終焉に愛された子は開拓の旅を歩むか?   作:Jr.404

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 書く気力が落ちていたのでしばらく投稿ができませんでした。何とかベロブルグ編を終わらせられたので次の話を書けそうです。


7話「旅立ちと新たな災厄」

 ベロブルグでの星核の元凶であるカカリアが討ち取られたことで滅亡の危機に迫っていたヤリーロⅥから大寒波や裂界現象が収まったことで破滅の道は回避されることとなった。

 厄介事が去った中、ソーマはどうしてるかというと、

 

「ハァ、ホント...どうすりゃいいんだろ」

 

「うぅ...ソーマ...いなく、ならないで...お願い...」

 

「ああ...大丈夫、ここにいるから。ちゃんと側にいるよブローニャ」

 

「思ったより大分重症ね...」

 

「やっぱり母を失ったショックが大きかっただろうな」

 

 上層部のシルバーメインの客室にてソファーに座っているソーマにしがみつくように悪夢にうなされながら眠りについているブローニャを安心させる為、ソーマは彼女の頭を優しく撫でていた。

 そうすると自然とブローニャは悪夢から解放された様に安心し切った安らかな寝息を立てながら眠りにつく。

 その様子を近くで眺めていたゼーレはブローニャの変わりようにため息を吐く。

 

 つい最近まで星核に洗脳された影響で星核が語る新世界を創り上げる為に開拓者達に敵対してきたカカリアを止める為に奮戦していたが、最終的に星核の悪あがきで自爆する際に正気に戻ったカカリア本人が自身の命を引き換えに星核共々道連れにしたことで彼女は死亡してしまう。

 当然洗脳されていたとはいえ、ブローニャにとって育ての母であるカカリアを失ったショックがかなり大きかったのかしばらくして彼女はひどく精神を病んでしまった。

 その為、ブローニャのメンタルケアをする為に一番近場にいる心を許せるゼーレやソーマが担当することになったものの、ゼーレはまだしもソーマの場合は星達と同じく他所から来た者であり、いつまでもベロブルグに居続けられるわけではないのでいずれはブローニャ達の元を離れなくてはならなくなる。

 

「ソーマはお母様みたいに居なくならないよね...?」なんてことを言われ、死んだ目のように病んだ表情で詰められしまうと流石のソーマも帰るのに罪悪感を抱いてしまう。

 前々からブローニャのことをゼーレと同じくらいに気にかけていた為に彼女からの好感度が上がり、大事な人を失ったことでより一層依存度が跳ね上がってしまっていた。

 

「ブローニャのメンタルケアをするのも慣れてきたけど、流石にいつまでもこのままじゃ不味いわね」

 

「流石に疲れた...」

 

「しばらくは私が代わるからソーマはもう休んでもいいわよ」

 

「ああ、ありがとう。...それじゃあ、よろしく頼む」

 

 ゼーレにブローニャの事を任せた後、ソーマは星達の元へ戻る事にした。シルバーメインの屋敷を出ていくと賑やかなベロブルグの街並みが栄えていた。

 ベロブルグの街並みはあまり変わらず活発的で、星核騒動が解決してからは上層部と下層部との断絶が完全に無くなり、今では下層部の人間が上層部の街の都市で盛んに交流していたりと平和的な光景が広がっていた。

 

「ホントに、下層部の人達も上層部の地を歩けるようになったんだな」

 

 その光景に感銘に浸りながら街中を出歩いていると、偶然街並みの中でよく見知った連れの姿が見えてきた。

 まるで宝物を見つけたように街中のゴミ箱に身体を突っ込ませながら嬉々とゴミ漁りをするその姿は服装や髪色も相まってアライグマのように見えた。

 彼女は偶然ソーマと目が合うと楽しそうな顔でコチラに手を振って近づいてくる。最初は見つからないようにそっと目線を逸らしてやり過ごそうとしたが、無駄に視力がいいのかすぐに見つかってしまう。

 

「あ、ソーマ〜!私といっしょにゴミ探しをしよう?」

 

「謹んで遠慮させてもらう。というか、よくあの人混みの中で俺を見つけられたなぁ、星?」

 

「ん〜、なんかソーマの気配と匂いを感じたら」

 

「え、もしや俺ってそんなに匂う?」

 

 星から匂いの話が出てきて不安になったソーマが自身が匂うのかと身体の匂いを気にするが、言ってきた張本人である星は当然のようにソーマの身体に触れて匂いを嗅ぐような行動をする。

 

「クンクン...ん、大丈夫。嫌じゃない匂いだから安心して」

 

「息をするように嗅がないでくれる?」

 

「いやぁそれほどでも〜」

 

「褒めてないっての」

 

 何故かソーマ自身の匂いで気配を感じたという野生動物じみたな発言に引いてしまうが彼女と出会ってからの頓珍漢な奇行はいまに始まったことではないので適当に流しておく。

 しばらくソーマの匂いを嗅いでいた星だったがしばらくしてピタッと止まり、何やらモヤモヤとした気に入らなさそうな反応を示してきた。

 

「む...なんかソーマから知らない人の匂いが」

 

「え、マジでそんなことまでわかるのか?ホントに野生動物みたいになってるじゃん」

 

「誰かと触れた?」

 

「触れたって...星も話を聞いてただろ?ブローニャが大分精神的にやられてるからゼーレといっしょにしばらくはメンタルケアをしてるって」

 

「むぅ...ソーマは私の相棒だよね?」

 

「相棒...うーん、まだ日は浅いけどお前がそう思ってくれているのは素直に嬉しいかな」

 

「ならさ...ソーマは、ブローニャを助ける為に列車を降りたりはしない...よね?」

 

「列車を降りる?...ハハハ、それはないって!旅が始まったばかりなのに人助けの為にわざわざここで止まる訳にはいかないよ。...俺にだって旅の目的があるんだから」

 

「ソーマの目的って?」

 

「うーん、今はまだ秘密だな」

 

「...分かった。でも、列車にいるかぎりソーマは私の相棒のままだから。うん、今決めた」

 

「おいおい大げさだな」

 

 本人の反応を見てなんとなく彼女のいい分も分からなくはないとソーマはそう抱いた。

 何しろ星は最初に出会った宇宙ステーションで保護されるまでは自身の過去の記憶もなく、身内すらいるのか分からない生涯孤独な状況からのスタートなのだ。そういう意味では彼女がソーマに対して心許せる相手が欲しいのも無理からぬ事だ。

 同じように過去の記憶を無くした経験がある同じ境遇者同士としてつい同情してしまう。

 

 ソーマが星の事で感傷に浸ってると星はなぜかソーマに近付きながら己の身体をソーマの胸元から擦り付けるような謎の仕草をやり出す。

 普通の男性ならば、星の行動と整った美貌に思わずときめいてしまうだろうが、彼女のことをそれなりに把握しているソーマからするとまた訳の分からない珍行動をしているなという感情しか出てこなかった。

 

「で、今度は何してんの?」

 

「ソーマに私の匂いを擦り付けようと思って」

 

「お前...ホントに野生動物みたいことをし出すなよ。はやく人間に戻ってこい...って、ん?...うわッ、なんだこの生臭い匂い...!」

 

「あ、そうだソーマ見てみて。レアなゴミアイテムを見つけたよ!やっぱりゴミ箱は宇宙の真理と同じように奥深いんだよ」

 

「...元凶はそれか。星、帰ったら絶対に風呂に入れ。後洗濯も」

 

「え、ソーマいっしょに入りたいの?きゃーエッチ!(棒読み)でもソーマなら...」

 

「バカいってないでさっさと帰るぞ」

 

「ちぇ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 星核の騒動を終えてブローニャの精神も安定してくるようになっていき、おおかたの面倒ごとも片付いた列車組は、ヤリーロⅥを去る事去る事が決まった。

 ベロブルグの門の前ではブローニャやゼーレ達と言った今まで関わってきた仲間達がソーマ達の別れを惜しんで集まって来ていた。

 

「もう行ってしまうのね。気がついたらあっという間に時間が過ぎてしまうものなのかしら」

 

「アンタ達には散々助けられたからね。助けがいるときはいつでも相談に来なよ。歓迎するから!」

 

「また遊びに来てよね!この寛大なドスクロのフック様がいつでも待っているんだから!」

 

「ソーマお兄さん...また会いに来てくれますよね?」

 

「大丈夫だ。今世の別れじゃないんだからまだ暇を見つけて会いにいくさ」

 

「ソーマお兄さん...!」

 

「ソーマってば、もうクラーラのお兄ちゃんが板に染み付いて来てたよね」

 

「彼は元々故郷に自分の妹達がいると言っていたからその影響だろうな」

 

「ソーマの相棒の席はもちろん私だけどね!」

 

「もう、星ってば何を言ってんの」

 

 互いの別れの挨拶や雑談のやり取りが流れる中、モジモジと気恥ずかしそうにしているブローニャがどう声を掛けようかと迷っていると、そばにいたゼーレにため息を吐かれながら背中を押される。

 

「ほら、さっさと言いなさい。次いつ会えるか分からないんだから」

 

「ゼ、ゼーレ...」

 

 背中を押されながらもブローニャは列車組のいる場所までやって来るとソーマの姿を見つけ、声を掛ける。

 

「そ、そのソーマ。ベロブルグを救ってくれた事に本当に感謝してる。正直私だけでは操られたお母様にいいようにやられてベロブルグに仇なす尖兵になってたかもしれない。だから私達の故郷であるベロブルグを救ってくれて...本当にありがとう」

 

「やれる事をやっただけだよ。皆が色々と一致団結してくれたからこそ、ここまで上手くいけたんだ。俺たちはキッカケに過ぎない」

 

「それでもよ。私達の愛する故郷が失う事なく今こうして生きていられるのも貴方達が助けに来てくれたから。...そ、それに」

 

「それに?」

 

「それに...こうしてソーマと出会えた事も私にとっては運命を感じたから...」

 

「運命か...たしかにそうかもな」

 

 ソーマとブローニャの会話を離れた場所から聞いていたなのかがブローニャの発言に興味を持ち、興味深そうに観察していた。

 

「運命...え、もしかして...!」

 

「三月、あまり変な解釈はするな」

 

「うんうん、私はソーマと相棒になる運命に繋がれているから」

 

「うん、まぁアンタはいつも通りだね」

 

 ソーマに対して伝えたブローニャの想いはある意味、貴方を特別なひとりの異性として意識してますという彼女なりの遠回しな告白なのだが、対するソーマの

 頭の中では確かに別の世界で同じ顔や特徴をした人物に出会う事自体が運命的な繋がりだなという考えを抱いていた。

 残念ながらブローニャの考える運命とは少し解釈が噛み合っていないようだがどちらもまだお互いのことを深く理解していない所が多いのだから無理もないだろう。

 だかブローニャ自身それでもいいと感じていた。ソーマ達はまだ旅の真っ只中であり、彼を自分の都合で縛り付けるのはあんまりだと感じたからだ。

 それにまだブローニャ自身にはこの心から脇立つ異性に対する感情を理解しきれてない。

 

「だからその...ソーマにはこのベロブルグをもっと知ってもらう為にまたいつかここに訪れて欲しい。ダメ...かしら?」

 

「...ダメじゃないさ、ちゃんと会いにいく。だからそんな悲しそうな顔をするな、こうして出会えたのも何かの縁だ。それに無限のような広い銀河世界の中で出会えるかも分からない確率の中でブローニャやゼーレに会えたんだ。とても素敵な事だと思わないか?」

 

「素敵こと...うん、そうだね」

 

「へぇ、ソーマもそういういい回しができるんだ。意外ね」

 

「一言余計だゼーレ」

 

「ふん」

 

 不貞腐れているゼーレは顔こそ逸らしてはいるものの、仄かに頬を赤らめており、ソーマの話を聞いてまんざらでもなく喜んでいた。

 

「また会いにいくよ。数日程度じゃまだまだ知らない事だらけだしな」

 

「ッ!うん、待ってる。...絶対に歓迎するから!」

 

「絶対に約束を守りなさいよ?ソーマ」

 

「俺は約束をしっかりと守るタチなんだ。さよならは言わない、また会おうブローニャ、ゼーレ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ソーマ達との別れを最後にベロブルグの上空では、彼らの乗る星穹列車らしき宇宙船が宇宙へと飛び去っていく光景がベロブルグの議事堂の窓口から見えていた。

 

「もう行っちゃったね...」

 

「そうね、それにしても...ブローニャ、アンタあれで良かったの?もっとはっきりと伝えた方が」

 

「いいの、今の私にはまだ心の整理がついていないから。一時的な感情の昂りで彼を振り回したくないから」

 

「ふーん?...なら、私も積極的にいっても問題なさそうね」

 

「ゼ、ゼーレ⁈まさか貴方も...!」

 

「う、うっさいわね。下層部の連中と比べてなかなか度胸のある奴だったんだから気になっただけよ!」

 

「...ふふ、そっか。ゼーレも同じなんだ」

 

「悪いけど、アンタみたいにヘタレる気はないからね」

 

「む、それなら私だって!」

 

 議事堂の事務室内ではふたりの少女が、先程まで議論合っていた財務の話から一転して気になる異性の恋バナみたいな話が広がっていた。

 その後、新大守護者となったブローニャの元へ財務関連の資料を運びに来た情報官であるペラが事務室に訪れノックをするが、その時のブローニャ達の恋バナの話が聞こえてしまい、聞かれてしまったブローニャ、ゼーレとともに揃って気まずくなったのはここだけの話。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ベロブルグでブローニャ達と別れを告げ、ヤリーロⅥを抜けた星穹列車は再び広大な宇宙の海を航海しながら自由気ままに新たな旅先を探し求めていく。

 その最中、しばらくしてからここでまた新たな問題ごとが降りかかって来た。

 

【ハァーイ、星穹列車の皆さん?ご機嫌よう。突然で悪いけど貴方達の旅先の進路を変えさせてもらうわ】

 

「え、誰なの?」

 

「な、なんじゃ!何奴じゃ⁈」

 

「まさかお前達が介入して来るとはな..."星核ハンター"」

 

「星核、ハンター...」

 

 ソーマ達列車組が集まっているラウンジエリアに皆が注目する先にはホログラムのような立体映像で写されている妙齢の美貌を持つ美女が立っていた。

 彼女の正体はこの世界の銀河中で騒がせている有名な組織である"星核ハンター"に所属する賞金首認定の"カフカ"と呼ばれる女性だった。

 彼女の目的はどうやら自分達星穹列車の旅先の進路を変更してもらう事であり、結論を言うと「羅浮」と呼ばれる場所に向かって欲しいというのだ。

 「羅浮」とは、仙舟連盟の六大座艦の一つとされるいわゆる超弩級クラスの惑星間航行船国家、又はコロニー国家のことであり、今もなお広大な宇宙の海を移動しながら新天地を目指しているのだと言う。

 

「...話を聞く感じどうやらその羅浮の座艦で厄介ごとが起きているって事かしら?」

 

【ええ、エリオのシナリオだと間違いなく"星核が関わっているわ"。そこで貴方達には是非その問題を解決して欲しいの】

 

「運命の奴隷である貴方達の話を私達かそっくりそのまま受け入れられると思っているのかしら?」

 

 カフカという怪しい女の話と口論になっている最中、カフカの視線がソーマに向けられる。

 

【あら貴方、ミス・ヘルタの所の助手さんじゃない。...新しい世界での生活には慣れて来たかしら"ソーマ・アストラ"?いえ...「境界の律者」さん?】

 

「ッ⁈何故アンタがそれを...」

 

【銀河中を賑わせている星核ハンターだもの、当然そういう情報も当然掴んでいるわよ?】

 

 カフカという女に自身の身元を知られている事に警戒心を最大にするが、身構えるソーマを守るようにヴェルトが手を制する。

 

「あまり彼を巻き込むのはやめてもらおうか、星核ハンターさん。彼はこの世界に深い関わりは無い筈だ。」

 

【そんなに警戒しないで。ただの興味本位よ?やり取りする相手の事を事前に知っておくのは大事なことでしょう?】

 

 はぐらかすようにカフカは話を和ませようとするが、肝心のソーマ本人は内心穏やかではなかった。

 今いるこの世界、そしてそこから次元的にも物理的にも干渉出来ない筈の別世界の住人であるソーマの核心部分とも言える正体を知っていると言っているのだ。ソーマやヴェルトのようなイレギュラーなケースでも無ければ知り合う事は決して無い筈の存在を認知しているカフカ。

 もしや、彼女或いはその関係者の中にかつての自身の養父であるオットーのように何らかの手段で並行世界や多次元世界を観測する術を持っている者がいるのか、或いは...とそんな考察をする中、ヴェルトや姫子達と口論を続けていたカフカが話をまとめる最後のタイミングでソーマに伝言を送ってきた。

 

【ああ、そうそう。今回の件だけど、そこにいる彼、多分すぐに羅浮への同行は出来ないと思うわよ?彼には別の仕事があるようだから♪】

 

「別の仕事...?」

 

 彼女の伝言に訝しむとソーマの携帯端末からメールの通知が届く。そこには天才クラブの一員であるスクリューガムと雇い主のヘルタからという複数人からの直々の緊急依頼の要請であった。

 どうやらソーマの力を必要とする案件の仕事が舞い込んできたようである。

 

「...ヴェルト先生、皆。悪いけどちょっと緊急な仕事が入ってきた。すぐに羅浮への同行任務には参加出来そうに無い」

 

「ミス・ヘルタから何かあったのか?」

 

「他の星でかなり厄介な事件が起きたみたいで救援コードが送られて来てるみたい。直ぐに戦える戦力が欲しいって。悪いけど星達だけで先に行って欲しい」

 

「いっしょに行けないの?」

 

「大丈夫、ひと仕事終えたらすぐに帰ってくるから」

 

 捨てられた子犬のように悲しそうな顔を浮かべる星に安心させるように頭を撫で、事が終わったら直ぐに帰ってくると星に約束する。

 星とソーマのやり取りを眺めていたカフカは人が見ていない所で微笑ましそうに二人を眺めたあと、列車を一時的に離れていくソーマに対してもうひとつ助言を贈る。

 

【ソーマ、ひとつまだ伝え忘れていたわ】

 

「今度は何だ?」

 

【現場に着いたら"あの子達と仲良くしてあげてね”?】

 

 意味深な発言をした後、カフカは列車組全員に別れの挨拶をかまして映像ごと消滅していった。

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