コードギアス・フロントライナー   作:なべを

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10.準備

ナリタ攻略戦の準備が始まった。

コーネリア様は戦略レベルでの対応を行っている。

ので、俺は戦術レベルでの対応を行うことになる。

 

ナリタ攻略戦の準備で忙しい中、俺はある人物を特派が占領している格納庫へ呼び出した。

 

「枢木スザク一等兵、出頭しました!」

 

格納庫入り口で敬礼の形を取り、軍人らしい大きな声でその人物は現れた。

 

「やぁ、スザク。いらっしゃい」

「呼び出しを受けて来たけど、ここは?」

 

そう言って、スザクは格納庫内を見渡す。

格納庫には、ランスロット、ランスロット・トライアル2騎が整備状態で待機していた。

 

「ここは、シュナイゼル殿下直轄の組織、通称『特派』が居座っている格納庫だ」

「シュナイゼル殿下の? 君はコーネリア様の派閥だと思っていたが」

「確かにコーネリア様の派閥だよ。ここからがちょっといろいろあってね」

 

そういって、シンジュク・ゲットーでの一連の出来事を説明した。

テロリストを一掃したのが俺だと理解って驚いていたが、特派がいる理由は解ってもらえた。

 

「それで僕が呼ばれた理由は?」

「ああ、スザクを呼んだのは『コレ』だ」

 

そういって、整備中のランスロット・トライアル一騎の前まで移動する。

そして、それを指さしながら答える。

 

「君にコレに乗ってもらおうと思って」

「ええ!? 僕が! それは無理だよ!」

 

リアクションがあまりにも素直なため苦笑してしまう。

 

「そこをなんとか理屈をこねるのが俺の仕事だよ」

 

つまり、スザクの階級は一等兵で騎士候では無いのため、当然KMF(ナイトメアフレーム)には乗れない。ナンバーズでもあるし。

が、それはあくまで通常の軍ならだ。

スザクの所属を特派扱いにして、ランスロット・トライアルのテストパイロットと言う形にする。

特派は軍に所属していない研究組織なため、騎士候でない人物がKMF(ナイトメアフレーム)に乗っても大丈夫。

 

「……と、いうわけさ」

「かなり屁理屈をこねたね……」

「まぁ、それでもスザクの高いデヴァイサーの素質がなければ出来なかったけど」

「じゃぁ、本当に乗れるんだ……」

 

ランスロット・トライアルを見上げながら、操縦している様を想像しているのだろう。

顔には少年のような好奇心が溢れていた。

 

「ただ、無理を通すための条件として、現場では俺の指揮下に付いてもらうこと、が含まれているからそれは承知してね」

「わかった。現場では君の指揮下に入るよ」

「それ以外は特派の所属になるから、ここが君の新しい勤務先になる。今後関わる人達を紹介しよう」

 

そうして、セシルさん、ロイドさん、ヴィレッタを紹介した。

ロイドさんは新しいデヴァイサーにいろいろと質問を次々を投げかけ、セシルさんがそれを嗜める光景がそこにはあった。

ようやく史実通りの居場所を作れたようだ。

 

そんな安心をしているとヴィレッタがこちらに寄ってきた。

顔には若干の不機嫌が見て取れる。

 

「本当に彼奴を採用するのか?」

「ああ、文句はあるだろうが抑えてくれよ」

 

しぶしぶといった形だが、わかった、と返事をくれた。

悪いね、とは思いつつ、現状俺が使える戦力としてはこれが最善手だと思う。

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