あ〜……面倒くさい。
なんでこんな砂漠なんて来ちまったんだ。
でもまぁ少しは生活の足しになる……オーパーツ?だったか。
こんな古の歯車みたいな奴が欲しい連中もいるもんだな。
奇妙な連中だよ。
依頼してきた奴なんて真っ黒でなんか顔面ひび割れてたし。
まぁここキヴォトスだし、普通だろ。
……面倒くせぇなここホントに。
なんでこんな砂漠なんだよ。
熱ぃし。
もうちょい、こう、なんか……涼しいところとかなかったのか?
足元は砂しかねぇから移動しずらいしよ。
はぁ……なんでこんな依頼受けちまったんだろ。
FXとか株で楽に当てれんだろ。
……でもなぁ、即入金だしなぁ。
額も割とデケェし。
それに見つければ見つける程、報酬金も高くなる。
……もうちっと頑張るか。
てか、さっきから奥にいる白いデカブツ……なんだありゃ?
蛇みてぇな鯨みてぇな……マジでなんなんだあれ。
よく見りゃあのデカブツにヘイロー付いてんな。
どうなってんだ?
あれも生きてるっつー訳か?
あれが頭が何かは分からんが、何か下見てんな。
何を見てやがんだ?
ウーン?
……お〜、ありゃ人だな。
…………え待って人?
ちょっと待ってこんなところに人いんの?
しかも素性も分からんデカブツの前に?
てかなんかやべぇ。
あのデカブツなんか貯め始めやがってる。
くそっ、なんでこんな事に
とても透き通った青い空。
それに見合わないような砂漠と白き化け物。
それは遠い昔、とある組織達によって作り出された対・絶対者自律型分析システム。
研究の実在すら忘れられるほどの年月が流れた時、誰もいない廃墟でそのAIは宣言した。
「Q.E.D」と。
証明、分析、再現の過程を経て新たなる神は到来した。
己の神命を預言する10人の預言者とパス(Path)を拓き、新たな「天路歴程」を開始。
彼の者の神性を証明する過程は間違いなく、セフィラ(SEPHIRA)と呼んで遜色ない。
自らを「音にならない聖なる十の言葉」と呼称する者。
それこそがDECAGRAMMATON(神名十文字)である。
その預言者の三番目
ビナーである。
そのビナーの前に膝を着き、絶望の縁に立っているのは現アビドス高等学校生徒会長の梔子ユメである。
ながらく水分が取れていなかったのか、その少女の目の光が薄くなっている。
今すぐにでも意識を手放しそうだ。
そんな状態にも関係なく、ビナーは口元で膨大なエネルギーを貯めている。
ダァンッ
鼓膜が破れるほどの爆裂音。
音に気が付き、ビナーか振り向くよりも速く何かが頭部に着弾する。
同時に、着弾した何かは大きく爆散する。
『?!?!?!?!』
その衝撃を受けたビナーは貯めていたエネルギーを拡散させ、新たな脅威へと視界を向ける。
「…マジでなんなんだコイツ」
そこには、黒いワイシャツに黒いベスト、そして赤いロングコートを着用している、赤いサングラスを掛けた黒髪の青年だった。
青年の手元には黒に染まったS&W M500と白に染まったS&W M500を持っていた。
「M500…更には爆裂弾っつぅのにちょっとした傷にしかなってねぇんだよ」
青年は呆れた目をしながらビナーを見定める。
まぁいいや、と呟きながら青年はビナーに2丁のM500を向ける。
「そこに居る奴に関しては何も知らんが、死なれたら夢見が悪んでな」
「ちょっくら眠っててくれや」
ダァンンッ
次は目に向けて弾丸を放つ。
ビナーはその巨大な体を逸らし、弾丸を回避する。
青年に向けて反撃をしようと目を向ける。
『…?』
だが、そこには青年の姿はなかった。
すぐさまセンサーを起動させようとプログラムを動かす。
それと同時に頭上から足音が聞こえる。
ガンッ
頭部に何かがぶつけられる。
「流石に至近距離で10発連続、更には同じ箇所ってなれば少しぐらい効くだろ?」
急いで迎撃機能を作動させようとも、もう遅かった。
ダラダダダァンッ
先程の爆裂弾とは違う弾丸。
だが先程よりも貫通力が高く、内部まで弾丸が侵入し、内部の機械がエラーを引き起こす。
ビナーは倒れ付し、周りに砂埃が舞う。
青年は少女に近付き、様子を確かめる。
「大丈夫…そうじゃねぇな」
青年は空中に右手を向けると、黒い空間に右手を突っ込む。
「確かあれがあったよな…」
黒い空間から冷えた数本の2Lペットボトルを取り出すと、砂漠に置き、少女を寝かせて首や手、脚に当たる様にする。
すると遠くから誰かを呼ぶ声がする。
「何とか水分取らせようと思ったが、近くに人が居るなら発煙筒焚いときゃ何とかなりそうだな」
青年は発煙筒を黒い空間から出すと、発煙筒を焚いた。
発煙筒を少女の近くに刺すと、青年は背を向ける。
「これ以上俺みてぇな屑と関わったら危ねぇからな、ここまでとしとこうか」
青年は離れる為に歩き出すのと同時に、少女は意識を失った。
あはは……
駄文でしたね。
すみません。
(2026/03/09)誤字修正しました