「らっしゃっせ〜」
ここは神遊町の小さなカードショップ。そして、さっき気の抜けた挨拶をしたのはここ"カードショップ スケイル"の店長の
「店長さ〜ん、ショーケースお願いしま〜す。」
「あい、了解…」
この店の店長である神威は幼い頃、ある文明をこよなく愛する家庭に生まれ、その文明ばかり使ってきた。
「どのショーケースですか?」
「ええと、ここの上の…」
「はいはい、ええと…これですかね?」
「あ、はい!!それです。」
「あ〜、一応、傷確認しますか?」
「はい!……はい、大丈夫です。」
「了解しました〜。返品交換できませんので注意してくださいね〜…」
ただ、社会にでると、この文明を使っている人は0に等しかった。そんな、神威が使っていた文明というのが…
「ええと、500円になりますね〜…」
「じゃあ、ちょうどで」
「……ぴったり、じゃあレシートと商品です。またお願いしま〜す。」
「はい!!また!!」
「……はぁ〜、やっぱり売れるのは火や水だな。自然と光も売れるけど…言われないもんな〜。"闇"はないんですか?って…闇もいいカードが揃ってるんだけどな〜…」
"闇"文明だった。
…………
「らっしゃっせ〜…あ、坊主」
「よっ、店長!!」
「年上の人なんだから、敬語を使いなさい!!」
「別に敬語は要らないんだけどね〜。いらっしゃい、蓮真くんと柑菜ちゃん」
店に入っていきなり漫才(?)をしてくれたのは火柳蓮真くんと水城柑菜ちゃん、2人共小学5年生だ。
「今日はカード漁り?それともデュエル?」
「いや、今日も店長に勝つためのデッキを組んできたんだ!!ということで店長!!勝負だ!!」
「ごめんなさい。蓮真、言っても聞かなくて…」
「いいんだよ〜、柑菜ちゃん。どうせ僕が負けるだろうからさ。蓮真くん、今はお客さんいないから大丈夫だよ〜。準備をしてフリーデュエルスペースで準備しておいてね?」
「はーい!!柑菜、行くぞ!!」
神威は闇のデッキを使わない。店長でいる時は真反対の光または無色のデッキを使う。カウンターの下にあるデッキケースから1つの黄色のスリーブをつけたデッキを取り出す。
「今日はこれかな?」
蓮真くんが準備するフリーデュエルスペースに行く。
「来たよ。蓮真くん、いつものビジョンはつけるかい?」
「もちろん!!」
「わかったよ、ちょっと待っててね?」
ビジョンとはフリーデュエルスペースには1つだけ特別な机がある。デュエルをするためだけの机で自分と相手のカードを置く所の間に画面がある。そこに置かれたカードのイラストが映像として映し出される。
「じゃあ、準備が終わったから始めようか。掛け声はバッチリかな?」
「おう!!」
「「デュエマ、スタート!!」」
火柳蓮真 《火単ビートジョッキー》
vs
骸色神威 《白単スーパーカー》
「蓮真くん、先攻どうぞ〜」
「いいのか!!じゃあ、行くぜ!!ドロー!!そして、マナチャージ!!ターンエンド!!」
蓮真くんはマナゾーンに一番隊チュチュリスを置いて、ターンエンドした。
(チュチュリスを置くってことはもう一枚持ってるな〜…)
「じゃあ、僕のターンだね。ドローして、あ〜…シェケダン・ドメチアーレを埋めて…どうぞ〜」
「よし、俺のターン!!ドロー!!マナチャージして、2コスト!!一番隊チュチュリスを召喚!!」
ビジョンにはチュチュリスが出てくる。
「ターンエンド!!」
「僕のターン、ドロ〜。ウィリデ・ゴルギーニを埋めて、僕も2コストでアシスター・アルデを召喚ね。」
ビジョンには剣を構えたアシスター・アルデが出てくる。
「これで、ターンエンドね」
「俺のターン!ドロー!!…うーん、マナチャージしてもう一体の一番隊チュチュリスを出して、終わりかな!!はい、店長の番!!」
ビジョンにはチュチュリスが2体並ぶ
(えぇ、3ターン目まででチュチュリス3枚見えてるなぁ…運がいいのか悪いのか…)
「僕のターン、ドロ~…ドラン・ゴルギーニを埋めて、3コストで
ビジョンにはアシスター・アルデの横に小さな車が横付けする。
「店長!!そのカードちょっと見てもいい?」
「あぁ、いいよ~。あんまり見ないカードだからそうなるのもわかるよ」
3コスト
メカ・デル・ディネロ/スーパーカー・ドラゴン
クリーチャー
■D・D・D黄緑青4
■このクリーチャーが「D・D・D」によって出た時、自分の山札をシャッフルし、上から一枚を表向きにする。それをコストを支払わずに実行してもよい。そうしなければ、手札に加えるか、マナゾーンに置く。
■相手は各ターン、クリーチャーを2体までしか出せない。
■エスケープ
「まぁ、運用方法はメタだけどね。はい、蓮真くんのターンだよ。」
「メタなんて関係ねぇ!!店長!!俺はここで勝つぜ!!俺のターン、ドロー!!来たぜ!!マナチャージして、俺は呪文
ビジョンでクラッシュ"
「んん!?蓮真くん!!ちなみにそのカードはデッキに何枚入れてる?」
「金がねぇから、1枚だけど…?」
「強運がすごい…」
「さぁ!!畳みかけるぜ!!クラッシュ"
ビジョンではクラッシュ"
「どこをブレイクするかい?」
「デッキ側2枚で!!」
「シールドチェック…トリガーなし。」
「じゃあ、続けて、2体のチュチュリスでブレイク!!」
ビジョンでは2体のチュチュリスが跳ねてシールドを割った
「またデッキ側だね…シールドチェック…シールドトリガー~、
ヨビニオン…自分の山札の上からこのカードのコストよりも低いクリーチャーが出るまで表向きにしてもよい。そのクリーチャーを出す。残りはシャッフルし、山札の下に戻す。
「めくってめくって…ドラン・ゴルギーニね。悪くはない…これを出して、残りをシャッフルして山札に~っと。で、ドラン・ゴルギーニの出た時効果で2体のチュチュリスを選んでタップ&フリーズね。で、自分のクリーチャーにブロッカーを付与。はい、処理終了」
「そんなものは関係ねぇ!!ターン終了時、"必駆"蛮触礼亜《ビッグバンフレア》の効果でクラッシュ"
「手札二枚の状態ではさすがに…」
「来たぜ!!マナチャージして、手札は1枚!!という事で
ビジョンではロケットが着陸し、変形し"轟轟轟"ブランドが登場した。
※この世界では殿堂という概念があまりありません。
「"轟轟轟"ブランドの効果で1枚引く!!」
「何か、嫌な予感が…」
「来たぜ!!"轟轟轟"ブランド二枚目が!!」
「クラッシュ"
「また効果でドロー!!来たぜ!!3体目の"轟轟轟"ブランド!!」
「うわぁ…」
「またまた効果でドロー!!…さすがに違うか…でも、捨ててパワー6000以下の
「エスケープで耐えたら、負けるからここはなし。」
ビジョンには3体の"轟轟轟"ブランドが鎮座している。
「行くぜ!!1体目の"轟轟轟"ブランドでシールドをブレイク!!」
「ふぅ…シールドチェック……トリガーなし。」
「よし、"轟轟轟"ブランドでダイレクトアタックだ!!」
「うん、負けだね…」
「よっしゃあ!!勝った!!」
ビジョンに蓮真winと出てくる。
「あれは、駄目でしょ…」
柑菜ちゃんは少し引き気味に言った。
「いいだろうが!!あれが俺の戦術なんだからな!!」
「はいはい、喧嘩するなら二人でデュエマでもしてな。ここの時間、後30分残ってるから有意義に過ごしな。僕は業務に戻るからね~。じゃあ、楽しんでね~」
神威はカウンターの方に戻り、デッキをケースに戻し、別のケースを取り出し、1枚のカードを引き抜く。
「本当はさっきのデッキにこのドラン・ゴル・ゲルス入れたいんだけどな~…」
そのとき、店の扉が開きお客さんが入ってくる。カードとデッキをカウンター下に片づけ、挨拶をする
「らっしゃっせ~」
今日もまた日常が始まる。
ありがとうございました。神威側のデッキは作者が使っているor使っていたデッキになっております。