1 8000】

【《ブラスウイング・ドラゴン》G1 7000】

 

────────────────

クロノの盤面

R(ツインメーザー) V(クロノス) R(ツインメーザー)

R(メーザー) R(ガンナー) R(ブラス)

 

ダメージ3

────────────────

 

クロノ「クロノスコマンド・ドラゴンで、ヴァンガードにアタック!」

 

シオン「ノーガード!」

 

クロノ「トリプルドライブ!──ゲット、クリティカルトリガー!パワーは右のツインメーザー、クリティカルはヴァンガードに!──ゲット、ドロートリガー!パワーは左のツインメーザーに!」

シオン「くっ…!」

 

シオンに2ダメージ。合計4ダメージだ。

 

シオン「ダメージチェック…!ゲット、ドロートリガー!パワーはヴァンガードに!」

 

クロノ「クロノスコマンド・ドラゴンのスキル発動ッ!カウンターブラスト…!相手のリアガード全てを山札の下へ!」

 

シオン「なっ…!」

アン「全部…!?」

 

クロノ「全てを飲み込み、時空の彼方へ消し飛ばせッ!!」

 

シオンの盤面がガラ空きになる。

 

クロノ「ツインメーザーッ!」

 

シオン「ガード!《ヒーリング・ペガサス》!」

 

【《ヒーリング・ペガサス》シールド10000】

 

クロノ「もう一撃だっ!」

 

シオン「ガード!《ミルキーウェイ・ユニコーン》、《まぁるがる》!」

 

【《ミルキーウェイ・ユニコーン》シールド5000】

【《まぁるがる》シールド5000】

 

クロノ「クソ、攻め切れなかったか…!ターンエンドだ」

 

────────────────

クロノの盤面

R(ツインメーザー) V(クロノ) R(ツインメーザー)

R(メーザー) R(ガンナー) R(ブラス)

 

ダメージ3

────────────────

────────────────

シオンの盤面

R(空き) V(アルトマイル) R(空き)

R(空き) R(空き) R(空き)

 

ダメージ4

────────────────

 

 

カムイ「逆転か…!さぁどうする、シオン」

 

シオン「ふ…」

 

シオン(君なら導いてくれるかもしれないな…僕を、もっと強いファイターへと…!)

 

シオン「ジェネレーションゾーン解放ッ!」

 

 

【コスト《オーラシューター・ドラゴン》】

 

 

シオン「天翔連撃!無限の未来をこの手に! ストライドジェネレーション! 《閃火の聖騎士 サムイル》!」

 

 

【《閃火の聖騎士 サムイル》G4 11000+15000→26000】

 

 

未来から、天馬を駆る聖騎士が現れる。

 

クロノ「…!」

 

シオン「アルトマイルのスキル!ツインソードとフェレックスをコールして、パワー+5000!更にフェレックス、《ミルキーウェイ・ユニコーン》をコール!」

 

 

【《ナイト・オブ・ツインソード》G2 9000+5000】

【《繊月の騎士 フェレックス》G1 8000+5000】

【《繊月の騎士 フェレックス》G1 8000】

【《ミルキーウェイ・ユニコーン》G1 6000】

 

────────────────

シオンの盤面

R(ツインソード) V(サムイル) R(空き)

R(フェレックス) R(ミルキー) R(フェレックス)

 

ダメージ4

────────────────

 

トコハ「一気に埋めた!」

 

シオン「行くよ、新導…!フェレックスのブースト、ツインソードでアタック!カウンターブラスト、リヴァーロをスペリオルコール!」

 

クロノ「ノーガードだ!」

 

シオン「《ミルキーウェイ・ユニコーン》のブースト、サムイルでヴァンガードにアタック!サムイルのカウンターブラスト!相手のダメージゾーンが4枚以下で、自分のリアガードが5枚以上なら、相手に1ダメージ!」

 

クロノ「なっ…!」

 

シオン「貫け閃光! ブライト・ライトニング・シュート!」

 

クロノ「ぐああっ!」

 

クロノに1ダメージ。トリガーはなしだ。

 

クロノ「そんなのありかよ…!アルリムで完全ガード!」

 

 

【《スチームメイデン アルリム》守護者】

 

 

シオン「トリプルドライブ!──ドロートリガー!パワーはリヴァーロに!──ゲット、クリティカルトリガー!効果は全てリヴァーロに!さぁ、リヴァーロでアタックだ!」

 

アン「えっと、パワー合計…33000!?」

 

クロノ「ダダシグ、ウルル、ラッキーポットでガード!」

 

 

【《スチームバトラー ダダシグ》シールド10000】

【《スチームメイデン ウルル》シールド10000】

【《ラッキーポット・ドラコキッド》シールド5000】

 

 

シオン「…ターンエンドだ」

 

────────────────

クロノの盤面

R(ツインメーザー) V(クロノ) R(ツインメーザー)

R(メーザー) R(ガンナー) R(ブラス)

 

ダメージ5

────────────────

────────────────

シオンの盤面

R(ツインソード) V(サムイル) R(空き)

R(フェレックス) R(ミルキー) R(フェレックス)

 

ダメージ4

────────────────

 

アン「防いだ…!」

クロノ「へへ…」

 

クロノ(こんな強い奴が、身近にいたなんて…)

 

 

クロノ「──やっぱり面白いぜ…!ヴァンガードは!」

 

クロノは実に楽しそうな笑みを浮かべる。

 

アン(…学校とは、別人みたい…)

 

 

 

クロノ「──ジェネレーションゾーン、解放!!」

 

 

【コスト《クロノジェット・ドラゴン》】

 

クロノ「今こそ示せ、我が真に望む世界を!ストライド…ジェネレーションッ!!」

 

時空を超え顕現するのは、終末を呼ぶ黒き竜…。

 

クロノ「時空竜…ラグナクロック・ドラゴン!」

 

 

【《時空竜 ラグナクロック・ドラゴン》G4 11000+15000→26000】

 

 

シオン「…!」

クロノ「クロノジェットのスキル!ツインソードを山札の下へ!行くぜ…!ラグナクロックでアタック!」

 

そして、ラグナクロック・ドラゴンのスキルが発動する。

 

クロノ「カウンターブラスト、そしてGペルソナブラスト…!このアタックのガードに、グレード0のカードは使えない!更にクリティカル+1だ!」

 

シオン「!」

 

シオン(完全ガードはない…手持ちのグレード1以上ではガード値が足りないか…ッ!)

 

シオン「くっ…ノーガードだ」

 

クロノ「時を止め、逃れられない終末が訪れる…!終極咆哮ッ!!」

 

トリガーも乗せた漆黒の一撃が、アルトマイルを飲み込んだ…!

 

 

 

シオン「ダメージ6…僕の、負けだよ」

 

クロノ「…か、勝った?」

 

カムイ「やったな、クロノ!」

カムイがクロノの肩に手を置くと、

 

クロノ「──はい」

 

クロノは少し照れくさそうながら、嬉しげな笑みを浮かべた。

 

アン「……あ……」

 

 

 

その日の帰り道。

 

岩倉「何やら楽しそうですな、お坊っちゃま」

 

リムジンを運転する執事・岩倉がシオンにそう言う。シオンは財閥の御曹子なのだ。

 

シオン「そうかな?…でもね、僕は今、最高に腹が立ってるんだよ。……ファイトに負けた、自分にね…。」

 

シオン(…新導クロノ…次は絶対…僕が勝つ!)

 

 

 

一方、歩いている女子勢は。

 

クミ「二人ともすごく楽しそうだったね〜」

トコハ「だよね!」

アン「…………」

トコハ「アンちゃん?どうかした?」

アン「あ……い、いえ!」

 

 

 

アン(新導くん……あんな顔、するんだ……)

 

 

《続く》

 

 




シオン「いやぁいい勝負だった。ありがとう」

クロノ「いちいち爽やかなんだよなぁコイツ…」

アン「まぁまぁ…」

シオン「ひとまず勝負はついたんだから、そんなにピリピリすることないのに…」

クロノ「お前こそ、ちょっと笑顔がひきつってんぞ、やっぱり無理してんじゃないのか?」

アン「ち、挑発するようなことはよくありませんよ…?」

シオン「いや、次は絶対に勝つから」

アン「き、綺場くんも乗らないで…!」

クロノ「…なかなかいうじゃねえか。お前はまだ底を見せてない。俺だってそれくらいは分かる。次もぜってえ負けねえ!」

シオン「のぞむ所だ!」

アン「あぁ、もう…!」


次回「安城トコハ」

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