呪力は呪力でも呪力かよ!?   作:パンツ男

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26スレ目

「この体育祭……俺達(B組)が主役だ!!」

 

「何だァ!このクソ壁!!」

 

「アイツか!?」

 

「うわっ!?押すなって!」

 

「あの人……首席の……」

 

「待てやァ!!クマ野郎!!」

 

 ︎︎最前列にいたA組や普通科の生徒は、俺が張った結界に阻まれ、事情を知らない後方の生徒から押され、おしくらまんじゅうのような状態となっているようだ。

 

『あれは蘆屋の“個性”で張られた結界だな』

 

『なんて事だ!?B組蘆屋が開始早々仕掛けてきやがったぜ!!』

 

『攻撃し続ければ壊れると思うが、骨が折れそうだな』

 

『初っ端からド派手に決めやがったな!ほらお前ら!その結界!壊して進むか!指を咥えて蘆屋のゴールを待つか好きにしな!』

 

「ふっざけんなァ!!」

 

「ちょっ!?おい!?爆豪危ねぇッ!?」

 

「邪魔だクソ髪!!」

 

 ︎︎後ろから結界に阻まれた生徒の怒りの声が聞こえる。プレゼント・マイクが煽り、さらにヒートアップしたようだ。

 

「それにしても口の悪い奴がいるな、あれが爆豪ってやつか?……近寄らないようにしよ」

 

『結界によってB組蘆屋が独走中だ!早速第一関門に突入したぞ!!』

 

 

 

93:竜舞ガブ

イッチ!!そのままぶっちぎれ!!

 

94:縁柱ドンモモタロウ

ド派手にやったな!

 

95:聖剣使いのプロブレーダー

A組一強だった注目はこの瞬間覆されたな!

イッチ!頑張れ!!

 

96:レジェンドプロデューサー

障害物に気をつけて頑張れ!

 

97:アサシンディケイド

頑張れイッチ!

あぁ……なんか懐かしくなってきた。

 

98:フィジカルギフテッド石化中

ディケイドニキも体育祭やってたもんね。

 

99:竜舞ガブ

イッチ!!頑張れ!!

 

100:名無しの転生者

うるっさ!?

 

101:名無しの転生者

流石600族……。

 

102:名無しの転生者

ハイパーボイス使ってない?

 

103:竜舞ガブ

いやぁすまん!

息子の活躍につい感極まってもうた!

 

104:名無しの転生者

息子じゃないだろ。

 

105:名無しの転生者

また存在しない記憶見てるよ……。

 

106:レジェンドプロデューサー

東堂葵、少し声量落とせ。

 

107:竜舞ガブ

せめて脹相にしろや!

 

108:アサシンディケイド

はいはい、イッチが第一関門に突入したぞ。

 

109:名無しの転生者

ホントだ!頑張れ!!

 

 

 

 

「何やってんだか……っとあれが第一関門ってやつか」

 

 スレ民のやり取りを横目に、俺は目の前に迫った第一関門に意識を集中する。

 

「あれは入試の」

 

『さて!これが第一関門!!ロボ・インフェルノだぁ!!』

 

 ︎︎目の前には入試で戦った仮想敵が大量に配置されていた。1P~3Pの他に0Pも俺を狙って動き出した。

 

「やることなすことド派手だな……いくら使ってんだよ」

 

 ︎︎接近した1P敵を拳で破壊し、2P敵に蹴りを食らわせる。遠距離攻撃を放った3P敵の弾幕を足場に距離を詰め、踵を頭に落とした。

 

「入試じゃテメェに苦戦させられたな……」

 

 ︎︎0P敵に向かって走り出した俺は入試を思い出した。あの時は、より多くの仮想敵を倒しポイントを稼ぐために機動力で圧倒する十六夜彼岸の舞(紅緒スタイル)で挑んだ。

 ︎︎だが今回は違う。

 

「あんたりをん そくめつそつ ぴらりやぴらり そくめつめい ざんざんきめい ざんきせい さんだりひをん しかんしきじん あたらうん をんぜそ ざんざんぴらり」

 

 ︎︎0Pの振り下ろした拳を全速力で駆け顔面に向かって飛び出す。詠唱を終えた俺の右腕に、木火土金水の印が浮かび上がる。

 

「ド派手に行くって決めたからな!」

 

 ︎︎勢いよく飛び出した俺は、0P敵の顔面に全力の拳を叩き込んだ。

 

「超《近》距離呪打撃……!!」

 

流星拳(メテオスマッシュ)紅焔降燐(プロミネンスドロップ)

 

 ︎︎ほんの少しの静寂のあと、轟音と共に0P敵の顔面がひしゃげ、その巨体が後ろに倒れる。

 

 

 

111:竜舞ガブ

あれは!?

 

112:ペンギンストライカー

ろくろの技じゃないですか!!?

 

113:名無しの転生者

なんか2人が興奮してる。

 

114:竜舞ガブ

当たり前やろ!

双星の陰陽師の主人公、焔魔堂ろくろの技やぞ!!

こんなん興奮せぇへんほうが間違いや!!

 

115:レジェンドプロデューサー

確か、20歳ろくろの技だったよな。

解説頼めるか?

 

116:竜舞ガブ

任せぇ!

流星拳・紅焔降燐はレジェンドニキが言った通り、20歳になったろくろが使用した技や。

 

117:名無しの転生者

てことはそれ以前は使えなかったってこと?

 

118:ペンギンストライカー

双星の陰陽師は、14歳、16歳、20歳と章が変わると同時に主人公たちも成長します。

16歳時点では使用していなかったので、描写されていない、16~20歳の間で習得したのでしょう。

 

119:聖剣使いのプロブレーダー

2人はこの技もイッチに教えていたのか?

 

120:竜舞ガブ

双星の陰陽師に登場した術は全て教えたで。

ただ、初級~上級に分けて段階的に教えてたこともあって上級の術は簡単な説明くらいしかできんかった。

紅焔降燐もその性質から、ペンギンニキと相談して上級に設定してたんや。

 

121:ペンギンストライカー

イッチの飲み込みの早さも凄かったんですが、如何せん子供の体だとすぐに限界が来て、上級の方はあまり時間が取れなかったんですよね。

 

122:縁柱ドンモモタロウ

じゃあイッチはほぼ独学みたいな感じで、あの技を習得したのか!?

 

123:竜舞ガブ

ホンマに恐ろしいで。

通常、作中の陰陽術は術式を通して呪力を放出するのが一般的な攻撃や。

 

124:ペンギンストライカー

裂空魔弾がわかりやすい例でしょうね。

裂空魔弾の術式を発動、呪力を放出し、発射。

他の陰陽術もこういった幾つかの工程を順番に行うことで発動しています。

 

125:竜舞ガブ

ただ、この方法やと工程から工程に移る僅かなラグで、呪力を消費してしまうんや。

強い奴ほどそのラグで消費する呪力を減らせるんやと思うけど、それでも限りなく0に近づけるだけで、1~2%の無駄はあると思う。

でも、流星拳・紅焔降燐はちゃう。

呪力放出と術式による攻撃を同時に行っとる。

最小限の呪力消費で、最大限の攻撃実行しとる。

 

126:名無しの転生者

じゃあ黒閃みたいなもんってこと?

 

127:ペンギンストライカー

確かに似たようなものですが、紅焔降燐は一瞬でもタイミングがズレると不発に終わり、自身に大ダメージを負うリスクがあります。

 

128:竜舞ガブ

せやから、作中初登場と婆娑羅の神威との戦いで使用した時は、相手の攻撃に合わせてカウンターとして使っとったわ。

 

129:名無しの転生者

カウンター……でもイッチは今……。

 

130:ペンギンストライカー

自分の攻撃に合わせて発動させましたね。

 

131:竜舞ガブ

体育祭前の2週間で習得するのは難しいやろうな……。

俺達と離れとった3年間でそこまで仕上げとったってことや。

 

132:名無しの転生者

マジか……。

 

133:聖剣使いのプロブレーダー

おい!結界が壊れたぞ!!

 

134:名無しの転生者

うわっ!?

爆豪が鬼の形相で突っ込んできた!!?

 

 

 

 

『蘆屋が豪快にロボを破壊ィ!!』

 

『こりゃ予算会議荒れるな』

 

 ︎︎倒れる0Pを足場に一気に距離を稼いだ俺は、次の関門に向かって走り出した。

 

BOOOM!!!

 

『ワッツ ハプン!!?バカデケェ音と共にスタートゲートから人が雪崩れ込んでるぞ!!?』

 

『蘆屋が張った結界を壊したんだろう』

 

「クマ野郎ォ!!!」

 

 爆豪が鬼の形相でこちらに迫って来るのが見えた。その後ろにA組の上位陣であろう生徒と鉄哲や塩崎がこちらに向かってくる。

 

「面白くなってきたな」

 

 ︎︎皆、第一関門に残っている仮想敵を破壊しながら、俺との距離を詰めている。そんな中、俺は第二関門に到着した。

 

『蘆屋を追いかけて白熱したレースになったな!!先頭の蘆屋が第二関門に到着!!落ちればアウト!それが嫌なら這いずりな!ザ・フォール!!』

 

 ︎︎目の前には深い穴、適当に用意された足場と足場を繋ぐロープがある。プレゼント・マイク先生の言うとおり、落ちたら大幅なロスに繋がるだろう。

 

「だが……俺には関係ないな。七難即滅 七里離星……喼急如律令!」

 

 ︎︎結界を張り、足場にした俺は一気に突き進む。飛天駿脚で強化された脚力で第二関門を難なく突破した。

 

『現在1位独走中の蘆屋!結界で第二関門を華麗にスルー!!?』

 

『足場が作れるならそうするよな。実に合理的だ』

 

『だが!!後続が迫ってきてるぜ!!蘆屋はこのまま1位をキープできるのか!!?』

 

 

 

136:名無しの転生者

イッチの独壇場で草。

 

137:名無しの転生者

やっぱり結界による妨害がデカイな……。

 

138:竜舞ガブ

アカン!爆豪と轟が一気に詰めてきたで!?

 

139:レジェンドプロデューサー

やはりその2人か……。

 

140:アサシンディケイド

轟は“個性”でロボ・インフェルノを突破。爆豪も“個性”でロボを回避してそのまま第二関門に突入。

 

141:縁柱ドンモモタロウ

でもこれ……緑谷は大丈夫か?

 

142:名無しの転生者

ホントだ!?

まだロボ・インフェルノの真ん中くらいだ!?

 

143:名無しの転生者

言ってる間にイッチが三つ目の関門に突入したぞ!!

 

144:名無しの転生者

ヤベェ!?爆豪も轟ももうすぐそこだ!!?

 

145:レジェンドプロデューサー

イッチに触発されて結構なハイペースで進んでいるな。

 

146:アサシンディケイド

2人とも結構消耗してんな。

 

147:名無しの転生者

ホントだ!?

轟、霜が降りてんじゃん!

 

148:竜舞ガブ

爆豪の方は汗かきまくっとるから“爆破”の威力は上がっとるけど、結界破壊に結構体力使った感じか。

 

149:名無しの転生者

でもイッチはなんでゴールするまで結界を張り続けなかったんだ?

 

150:レジェンドプロデューサー

他の競技に回す呪力が無くなるからだろう。

 

151:竜舞ガブ

せやな。

呪装は発動するための呪力と、それを維持する呪力が必要になる。

結界に関しては作中で特に説明がなかったが、最初にある程度の呪力を消費して維持しとるか、発動した後も維持するための呪力を消費し続けるかのどっちかやと思う。

 

152:ペンギンストライカー

そうなると、あれだけの範囲を覆う結界の硬度を高めて長時間張り続けると、次の競技や本戦で使う呪力が無くなってしまいます。

 

153:フィジカルギフテッド石化中

それに、独走するだけなら盛り上がらないでしょ。

 

154:名無しの転生者

え?

 

155:フィジカルギフテッド石化中

体育祭の目的は、プロヒーローにアピールすること。

確かに、自分がゴールするまで結界で妨害し続けたらアピールになると思うけど、それだけって思われるでしょ?

だから、タイミングを見て他の生徒を解放し、後を追わせることで、自分の対応力や地力等をアピールするんだと思うよ。

 

156:名無しの転生者

なるほど!

 

157:竜舞ガブ

言うてる間に爆豪達が三つ目の関門に突入したで!

 

 

 

 

『これが最終関門だ!!一面地雷の危険地帯!!怒りのアフガンだ!!』

 

 ︎︎第二関門を抜けた俺は最後の関門に突入した。スレ民の報告で、後ろから爆豪と轟が迫って来ていることを知った俺は一気に走り抜ける。

 

『地雷の位置はよく見りゃわかる!目と足を酷使しな!!ちなみに地雷の威力はそこまで大したことはねぇ!ただし、音と見た目は派手だから失禁必須だぜ!!』

 

『人に依るだろ』

 

「追いついたぞクマ野郎!!」

 

「口が悪いな……本当にヒーロー志望か?」

 

「あァ!?」

 

「俺もいるぞ!」

 

 地雷回避するために、飛天駿脚の速度が落としたことで爆豪に追いつかれた。爆豪の言葉に苦言を呈していると、背後から氷結攻撃が飛んでくる。

 

「半分野郎!!」

 

「確か……轟だっけか」

 

「知ってるのか?」

 

「A組の実力者って聞いたからな」

 

「俺を無視してんじゃねェ!!」

 

 ︎︎戦闘を走俺を爆豪と轟が“個性”を使って妨害してくる。そのせいで思うように進めず、後続がとの差が徐々に無くなってきている。

 

 

 

159:名無しの転生者

イッチ大丈夫か!?

 

160:聖剣使いのプロブレーダー

爆豪と轟の2人が妨害してくるから、思うように進めてないな……あ、地雷踏んだ!?

 

161:レジェンドプロデューサー

反りが合わないとはいえ、共通の敵がいるとこうなるか……。

 

162:竜舞ガブ

イッチ!頑張れ!!

 

163:名無しの転生者

お!やり返した!

 

164:縁柱ドンモモタロウ

いけ!そこだ!イッチ!!

 

 

 

 

「クマ野郎!散々舐めたことしてくれたなァ!!」

 

「うるせえな」

 

「あァ!!」

 

 ︎︎容赦のない爆破を捌きながら前に出ようとする。しかし、轟の氷によって妨害される。このままだと後続に追いつかれて更に面倒になる。

 

「仕方ねぇな……」

 

「あァ!!ため息つくヒマあんのかよ!!」

 

「少しは落ち着いて話せないのか?血管切れるぞ?」

 

「こちとら健康優良児じゃ!!」

 

「そうかよ……奇一奇一(きいつきいつ)たちまち雲霞(うんか)(むす)宇大八方(うだいはっぽう)ごほうちょうなん たちまちきゅうせんを(つらぬ)玄都(げんと)(たっ)太一真君(たいいつしんくん)(かん)奇一奇一(きいつきいつ)たちまち感痛(かんつう)

 

「なんだ?」

 

「ブツブツ言いやがって気色悪ィな!!」

 

金鳥天衝弾(ゴルト・スマッシュ)!喼急如律令!!」

 

 2人の妨害を捌きながら詠唱を終えた俺は、目の前の呪印を全力で殴った。同時に爆豪と轟の足下に、複数の呪印が現れ地面に向かって衝撃を放つ。

 

「なッ!?」

 

「クソがッ!?」

 

『突然爆豪と轟の足下が爆発!!妨害に意識持ってかれて地雷踏んじまったか!?』

 

 ︎︎衝撃により地雷が起爆し、爆豪と轟は爆発に巻き込まれ大きな隙ができる。俺は迷うことなく結界を張り、最終関門を一気に突破しようと足に力を込めた。

 

BOOOOOM

 

 ︎︎後方から爆音と爆風が背中を叩いた。煙の中から何かが飛び出した。

 

「あれは!」

 

 ︎︎仮想敵の残骸に乗り俺達の真上を飛び、抜き去っていく緑谷出久だ。

 

 

166:名無しの転生者

緑谷出久だぁ!!?

 

167:竜舞ガブ

やっぱり来たか!!

 

168:縁柱ドンモモタロウ

2人を押さえたと思ったらまた新手だ。

イッチ!頑張れ!!

 

169:フィジカルギフテッド石化中

イッチ!ラストスパートだよ!頑張れ!!

 

170:竜舞ガブ

主人公なんて追い越したらえぇ!!

行け!イッチ!!

 

171:名無しの転生者

負けるな!イッチ!

 

172:レジェンドプロデューサー

爆豪達も復帰してきたぞ!気をつけろイッチ!

 

173:ペンギンストライカー

まだゴールは先です!

イッチ!頑張ってください!!

 

174:聖剣使いのプロブレーダー

イッチ!最後まで頑張れ!!

 

 

 

 

『後方で大爆発!!?何だ……あの威力!?偶然か!?故意か!?A組!緑谷!!爆風で猛追ィ!!!?』

 

「待て!」

 

「ッ!」

 

「待ちやがれデク!!」

 

「緑谷!」

 

 俺達3人の前に出た緑谷は、体を捻り残骸を地面に叩きつける。俺達の目の前の地雷が起爆し、緑谷は爆風に乗って更に前に出る。

 

「出し惜しみしてる場合じゃないか……止みなん止みなん説くべからず!止縛法!喼急如律令!」

 

「なんッだこれ!?」

 

「動けねぇ……!?」

 

『なんだ!?突然現れた鎖に爆豪と轟が捕まっちまったぞ!!?』

 

『蘆屋の“個性”だな。見たところ相手の動きを拘束する術みたいだな』

 

『なんでもありだな!』

 

 ︎︎止縛法で2人の動きを止め、後続の相手を任せると俺は緑谷を追いかけた。緑谷は最終関門を抜け、ゴールまでの直線を走っていた。

 

「……シロ!呑み込め!!」

 

「えっ!?」

 

『スネーク!!?今度は白蛇かよ!!』

 

『式神と呼ばれる蘆屋の“個性”から生み出されたものだ』

 

『もう何がきたって驚かねぇよ!!?』

 

 ︎︎俺は霊符を使い式神を召喚した。大蛇型の式神が先頭を走る緑谷を呑み込み、その場で止まる。俺はその隙にゴールを突っ切った。

 

 

 

176:名無しの転生者

なぁ……これって……!

 

177:名無しの転生者

あぁ……!

 

178:竜舞ガブ

イッチが1位や!!

 

179:名無しの転生者

よっしゃ!!

 

180:レジェンドプロデューサー

おめでとうイッチ!

 

181:聖剣使いのプロブレーダー

爆豪、轟を相手によくやった!

 

182:縁柱ドンモモタロウ

緑谷に追い越された時はヒヤヒヤしたけど1位おめでとう!

 

183:アサシンディケイド

おめでとうイッチ。

 

184:フィジカルギフテッド石化中

白熱したいい試合だったよ!

1位おめでとう!

 

185:ペンギンストライカー

とても良かったです!

おめでとうございます!

 

186:竜舞ガブ

次も大変やろうけど頑張りや!

1位おめでとう!

 

 

 

 

『さぁさぁ!序盤の結界による妨害から始まり何度も我々を驚かせてくれたこの男が還ってきたぜ!!』

 

『蘆屋晴臣だァ!!!』

 

 ︎︎プレゼント・マイク先生の実況で、会場全体が震えるほどの歓声が響き渡る。

 

「とりあえず、つかみは成功したか」

 

『蘆屋に続いて緑谷出久!轟焦凍!爆豪勝己がゴールだ!!』

 

 ゴールと同時に術を解いたことで、最後のデッドヒートを争った3人がスタジアムに戻ってくる。

 

「おい!クマ野郎!ふざけたことしてんじゃねェぞ!!」

 

「……」

 

「無視すんなや!!」

 

「かっちゃん落ち着いて!?」

 

「黙ってろクソデク!!」

 

「はぁ……」

 

「何ため息ついとんじゃ半分野郎!!」

 

 ︎︎最後のあれでブチ切れてる爆豪を無視して、クラスメイトを待つ。続々とゴールして行きモニターに順位が映し出される。B組の殆どは作戦通り20位以降にゴールしている。

 

「予選通過は上位42名!」

 

 しばらくして︎︎ミッドナイト先生の声が響く。第一種目で42位以内にゴールした生徒がグラウンドに集まり、次の種目を待っている。

 

「残念ながら落ちちゃった人も安心しなさい!まだ見せ場は用意されているわ!」

 

 ミッドナイト先生は、︎︎レースで落ちた普通科、経営科、サポート科そしてヒーロー科のフォローをしつつ次の種目の説明を始める。

 

「……そして次からいよいよ本選よ!!ここからは取材陣も白熱してくるよ!キバリなさい!!!」

 

 ︎︎拳に力が入る。ここからが本当の戦いになる。俺の目的のため、B組の目標のため気合を入れなおす。

 

「さーて!第二種目よ!!私はもう知ってるけど~~~……何かしら!!?言ってるそばから」

 

 ︎︎モニターに映る映像がスロットように回転し、期待を煽ってくる。

 

「コレよ!!」

 

「騎馬戦……」

 

「騎馬戦……!」

 

「個人競技じゃないけどどうやるのかしら」

 

 ︎︎モニターに映し出された“騎馬戦”という文字に、皆が首を傾げる。本選だというのに個人技ではなく団体競技だからだろう。

 

「参加者は2~4人のチームを自由に組んで騎馬を作ってもらうわ!基本は普通と同じ騎馬戦と同じルールだけど、一つ違うのは……先程の結果にしたがい各自にP(ポイント)が振りあてられること!」

 

「入試みてぇなP稼ぎ方式かわかりやすいぜ」

 

「つまり組み合わせによって騎馬のPが違ってくると!」

 

「あんたら私が喋ってんのにすぐ言うね!!!」

 

 ︎︎ミッドナイト先生の説明を聞き、各々考察し話し合う。まだ途中だと先生はムチを鳴らし苦言を呈した。

 

「ええそうよ!!そして与えられるPは下から5ずつ!42位が5P、41位が10P……と言った具合よ。そして……」

 

(なら俺のPは210P……いや競争を促すなら1000Pくらいは与えられるか)

 

「1位に与えられるPは……1000万!!!

 

「は?」

 

 ︎︎ミッドナイト先生が提示したPに俺は呆気にとられる。同時に周りの視線が一気に俺に集中した。

 

「上位の奴ほど狙われちゃう!下克上サバイバルよ!!」

 

 

 

188:名無しの転生者

イッチ……頑張れ!

 

189:ペンギンストライカー

ネタバレ禁止なんで言えなかったんですけど、そのぉ頑張ってくださいね……。

 

190:竜舞ガブ

なんというか……まぁ……そういうことや。

頑張りやイッチ!

 

191:レジェンドプロデューサー

イッチ、頑張れ。

 

192:縁柱ドンモモタロウ

ガンバ!

 

 

 

 

 ︎︎スレ民もこのことは知っていたみたいで、なんともいえない空気のまま俺を応援する。意識を現実に戻した俺は周りを見てみる。皆、狙われるとわかっている俺を明らさまに避けチームを組み始めている。

 

(やっぱり1000万はイカれてるだろ……。与えられたものは仕方ない、まずはチームを決めないとな……)

 

 ︎︎頭を押えながら、俺は騎馬戦のチームを組むため動き出した。

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