1.超合集国
『放送をご覧の皆様、たった今、47カ国全てが合衆国憲章への批准を終えました!』
エリア11の政庁にある俺の部屋で、
俺は椅子に深く腰掛けながら、ヴィレッタ、レイラは部屋中央のソファーに腰掛けながら、
壁に備えられたモニター越しに超合集国の成立を見守っていた。
「それにしても、こんな形でブリタニアへの抵抗を表すとは」
「しかも、一強国では無いため、より平和的と捉えられるでしょう」
俺は特に反応はしない。これから起こることに頭を巡らせていた。
超合集国が成立したということは、
そうなったのなら、あの男は動き出すだろう。
黒の騎士団が超合集国の武力担当として承認を得て、
「日本」への派遣が決まったその時、成立式の中継に割り込みが入った。
そこに移されたのはブリタニア皇帝、シャルル・ジ・ブリタニア。
皇帝陛下はゼロに向かって宣言する。
『ゼロよ、この戦いを制した側が世界を制するということ。挑んでくるがいい!』
こうして、エリア11は新たな戦場になることが決定してしまった。
部屋の椅子に腰掛けたまま、俺はヴィレッタとレイラに指示を飛ばす。
「こうなった以上戦争は止められない。そのための準備を始めてくれ」
「「イエス・マイ・ロード」」
そういって、2人は準備を始めるため部屋から出ていった。
椅子を回し窓の外を見る、もう俺の知っている歴史は通用しないのかも知れない。
これからのアドリブに向かって考えを巡らせていた。
*
翌日からエリア11には、どんどん戦力が集まってきた。
シュナイゼル様もエリア11に来られたし、ラウンズも相当数動員されるようだ。
すでにナイト・オブ・ワン、ビスマルク・ヴァルトシュタイン卿はキュウシュウで戦力を展開している。
キュウシュウ方面での激突はもう間もなく始まるだろう。
そんな中、俺はトウキョウ租界での戦闘を想定した準備の為、
格納庫の中では、改造された紅蓮の前にと人だかりが出来ていた。
ロイドさん、セシルさん、そして、スザクと見知らぬ少女。
その人だかりに向かってと足を向けて尋ねる。
「みなさん、どうしたんですか?」
「カイくん……。どうやらランスロットにフレイヤを搭載することになったらしいの」
「フレイヤとは?」
「私が開発した戦略兵器です。それを持って黒の騎士団を、ゼロを殲滅させます」
少女のその言葉には明らかな憎悪が含まれていた。強い強い憎悪が。
それはその少女に向かって質問する。
「君は?」
「初めまして、アサト卿。ニーナ・アインシュタインと申します」
ニーナは自信にあふれていた。自分が敵を倒すのだという自信に。
「そんな物騒なものを持って、俺を戦場に出だすと?」
「いーや、君には紅蓮に乗ってもらう」
「紅蓮に?」
「そ。いろいろと改造した結果、他の誰も乗れなく無ちゃったんだ。そこでデヴァイサーの出番でわけ」
「自分が紅蓮に……」
赤い機体、紅蓮を見ると聖天八極式へと改造は完了しているようだ。
ロイドさんが言うくらいだ、そうとうデヴァイサーのことを無視して機体性能を詰めていったのだろう。
「ランスロットにはスザク君に乗ってもらう」
スザクの方を向いて確認する。
「スザクはそれでいいのか?」
「僕は……、やってみるしか無いと思う」
「わかった。紅蓮には俺が乗ろう。スザクはランスロットに」
スザクにランスロットの起動キーを渡す。俺も紅蓮の起動キーを受け取った。
そんな会話をしていると突如、政庁の電源が突然落ちた。
格納庫に居る兵士達が状況を確認するために、怒鳴ってるのが聞こえる。
「おい、どうなっている!?」
「予備電源も使えないのか!?」
あちらこちらで、兵士が慌てふためいている。
そんなかな、俺達は比較適冷静だった。
「どうやら、黒の騎士団が攻め込んできたようですね、各位、出撃準備を」
「ああ」
「イエス・マイ・ロード」
スザクはランスロットに、俺は紅蓮聖天八極式へと乗り込む。
第二次東京決戦が始まった。