無個性でヒーロー!? できらぁ!   作:にょわ

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そういえば架沙音未来ちゃんの見た目説明してなかったですね。
肩に掛かる程度の金に近い茶髪(染めてる)はミディアムショート、日本人らしい黒い瞳がおおきなおめめにくりくりと浮かび、目鼻立ちもどちらかと言えば可愛いよりです。でも綺麗:かわいいが4:6くらい。
右目の目元と口元の右側にほくろが1個ずつついてます。身長は166cmと女子にしては高め。
カワイイね!!


雄英高校に!入学したよ!!

 あれから毎日の様に明ちゃんと語り合い、互いに研鑽を積んでいった。

 今は合同作品を少しずつ造りあげていっているところだ。

 出来上がるのはまだまだ先だけど、かなりいいものになりそうで今から結構楽しみ。

 そして今日、今日はついに雄英高校ヒーロー科の合格発表の日である。

 もう朝から興奮しっぱなしでさ、受かってますよーに! なんてポストの受け取り口の前でそわそわしていたら、ついに封筒が投函された。

 

「おかーさん! 来たよ! 合格通知!!」

「ホント⁉︎ あぁぁぁぁ……お母さん心臓が破裂しそう! 受かってなかったらどうしよう!!」

「もー、心配しすぎだって……私を信じてよ」

「それはもちろん信じてるけどさ……やっぱり怖いぃぃ!」

 

 まったく……お母さんはホント心配性なんだから……。

 

「ほら、開けるよ?」

「ふぅ……よし、準備おっけー!」

 

 お母さんの方を見て頷いてから封筒を開ける。その中に入ってたものをテーブルに乗せると……

 

「私が、投影された!」

「「お、オールマイト⁉︎」

「架沙音少女、実は君のことは受験前から先生方の話題になっていてね、なんでも雄英史上初の自作サポートアイテムの使用許可願いを出してきた受験生だって」

 

 やばい、オールマイト投影のインパクトが強すぎて全然内容が頭に入ってこないんだけど。

 

「試験中のアイテムを用いた迅速なスタートダッシュ、実に見事だった。ただあの方法はちょっと危険すぎるかな、以後気をつけるよーに! それから……え、なに? 時間が押してる? ……んっんん、それでは架沙音少女、君は……」

 

 ごくりと唾を飲み、次の言葉を待つ。

 さぁどうだ…………。

 

「文句なしの合格だ! おめでとう!」

 

 ご、合格って言った⁉︎ 言ったよね⁉︎

 

「や、や……やったーーーーーー‼︎‼︎‼︎」

 

 お母さんと手を取り合いピョンピョンと飛び跳ねる。

 よかった! 受かってて本当に良かった!!

 もちろん受かるって信じてたけど、こうして結果が来て本当に安心した!

 これで、これで証明できる……無個性でも、ヒーローになれるって!

 

□■□■□■□

 

 ぴーんぽーんぴーんぽーんぴーんぴーんぴーんぴーんぴーぴーぴーぴぴぴぴ

 

「この容赦ないピンポン連打は……架沙音さんですね⁉︎ どうしたんですか? いつもより2時間も早いですけど」

 

 合格通知が届き、しばらくお母さんと舞い踊ったあと、私は取り敢えず明ちゃんの家に来ていた。

 

「明ちゃーん!」

「うわっとと、どうしたんです? 急に抱きついてきたりして」

「ヒーロー科、合格したよ!」

「ホントですか⁉︎ おめでとうございます!」

 

 ここでもしばらく明ちゃんの手を取り小踊り。全力で喜びを表現する。

 

「それでは架沙音さん」

「ん? どうしたの?」

「これからも、頑張ってくださいね」

「もちろん!!」

 

□■□■□■□

 

 あの後、いつもより早く来ちゃったためアイテム作りについて語り合いながらリビングでお菓子を食べてゴロゴロしていると、デクからラウィンが来た。

 

『雄英受かった! 受かったよ!!』

『私も!♪───O(≧∇≦)O────♪』

『ホント⁉︎ 良かったね!』

『まぁ私は受かって当然ですけどね( ˊ̱˂˃ˋ̱ )』

『出た謎の自信』

『……まぁ正直超ホッとしてるwww』

 

 ポチポチとラウィンを返していると、明ちゃんが画面を覗き込んできた。

 

「それ誰ですか? 彼氏さん?」

「違う違う、ただの幼馴染」

「そうですか」

 

 自分で聞いといて興味なさそーー。でもそうだよね私達には愛しのベイビーちゃん(サポートアイテム)がいるもんね、男なんかにうつつ抜かす時間1秒もないよね。

 それに流石にアレと付き合うのは……まだありえないかな、うん。

 

『ま、これからもよろしくねヾ(๑╹◡╹)ノ』

『うん!』

 

 なんとかデクも受かったみたいでよかった。あんだけかっこよかったやつが落ちるなんてもったいないもんね。

 オドオドしてただけの木偶の坊がこれから変わっていくのかな? なんて思いながら、ちょっとわくわくしてる私でした。

 

□■□■□■□

 

 やっべ、雄英高校まじやっべ。

 もうデカイ、とにかくデカイ。広すぎて3回くらい迷った。雄英やっべ。

 校舎中を駆け回ったあと、ようやく見つけた我がクラス1-A。

 どんな人がクラスメイトかな! とわくわくしながら教室の扉を開けると、幼馴染Aがいつぞやの四角いメガネに喧嘩を売っていた。初日からケンカとか雄英やっべ。

 はぁ、またか……。

 てか教室の扉もめっちゃ大きかったな。雄英やっ……あ、さすがに飽きましたかそうですか。

 

「てめぇどこ中だ! この端役が!」

「ていっ」

「ってぇな⁉︎ んだこら!」

「登校初日から騒がないのー」

 

 かっちゃんのツンツン頭にチョップをすると、いつものヤンキーリアクションが返ってきた。

 

「とりあえず落ち着きなよかっちゃん、短気は損気っていうでしょ?」

「っせぇな! 黙っとけやこの無個性野郎!」

「あはは、私はこれでもオトメだよオトメ、野郎は酷いんじゃない?」

「あぁ⁉︎ ならもっと恥じらい持って淑やかにしとけボケ!」

 

 てきとーにかっちゃんで遊んでいると、受験の時の四角メガネくんがつかつかと歩み寄ってくる。

 

「君も入ってきてそうそう喧嘩とは! もっと品位のある行動を心がけたまえ!」

「え〜? こんなんじゃれてるだけじゃん、ね〜」

「うっせぇ引っ付くなボケカスクソ死ね」

「罵倒やば」

 

 腕をかっちゃんの腕に絡めると、一瞬で振り払いながら一息にありえない量の罵倒()を込めて返してきた。

 

「なっななっ! 付き合ってもない男女がそんな……破廉恥だ!」

 

 え〜? これこそただのスキンシップじゃん!

 

「にへへ〜、初心だねぇ、ほれほれ」

「や、やめたまえ! 突っつくな!」

 

 四角めがね、中々素敵なおも……いい友達になれそう!

 

「お、おはよう架沙音。同じクラスだったんだね」

「おーデク、おはよー」

 

 ねぇ、おな中が3人とも同じクラスとかこの学校どうなってんの?

 でもまぁそっちの方が楽だしいっか! ありがとうこーちょー先生!

 

「あ! そんモサモサ頭は!」

 

 む、千客万来。

 

「あん時助けてくれた人ばい!」

 

 うわデクが『制服姿やべぇぇぇ!』みたいな顔がしてる。てかめっちゃ照れてる。

 え、私は? こんなにかわいい私には無反応?? ……なんか悔しい。

 なのでガルルルと威嚇してみる。

 

「ぐるるる……」

「プレゼント・マイクん言うとった通り受かったんやなあ! そりゃそうたい! パンチ凄かったけん!!」

「いや! あのっ……! 本っ当あなたの直談判のおかげで……ぼくは……その……」

「⁉︎」

 

 無視……⁉︎ いや……これはガチで気付いてないやつだな……天使か。人の悪意に触れたことがない天使なのか。

 

「……ハッ」

「あ"?」

 

 なんか様子を見てたかっちゃんから嘲笑が飛んできたのでガンを飛ばす。

 んだ? バカにしてんのか? ケンカなら買うよ? 的な視線を飛ばすと、かっちゃんが席から立ってこっちに歩いてきたためこちらもかっちゃんに詰め寄る。

 そのまま無言でメンチを切り合っていると、なんかスズメバチ(不審者)が入ってきた。

 ところで不審者の隠語がスズメバチって有名すぎてもう隠語の意味ないと思うんだけど変えたりしないのかな?

 

「友達ごっこがしたいなら他所へ行け……ここは、ヒーロ科だぞ」

「ブッ」

 

 ちょまって……なんかそのゼリー飲料吸う時の顔ツボったんだけど……。

 ヤバ……絶対笑っちゃいけない雰囲気なのに笑い止まんない。

 30秒くらいたったあとやっと波が引いてきた。まだ頬は上がるけど。

「みんなが静かになるまで8秒、そこの君だけ43秒かかりました。君たちは合理性に欠くね」

 上がりそうになる口角を必死に押さえながら改めて顔を見ると、その人はボサボサの髪と無精髭、充血した目と完全な不審者な見た目をしていた。

 え、誰? 本当にスズメバチ?

 

「担任の相澤消太だ。よろしくね」

 

 担任⁉︎ てかそんなナリしてよろしくねとかかわいいなギャップ萌えすごい。

 

「さてお前ら。早速だが体操服着てグラウンドに出ろ」

 

 ……は?

 

 

□■□■□■□

 

 

「個性把握テストォ⁉︎」

「入学式は⁉︎ ガイダンスは⁉︎」

 

 お茶子(さっき聞いた)が当たり前の疑問を投げかける。

 先生が言うにはそんなことしてる暇ねぇんだよ! とのこと。

 ……いやぁ流石雄英、マジ普通じゃない(あたまおかしい)

 しっかし個性把握テスト、ねぇ……。

 

「ん……? 個性、はあく……?」

 

 よくよく考えたら私は何を測るん?

 ふつうの身体テスト?

 

「爆豪、個性使っていいから全力でソフトボール投げしてみろ」

 

 そんな風に1人悶々としていると、先生からそんなお達しがあった。

 それを聞くとかっちゃんは、円の中に入り数回ボールでお手玉をした後に、

 

「死ねぇ!!!」

 

 という掛け声とともに手を爆破させ、その爆風を利用しボールを投げた。

 うん、相変わらず清々しいほどの暴言。これでヒーロー志望ってんだからビックリだよね。

 

「まず自分の最大限を知る。それがヒーローの素地を形成する合理的手段……」

 

 相澤先生がなにやらカッコいいセリフを吐きながらソフトボール投げの結果を表示すると、705.2mという数字が。

 さっすがかっちゃん、口は悪いけどあいかわらずの才能お化け。

 その結果に、

 

「なんだこれ! すっげー面白そう!」

 

 とか

 

「個性思いっきり使えるんだ! さすがヒーロー科!」

 

 などなどクラスメイト達がそれはもう盛り上がった。

 しかしクラスの楽しげな雰囲気とは打って変わって先生は真剣そのものな顔をしている。

 

「面白そう、か……」

 

 あ、なんかすっごく嫌な予感がする。

 

「ヒーローになるための3年間、そんな腹づもりで過ごす気でいるのかい?」

 

 もしや最下位は退学……とか?

 ……いやいや、流石にないでしょそれは。いくら雄英とはいえそんなことできるわけ

 

「よし、トータル成績最下位のものは見込み無しと判断し、除籍処分としよう」

 

 うっそでしょ⁉︎ うっそでしょねぇ⁉︎ いくら私とはいえ強個性がゴロゴロいるここでアイテム無しで勝てる気はしないんですけど!

 

「生徒の如何は先生(おれたち)の自由。ようこそこれが、雄英高校ヒーロー科だ」

 

 拝啓お母さん、いきなり退学のピンチです?

 

□■□■□■□

 

 

「はい先生!」

 

 いや、私が無個性だってことは知ってるだろうし流石にアイテム無しなんてことは……。

 

「なんだ」

「サポートアイテムの使用許可を!」

「? あぁ、お前が例の生徒か。いいぞ、アイテムの使用を許可する」

 

 よかったぁ……ほんとによかったぁ……。

 

「先生ありがと! 愛してる! うぉーあいにー! あいらぶゅー!」

 

 とりあえず猛烈にラブコールしとこう。おかげで除籍は(たぶん)免れた。

 

「黙って列に並べ」

「ちぇー、先生のいけずー」

 

 とりあえず最大の懸念材料もこれで消えた。

 さぁて、やったりますか!

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