超かぐや姫を観て、頭の中の妄想が止められなくなったので書いてしまいました。初めて小説を書いたので拙文なのはご容赦ください。
大地よ、今夢から目覚めん
──俺は列車の護衛、丹恒だ。
俺は時々不思議な夢を見る。
──挙一明三
──君命無二
──一意専心!
自分に瓜二つの青年が列車に乗り星々を繋いでいく夢だ。
──俺は、自分の道を開拓する!
彼の境遇や信念、行動に胸を熱くしたり、彼のような男になれればと思うことも多々あった。
──よく考えた。しかし、俺の仲間も一生に一度しか得られないんだ!
──不朽不滅を以て八荒を翔け、厄災を払え!
しかし…
「角や尻尾が欲しいとは言ってないんだが…?」
朝起きたら
「…なんとか消せた」
どうやら出したり消したりはできるらしい。消せなかったら学校で変な目で見られるところだった。
「…む」
「…あ」
朝の支度を終え家を出たところ、お隣さんと同時に出たようだ。
「おはよう、彩葉。ちゃんと寝ているか?倒れてた時より隈は薄くなってるが」
「あー、うん。昨日は4時間くらいは寝た」
彼女の名は酒寄彩葉。唯一の親である母とのいざこざで京都から単身上京してきたバイトと勉強三昧の限界女子高校生だ。
「ヤチヨ」というAIライバーを激推ししていて、心の支えにしているようだ。たまに彩葉の変な声が聞こえてくる。
高校に入学して少し経った頃、倒れていたの見つけて介抱して以来、食べきれないほど作ってしまった(故意)料理を押し付けたり、生活雑貨を押し付けたりしている。
「…もっと寝るようにしろ。お前の成績ならもう少し気を抜いても問題はないだろう」
「もうすぐ期末試験だし、そーゆー油断がいけないの。隙を見せたら背中から撃たれる世界なんだから」
「…お母さんの言葉か。もう少し自分を信じてやるといい、今のままでもお前は十二分にやっていると俺は思う。」
「…ありがとう」
「また何か持っていく」
「いいってば、そういうことする余裕あるならスマコン買ったら?」
「好きでやっているから気にするな。また倒れられたりしたら嫌だからな」
「…嫌って、何が?」
「倒れたりしたらお前の友人が悲しむだろう」
「…ふーん、そうですか」
なぜ少し機嫌を悪くしているんだろうか…?
「…スマコンについては少し前に注文したんだ。連休明けには届くと思う。」
「ほんと?なら届いたら一緒にやる?」
「ああ、頼む」
「おっふたっりさ〜ん」「おはー」
「あ、芦花、真実」
「おはよう、綾紬、諫山」
彼女達の名は綾紬 芦花と諫山 真美。彩葉の友人達だ。彩葉と一緒にいるうちに知り合い、時折彩葉の生活環境改善について相談している。
「おはよう、芦花、真実。楓がスマコン買ったんだって」
「届くのは連休明けだがな」
「ほんと?」
「届いたら一緒にやろ〜」
「ああ、色々と教えてくれると助かる」
こうして俺の1日が始まっていく。
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学校が終わり夕食を終えた後、俺は自分に起きた異変を調べていた。
「どう見ても彼と同じ角と尻尾…」
やはりどう見ても彼と同じ角と尻尾が生えている。意識しなければ気付かなかったが、集中すると周りの生命の気配を感じ取れる。そして身体に溢れる全能感…
手のひらに力を込めてみると雫のような形をし、中央に紋章が刻まれた宝玉が現れた。
「大地」の火種だ。
「半神になったのか、俺は…」
もし「大地」の半神になったのなら、大地や生命を自分の意思のままに操れるようになっているだろう。まあコンクリートジャングルな現代では使う機会もないが。
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試しに周りの生命の気配を探っていると隣室に二つの気配を感じた。片方はあまりにも小さい。まるで生まれたばかりのような…?
「ふたつ…?」
ひとつは彩葉のはずだがもうひとつはなにかと考えていると赤ちゃんの泣き声が聞こえてきた。
…只事じゃなさそうなので、尋ねることにした。
チャイムを鳴らすと、しばらくしてドアが開く。
「はーい…」
「楓だ。泣き声が聞こえてきたが大丈夫か?」
「楓…?」
「大丈夫じゃないかも…」
扉を開けた彩葉の腕の中には、グレーの髪をした赤子が抱かれていた。
丹羽 楓…丹恒の並行同位体。見た目は丹恒を少し幼くしたような感じ。丹恒のオンパロスまでの道のりを夢で経験した。
酒寄彩葉…入学して少し経ち、不慣れな一人暮らしで倒れたところを楓が介抱した。そこから楓がお節介を始め、多少だが余裕ができた。隣室が楓なので壁ドンがなくなった。
次回投稿は作者のやる気次第です。