日が傾き、空が真っ暗になった頃。神威は閉店作業をしていた。
「そろそろ閉めないとねぇ~…金庫に鍵かけて~、レジの電源落として~…」
その時、扉が開いて黒づくめの男が一人入ってきた。
「もう、お店閉めるんですよ~。だからまた明日に…えっ?」
神威の目の前には銃口があった。
「おい、このかばんに金とレアカードを詰めやがれ!!さもないと撃つぞ!!」
神威は男を睨む
「…嫌ですが?というかあなた、マスクで隠してますが最近常連さんになった方ですね?この店の開店時間と閉店時間、そしてお客さんがいなくなる時間帯を把握してまで…あなたが欲しいカードは何ですか?」
男は銃口を神威の額にくっつける
「つべこべ言ってねぇで早く詰めろ!!」
「あなたは最近、よく無色を買っていましたね?それもゼニスを…もう一度聞きます。欲しいカードは何ですか?」
男は言い放つ
「「祝」の頂ウェディング 23EX3SSP3/SSP3を早く入れろ!!この店に置いてあるだろ!!」
「えぇ、ありますよ。ですが、あれは売り物ではないことはわかってますよね?コレクションとして展示しているだけです。あなたがお客さんとして来た時もそう言いましたよね?」
男は腰からデッキを取り出した。
「うるさい!!俺がデュエマで勝ったらもらうからな!!」
神威は笑った
「それを言うのを待ってました。ここにはあなた以外誰もいませんからね、僕の本気を見せてあげましょう。」
神威はレジ下からデッキを一つ取り出した。男は神威を鼻で笑った
「はっ、いつも子供に負けてるやつに俺が負けるわけねぇだろ!!」
「では掛け声をお願いしますね。」
「デュエマスター「真のデュエマスタート~」ト?」
場所が一瞬で変わる。男と神威は荒れ果てた大地の上で立っている。男は驚いている。
「どこだ!?ここ!!おい、お前何をした!!」
神威は無視しながらデッキと勝利時の褒美と敗北時の枷を入力していく
『プレイヤー名:スカル、褒美を相手の逮捕&出禁、枷を高額カード譲渡に決定。デッキは"クローシスアビス"。』
「早く目の前の画面で設定しろ。枷を設定しなかった場合は僕の褒美がそのまま枷になるからな。」
男は少し怯えながら入力していく
『プレイヤー名:ゼニスを愛する者、褒美を「祝」の頂ウェディング 23EX3SSP3/SSP3の入手、枷を逮捕&出禁。デッキは"水晶ゼニス"。』
『設定が完了しました。これよりシャッフルおよび手札&シールドの展開を行います。不正ができないようにこちらでシャッフルを行います』
勝手に手札とシールドが展開されていく。
『では、ホストが先攻で始めてください。』
「お、おい!!なんでそっちが先攻に!!」
「そういう仕様だ。僕のターン…
男がカードを引く
「なっ!!闇!?…いや違うだろ…
「緑水晶か。厄介な…ドロー…片翼の魂アビスベルをチャージ。ターンエンド…」
男がニヤリと笑う
「多色事故かー?俺は2マナで動くぜ!!ドロー!!
男のマナゾーンに山札の上から一枚目が裏向き(以降水晶マナ)でマナゾーンに加わる。
「水晶…ジャシン。倒すべき相手だぞ。」
(久しぶりに使ったと思ったら相手は蛾か!!はははっ!!害虫駆除をするぞ!!スカル!!)
「ターンエンドだ!!来てみろ!!」
「僕のターンドロー…トルネド=ネードをチャージ…
『わしの降臨…!!』
「出た時効果で2枚を墓地に送り、トルネド=ネードをアビスベルの下に。これで呪文に選ばれなくなる。」
『ふん!!』
「ターンエンドだ。」
男はアビスベルを睨む
「知らねぇカードを出しやがって…俺のターン、ドロー!!「この私のために華を咲かすのだ!」をチャージ!!3コストでシャングリラ・クリスタルを発動!!山札の上から一枚を水晶マナにして、水晶武装2達成!!もう一枚水晶マナでマナゾーンへ!!次のターンお前は負ける!!ターンエンド!!」
『おい、スカル…大丈夫なんだろうな!!』
「お前が弱気になるなんてな。僕のターン、ドロー…
「なら、俺の勝ちだな!!俺の愛する道は水晶の
『我、ここに参上!!』
「召喚時能力発動!!山札の上を3枚見て3枚とも水晶マナに!!そして、
「アビスベルはジャブラッドの能力で留まる。スレイヤーだぞ」
「わかっているとも!!自身の能力で留まる!!続けて一体目のクリス=バアルでアタックするときに革命チェンジ!!蠅の王クリス=タブラ=ラーサ!!」
『王よ!!後は頼みました!!』
『任された…!!』
「蠅の王が出た時!!お互いの手札をすべて裏向きのままマナゾーンへ!!お前は俺の水晶マナより小さい呪文を唱えられない!!王でワールドブレイク!!」
神威の元へ、シールドの破片が飛んでくる。
「…シールドトリガー!!
『「時よ!!止まれ!!」』
「ちっ、ただお前は何もできねぇ!!アタック先はこのベートーベンだ!!」
神威の雰囲気が変わる。
「…俺の進む道は地獄へつながる道。地獄の王は愛し愛され、地獄に君臨している。そんな地獄の王がこよなく愛した愛馬は今
『ヒヒーン!!』
アビスベルの横に現れた。
「スベルニルの出た時効果発動!!スベルニルに進化できる5以下のクリーチャーを墓地から進化して出す!!来い!!第二のジャシン!!
『やっと我の出番か。』
「
『暴れるぞ、スカル』
「これで舞台は整った。まず、アビスラブでベートーベンにアタック時、効果発動。ベートーベンを深淵送りとする。」
『闇へ落ちろ』
「は?何を言ってやがる!!ベートーベンは自身の能力で…」
その瞬間、ベートーベンは闇に引きずり込まれていく
「なっ!!」
「深淵送りは何物にも妨げられない…これでアタックキャンセル。至高の魂に効果で初めてタップしたのでアンタップ。続いてアビスラブでシールドに行く時、蠅の王を深淵送りに。」
『蠅野郎…闇へと落ちろ』
「王!!」
「そのままシールドWブレイク!!」
『ふん!!』
「くっ!!無い…!!」
「続けてジャブラッドでWブレイク!!」
『ガアァァァーーー!!』
「次こそ!!ない…!!」
「アビスベルで最後のシールドをブレイク!!」
「…頼む!!無い…」
「では、至高の魂でダイレクトアタックだ。」
『我の前にひれ伏せ!!』
「うわあああぁぁぁぁぁーーーー!!」
『我らの勝ちは決まっていた。』
「心配してたくせに…」
『WINNER's スカル!!褒美が執行されます。』
店に戻ってきて
「ああぁぁぁぁ…」
「逃げようとしないでねぇ~。もうすぐ警察来るからねぇ~」
警察が店内に来る
「お疲れ様です!!犯人はどちらに?」
「そこです。デュエマでボコボコにしたのでそうなってます。」
「わかりました!!ではこれにて失礼します!!」
警察は男を連れて行った
「ふぃ~…店閉めよ~っと…」
(我らは楽しかったぞ!!また使ってもらえると嬉しいが)
「しばらくは使わないかな~…闇を使う人がいないからね…」
(スカル…)
「その名で呼ばないで…もうその時は終わったの…」
(元日本一め)
「…通信切るよ。」
(あぁ、楽しかったぞ!!)
「…早く店閉めて帰ろ~っと…もう人前で闇は使いたくないんだよ…」