コードギアス・フロントライナー   作:なべを

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2.回顧

日本が「エリア11」と呼ばれるようになったあの日。

「俺」は「俺」を思い出した。

 

ここが、「コードギアス」の世界であること。

これから何が起きるかもいろいろ思い出した。

だが、何か出来るはずも無かった。

 

戦争で親が亡くなっていたので、天涯孤独の身になっていたし、

10歳にも満たない子供に出来ることなんて限られている。

原作の主要人物になんて会えるわけがない。俺はただのモブキャラに転生していたのだ。

この時点で、詰んでいる。

 

イレブンとなって、数ヶ月。

いつものように、租界で炊き出しに並んでいると、身なりが良いブリタニア人に声を掛けられた。

 

「もっといい食事を食べたいと思わないか?」

と。

 

当時、炊き出しだけではお腹が膨れるわけがなかったので、怪しいとは思いつつ、そいつについて行った。

バスに乗り込むと他にも俺と同じような子供が沢山いた。

みんな、服が汚れていたので俺と同じ境遇なのだろう。

そのバスが、満員になると動き出した。到着先はブリタニア軍の施設だった。

その時になってようやく俺は、売られたんだなと悟った。

 

バスに乗っていた俺達はその後、散り散りになった。

輸送機に詰められて、俺が向かわされたのは、のちに「エリア12」と呼ばれる国だった。

何も解らないままKMF(ナイトメアフレーム)に乗せられ、最前線に送られた。

 

そこから先は、地獄そのものだった。

 

周りの子供達は何も出来ず、喚き散らしながら只々死んでいく。

爆発音と衝撃、絶叫がコックピットを支配してく。

恐怖が体を強張らせ、震えが止まらなかった。

 

初陣の事は殆ど覚えていない。

気付いていたら、終わっていた。

たぶん、運が良かったんだろう。

最終的に基地に返ってきたのは、最初に送られた人数の半分以下だった。

 

その後も、俺達は最前線に送られた。

 

そんな中、俺は地獄のような戦場にだんだんと適応していった。

KMF(ナイトメアフレーム)の動かし方を誰よりも理解していったのだ。

誰よりも早く対応出来たからだろう、ふざけた戦場を生き残ることが出来と思う。

 

そうして、いくつもの戦場を渡り歩きながら、毎度、露払いであり、弾除けになっている。

 

入れ替わりが激しいので、名前で呼ばることも無くなっていった。

「エリア11」の3人目だから、イレブン・スリーと呼ばれている。

名前も剥奪された。

 

俺達は、ただKMF(ナイトメアフレーム)を動かすためのパーツそのものだった。

 

******

 

出撃を知らす警笛が鳴り響き、目が覚めた。

この音にも、もう慣れた。

 

「クソガキども!さっさと出撃しろ!」

一応、俺達の上官に当たる軍人が格納庫の入口から叫んでいる。

 

『イエス・マイ・ロード!』

 

いつもの返答をして、KMF(ナイトメアフレーム)、グラスゴーに乗り込む。

 

「今日も頼むぜ。相棒」

 

コンソールパネルをコツッと叩き、今日も戦場の最前線へと赴く。

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