日本が「エリア11」と呼ばれるようになったあの日。
「俺」は「俺」を思い出した。
ここが、「コードギアス」の世界であること。
これから何が起きるかもいろいろ思い出した。
だが、何か出来るはずも無かった。
戦争で親が亡くなっていたので、天涯孤独の身になっていたし、
10歳にも満たない子供に出来ることなんて限られている。
原作の主要人物になんて会えるわけがない。俺はただのモブキャラに転生していたのだ。
この時点で、詰んでいる。
イレブンとなって、数ヶ月。
いつものように、租界で炊き出しに並んでいると、身なりが良いブリタニア人に声を掛けられた。
「もっといい食事を食べたいと思わないか?」
と。
当時、炊き出しだけではお腹が膨れるわけがなかったので、怪しいとは思いつつ、そいつについて行った。
バスに乗り込むと他にも俺と同じような子供が沢山いた。
みんな、服が汚れていたので俺と同じ境遇なのだろう。
そのバスが、満員になると動き出した。到着先はブリタニア軍の施設だった。
その時になってようやく俺は、売られたんだなと悟った。
バスに乗っていた俺達はその後、散り散りになった。
輸送機に詰められて、俺が向かわされたのは、のちに「エリア12」と呼ばれる国だった。
何も解らないまま
そこから先は、地獄そのものだった。
周りの子供達は何も出来ず、喚き散らしながら只々死んでいく。
爆発音と衝撃、絶叫がコックピットを支配してく。
恐怖が体を強張らせ、震えが止まらなかった。
初陣の事は殆ど覚えていない。
気付いていたら、終わっていた。
たぶん、運が良かったんだろう。
最終的に基地に返ってきたのは、最初に送られた人数の半分以下だった。
その後も、俺達は最前線に送られた。
そんな中、俺は地獄のような戦場にだんだんと適応していった。
誰よりも早く対応出来たからだろう、ふざけた戦場を生き残ることが出来と思う。
そうして、いくつもの戦場を渡り歩きながら、毎度、露払いであり、弾除けになっている。
入れ替わりが激しいので、名前で呼ばることも無くなっていった。
「エリア11」の3人目だから、イレブン・スリーと呼ばれている。
名前も剥奪された。
俺達は、ただ
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出撃を知らす警笛が鳴り響き、目が覚めた。
この音にも、もう慣れた。
「クソガキども!さっさと出撃しろ!」
一応、俺達の上官に当たる軍人が格納庫の入口から叫んでいる。
『イエス・マイ・ロード!』
いつもの返答をして、
「今日も頼むぜ。相棒」
コンソールパネルをコツッと叩き、今日も戦場の最前線へと赴く。