くたばり損ない魔法少女わたしの独りゴト   作:土縁屋

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【長編】ムラクモちゃんズストーリー劇場版『帝都燃ゆ』!・9

 わたし、華亥ムラクモ♡ 遅刻遅刻~! 転校初日に寝坊しちゃうなんて、わたしってばほんとドジ(テヘペロ)! ……からの、ドーン! きゃんっ、いったーい! 何が……。我が名は暗黒救世伝説魔人ムラクモ。キサマをこれからプリティカル・メルヘン宇宙へと転移させる。カァーッ! きゃー!

 そしてムラクモちゃんは異世界に現れたってワケ。異世界追放系女の子♡

 

 

 ひりしあをね、デリバリーしてきたの。

 街ん中もそうだけど、お城まで行ったらおまわりさんもいっぱいだよ。こりゃもう、てぇへんだってことでねえ。……ムラクモちゃんってば、サイレントに身を隠しながら行くことにしたのん。

 ニンニン! 拙僧ニンジャムラクモ! 必殺の隠形の術を使って道なき道を行くぜ! ってな感じぃ。

 主にねえ、お家の屋根とかお城の門とか、壁とかを走ったよ。ちょっぴり急いでたから多少ぶっ壊しちゃったケド……うん。これは仕方のない犠牲ってやつなんだ。

 

 そんでお城の中ね、走り回ったんだよ。しゅたたー、どかどかーんって。

 でもねぇ。しばらくして天文学的な発見をしてしまったの。それこそ、宇宙は広いとか、なんか地球っぽい惑星が遠くにあるよ的な発見に等しいやつ。

 驚かないで聞いてほしいんだケド──ムラクモちゃんってば土地勘ないからどこ行きゃいいかわからんやんけ!

 な、なんたる新事実だぁ……。足が震えるぜ。

 

 んだもんで、ひりしあに聞こうと思ったの。地元民さんだろうし。

 ……思ったんだケド、白目向いておねんねしちゃっとる。……あらま、寝不足? 遠足前って楽しみで眠れなくなっちゃうものっていうもんね。知ってる知ってる。

 だからもうその辺適当に探し回ったらいいやって。

 そんでね、空き巣系ホームレスわたしとして奮闘してたのん。……そんな時でした! ムラクモちゃんの背後に忍び寄る黒い影……。いやんっ、何者!?

 兵士さんだよ。見つかっちゃった。

 ……や、ちょっと見栄張っちゃった。けっこう序盤にはね。……というか、お城に入った時点で実はすでに発見されちゃってたんだよね。てへぺろ。

 まあ、ムラクモちゃんほど輝く存在感をお持ちの美少女ともなるとね。やっぱり隠せないよね、うん。だってあまりにプリティなんだもの。

 しゃーないしゃーない。

 

 気分は潜入スパイだよ。キャッツでアイな感じのせくしー系。……ん? それにしては貧相な体だなって? お前の寿命はもう尽きた。

 ……めっちゃレーザーとか飛んでくるよ。危ないよね。……死ねぇい侵入者ムラクモ! キサマをこの自慢の鉄砲がハチの巣にしてくれるわ! ばきゅんばきゅーん!

 ……あ、ひりしあには当たってないよ。当たりそうなのはたき落としとるからねえ。

 

 兵士さんと戯れつつ、戯れつつ。ぐるぐるぐるーつってね、お城の中歩いて無駄な時間を過ごしてたんだケド……ふとね、感じちゃったの。……人外の気配だよ。

 ちょっと人が多いから曖昧なところあるケド、間違いなく人外がお城の中にいるのん。だからすぐにぶっ殺しに行くべきかなって。

 でもね……ちょろっち迷う気持ちもあったんだぁ。だって今、ムラクモちゃんってばお仕事中でしょ。途中で投げ出してよいものですかって。……でも、お城に人外いるってちょっと放置できない。

 ……ひりしあにお願いして人外殺しに行こうにも、ドリームランド・ファンタジーへご旅行中だしぃ。うえーん帰ってきて~!

 

 ……むむむぅ。って悩んだケド、結局ね。

 腐っても鯛、くたばり損なったって魔法少女ってことでねえ。

 誠に勝手ながら、ムラクモちゃんは自分がやりたいことを通させてもらうぜ! ムラクモちゃんってばめっちゃ博識だから知ってるケド、この世には事後承諾ってのあるんだよぉ。……つまり、そのシステムを使えば言い訳ができそうじゃない? あとでやるつもりでしたーって。

 ……ってことでね。人外のところ、向かうことにしましたのよ。

 

 目的地がはっきりしてるなら、向かうのも一瞬だよ。

 んで、壁をぶち抜き、お城を踏み砕きーって真っ直ぐ最短でダッシュダッシュ。

 ふっ。俺は今、風を感じている……。帝都の、生ぬるく熱い風をな……! なんつって。

 向かってる最中、魔力の正体ね、チグハグ女のチグ子だって気付いたよ。さすがに近くまでくればね。人が多くてもね。……あの気持ち悪い魔力、間違えようがないよねって。つか、おぬし人外だったのん?

 や、でも……前見た時は間違いなくヒトだったしぃ。うーん。

 ……ってのは後付けにござる。

 

 本当はねえ、迷わず殺しにかかっちゃったのん。……や、いくら何でもよくないよねってわかるよ。

 頭に血、のぼっててねえ。あっ、人外だ殺さなくっちゃってなってるところだったからさぁ。……うん。

 天井ね。向こうからしたら床だよ。それ、下から突き上げちゃって。もろともに粉砕しにかかっちゃった。……あ、やべって思ったよね。

 でもどうにか回避してくれたみたいで、チグ子ったら生きとる。……よかったぁ。ごめんねぇ。次からはこんなことないように気を付けるね。いくらチグ子相手といえどね。

 

 ……チグ子の正体ね。

 察しくらいはつくよ。このムシケラ知能でもね。だって囚コロで改造人間見たしぃ。……でも、すっごく個人的な感情なんだけど、ムラクモちゃんってばチグ子のことぶっ殺したい気持ち残ってたんで、いちおう聞いたの。

 貴公、人間でありんすの? って。そしたら、そうだよって返ってきたよ。……そっかぁ、残念。

 

 んで、別に楽しくもないお話をチグ子としとるとね、端っこの方におじいちゃん這いつくばっとるじゃない。

 

 そういえば、なんか豪華なお部屋だよ。メチャクチャに壊れてるけど。

 ここってもしかして、ひりしあのおじいちゃんのお部屋なんじゃないですかって。なんか王様が座りそうな椅子とかあるし。……そ、そこに気が付くとは……!

 天地明察明察秋毫系ヒロインわたし。

 ……ひりしあを近くに下ろしつつ下ろしつつ。なんかケガしてるみたいだから確かめてみると……うん。死ぬようなケガじゃないな。

 ……てか、この人身に着けてるの魔力外装じゃない? ってことは、ヒーローなのん? ヒーローがなしてここに? ……まあ、そんなこともあるか。

 ムラクモちゃんもプリティが過ぎて追放されたし、おじいちゃんも加齢臭がすごくて異世界追放されたとか、そんなんかもしんない。

 

 おじいちゃんとわちゃわちゃしとるとね、チグ子ったら、転移しちゃったよ。

 なんか愛がどうとか花がどうかってわけわかんないこと言って。反射でね。……反射だよ。反社会的行動。

 思わず追撃かけちゃいそうになったけど、ここは我慢だよ。相手はヒトだもんね。……我慢できてえらい!

 旅立つあの子にサヨナラバイバイの見送りをしてると、おじいちゃんってばムラクモちゃんに「我が孫をお頼み申す。拙者これより討ち入りに参りますゆえ。……クッ! この戦いが終わったらあの子に告白するんだ! タイの天ぷらを思う存分食べてやる! なあに心配めさるな。三方ヶ原は我が領土。地の利がござる」って。

 ……ちょっとわかりづらかったかも。

 要するにね、帝都がなんか危ないみたいだよ。んで、おじいちゃんってばなんとかしたいんだって。……うーん。あぶにゃい。

 わかってるかもしんないケド、傷は治ったってだけだよ。戦える状態じゃない。安静にしときゃいいのに、そうする気ないみたい。

 まぁ……どうしてもやりたいってんなら、止めないけどね。

 ムラクモちゃんもお願い聞く気ないし。

 

 ……。

 でも、やりたいことできちゃった。

 だからね、ひりしあ起こそうかなって。お役ゴメンのお伺いを立てましょうねえって思ったのん。

 

 ……。

 んでんで、彼女へ快適なお目覚めをプレゼントしたら、一方的にお暇をいただいちゃうよ。……ぐすんぐすん。旦那様……長ぇ間お世話になりましただぁっつってね。

 つーことでね。戻ってきましたよ、自由! いえーいぱふぱふー! ちゃらんにぽらんがフリーダム! これ、拙僧の座右の銘です。……ダメ人間だぁ。

 よってこれからのムラクモちゃんは自分に正直に生きていきます。やりたいことを我慢しません! ……それっていつものことでは? 

 お仕事終わりのテンションだからね。

 ……ちょろーっちガラじゃないこと言っちゃったケド、うん。

 まあいいやってことでねえ。ムラクモちゃんってば、ちょっくらお散歩行ってくるよ。せっかくの観光旅行だもんってことで、ね。

 

 

 ───

 

 

 しゃらんらしゃらんらウフフのフー。

 今日はとってもいい天気☆ ほら見て、帝都のお空は相も変わらず分厚い雲が覆ってて、今にも燃え広がりそうな赤色に染まってるよぉ。今日ばかりは上からだけじゃなくって下からも灰が生まれちゃいそうね! ……これちょっと人の心がない発言ですねえ。脳内にとどめておきましょう。

 

 冗談言っとる場合じゃないよ。

 お城から街に戻ってみるとね、なんかすっごい燃えとる。そこかしこにでっかいロボットおるし……人外もそこそこいるみたい。

 んで、そいつら相手に軍人さん達も応戦しとるケド……手が足りないみたい。

 ……辺り。地元民さんや兵士さんが倒れてる。

 

 ……。

 ごめんケド……背負うつもりないよ。……ないけど、祈っとくね。

 

 

 戦いね。一方的な展開って感じじゃなかったよ。軍人さんもけっこう頑張ってる。……ただ、ロボの方が数多いし、人外は明確に強いので、徐々に押されとる感じ。……あとなんか、エリートロボみたいなの後ろにいる。こいつは真っ先に潰した方がいいかもなって。

 なんでって、魔力が膨れ上がってるんだもん。

 ……エリートロボットくんねえ、ビーム撃つつもりみたいだよ。

 射線上には……色々。軍人さんとか地元民さんとか、ね。

 発射前に潰しちゃいたいところだけど……タイミングが悪かったねえ。ちょっと間に合いそうにない。……なのでぇ。しゃーない、受けるか。

 

 んで、ずびびーって。

 こ、これちょっと間に合うかしら? って一瞬焦っちゃったケド、どうにかヒトに当たっちゃう前に割り込めたのん。ずばずびー。ばばばー。あっちー。

 もう安心だよ、みんな! 泥船に乗ったつもりで安心してくれよな! ……いや、思ったよりぶっといビームだな。ムラクモちゃんの身体じゃちょっと面積たんないかも。

 出来る女・ムラクモちゃんはすかさず背後へバリアー(もどき)を展開。……実はこれ、気休めだケドね。出力で無理やりバリアにしとるだけだから、攻撃当たったら一瞬で霧散しちゃうよ。……マジで意味ないやんけ! この無能! INT暴落女! ムラクモ!

 じゃあどうすんのよって、簡単だよぉ。

 ビーム握り潰せばいいよねって。

 

 つーことで、はいぎゅぎゅー。おしまい。

 そんでそんで、危ないビームを撃ってくれたエリロボくんには死んでもらうねえ。返す刀で突っ込んで、エンジン引っこ抜いちゃう。ばきー。

 お次は、なんかでっかいキャノン持ってるやつ。それ、マジ危ないから壊しちゃうねぇ。

 ……親指と薬指をね、こう……輪っかにすんの。つまり、デコピンです。ぴしーっ。

 プリティ・フィンガーから繰り出される空気の圧が罪なきロボットくんを襲う! どかーん! ……あ、キャノンもろとも本体も消し飛んじゃった。

 ……まあいいか。

 そしたら、次は取り巻きの皆さんの番だよってことでね。ぱんちぱんち! ばきどかー。

 

「……な、なんだ……? いったい、何が起こって……?」

「しょ、少女……? 少女が戦っている……?」

「ダサい仮面だ! ダサい仮面の女の子がマシナリー達と戦っているぞ!」

 

 ……。

 違うよ! 違うからね! これムラクモちゃんの趣味じゃないよ!

 チクショウ、チクショウ! こんな時にまで! こんな時にまでムラクモちゃんのプリティ・ステージを阻害するなんて! クソダサ仮面め!

 ……もう取るよ! いいよね!? ……。はい、お返事ありませんでしたーっ! なのでムラクモちゃんは仮面を取ります! はいぬぎーっ! ……うーん解放感。

 

 ロボットくん&人外くんを千切りつつ、千切りつつ。

 片手間でクソダサ仮面を脱ぎ捨て……捨てちゃダメよね。れっちんのだし。ムラクモちゃんナップザックに封印しとこ。うん。

 仮面とるとねえ、オーディエンスの皆さん、とってもザワコザワコしとるよ。

 

「──ぼ、“暴君”!?」

「ま、まさか……“暴君”にあんなクソダサ仮面を付ける趣味があるとは……!」

「なんか幻滅ぅ」

 

 だーから! 趣味じゃないって言うとるでしょ! 脳内で!

 

 ……ん、いけない。

 こんな時に意識逸らしたら。

 戦ってんのがムラクモちゃん一人ならどうってことないんだけど、ここ、けっこう人いるからねえ。流れ弾でも飛んだらヤバいの。

 あ、今の危ない。……間に合った。四脚ロボくんったら、むやみやたらにレーザー撃つのやめてよね。当てるならムラクモちゃんにしときなされい! ほらほら、よく見て! こんなにもプリティだよ。あなたの視線、独り占め♡

 ……あ、また無視された。──ゆるせぬ!

 

 って感じでワチャクチャやっとったらこの辺りのやつ、あらかたお片付けできたみたい。

 じゃあ次行こうかなって思っとったらね、軍人さんが話しかけてきたよ。

 

「……あ、その。……ぼ、“暴君”……殿?」

「ん。……ここ危ない。帰って」

「ま、待たれよ! 我らもお供する! 我らとて帝国軍人なのだ! 職責は果たす!」

「いらない」

 

 ……戦いたいなら好きにすればいいケド、ムラクモちゃんについてくるのはやめてね。守り切れないもの。

 あと、おススメはさっさとお家に帰って……じゃないねえ。だって街燃えとるし。んー。……どっか安全なところ行って、安静にしとくことだよ。……せっかく命拾いしたんだしぃ。

 そんな感じのこと言ったらね、「でも僕ちん達だって街守りたいしぃ。それがお仕事なんだしぃ」だって。そんな感じのこと言っとる。……や、止めないケドね。止めないケド……やっぱ帰った方がいいんじゃない? 次は死んじゃうかもしんないよ。

 街はさぁ、ムラクモちゃんが助けるとは言えないよ。人命を救うとも言えない。わたし、そんなに器用じゃないし。

 ……でも。……やっぱやめとこ。

 

 そうお話してられる状況じゃないからね。

 ムラクモちゃんは行くよ。……お祈りしとくね、この戦いが終わったあと、あなた達とまた元気に会えること。……ま、ムラクモちゃん覚えてないだろうケド!

 

 

 ───

 

 

 道々、人外くんをむしったり、ロボットくんをぶっ壊したりしてたんだぁ。

 でねぇ、地元民さんのことはそれなりに助けられたとは思うよ。……それなり。

 現実ってやつはよ、うまくいかねえもんだなってさぁ、黄昏つつ、黄昏つつ。進んでた時にね……見つけちゃったの。ソレやってるところ。

 

「……!」

 

 ……住宅街かな。ムラクモちゃん土地勘ないからわかんないケド。

 そこでさ、囚コロで戦ったのと同じ素敵ファッション頭くん達が、野犬さんみたくハッスルしながらご飯してんの。はふはふーって。

 すんごく──胸糞が悪いことにね。

 

 ……。

 

「グルルゥ……」

「ガウッ!」

 

 イラっとした気持ちが漏れちゃったからかしら? 思わず踏み出したプリティ・レッグが道路くんをメチャクチャに粉砕しちゃったからかも。

 ……ハッスルくん達にムラクモちゃんのご来場、気付かれちゃった。

 耳障りな喚き声あげてるよ。ますますムカァってしちゃうよね。

 

 ……。

 人外くんね、どうもムラクモちゃんのこと新しいご飯がカモネギしてきたって思ったっぽいよ。力の差がわかんないみたい。なぁんてこったぁ。ムラクモちゃん以下の知能がこの世に存在したなんてぇ。

 彼ら、『ヒャハー! 新鮮な肉だぜー!』って感じに盛りのついたワンちゃんみたく涎だらだら、荒い息。お下品にお目々血走らせつつ、包囲して来たの。

 

「グシャアーッ!」

 

 んで、もう辛抱たまらんかったんかしら。

 包囲が終わりもしない内に、先走ったやつが『いっただっきまーす!』てな風にねえ、ダイビングしてきたんだぁ。

 ……だからね。

 『うっひょーい!』ってはしゃいじゃってるそのヘッドを──引っ掴んでやったの。そんで……そのまま、かるぅくだよ。軽くね。力を込めてやれば、トマトみたくバブチーン! 破裂しちゃった。

 

 実際にお友達がくたばったのを見たからかな。

 人外くん、急に腰が引け始めたよ。

 

 でも。

 ……ごめんケド。

 今回の人外くん達は罪なき被害者としては扱えないよ。……だから。

 ムラクモちゃんの理不尽暴力な八つ当たりくらって、せいぜいド派手に肉片ばら撒き散らかしてくたばってねえ。

 

 ……ってことで。

 絶滅するよ。一つの例外も残さずに。

 

 

 とりあえず、近場のライオンヘッドくんへプリティなハンドを突き込んじゃう。んで、お腹を抉り裂いて、縦半分になったやつを団体さんへプレゼント! どぱーん! 当たって砕けて弾けちゃった。

 次だよ。

 羊頭……もうめんどう。人外でいいや。こいつらまとめてゲボヘドロ人外野郎。

 そのゲボヘドロの角をね、がしーって掴んじゃう。いい感じにぶん回して武器にしたげようかなって思ったケド、こんな奴の耐久性なんてたいしたことないだろうし、やっぱやめたの。で、せっかく掴んだからね、角。内側に向かって圧力かけてあげたの。ぐぐぐーって。頭弾けちゃった。あらま大変。地獄でよろしくやってねえ。

 羽根つきゲボヘドロがね、空から奇襲してきたよ。……死ねぃムラクモ! トドメの一撃だ! グライダーボンバー! ……しかし無駄だ!

 急降下してくる羽をね、掴んじゃう。そんで、そこを握り潰しつつ、握り潰しつつ。……わっ、うるさい。悲痛な悲鳴上げないでよね。そんな声上げても、今日のムラクモちゃんは八つ当たりモードだからやめたげないよ。

 うるさいお口もろとも、アイアンクロー! ぱーん!

 しばらくやってると、人外達ったら、なんだかとってもビビり始めたの。逃げ出そうとするやつとかいるよ。もちろん、逃がさない。もう決めたもの。

 

 

 ……そんなこんなのこんなにそんなん。

 辺り一帯のゲボヘドロを皆殺しにしたら、次を探さなくっちゃ。……いけない。優先順位は守んなきゃ。

 あくまで、人命救助が優先。ゲボヘドロ絶滅は、サブクエストだよ。うん。

 

 ……。

 見ず知らずのムラクモちゃんに供養されたって、意味わかんないだろうケド。いちおうご冥福祈っとくねえ。南無南無~。

 うん。

 次行こ。

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