くたばり損ない魔法少女わたしの独りゴト   作:土縁屋

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【長編】ムラクモちゃんズストーリー劇場版『帝都燃ゆ』!・3

 わたし、華亥ムラクモ♡ キラメキマジカルブレイブマイハート! 恐れ知らず最強系女の子♡

 

 

 ゆらり揺られてぶらり旅~。

 帝国に来てるよ。

 今いるの一番端っこのね、ド田舎村なんだって。ちなみに移動はねぇ……地下をグングン滑るタイプのソリもどきだったよ。

 アトラクションとしては……面白いんだろうケド、これ日常の移動に使おうって考えるのあんまり正気じゃないよねって。

 座席とかさぁ、変なシートベルトで固定されてるくらいで、壁ないんだよ。席むき出しなんだぁ。そんなのがモノレールもどきよりギュンギュンに走るんだよぉ。頭おかしいよね。……別にムラクモちゃんなら事故って投げ出されたってどうってことないケド、普通はそうじゃないわけだしぃ。

 旅の始まりから不穏ですよ、これは。クレイジーゲージ振り切っちゃうね。ムラクモちゃんの三半規管も振り切っちゃう。……ゔっ。

 

 ところで、モノレールもどきあんだから、ワザワザこんな危ないので行かんでええじゃないのって思うでしょ? ムラクモちゃんも思ったよ。でもダメなんだってぇ。

 なんかね、今帝国ってけっこう警戒態勢な感じらしくってぇ。国に入ろうと思ったらすんごい厳重な取り調べされちゃうらしいよ。

 ……ウヘゲヘヘ。キサマ“暴君”だな? ウワサで聞くより圧倒的にプリティじゃねぇか……。もひひ、こりゃあ入念に取り調べ……するしかねえよなぁ(ねっとり)? そして薄暗い取調室で行われる……超個人的サイン会。いやんっ、やめて! そんなのふしだらよ! 未然に防ぐために帝国もろとも滅ぼさなくっちゃ! ……なんてねえ。

 冗談だよ。……いや、ホントに。

 

 帝国ってねえ、なんだか薄暗いよ。まだお昼なのに、空に分厚い煙が雲みたいに渦巻いとってねえ、ずっと雪降っとる。……って思ったケド、ハデポさんが言うにはこれ、雪じゃなくって灰なんだってぇ。……え? それって大丈夫? 被爆とかしないの? ……しないらしいよぉ。

 地面なんかにも灰がこんもりつもっててねぇ。……うーん。火山とか近くにある感じ? ……うん。ないらしいです。じゃあ何で灰降ってんのって、そういうもんだからって。へぇー。変な国だなぁ。

 

 ド田舎村はねえ、なんかけっこう発展しとってド田舎感ない感じ。

 奥のところにでっかい工場あってね、んで、メタリック民家に工場から伸びたパイプが張り巡らされてる感じ。……ムラクモちゃんこんなの知ってる! あれだ! すちーむばんくだ! 工場同士のシェアの奪い合いで謀略合戦が起きるんだ! そんで大企業に対抗するために試作型兵器のテスターとか募ったりしちゃうんでしょ! 知ってる知ってる。

 ん? ……ってことは、またしても宇宙戦争ロボくんがこの辺りに出没したりする感じですか?

 まあいいや。

 ハデポさんが言うには、目的地の帝都ってこっからけっこう遠いみたい。乗り物使ったら早いらしいケド、使えないって。なんで? って聞いたらね、「……あなたはもっと自分の影響力に頓着した方がいい」って呆れられちゃった。

 ……失敬だな! 自覚してるよ! 

 こんなにもプリティなムラクモちゃんなんだぞ! アイドル歌手女優大食いチャンピオン美少女として、世界が放っておくわけないってね!

 

「……アンタ、くれぐれも勝手に動き回んじゃないわよ。いつもみたいに『ちょっとおやつ買ってくる~』なんて出歩いたら、兵士呼ばれるかもしんないんだから」

「……ん。でも見て。あそこ、ご飯屋さんあるよ」

「行くなっつってんの! ……ハァー。とんだ貧乏くじだわ。……帝国なんか、二度と戻るつもりなかったってのに」

 

 あ、そうだ(唐突な気付き)。

 れっちんも一緒に来てるよ。ブルおじがねえ、「女二人で観光ツアーは大変だろう! ツアー・コンダクターを付けてやる!」って同行させてくれたの。

 つーことでねえ。今回のツアーはね、ハデポさんとムラクモちゃん、れっちんの三人パーティってことになりますねぇ。

 

 そんなこんなでねえ。

 とにかく今日は英気を養いましょうってね、お宿に泊まることになったんだよ。

 そん時にね、すっごく失敬なお話なんだケド……あろうことか謀反人・れっちんめがムラクモちゃんのプリティ・フェイスを目立つからって隠しおったのん。

 しかも、なんかドラゴンのダッサい仮面だよぉ。その上その上、ムラクモちゃんのミステリアス美少女要素を象徴する銀髪までも、地味ぃなニット帽に隠しおる……。やめてよぉ! ムラクモちゃんからプリティとミステリアスを取り除いたら、あとは強くてすごくてえらくて天才なことしか残らないよ! うえーん!

 しくしく(嘘泣き)。

 ……目立つのがダメってんならさぁ、こんな変な格好する方がヤバいよぜったい。

 ちょっと冷静になって考えてごらんなさいよ。ニット帽のダサいドラゴン仮面は不審者ルックですよ。しかもねえ、なんか変な羽織着てるの。

 こんなのって……! 通りすがりの地元民さんの視線、独り占めにしちゃうよぉ。「あ、あんなところに変な仮面の超絶美少女が! なぁんてプリティなんだぁ。全身から溢れんばかりのラブリー・オーラを放っている……!」つってさぁ。……ふっ。やはり“本物”は隠していても滲み出てしまうもの。ままならねえもんだぜ……なんつって。

 そんな感じのことれっちんに言ったらねえ、「素のアンタをさらしとくより、そっちのが断然マシよ」だって。ハデポさんもうんうん。

 あれ? よもやディスられてますか? 麻呂。

 ……まあいいか。

 

 

 そんで一晩ネムネムしてね、朝ごはん食べてさあ出発だってなったの。

 ちなみに朝ご飯はね、なんか蛇みたいなお魚だったよ。にょろーんってしてるやつの切り身。皮がねえ、おいしかった。身より皮。……これが身より皮を取るって……ことか……。なんの話?

 んでんで、街を出ようと思ったの。お宿でお土産のお菓子とねえ、お弁当たくさん買ったんだぁ。あとじょーちゃんのお土産。生モノだと腐っちゃうからねえ、変なキーホルダー買ったよ。ブサイクなおじさんのやつ。こういうのキモカワっていうんでしょ? 知ってる知ってる。

 

 準備が万端! わぁーい! 遠足だぁ! いざ出発なり! 

 って思ったの。そしたらさぁ、事故が起きちゃったんだよね。けっこう近くで。

 玉突き事故だよぉ。

 バスみたいなでっかい車とね、普通くらいの車ががっちゃんこーって感じ。あ、人死にはないよ。幸い、ムラクモちゃんが近くにいたからね。

 し、しかし……。帝国のお車ってずいぶん鋭利なんだな。とんがってるところ指にめり込んでちみっと痛かったでよ。……うわーん! 傷ものになっちゃった! かすり傷未満の傷ー! なんつってねぇ。

 

 なんだかポカーンってしとる玉突き事故おじさんを確認しつつ、確認しつつ。……ん。別にケガしてないみたい。むち打ちとかあったら回復呪文かけたげるところだったケド、運が良かったね。 「目立ってんじゃないのよ!」ってピースカ怒り散らしてるれっちんにごめんなさいして、立ち去っちゃう。

 それってのも、帝国の兵士さんがねえ、ワラワラ集まってきちゃったからね。

 ……あ、ムラクモちゃんがバレたわけじゃないよ。兵士さんね、事故の救助に来たみたい。……すげぇ。なぁんて対応が速いんだぁ。“協命機関”の油ギットリおじさんにも見習ってほしいもんですねえ。あっちなんて、街襲われてますよーってわかっても、「知るか。利益にならんなら捨てろ」ってんだもの。

 ……ん? これはこれで判断が早いのでは? うーん。

 

 

 お散歩系観光ツアーは順調だよ。

 なんかねえ、異世界に来て求めてたものがようやく手に入ったような気分ですよ、ムラクモちゃんは。

 いいよね、こう……景色を眺めながらさ、テコテコ歩き回るのって。今なら無趣味女・ムラクモちゃんも胸を張って自分の趣味を主張出来る気がしちゃいますよぉ。

 ……もしもし、華亥ムラクモさん? あなたご趣味は? あと、特技とか……。はい! 趣味は徘徊です! 特技は破壊! わ、我が社の志望理由は? 特にありません! なるほど不採用!

 ……灰はねえ、相変わらず降ってるし積もってるよ。お空も灰色のまま。でもねえ、なんかもういっそ幻想的なんじゃないのって気がしてきたよ。

 この辺ね、けっこう岩場多くってさあ、ぽつぽつーってガラスみたいな岩生えとる。鍾乳洞ってあるじゃない? ああいうところにありそうな岩だよ。

 びっくりなのがねえ、ガラス岩くんってばうっすら光ってんだよね。きれい。灰が積もってさらにきれい。……だが、ムラクモちゃんのラブリーさには遠く及ばないぜ。君の瞳に乾杯。……帝国旅行記念に拾ってこ。ちっちゃいカケラを集め集めー。

 石集め徘徊趣味わたし。

 

 ところでムラクモちゃんってばすんごい重大なことに気が付いちゃったよ。それってなあに? それはねぇ……。盗賊!

 異世界でさぁ、街道なんか歩いてるとだいたい馬車とか走ってくるもんじゃない? でさぁ、その馬車を盗賊さん達が襲いまくってんの。……キャッ! 大変! 命の危機だよ! し、しかし……。ムラクモちゃんはヒトを殴んないから、制圧方法は盗賊さんをワシャクチャにするしかおまへんで! なんてこったぁ……。 

 ブルブル……お、恐ろしいイベントだ……(戦慄)。

 って思ったんだけどねぇ、盗賊なんか帝国にはそんなにいないっていうじゃない。悪いことするとすぐに捕まっちゃうらしいよ。へぇー。

 

 

 ───

 

 

 二つ目の街はね、ド田舎村よりもずっとでっかいよ。

 相変わらず灰が積もっててねえ。ダムみたいにおっきい城壁に囲まれとる。

 んで、その内側にでっかいライトがクルクル回っててね、ゲーミングカラーな光ばら撒いてんの。なんだかとっても治安が悪そうな街並みですよ、これはぁ。

 って思うケド、ムラクモちゃんが見た限り、そんなでもない。

 王都ってぱっと見治安悪そうだったけど、実際けっこう治安悪そうな人っていたのん。でもね、この街ぜんぜんいない。……なんだろうね、私服警官っていうのかな。そんな感じの人がちらほら歩いてる。注意の傾け方から間違いないと思うよ。「ぐへへ……。俺様は貴様らをいつでも見張ってるぞぉ」って感じなんだもの。

 道行く途中でねえ、なんか……テレビ。たくさんテレビ置いてあるところ見つけたよ。しかも全部おんなじチャンネル流しとる。

 ……えぇ(困惑)? こんないっぱいあんのに? ぜんぶ違うの流したらいいのに。任侠映画とか。でも街の人には人気あるみたい。けっこう人が集まっとる。

 テレビね、なんかすんごいマッチョのおじいちゃん映ってるよ。マント付けててねえ、銀ピカの鎧着とる。ちょい悪おじいちゃん。

 マッチョい悪おじいちゃんがクドクドーってなんか言ってんだけど、それ見たハデポさん、気まずそう。れっちんは冷たいお目々してる。……うーん?

 

 それよりお腹空いてきちゃった。

 お弁当もおやつもみんな食べちゃったし。どっかご飯屋さんに行きたいなあって思ってたらね、れっちんに抱きしめられたの。いきなりだよ。

 こう……ぐぐいーって。頭を抱え込むよって感じ。……いやんっ、何!? 謀反人・れっちんもついにムラクモちゃんのプリティさに酔いしれて、理性を振り切ってしまったの!? ダメよダメ! だってわたし達って友達じゃない! で、でも……。ちょろっちだけ……ちょっとだけの……トクベツだよ♡ どうしてもってんなら、撫で撫でまでは許したげる♡ まー! なぁーんて寛大なお沙汰なんざましょ! 感謝してよね!

 

「……そこのお前達。見かけない顔だな? それにその……小さい奴。おかしな格好だ」

「……観光よ。あとこいつは気にしないで。地元でも有名な狂人なの」

「なんで抱いてる?」

「ヤバい女なのよ。少しでも目を離すと、とんでもない事件を起こすの」

「…………」

 

 ……散々な言われようだぁ。別にいいけどね。

 私服警官さんだよ、話しかけてきたの。んでねえ、れっちんがなんとかなんとかーってお話すんだけど、めっちゃ疑われてるよ。

 ……れっちんってば嘘が下手だなあ。ムラクモちゃんが代わろうか? 華麗な言葉さばきでおじさん達を騙くらかしちゃうよぉ。……知ってる? 世界最大級のコオロギって熱帯雨林に生息してるんだよ。リオックっていうんだぁ。めっちゃ気性が優しい虫らしいよ。……うーん。

 ハデポさんはね、なんかフード被って縮こまってる。

 警官おじさんが「そっちは?」って聞いたらね、れっちん「人見知りよ。普段一歩も外に出ないモヤシだから、無理やり旅行に連れてきたの」って。……なんかさっきからそこはかとなく失敬じゃない? れっちん。……ぷんぷーん(ぶりっ子)!

 そんでどっからやって来たんだぁだとか、いつまで居座るつもりなんだぁとか、そもそもお前ら入国手形持ってんのかとかねえ。なんか色々聞かれてたけど、れっちんってばぺらぺらーって答えたの。……ふむ。ヤツの評価を見直さねばなるまい。喜べれっちん。君は今日からうそっこマスター名乗っていいよ。マイスターソース。原料は推しを推す気持ち。マイ・スター・ソース。……なんちゃって。

 で、おじさん達がサヨナラバイバイーってしようとした時にねえ、

 

「──姉さま?」

 

 だって。

 どちら様? つってねえ、固定済みプリティ・ヘッドをそっちに向けようとしたら……ちょ。向けない。放して放して。ムラクモちゃんってば動けなくなってんですケド。

 ……頭の上からねえ、れっちんの声したの。うーん……ちょっと複雑すぎて、ムラクモちゃんにもわかんない感じの感情がギュウギュウの声。

 

「……シュカ」

「スカードレット中尉? ……お知り合いでしょうか」

「……。

 戻ってらしたんですか、姉さま。……いったいどの面を下げて?」

「ッ。……はっ。んなムキになって威嚇しなくたって、用が済みゃ消えるわよ」

「……何を企んでいるのです?」

「観光よ。そっちの素敵なお兄さん達にも教えて差し上げたけどね」

 

 あの……。

 ムラクモちゃん挟んで気まずいやり取りすんのやめてもらえますか?

 ダサい格好にお腹べっこりん。挙句の果てに何かよくわかんない修羅場に挟まれるムシケラ知能の気持ち……そなたら考えたことございますのって。

 そんなムラクモちゃんの願いもむなしく、むなしく。降りしきる灰に紛れて消えてしまうのさ……。ふっ。

 

「……信じるとお思いですか?」

「どうとでも取りなさいよ。……ただし。

 ──やるってんならそれなりに覚悟してもらいたいわね。スカードレッド中尉サマ? 言ってやるけど、あたし。腕を落としたつもりないわよ」

「……っ。あなたって人は、どこまでも……っ!!」

「で、どうすんの? 中尉サマ。アンタ、善良な一般観光客と揉め事起こすの? 厳格で謹厳な……帝国軍人様が? 他国に出奔した大嫌いなお姉ちゃんを見かけたってだけで、剣を抜いちゃうワケ?」

「…………ッッ。……撤収しますよ」

「は……はっ!」

「……姉さま、一つだけ忠告を差し上げますよ。貴女を想う、慈悲深く、姉妹愛に満ちた妹から、一つだけ。

 楽しい里帰りが済んだなら、一刻も早く消えることです。この国に、あなたの居場所なんて、どこにもありはしないのですから」

「……ご親切にどうも。参考にさせてもらうわ」

 

 ……。

 もっかい言うよ。気まずい。お腹へった。あと気まずい。

 お話、もう終わったんだよね? ……はぁーやれやれ。ムラクモちゃんってばなんだか無意味に気疲れしちゃった気分だよぉ。

 やめてよねっ。拙僧、ストレスとは無縁のちゃらんでぽらんなフリーダム生活を所望している一般美少女に過ぎないんだからさぁ。

 

 ってことで、一つだけ。

 一個だけれっちんに言いたいことあるよ。

 ……べつに慰めようってんじゃないよぉ。ムラクモちゃん事情とかわかんないしぃ。……でもね。

 

「……。言いたい」

「……何よ、改まって」

「れっちんのこと……友達だって思ってるよ、わたし」

「……え? ……いや。ん? れっちんって何よ」

 

 そりゃ、れっちんはれっちんだよ。

 ずーっとそう呼んでるでしょ、ムラクモちゃん脳内で。ちゃんとテレパスしといてよね!

 わかってないみたいだから「ん」っつって指差してあげるとね、「人を指差してんじゃないわよ!」ってぺちこーん! ……くっ! 謀反人・れっちんめ! またしてもムラクモちゃんのプリティ・ヘッドを! チクショウ、ゆるせぬ!

 ケド……ま、今日のところは許したげるよ。今日だけの特別ね。本当はじょーちゃんにしか許してないケド、一緒のベッドで寝てあげても……やっぱなし。それはふしだらだもんね。

 

 ハデポさんがね、早くここを離れようって。あんなやりとりの後だし、見張られてるかもって。

 ……うーん。うん。一人だけだよ。大したことないんじゃない?

 でもれっちんもそうねって言うから、お宿へごーごごー! 

 

 で、お部屋借りたの。

 お芋の煮たやつもらってねえ、かじってたんだよ。すんごい緑のお芋。しぶしょっぱい。おいしい。

 そんで、寝る前。

 お布団でぬくぬくしてたらねえ、かわいいムラクモちゃんへ忍び寄る黒い影! きゃんっ! 誰!? 何やつなの!? くせ者じゃあ! 出会え出会えー! しゃきーん、ずばー! ムラクモ、討ち取ったりー! えーん。せめて首塚は豪華に作ってねえ。めっちゃ電飾尾けてデコる感じぃ。

 ……冗談。

 れっちんだよ。れっちんねえ、こそーって近づいてきて、ボソボソ言ったの。

 

「……不本意だけど。あたしもあんたのこと、友達だって思ってるわよ。……すっごい面倒な友達」

 

 だって。

 お? さすがの謀叛人・れっちんもとうとうプリティご来光に照らされて、忠誠を誓ったのかな? なんつって。

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