呪力は呪力でも呪力かよ!?   作:パンツ男

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5スレ目

「うッ……ここ、は……?」

 

 ︎︎目を覚ますと、床の冷たさに少し驚く。

 ︎︎まだクラクラ少しする頭を何とか回して、状況を確認する。

 

 ︎︎下校中、突然倒れた神居に近づいたら俺たちも急に意識を失ってしまった。

 ︎︎意識を失う瞬間、大人たちが俺たちのことを商品と呼んでいた。

 ︎︎恐らく人身売買の類いだろうと予想し、情報を集める。

 

 ︎︎周りを見渡すと、薄暗い倉庫のような場所だということがわかる。

 ︎︎まだ意識を失っている聖たちも同じ部屋にいる。

 ︎︎子供だからか、犯人が杜撰だからかは知らないが、俺たちの腕を縛られているだけで、足は自由に動かせる。

 ︎︎倉庫内には潮の香りが微かにするため、海の近くなのかもしれない。

 

 ︎︎倉庫には階段があり、その先に唯一の出入口となっている扉があった。

 

 ︎︎俺は足音を立てずに、ゆっくりと階段を登っていく。

 ︎︎扉の前に立つと、聞き耳を立てて倉庫の外の様子を確認する。

 

 

 

「兄貴!楽勝でしたね!」

 

「おうともさ!俺の“個性”があれば、どんなガキだろうと一発さ!」

 

「流石っすよ!」

 

「オメェのパワーがあってこそだ!」

 

「いやいや!」

 

「何はともあれ、これでしばらく食いっぱぐれることはねぇな!ガキ一人につき五百出すってよ!」

 

 

 

 ︎︎犯人は俺たちをどこかに売るつもりのようだ。

 ︎︎俺は元いた場所に戻り、スレ民に状況を説明するのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

99:ヒロアカ陰陽師

すみません、誘拐されました。

 

100:名無しの転生者

ええっ!?

 

101:レジェンドプロデューサー

すまんが最初から説明してくれ。

 

102:ヒロアカ陰陽師

はい。

下校中に、同じ施設で暮らす子たちと一緒に帰っていました。

突然、前を歩いてた子が倒れたので近寄ったら、俺たちも意識を失いました。

気づけば、どこかの倉庫に連れてこられたみたいで腕を縛られています。

潮の香りが微かにするので海の近くかもしれません。

犯人の目的は、人身売買みたいで俺たちは商品だと言っていました。

 

103:縁柱ドンモモタロウ

めちゃくちゃ事件やんけ!?

 

104:聖剣使いのプロブレーダー

どうしたものか……。

 

105:名無しの転生者

ヒーロー来るんじゃないの?

 

106:レジェンドプロデューサー

……どうだろうな。

一瞬で意識を失わせて倉庫に運び込んだんだ……イッチの話から予測するに、連中は慣れているだろうな。

人目が少ない場所を選んで犯行に及んだ可能性が高いだろう。

 

107:ペンギンストライカー

そうなると、付近にいた人からの通報は難しそうですね。

 

108:竜舞ガブ

イッチたちは大丈夫なんか?

 

109:ヒロアカ陰陽師

えぇ俺含めて、目立った怪我はありません。

“個性”の影響か多少頭はクラクラしますが、すぐに大事に至るようなものではないと思います。

 

110:名無しの転生者

イッチ、霊符は?

 

111:ヒロアカ陰陽師

こんな事になると思ってなかったので持ってきてません。

 

112:竜舞ガブ

そうか……。

 

113:ヒロアカ陰陽師

あ!皆が起き始めました。

 

114:レジェンドプロデューサー

イッチ、落ちるならLIVEモードに切り替えてくれ。

 

115:ヒロアカ陰陽師

LIVEモード?

 

116:レジェンドプロデューサー

あぁ。

イッチやその周りを三人称視点で見ることができる掲示板の機能の一つだ。

 

117:縁柱ドンモモタロウ

そいつがあれば、俺たちがイッチに不意打ちとか知らせることができるからな!

 

118:ヒロアカ陰陽師

わかりました。

 

119:転生者掲示板

 

LIVEモードに切り替えます。

 

 

120:ヒロアカ陰陽師

 

 

 

「うぅん……頭イテぇ……」

 

「……」

 

「ここ……どこぉ……?」

 

「は、晴臣くん……」

 

「皆、大丈夫?怪我してない!?」

 

 

 

 

121:名無しの転生者

はぇ……イッチの姿、初めて見たけど……将来イケメンになりそー。

 

122:名無しの転生者

わかるわぁ……周りの子も美形ばっかで将来が楽しみや。

 

123:竜舞ガブ

そうやないやろ!

なんで施設の子達が婆娑羅(バサラ)そっくりやねん!?

 

124:名無しの転生者

婆娑羅?

 

125:ペンギンストライカー

……双星の陰陽師に登場する敵……ケガレの上位種族です。

 

126:名無しの転生者

ほへぇ……。

 

127:レジェンドプロデューサー

>>123 それは後で考えればいいだろう。

 

128:ヒロアカ陰陽師

 

 

 

「あぁ!大丈夫だぁ!?どこをどう見たらそう言えんだよ!」

 

「こんな時くらい素直になりなさいよ!」

 

「勘弁しろし……」

 

「うぅ……」

 

「……その様子だと大丈夫そうだね」

 

 

 

 

129:縁柱ドンモモタロウ

こなれてらっしゃる。

 

130:レジェンドプロデューサー

ずっと一緒に暮らしてんだ。

そりゃ詳しいだろうな。

 

131:ヒロアカ陰陽師

 

 

 

「おい!ガキ共!静かにしやがれ!!」

 

 

 

 

132:名無しの転生者

犯人イライラで草。

 

133:名無しの転生者

子供の騒ぎ声でイライラするやつ一定数いるよな。

 

134:ヒロアカ陰陽師

 

 

 

「聖、静かに」

 

「なんで俺だけなんだよ!」

 

「しぃー」

 

「……チッ……わかったよ」

 

 

 

 

135:名無しの転生者

意外と聞き分けいいみたいね。

 

136:名無しの転生者

それにしても、イッチたち大丈夫かな?

 

137:レジェンドプロデューサー

……正直な話、厳しいだろうな。

イッチの施設の職員が通報したとして、犯行時刻から結構経っているかもしれんし、警察やヒーローが捜索している間に海に出られたらそれこそ終わりだろう。

 

138:名無しの転生者

ヤバくね!?

 

139:ヒロアカ陰陽師

 

 

 

「……」

 

「……」

 

「……」

 

「……」

 

「……」

 

「ッ!!俺たちを捕まえやがって!!じっとしてたらムカついてきた!!」

 

「聖!こんな時にやめてよ!!」

 

「めんどくせぇ……」

 

「お父さん……お母さん……!!」

 

 

 

 

140:聖剣使いのプロブレーダー

こっちもパニックになってきてるぞ!

 

141:名無しの転生者

まだ子供だもんしょうがないさ。

 

142:名無しの転生者

でもマズくないか?

 

143:ヒロアカ陰陽師

 

 

 

「ガキ共!!うるせぇんだよ!!」

 

「何度言えばわかるんだ!!」

 

「「「「「ッ!?」」」」」

 

 

 

 

144:竜舞ガブ

デブとヒョロの二人組か。

 

145:名無しの転生者

なんか弱そう。

 

146:レジェンドプロデューサー

お前ら……。

これでも人攫いの敵だぞ。

 

147:ヒロアカ陰陽師

 

 

 

「俺のガスでまた眠らせてやろうか?」

 

「兄貴!ここは俺が」

 

「サブ……傷がついたら商品価値が下がるぞ」

 

「ビビらすだけですよ……フン!!」

 

 

 

 

148:名無しの転生者

ヒョロイのがイッチたちを眠らせた“個性”の持ち主か。

口から紫のガス吐いてる……臭そう。

 

149:名無しの転生者

デブが……見たところ鎧?

 

150:竜舞ガブ

肉体に鎧をまとわせる“個性”って感じやな。

 

151:縁柱ドンモモタロウ

ありふれたって感じだけど……イッチたちからすれば怖いよな。

 

152:ヒロアカ陰陽師

 

 

 

「ビビって声も出せねぇか?所詮はガキだぜ!」

 

「そうすっね兄貴!」

 

「……」

 

「……」

 

「……」

 

「……」

 

「……」

 

 

 

 

153:名無しの転生者

イッチたち……大丈夫なんかな?

 

154:縁柱ドンモモタロウ

レジェンドニキ!俺たちが助けに行くことはできないのか!

 

155:レジェンドプロデューサー

ドンモモニキの気持ちもわかるが……この掲示板を除き基本不干渉がルールだ。

 

156:縁柱ドンモモタロウ

でもよぉ!

 

157:竜舞ガブ

落ち着けドンモモニキ。

イッチたちもこのまま終わるつもりはないみたいやで。

 

158:縁柱ドンモモタロウ

え?

 

159:ヒロアカ陰陽師

 

 

 

「クソッ……あんなヤツらに好き勝手言われてムカつくなぁ!」

 

「やめなって……また怒られるよ」

 

「……」

 

「誰か助けて……」

 

「……皆、力を合わせてここから出ようよ」

 

「え!?」

 

「はっ!おもしれぇ!うん!おもしれぇなぁ!」

 

「意外だな……お前がまっさきにこういうこと言うの」

 

 

 

 

160:名無しの転生者

イッチ……。

 

161:名無しの転生者

無茶なんじゃ……。

 

162:レジェンドプロデューサー

たしかに無茶かもしれんが……このままじっとしているわけにもいかないしな。

 

163:竜舞ガブ

イッチはあの中じゃ精神的に一番年上や、無策でアホなこと言うような子じゃないで。

 

164:名無しの転生者

たしかにそうですけど。

 

165:ヒロアカ陰陽師

 

 

 

「聖、“個性”で俺たちの縄を切ってくれ」

 

「いいぜ!」

 

「え!?ほ、本気なの!?」

 

「かぐやちゃん……力を貸して欲しい」

 

「私!?」

 

「俺たちの“個性”があればここから脱出できる」

 

 

 

 

166:名無しの転生者

マジかよ。

 

167:名無しの転生者

最近の子って行動力すげぇな。

 

168:竜舞ガブ

イッチ頑張れ!

 

169:ヒロアカ陰陽師

 

 

 

「まず、聖と俺が言い合いをしてアイツらを怒らせる。そうしたら、また俺たちを眠らせようとするだろ」

 

「あのデブが殴ってくるんじゃねぇか?」

 

「多分、それは最終手段だと思う。アイツらは俺たちを商品て言ってたから傷つけたくないんだと思うよ」

 

「……それで?」

 

「部屋にアイツらが入ってきたら、俺が動きを止める。そしたらヒョロイのを先に倒す。アイツの“個性”はガスみたいなもので、あれで俺たちを眠らせたんだ……だからかぐやちゃんの“個性”でアイツの隙を作って欲しい」

 

「わかった」

 

「俺たちがヒョロを相手している間に聖と神居は二人でデブを倒して」

 

「めんどくせぇ」

 

「いいぜ!強そうな方が楽しいからな!」

 

「頼んだよ」

 

 

 

 

170:名無しの転生者

イッチがなにか拾ったぞ?

 

171:名無しの転生者

あれは……ボルトとナットか?

 

172:ペンギンストライカー

なるほど。

 

173:ヒロアカ陰陽師

 

 

 

「鈴ちゃん……怖いかもだけど君の力も貸して欲しいんだ」

 

「え?」

 

「鈴ちゃんの“個性”ならヒーローを呼べるんだ……だからお願い!」

 

「……うん、やる……私……頑張る……!」

 

「鈴ちゃんありがとう!……聖、やるよ!」

 

「おぉ!」

 

 

 

 

174:レジェンドプロデューサー

イッチ。

気をつけろよ。

 

175:ヒロアカ陰陽師

 

 

 

「聖!!暴れんなよ!!」

 

「うるせぇ!!俺はここを出るって言ってんだよ!!邪魔するなら死ね!!」

 

「二人ともやめてよ!!」

 

 

 

 

176:名無しの転生者

結構派手にやるな。

 

177:名無しの転生者

倉庫内の物が散乱してるぜ。

 

178:ヒロアカ陰陽師

 

 

 

「チッ!!うるっせぇんだよクソガキ!!」

 

「クソガキがぁ!また眠らせてやるよ!」

 

「今だ!()みなん()みなん()くべからず!!止縛法(しばくほう)……喼急如律令!!」

 

「なんだこれッ!?」

 

「鎖!?どこから……ガキ共の“個性”かッ!?」

 

 

 

 

179:名無しの転生者

うおぉ!すげぇ!!

 

180:竜舞ガブ

止縛法や!!

これなら相手の動きを封じて戦えるで!!

 

181:名無しの転生者

行けぇ!イッチたち!!

 

182:ヒロアカ陰陽師

 

 

 

「ふざけんなよ!!俺の“個性”で眠らせてやるよ!!」

 

「かぐやちゃん!」

 

「うん!!」

 

「ぐッ!?目がッ!?」

 

「兄貴!ガキ共ォ!!」

 

「デブ!俺たちが相手だ!!」

 

 

 

 

183:縁柱ドンモモタロウ

かぐやちゃんってこの“個性”でヒョロイやつの目を潰したぞ!!

 

184:名無しの転生者

目に水が入ったら痛いもんな……。

 

185:竜舞ガブ

デブの方も“個性”使ったみたいやけど、イッチの止縛法で満足に動けてへんで!!

 

186:ヒロアカ陰陽師

 

 

 

「み(めぐ)みを()けても(そむ)(あだなえ)篭弓羽々矢(かごゆみははや)もてぞ射落(いお)とす……裂空魔弾(れっくうまだん)喼急如律令!!」

 

「グハッ!!?」

 

「兄貴!!」

 

 

 

 

187:ペンギンストライカー

裂空魔弾!

また見れるとは!!

 

188:名無しの転生者

なんかペンギンニキが感動してる!?

 

189:竜舞ガブ

そりゃ感動するやろ!

……それにしても、ボルトとナットを弾にするなんてな。

 

190:名無しの転生者

原作では違うんですか?

 

191:竜舞ガブ

原作やと石とか岩を飛ばしとった。

あんな速さの鉄の弾が顎と鳩尾に……敵やけど可哀想と思うわ。

 

192:名無しの転生者

……南無阿弥陀仏。

 

193:ペンギンストライカー

まだ死んでませんよ!?

 

194:ヒロアカ陰陽師

 

 

 

「お前の相手は俺たちだ!!」

 

「……」

 

「ガキのお前らに俺が負けるわけないだろうが!!」

 

「俺の“個性”で刻んでやるよ!」

 

「無駄だ!」

 

 

 

 

195:名無しの転生者

聖ってこの“個性”は触れたモノを切り刻む感じか?

 

196:名無しの転生者

……なんか宿儺の捌みてぇ。

 

197:名無しの転生者

でも相性悪くないか?

 

198:レジェンドプロデューサー

いや、そうでもないみたいだぞ。

 

199:ヒロアカ陰陽師

 

 

 

「無駄無駄無駄!お前の“個性”でいくら切ろうと、俺の体に傷はつかねぇよ!」

 

「一極集中!!」

 

「何度言えばわかるんだ!」

 

「今だ!神居!!」

 

「わかってる……おらよ!」

 

「ふん、無駄って言ってッ!!?」

 

 

 

 

200:名無しの転生者

何が起きた!?

 

201:縁柱ドンモモタロウ

多分、斬撃を鎧の一点に集中して放ったんだろうな。

どれだけ硬いものでも、一部分を削り続ければ自ずと脆くなるだろうからな。

 

202:名無しの転生者

アイガロンとキョウリュウブラックのあれみたいだな。

 

203:縁柱ドンモモタロウ

……今のわかるやついるか?

 

204:名無しの転生者

おるで!

 

205:名無しの転生者

ばっちり世代やったから覚えとる!

 

206:レジェンドプロデューサー

……鎧を斬撃で削り続けて脆くしたのはわかった。

その後、神居と呼ばれた少年の蹴りだが……震えていなかったか?

 

207:竜舞ガブ

双星の陰陽師にも神居……神威って婆娑羅が登場するんやけど、そいつの固有の能力として触れた対象に衝撃を伝播させる力がある。

神居って子もそれに近い“個性”ちゃうかな。

 

208:名無しの転生者

なるほど。

 

209:名無しの転生者

脆くなった箇所に強烈な一撃を叩き込んで、邪魔な鎧を破壊して中身に衝撃を伝播させたと……。

 

210:名無しの転生者

強くね!?

 

211:レジェンドプロデューサー

ヒロアカは世代が進むにつれて“個性”も強力になっていくからな。

イッチたちのような子供が大人顔負けの“個性”を持っていてもおかしくない。

 

212:名無しの転生者

改めて思うけど……ヤバくね?

 

213:聖剣使いのプロブレーダー

散々原作で言われ続けてきたことだ。

 

214:ヒロアカ陰陽師

 

 

 

「よっしゃ!行くぞ!!」

 

「ちょっと待て!多分、鍵はコイツが持ってるはず……あった!」

 

「早くしろよ!」

 

「急かしちゃダメよ!」

 

 

 

 

215:名無しの転生者

敵は二人だけみたいだな。

 

216:竜舞ガブ

複数人おったら、今の騒ぎで集まるはずやしな。

外におるかもしらんし、警戒は解いたあかんけどな。

 

217:ヒロアカ陰陽師

 

 

 

「外だ!」

 

「ここは……港?」

 

「鈴ちゃん……君の出番だよ」

 

「う、うん……すぅー」

 

 

 

 

218:名無しの転生者

あ、なんな嫌な予感。

 

219:名無しの転生者

奇遇だな俺もだ。

 

220:ヒロアカ陰陽師

 

 

 

「助けてくださいぃ!!」

 

 

 

 

221:名無しの転生者

耳ないなった。

 

222:名無しの転生者

鼓膜どこ?

 

223:名無しの転生者

ここはだれ?私はどこ?

 

224:縁柱ドンモモタロウ

一人、耳以外にも被害出てて草。

 

225:聖剣使いのプロブレーダー

笑ってる場合か!?

 

226:竜舞ガブ

なるほどなぁ……鈴ちゃんの“個性”はプレゼント・マイクみたいな感じか……。

たしかに音関係の能力使っとったけど……。

 

227:名無しの転生者

あ!誰か来ますよ!

 

228:名無しの転生者

ヒーローか……新手か……。

 

229:ヒロアカ陰陽師

 

 

 

「大丈夫か!?」

 

「おじさん誰?」

 

「お、おじさん……俺はイレイザー・ヘッド、ヒーローだ」

 

 

 

 

230:名無しの転生者

おじさん……ふふ。

 

231:名無しの転生者

お、おい……笑うなよ……っぷ。

 

232:竜舞ガブ

……子供から見たら、髭生やした大人はおじさんに見えるわな。

 

233:ヒロアカ陰陽師

 

 

 

「ヒーローだって!良かった……」

 

「おじさん助けてください!」

 

「わかった。何があったか話してくれるか?」

 

「敵に誘拐されたんです!」

 

「そうか……俺が来たから大丈夫だ」

 

 

 

 

234:名無しの転生者

■■……あ、ダメなんだ。

イレイザー・ヘッドの安心感すごいわぁ!

 

235:縁柱ドンモモタロウ

ネタバレの判定厳しくないか?

 

236:レジェンドプロデューサー

仕方ないだろう……察しのいい転生者なら推理モノの探偵みたいに僅かなワードで展開を当てるんだ。

結果、ネタバレに関して厳しくなったんだからな。

 

237:ヒロアカ陰陽師

 

 

 

「ガキ共!見つけたぞ!」

 

「兄貴!小汚いオッサンもいますよ!」

 

「まとめてガスで眠らせてやるよ!!」

 

「なるほどな……ッ!」

 

「……ありゃ?“個性”が使えねぇ……?」

 

「あ、兄貴!」

 

「状況はわかった……相手が悪かったな」

 

「グェッ!?」

 

「ゴハッ!?」

 

 

 

 

238:名無しの転生者

瞬殺!あえて言おう瞬殺!!

 

239:ペンギンストライカー

やっぱり強いですね。

 

240:名無しの転生者

“個性”頼りの雑魚なら相手にならないからな。

 

241:竜舞ガブ

何はともあれこれで一安心やな。

 

242:転生者掲示板

 

LIVEモードを終了します。

 

 

243:レジェンドプロデューサー

終わったみたいだな。

イッチが戻ってくるまで、安心はできないが一先ず危機は去ったと言えるだろうな。

 

244:縁柱ドンモモタロウ

良かったぁ……。

 

245:竜舞ガブ

俺たちはこういうトラブルを何回か見て慣れとるけど、ドンモモニキとかエクスカリバーニキは大丈夫か?

 

246:聖剣使いのプロブレーダー

肝を冷やしましたよ……でも、先輩としてアドバイスできるようにこれから頑張っていきます。

 

247:縁柱ドンモモタロウ

それにしても……イッチの友達、婆娑羅そっくりだったよな。

 

248:竜舞ガブ

それな!

なんでやろうか……。

 

249:レジェンドプロデューサー

転生特典の影響……かもしれんな。

あの人から聞いた話だが……転生特典影響で世界が少し歪むことがあるらしい。

 

250:名無しの転生者

例えば?

 

251:レジェンドプロデューサー

俺やあの人は違うんだが、ライダー系特典を貰った転生者の転生先で、登場するはずのない怪人が現れたりする事例があったそうだ。

 

252:縁柱ドンモモタロウ

……俺が鬼を倒した際に、アバターギアがゲットできたのもそれが関係してたりして……。

 

253:名無しの転生者

なんとも言えませんね。

 

254:ペンギンストライカー

ヒトツ鬼……鬼……どちらも人間が変化したものですし、そういうものだと判断されたのでは?

 

255:縁柱ドンモモタロウ

まぁ俺の話はいいよ。

それよりも、あの子たち闇堕ちとかしないよな?

 

256:聖剣使いのプロブレーダー

今のところはならないんじゃないか?

俺たちが見た限り、そういった様子はなかったし。

 

257:竜舞ガブ

……。

 

258:縁柱ドンモモタロウ

どうした?ガブリアスニキ?

 

259:竜舞ガブ

あ、あぁ……なんでもないよ。

 

260:聖剣使いのプロブレーダー

そうですか?深刻そうな感じがしましたけど……。

 

261:竜舞ガブ

気のせいや、イッチのおるところはヒロアカであって双星の陰陽師やない。

 

262:名無しの転生者

まぁ……それはそうなんですけど。

 

263:名無しの転生者

本当に大丈夫なんですか?

 

264:竜舞ガブ

しつこいなぁ。

大丈夫やって言うてるやろ?

 

265:ヒロアカ陰陽師

只今戻りました!

 

266:名無しの転生者

イッチ!

 

267:名無しの転生者

イッチ!無事だったか!?

 

268:ヒロアカ陰陽師

はい!

あの後、警察の方に“個性”を使ったこと怒られましたけど、全員無事です!

 

269:名無しの転生者

良かったぁ!

 

270:縁柱ドンモモタロウ

本当に大丈夫か?

念の為に検査とかした方がいいんじゃないか?

 

271:ヒロアカ陰陽師

大丈夫ですよ。

施設を経営してる施設長がお医者さんなので、施設に戻ったら検査をしてくれるみたいです。

 

272:竜舞ガブ

……そ、そうか。

なら安心やな。

 

273:レジェンドプロデューサー

何かあったらまた知らせてくれ。

 

274:ペンギンストライカー

…………イッチ。

前から気になっていたんですが、施設の名前ってなんというんですか?

もしかしたら原作に登場している施設かもしれないので、聞いてもいいですか?

 

275:ヒロアカ陰陽師

あ、はい。

雛月寮(ひいなつきりょう)です。

 

276:竜舞ガブ

イッチ!■■■■■■■■ッ!!

クソッ!!

 

277:名無しの転生者

ガブリアスニキどうした!?

 

278:ペンギンストライカー

……気持ちはわかりますが……落ち着きましょう。

 

279:竜舞ガブ

……すまん。

少し整理したいから一旦落ちるわ。

……イッチ、なんかあったらすぐ俺たちに相談するんやで……ほな。

 

280:ヒロアカ陰陽師

はい。

お疲れ様です。

 

281:名無しの転生者

……。

 

282:名無しの転生者

……。

 

283:ヒロアカ陰陽師

……ガブリアスニキ大丈夫でしょうか?

 

284:レジェンドプロデューサー

今はそっとしてやれ。

後で俺から話を聞いておくから、イッチは皆と無事だった事に喜んでいればいい。

 

285:ヒロアカ陰陽師

わかりました。

もし、力になれるなら……なんでも言ってください。

俺、皆さんに支えられてきたんで……役に立てるなら!

 

286:レジェンドプロデューサー

ありがとう。

今はその気持ちだけで十分だ。

 

287:ペンギンストライカー

この流れですみません……。

試合が始まりそうなので落ちます。

イッチ、皆さんお疲れ様でした。

 

288:名無しの転生者

乙〜!

 

289:名無しの転生者

オツカーレ!

 

290:ヒロアカ陰陽師

お疲れ様です。

 

291:名無しの転生者

それにしても、イレイザー・ヘッド強かったなぁ!

 

292:ヒロアカ陰陽師

あの人ってどんな“個性”なんですか?

 

293:レジェンドプロデューサー

“抹消”だ。

見た相手の“個性”を一時的に使えなくする。

 

294:ヒロアカ陰陽師

すごいですね!

 

295:名無しの転生者

でも、直接攻撃する手段がないからめちゃくちゃ鍛えてるんだぜ。

かっこいいよな!

 

296:ヒロアカ陰陽師

あぁ……だからあの布。

 

297:レジェンドプロデューサー

イッチも目の前でヒーローの戦いってやつを見れたんだ。

怪我の功名……いい経験になったんじゃないか?

 

298:ヒロアカ陰陽師

はい!

それで皆と約束したんです。

一緒にヒーローになろうって!

 

299:名無しの転生者

イッチ……。

 

300:名無しの転生者

俺、ヒーロー目指してこれから更に頑張ります!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なぁ……俺ら凄くね!?」

 

「聖……そろそろ寝ないと怒られるよ?」

 

「わかってるよ……でもさ!俺たち敵と戦ったんだぜ!」

 

「その後、怒られたでしょ?もう忘れたの?」

 

「チッうるせぇな……それで考えたわけよ!俺たち五人でヒーローにならねぇか!」

 

 ︎︎敵に誘拐され、ヒーローに保護された俺たちは色々あって施設に戻ってきた。

 ︎︎消灯時間が過ぎても興奮は冷めず、医務室のベッドの上で聖は楽しそうに話していた。

 

「俺たちで?」

 

「私たちも!?」

 

「そうだ!ここにいる五人でヒーローになるんだよ!聖様ヒーロー事務所でサイドキックとして雇ってやるよ!!」

 

「嫌よ!」

 

「勘弁しろし……」

 

「文句言うなよ!」

 

「じゃあ……皆でヒーローになって一緒に事務所を作ろうよ。そうすればサイドキックじゃなくなるでしょ?」

 

「晴臣くんの意見にさんせー!」

 

「……聖の下よりかはマシか」

 

「わ、私もこっちがいい」

 

「はぁ!?……チッ……しょうがねぇな!ならそれでいいぜ!」

 

 ︎︎聖は皆が自分の意見に反対したことで不満をあらわにした。

 ︎︎文句を言ってはいたが、一人が嫌だったみたいで最終的には俺の話に乗るのだった。

 

「明日からヒーロー目指して頑張るぞ!」

 

「うん!」

 

「おぉ……」

 

「は、はい!」

 

「うん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ドクター……彼らはどうだい?」

 

「ワシらの予想を上回る勢いで伸びておるよ」

 

「へぇ……」

 

「これなら当初の予定よりも早めてもいいかもしれんな」

 

「そこはドクターに任せるよ。……それにしても急に数値が伸びるなんて面白いこともあるんだね」

 

「“個性”は今だブラックボックスだからのう」

 

「本当に面白いよ……数年前に()()()()()()()()()()()に突然“()()”が発現したんだ……あれから僕らの計画は予想以上に進んだね」

 

「そうじゃな……あれは本当に予想外じゃった」

 

「蘆屋晴臣……君は僕らに舞い降りた天使だよ」

 

「先生も冗談を言うんじゃな」

 

「冗談なんてひどいこと言うね……まあ彼らにとっては悪魔かもしれないけどね」

 

 ︎︎俺の知らないところで、悪意はすぐ側まで迫っていた。

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