コードギアス・フロントライナー   作:なべを

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3.救出

俺達が戦場に出るようになってから、数年がたった頃。

 

「ねぇ、聞いた?」

KMF(ナイトメアフレーム)の整備担当、セブン・フォーが聞いてくる。

「何を?」

コックピットで操縦桿周りの調整をしながら聞き返す。

 

「なんか、お姫様が来るんだって」

「お姫様?どのお姫様?」

貴族のお姫様か、皇族のお姫様か、お姫様は沢山いるから誰だろうか?

 

「ブリタニアの魔女って言われてる人」

「ああ、コーネリアね」

「そう!その人!KMF(ナイトメアフレーム)に乗って前線に出てくるんだって。会えるかもね」

「そうだな」

 

会えるわけ無いだろう。と思いながらも相槌をうつ。

そもそも、俺達を認識しているかも怪しい。

 

そうして、変わらぬ日常として、今日も俺達は戦場に出る。

 

『騎士達の奮闘に期待する!』

『イエス・ユア・ハイネス!』

 

コーネリアの訓示が聞こえてくるが、俺は返答しない。返事したとても聞いてもいないだろう。

 

森の中、最善線を駆け抜ける。

今回の相手は一味違った。

正規軍ではない為か、ゲリラ戦がとても上手かった。

こちらの教科書通りに動く連中ではカモられる程に。

 

俺達、フロントライナーもかなりやられていた。

すると、緊急無線が飛び込んできた。

 

『姫様が前線に出て、連絡がつかない!誰か見ていないか!』

震えながらも大きな声で、焦っている騎士様の声が聞こえてくる。

 

周りにいないってことは、あのお姫様、俺達より前に出てるのか。

まじかよ。

 

俺は、スロットルを踏んで更に前と進んでいく。

森の切れ目が目に入る、と同時に中破しているKMF(ナイトメアフレーム)が目に飛び込んできた。

周りには、ゲリラの二足歩行機が集まっている。

 

やばい!

 

そう思ったときには、全速で突っ込んでいた。

森の切れ目を抜け、ドリフトしながらゲリラに正対する。

こちらに一番早く反応した機体に対して、ライフルを向けて発砲して撃墜する。

それを機に、相手は散開して逃げようとする

その逃げる相手を一機、ハーケンで捕まえて、こちらに引き寄せてからライフルを直打ちで当て無力化する。

 

中破しているKMF(ナイトメアフレーム)に群がっていた連中は散らした。

コックピットは無事に見えるが、大丈夫だろうか。

コックピットを手動で緊急オープンさせると、負傷しぐったりとしたコーネリアが出てきた。

気を失っているようだ。頭と脇腹から出血している。

 

救急キットを使って、簡単な止血をして俺のKMF(ナイトメアフレーム)のサブシートに乗せる。

お姫様は思ったより軽かった。

 

サブシートに乗せて、KMF(ナイトメアフレーム)を起こす。

その振動で、コーネリアが気が付いたようだ。

途切れ途切れのか細い声で聞いてくる

 

「……お前はだれだ…」

「ただのナンバーズですよ」

「……名を名乗れ」

「俺の名前なんて意味はないですよ。まぁ、呼ぶならイレブン・スリーとでも呼んでください」

イレブン・スリー、と俺の名を口ずさんだところで、また気を失ったぽく静かになった。

傷が開かないように、振動がないような綺麗な操縦を心がけた。

 

途中で、慌てふためいている騎士様に出会ったので、コーネリアを助けた事、負傷していることを告げ、基地まで連れて行くことを告げた。

そうして、基地の病院の前についたので、膝をつかせコックピットを開け、サブシートのコーネリアを下ろそうとしたら

 

「ナンバーズが触れるな!」

と騎士様に怒鳴られて、体が硬直した。

 

そんな俺をよそに、騎士様はコーネリアを下ろして病院に入っていった。

 

呆然と一人残された俺は、格納庫へ帰ることにした。

名前を告げたりしたが、まぁ、何か変わるわけ無いか。覚えているわけ無いだろう。

 

そうして、一ヶ月が立った頃か。

俺達の格納庫に一人の人物が乗り込んできた。

 

「ここか!イレブン・スリーという少年がいるというのは!」

 

そこには、白い軍服に紫のマントを纏った、ナイト・オブ・ナイン。ノネット・エニアグラムが立っていた。

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