黒い森が生い茂るE.U.にほど近いとある国。
今後の歴史では「エリア13」と呼ばれる国である。
この国の主要都市を落とす作戦が俺の試験の場に選ばれた。
コーネリア様が試験という作戦を説明する。
「お前を含めた我々が先行し、森を抜けたこの都市にいる抵抗勢力を排除する」
ノネットさんは楽しそうだ。
「君の実力を見せるいい場だ、期待しているぞ!」
そんな2人に向かって、俺は敬礼を返す。
「イエス・ユア・ハイネス」
格納庫に向かい俺のグラスゴーに乗り込む。その横ではセブン・フォーが最終確認をしてくる。
「いつもより、ピーキーに仕上げてるけど良いんだよね?」
「ああ、今日は出し惜しみなしだからな」
最終確認をして
俺のグラスゴーを一番前に、その後ろにコーネリア様の「グロースター」、ノネットさんの専用機「シェフィールド」、その後ろに親衛隊と、いつものフロントライナーが続く。
森の中は、想像以上に木が生えており普通なら操縦に四苦八苦する。
親衛隊やフロントライナー達は除々に遅れてきている。
が、先頭集団は違う。
一番前にいる俺は、木が在るのを気にせず加速し続けている。
途中、
「そこにトラップありますよ」
と指摘する事も忘れない。
そうして、一切トラップによるダメージを受けないまま、森を抜ける。
地方都市が目に入り、入り口に機動兵器が守りを固めているのが見えた。
その、入り口に正面から突撃してく。
慌ててこちらへ応戦してくるが、機関銃で撃ち落とす。
都市の入り口は扉で閉じられていたがそんなもの関係ない。
入り口の上に、ハーケンを指して機体を持ち上げ入り口を飛び越す。
後ろと分断されるが、集中が増している俺は気にせず進む。
町中をハーケンを使って3次元的機動で移動しながら、敵機動兵器を潰していく。
相手は、こちらの機動についてこれていないのと、単騎突破なんて想定していないようで混乱が見てとれる。
そんな混乱も関係なく、異次元の挙動をするグラスゴーは淡々と敵を屠っていく。
後続が入り口の扉を突破した頃には、戦況はもうあらかた決まっていた。
後続も合流して、敵の都市は陥落した。
都市中央の広場で、俺のグラスゴーは各部から煙を上げて鎮座していた。
「全力で扱える
とぼやく。
そこに、コーネリア様とノネットさんが合流した。
「まさか単騎で都市を堕としてしまうとは……」
「いやー! 君は素晴らしいな!」
子供のようにはしゃいでいるノネットさんに尋ねる。
「これで、合格ですかね?」
「これで合格を出せないなら、それは面接官として見る目がないということだ。な、コーネリア!」
「ええ、この戦果を見て合格以外など出せない」
2人から合格の言葉をもらう。
戦後処理は、後続に任せ俺達は、指揮所に戻った。
「では、お前の推薦状を私とエニアグラム卿の連名で出す」
「ありがとうございます」
「結果が出るのは、先になるだろうからそれまで休むと良い」
「イエス・ユア・ハイネス」
敬礼を返して指揮所を出る。
日が傾いている時間だったが、その太陽は俺の未来を照らすように温かいものだった。