バスで寝過ごしたら遊園地に着いた。 作:癒トリ素引き侍
※注意。キャラ崩壊ありかもです。
「はーい。今日は特別企画になりまして僭越ながらわたし見月凪斗が、悩める皆様のお悩みだったり相談だったりを聞いて行くという大変聞き苦しい企画になりまーす」
「なお、名前の通り特殊な企画となっておりますので、キャラ崩壊にはじまりまだ本編で出ていない人達も出れば、時系列そのものがぐちゃぐちゃになってたり、本編に絡んだり絡まなかったりの話も出てきますがあまり深く気にせず寛大な心でお見逃しくださーい」
「あとプライバシー保護の為に参加される皆様にはハンドルネームを使って貰ってますのでその点もご容赦くだー、さいっ。……この台本作ったやつ狂ってんのか」
「えーそれではまず1人目……はい、『推ししか勝たん!』さん。どうぞー」
「よろしくお願いします! ナギトさんとは同じバス寝過ごし仲間として勝手ながら親近感を持ってて、今回のトップバッターを任せていただけてとっても嬉しいです!」
「はいよろしくお願いしますー。今後はお互い居眠りには気をつけましょうね、事と次第によっては人生終わっちゃうから」
「思った数倍反応がドライ!?」
「いや、そりゃあそうでしょこの話題に関しては。コホン……はい、早速で申し訳ありませんが、あなたの持つお悩みの程をお伝えしていただいてもよろしいでしょうか?」
「はい! 身長が欲しいです!」
「……えっと。君、本来なら極度に集中してしまう故に周りがみえなくなるのをー、とか。プロとチームの二足の草鞋がーって内容のほうがお悩み相談っていうテーマにあってるんじゃない?」
「はい! 身長が欲しいです!」
「二度言わんでええわ」
「……とりあえず、一応聞いとくけどなんで?」
「その……私、同年代から見てもそんなに身長が高い方じゃなくて、あくまで平均的というか……」
「そうなの? でも別に身長高くなくったって魅力的な人は沢山いるでしょうに、なんで身長を?」
「私の友達……ヴァンガードで出会った、すごく仲のいい女の子がいるんです」
「うん、それは良かった。……で、それと今回のお悩みとなんか関係が?」
「……その子、私より背が高いんです。年下なのに」
「うん? うん、そうなのね。でも個人差ぐらい誰でもあるし、そういう事も……」
「前に聞いたら170センチって言ってました」
「たっか!? マジか、モデルかなんかか!?」
「えっと……まぁ詰まるところ、その子に負けたくないからって事でいいの?」
「っ負けたくないとはちょっと違くて……その子の事はとっても大好きですし、ヴァンガードの事以外でも色々な事を話せて、気の置けない関係っていうか……」
「うん、いいね。そう言う関係は大事にしていきたいな」
「……でも、時々喧嘩もしちゃったりもして」
「へぇー。でもほら、よく言うでしょ。『喧嘩するほど仲がいい』とか」
「ありがとうございます……でも、そう言う時にその子から決まってこう言われるんです」
「なにを?」
「『【本名割愛】は子供っぽい』って」
「…………」
「……毎回、毎回、決まってそればっかり! 年上なのに全然そんな風に見えないとか! お菓子ばっかり食べてお子ちゃまとか!」
「ちょ、ステイステイ。落ち着いて【本名割愛】ちゃん」
「自分勝手とかきのこ頭とか! 最近は人が気にしてる伸びない身長の事ばっかり! 自分が年齢の割にスタイル良くって身長高いのわかってて言ってくるんですよ!?」
「ちょっとー! ちょっと誰かー!? ごめん誰でもいいからこの子止めてくれる!? どうしよう、止まんないんだけどー!」
「おまけに私の周りの人、みんなスタイルいい人ばっかりで! メグミお姉様とかトマリさんとか、綺麗な人沢山いるのに私だけ……私だけぇ……!」
「おいコラどうなってんだ! 名前すら隠せなくなってるぞ!?」
「ナギトさんだってたまに一緒にいる仲良さそうな人、みんな結構身長高くてスタイルいい人ばっかりじゃないですか! ミ【割愛】さんとか【割愛】カさんとか、前に見かけた車椅子に乗ってた三つ編みの人とかも!」
「この流れでどうして俺に飛び火するんだよ!? あと含み持たせた言い方やめて!? 全員そう言う関係じゃないし、最後の子に関しては仕事で買い物の手伝いさせられてただけだからな!?」
…………
「……はい、色々ありすぎて見るに堪えなくなったので、お悩み解決の方法発表です」
「『自分の良さに目を向けましょう。それでも気になるならよく食べ、よく寝て、健康的な生活で残された成長期に賭けてください』。……はい、以上です」
「ありがとうございますっ! なんだか色々吐き出せてスッキリしました!」
「もうそれお悩み相談じゃなくてお悩み発散じゃん」
「それでは私はこれで! 失礼しましたー!」
「はーい、お元気でー。…………うん、そうね。出禁で。この企画は出禁でいいと思いますあの子」
「続いてのお悩み相談者の方、えー……『加賀の虎』さん、どうぞー」
「おう、よろしくな!」
「はい、よろしくお願いしますー。では早速、あなたの持つお悩みの程をお伝えしていただいてもよろしいでしょうか?」
「あー、それなんだが……妹と、親友のそのまた妹との約束が同じ日に被っちまったんだけど……なんとかならねぇか?」
「それでは今回のお悩み解決方法は、『諦めて謝って怒られて下さい』。以上です」
「早いな!? しかもなんの解決にもなってねぇじゃねぇか!?」
「あるわけないでしょうそれ以外の解決方法が! こんな所に来るくらいならその時間使って頭下げた方が遥かにマシだって話をしてるんですよ! ッマジで、マジでアンタさぁ……!?」
「お前っ、仮にも仕事上は先輩だぞ!?」
「だったらその後輩にこんな事言わせないでくれます!?」
「少しくらい敬え!?」
「……俺は貴方の事を心底尊敬しています。これに関しては嘘偽りない俺の気持ちです」
「おっ、おう……なんか、照れるな。いきなりそう褒められると」
「だけど同時に男としてはどうかと思ってます。これも嘘偽りない俺の気持ちです」
「上げて落とすんじゃねぇ!」
「本当にどうにかならねぇかな……」
「たぶん無理でしょう、諦めて下さい。むしろ手遅れになる前になるべく早く行動に移すべきです」
「それもそうだよな……ん? まてよ、その日って」
「? どうしました」
「……やべ、その日【本名割愛】と1日ファイトするって約束もしてた気がする」
「一回閻魔様かなにかに見てもらったらいいと思いますよ、貴方」
「はい、続いての方はー……これ本名のまんまだけど、いいの?」
『うん、ボクは自分を隠す必要はないからね』
「そこまで言うなら、まぁ……それでは続いてのお悩み相談はこちら、世にも珍しいとんでもハイスペックAI、『ギィ』さんでーす」
『よろしくね、ナギト。なんだか楽しそうな事をしようとしていたから無理を言って参加させて貰ったんだけど、見ての通り人じゃないボクがこの企画に参加しても大丈夫なのかい?』
「……お悩み相談ってだけで人かAIかなんて決まりは無いから、別にいいんじゃない?」
『それを聞いて安心したよ。ありがとう、ナギト』
「……それで? 正直言って相談って言っても、ギィなら俺なんかが答えるまでも無く自分で最も的確な答案を探せるんじゃないの?」
『確かにボクからすれば大抵の事なら自分自身で探した方が簡単な場合が多いね。でもそれはあくまで『答え』を知る事ができるだけであって、ボクの今求めている物を調べるには、それだけじゃ不十分なんだ』
「……『楽しいを探す』、だったっけ?」
『その通り! 覚えててくれて嬉しいよ』
『詰まる所ボクのお悩みは、そうだね……『楽しいを探す』方法が他にもあるのかっていう所かな』
「また難しい話を……」
『確かにね。でも、他の世界から来たキミとならその糸口の一つぐらいは見つけられるんじゃないかと思ったんだ』
「随分プレッシャーかけてくるのね、君」
「それにしても楽しいを探す、ねぇ……」
『対面での話し合い、ネットヴァンガードでの交流やユニフォーマーズでの活動。ボクに出来る範囲の事は全てやり尽くしたつもりだけど、やればやる程どんどん新しい楽しいに巡り会える。時間なんて幾ら有っても足りないぐらいだよ』
「……ホント君って楽しそうに喋るよね、ギィ」
『勿論! 事実、楽しくて仕方がないよ! 人それぞれに楽しいがあると言うのなら、その在り方は無限と言っていい。しかもその楽しいすらも一人一つとは限らない。正しく永遠のテーマだ』
「そりゃあいい事だ……ん?」
『どうしたんだい?』
「だったら、ギィの中にもあるんじゃないの? その楽しいって」
『それは勿論そうだけど……でもボクの中の楽しいは全て記録しているし、その中から新しい楽しいを探すなんて……』
「いやいや、記録じゃなくてさ。たとえばほら、文字として改めて起こしてみればなんか新しい事に気づける可能性もあるんじゃないか?」
『それは……日記って事?』
「っそれだ、日記! 起こったことを数値やパラメーターとかじゃなくてさ、文字にして書き留めておけば書いたり読み返したりする中でギィの中の新しい『楽しい』が分かることもあるんじゃないの?」
『日記……なるほど、確かに改めて言語化することで、何か見えてくる事もあるかもしれないね。ありがとうナギト、早速今日から試して見るよ!』
『それじゃあ僕の解決方法は、『『日記を書いて振り返る』だね。うん、今日は来て良かったよ。またね、ナギト』
「……なんか一瞬コーナー乗っ取られた気がするけど、まぁいいや」
「妹の嫌いな野菜を食べさせるにはどうすればいいのか悩んでて……」
「うーん、細かく切って混ぜればいいんじゃない? 子供騙しかもしれないけど、苦手な物を無理に食べさせるよりは簡単で効果的かもね」
「なるほど、細かく……そういえば、ナギトさんも嫌いな食べ物ってあるんですか?」
「ミニトマト」
「至高の推しが神すぎて今日も辛いっ!」
「うん、よかったね。ところでお悩みは?」
「今伝えました!」
「はーい、お帰りでーす」
「ファイトだ」
「……ここ一応お悩み相談の場所だけど」
「ファイトだ」
「ダメだ聞こえてない。……後でね」
「スマホを持ってない人と連絡を取り合う方法ってなにかない?」
「特別な連絡方法をその人と決めておくとかですかね。あと身も蓋も無い事言うと金銭的な余裕があるなら買わせましょう、スマホ。現代の必需品ですよ」
「だよなぁ……」
「……連絡先って、思ったより大事ですから。聞けるのなら、ちゃんと聞いておきましょう」
「久しぶりだね、ナギト。ここに来たら君とファイトができるって聞いたんだけど」
「それデマだから。ここはお悩み相談の場所、ファイト会場とは違うのでお帰りください」
「そうなの? でもさっき彼と話してた時は後でって言ってたけど」
「……うん、まぁ。……うん、そうね」
「ならよかった。もう一度、君とファイトしたかったからね。……君の言っていたあの『力』も、もう一度体験してみたいし」
「勘弁してよ。あれ、他の人からはわからないかもしれないけど、使ってる本人はめっちゃ疲れるんだからあんまり使いたく無いのよね……はいはい、わかりました。また後でねー」
「ナギトさんって、仕事でこんな事もやってるんだ……」
「これは仕事とはまた違うけど、頼まれたなら色々とね。所で、相談って?」
「相談っていうか……おに……っ【本名割愛】と【本名割愛】さんの仲を進展させる方法って、何か無いかと思って」
「自分のじゃない恋愛相談って随分変わった事聞きに来るのな……あと多分それ、俺に聞くのだいぶ間違ってると思うけど」
「一応相談者っていう名目上、それっぽい事を聞いた方がいいのかなって。あんまりこんな事、他の人には言わないけどね」
「そっか。まぁここに来てる他の人もそうだけどさ、【本名割愛】からの相談ってんなら仕事だろうとなかろうといつでも聞くよ。ほら、俺と君は同じ逸れもの同士だし、ね?」
「……逸れもの同士、か。ありがと、ナギトさん」
「で? 君には無いの? 誰にも明かすことの出来ない隠されたお悩みっていうのは」
「一応相談者そっちなんすけど、なんで俺が聞かれる立場みたいになってんですか?」
「んもー! 釣れないなぁ⭐︎ これでも拙僧、結構そういうの得意なのよねぇ」
「まぁ坊さんですからね。逆に不得意な人とか聞いたこと無いんすけど」
「いやいや、そりゃ勘違いよ。僧侶だからと言って、人の悩みに寄り添える事が不得意な人なんてそりゃごまんといる」
「悩みや不安なんてのは誰であろうと取りこぼした先から心の隅に落ちていく物、それは聖人だろうと悪人だろうと変わらない」
「百と八に数えられる煩悩は、生きる人々には決して拭いきれずに付き纏う影の様な物」
「振り払い、すすぎ、清めようとも人は己から滲み出た欲望からは逃れられない。故に人は迷い、悩む。誰であろうとね」
「……だから?」
「だから俺ちゃんは、そうやって悩み迷える哀れな子羊ちゃんを特等席で眺めるのが大好きなのよねぇー!」
「すんませーん、この人早く摘み出してくださーい」
「ふふっ、お悩み相談って大変なんだね」
「いや今のはレアケースでしょ。ところで、君も来たって事は相談があるってことでいいの?」
「もー、酷いなぁナギト君。私が来たんだから、相談なんて一つしかないでしょ?」
「……だよ、な」
「うん! 何度断られたって諦めないよ、私」
「私と一緒に暮らそう? 見月 凪斗君」
「幻が創り出したあの優しい世界で」
「大切なみんなと一緒に、ずっと、ずーーっと」
「…………ね?」
以上、初めての多機能フォーム使いたいだけの話でした。
皆さん誰が誰だかわかります?