空原咲夢
親友から誕プレとして貰ったこのファイルに、私は今日から日記を書き記そうと思う。
MMXXXVII/VI/IV
X年前。ある地方の小さな町に住む一般家庭で、私…
両親は健常者だったものの、私は生まれつき病弱で。髪は白く、しょっちゅう体調を崩しては入院生活を余儀なくされていた。
そんな状況が続いてたある日のこと、私は…初めての友達ができた。しかも2人。
何度目か分からない入院生活を終えて、私は母親に連れられ公園まで来ていた。体への負担が少ない遊具で遊ぼう、そう思ってた所で…話しかけられた。
黒髪の少年と、同じ黒髪の少女。幼馴染なのかな?と思ってると遊びに誘われた。みんなで遊んだ方が楽しいからだって言われたけど…私は小学校に入っても病院とか行ってたから誘われなかったんだよね。
少年の名前はクレア・リート、少女は
門限なのか帰ろうとした2人に、また明日も遊ぼうと言われ。私は笑顔でうんと返した。ベンチで待ってたお母さんは私の久々な笑顔を見て頭を撫でてきた。えへへ。
ここから、ファンタジータイム注意。
次の日も遊んで、その次の日も遊び、しばらくして…流石に限界が来て私は再び入院となった。肉体の疲労らしく、心配してくれたのかクレアと御兎がお見舞いに来てくれて…早く治るようにと、おまじないを掛けてくれた。
こころなしか体が軽くなった気がする。
いや本当に軽くなってる?
あれ?
…と思ったのも束の間。私の体からポワッと音がして、全身に何かが行き渡る感覚が走った。
ソレを見た2人は、私が2人と同じ
魔法、というと火とか水とか、雷とか出したり…練習すれば光線を放ったりできるらしい。凄い人はバトル漫画のラスボスみたいな事もできるって。ヤバくない?
体調が良くなるどころか、スーパーヒューマンになっちゃった私はすぐに完治し…それから病弱が原因で入院することはなくなった。
逸脱者についてクレア達に聞いてみると、彼の出身国じゃみんなそうだけどその外ではかなり希少な存在らしい。ネットで調べると数十万人に1人…見た時目玉が飛び出しちゃったよ。でも年々増加傾向だし、遺伝関係なく後天的になる人もいるようだ。
国名はビャッカ王国。由来は白い花だって。世界地図にそんな国あったっけ…と思った所で、色んな理由で秘匿された国とのこと。ファンタジーみたいだね。あっちからのポータルか何かで家族ごとこっちに引っ越してきたそうだ。
逸脱者となった私はクレアや御兎と3人で霊力の制御とか魔法とかを練習するようになった。クレアは風属性、御兎は水属性だけど私はまだ不確定。火も出せれば電撃も放てるし岩も動かせるんだけど…何だろう、複数の属性を使える人もいるらしいけど私は違う気がする。この日記を書いてる今でもまだ分からない。
起きて、学校行って、3人で練習して、帰って、寝る。そんな生活を八ヶ月ぐらい続けて…私は誕生日にこの日記をもらったんだ。大切に使っていきたい。
何やら外が騒がしいし、そろそろ書くのも疲れたから今日はここまで。明日からはその日に起きた事を書こうと思う。
(このページの下半分は涙で滲んだのかシナシナになっている)
ーーー
ーー
ー
ーー
ーーー
MMXXXVII/VII/I
色々ありすぎて気付いたら7月になってた。書こうと思っても涙がとまらなかったし、そのせいで前のページがしなびちゃったけど…気持ちの整理をつけるために書く。
両親が亡くなった。
豆知識:咲夢はめっちゃ美人である。
本作は本編が10話で構成されております。
2
次回もよろしくおねがいします。