俺はアスカのパパになりたい!   作:アレデルトロン

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2-1 参戦、第3新東京市立第壱中学校

「アスカっ!!!!!」

 

「どうした平丘?……失恋でも思い出したしたのか?」

 

視線の先には黒板、怪訝な顔をした中年男性、椅子に座って振り返ってくる子供たち。

 

「申し訳ございません先生。……今日やるべきか明日やるべきかその天啓がたった今降りてきまして思わず叫んでしまいました。以後このようなことがないように気を付けます」

 

「お、おおう。悩んでるならなるべく早いうちにやったほうがいいと先生は思うぞ」

 

「でどこまで進んだかな……えっと~~」

どうなってる?俺はさっきまでアスカと……。

てかマジで柔らかかったな。いや、何考えてる落ち着け俺。

 

「キョウキチ…お前どうしたんや?」

ニヤニヤとした顔でこっちを見てくるジャージの少年。

名前はえっと……鈴原トウジ…あっ。

 

素早く周囲を確認する。アスカはいない。いや、居たらさっきの声に反応するか。

シンジ君もいない。で、レイちゃんは欠席かな…。

 

待て…?学生?俺が?

さっきまで70で身体ボロボロのジジイだったんだが?

 

待て待て…?学生?俺が?トウジの同級生?

俺……アスカの同級生?

同い年で…パパに……?

 

や……やってやろうじゃねぇかこの野郎!!

今もどこかでアスカは孤独に訓練に打ち込んでるんだ!

絶対に彼女の支えに……パパに俺はなる!

 

気持ちを新たにしたところで状況確認。

身体若い。頭回る。記憶ある。オールオッケー。

 

もうちょと詳細に整理するか。

うんうん。アスカとの旅行で覚えた英語とドイツ語は観光客レベルで話せそう。

大学レベルの学力+αに最低限のマナースキルにコミュニケーション能力。

ゲームスキルもたぶんこの時代ならトップクラスだろ。

あと筋力は足りないけど大尉に叩き込まれた護身術の身体裁きは死んでなさそう。

さらにシンジ君パパから酒の席で聞き出したゼーレのシナリオもざっくり覚えてる。

 

うんうん。やりすぎだよ馬鹿!

いや70歳までの記憶持ったまま転生したらこうもなるよ!!

 

全力でやるとアスカのプライドズタズタにならない…?

いや、シングルコンバットは厳しいか?こちとら10年以上のブランクがあるし……。

でも俺ほぼアスカとしかやってこなかったから対アスカ特効みたいなとこあるし……。

1、2撃いなしたら多分向こうが勝手に参っちゃうよな……。 

 

てか俺のブレ酷くない?14才も年違うけど?

……もしかしてモブって設定が揺らいだりする?

だとしたら次周で会えるとは限らないな。

 

……。

ここで決めたい。

俺が俺であるうちにアスカを救いたい。

今もアスカは頑張ってるしこれからつらい目にも合う。この周でもし幸せにできても次はわからない。

それを抜け出せるのがシン・エヴァンゲリオン劇場版ルートだ。

40年前に前々世で見た映画だから超朧気だが、この転生オリ主みたいなスペックなら何とかなるだろ。

 

 

よしよし。

『この世界のアスカを支えつつ、シンエヴァルートに到達してエヴァのない世界を目指す』

ゴールは設定できた。次は状況整理だ。

映画はところどころ忘れてるが、シンジ君パパの計画が完璧に進むと大体ルートに進める。

 

重要な分岐点は以下の通りかな?

・シンジ君がレイちゃんを助けるためにニアサーを起こす

・加地さんが船を分捕ってヴィレを作る

・最後の最後でシンジ君が成長してシンジ君パパを説得する

 

あとは……これも書いとかないと、か……。

伏字だらけのエヴァノートに一文を追加する。

・アスカが使徒化して13号機に取り込まれる

 

リストの中で説得以外はシンジ君パパの計画だ。

俺が余計なことをしなければシンエヴァ展開になる……ハズ。

 

だが俺はこの世界のアスカにも幸せになってほしい。

運命から解放するためとはいえ、一人で14年間も戦わせるのは見てられない。

ケンスケのポジションじゃ遅すぎる。

彼女がそれに気が付いたのはネオンジェネシスの最中だ。

 

第三村に残るかそれともヴィレのメンバーとして船に乗るか。

あとはあの子の親離れ次第か。

 

どっちにしろ料理の腕と筋肉は磨きなおそう。

魚図鑑も買っといたほうがいいし、バイトも始めるか。仲良くなるための手段も考えて……。

あとサバイバルスキルだ。ケンスケのソレが有用だったらしいし育てて損はない。

サードインパクトで死ぬわけにはいかないからな。

 

はいよーいスタート。

 

 

 




ほぼ同時期 NERV第3支部――。

「誰も必要としない…強い心と体。それだけがあたしに必要なもの」

「パパは分からない。あたしにはママもいない」

「そのはずなのに最近不思議な夢を見る」

「誰かが…誰かが隣にいる夢」

「そんな人いないはずなのに……」

「もしかしたらコンディションが上がってきてるのが原因かも」

「この調子で……」


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