アクア『領域展開』 作:初心者
短いですがキリが良いので
プロットは出来てますが初小説ですので文章化に時間がかかってます
プロローグ
───母親が
アイが刺された
「アイ!!
きゅ……救急車呼んだから!!」
「いやぁ油断したね
こういう時のためにドアチェーンってあるんだ
……施設じゃ教えてくれなかった……」
「喋るな!
しゅっ……出血が……
腹部大動脈か……クソ!」
───助からない
「ごめんね
多分これ無理だぁ」
───アイが死ぬ
「大丈夫?
アクアは怪我とかしてない?」
────母親が死んでしまう
「……してない」
「今日のドームは中止になっちゃうのかな……
皆に申し訳ないなぁ
映画のスケジュールも本決まりしてたのに
……監督に謝っておいて……?」
扉を叩く音がする
異変を察知したルビーが
「ねぇ……どうしたの?
……そっちで何が起きてるの?」
と震える声で問いかけてくるが
「来るなルビー」
「ねぇってば!」
「……ルビーのお遊戯会の踊り
良かったよー
私さルビーももしかしたらアイドルになるかもと思ってて」
───まるで遺言のようだ
いや……ようだじゃない
遺言なんだ……
アイの…母親として伝えておきたい言葉
「いつかなんか上手くいったら
……親子共演みたいなさ
楽しそうだよねぇ」
───ルビーの将来のこと
「アクアは……役者さん?」
───僕の
「二人はどんな大人になるのかなぁ……」
───僕たちの将来のこと
「あーランドセル
小学校の入学式も見たいし
授業参観とかさー
ルビーのママ若すぎない〜とか言われたい」
───アイはまだ見ぬ僕たちの未来を想像し言葉を紡いでいる
「……二人が大人になってくの
側で見てたい……」
───死なせたくない
アクアの背後に白い影が浮かぶ
「あんまりいいお母さんじゃなかったけど
……私は生んで良かったと思ってて」
───死なせない
アクアの背後に白い影が人の形を取っていく
「えっと他に……
あ……これは言わなきゃ…
ルビー……アクア……
愛してる」
───死なせてたまるか
アクアの背後に『式神』が浮かぶ
その『式神』は
白衣を着た『
──────『領域展開』
────夢を見た
「……センセ?」
「やあ……久しぶり」
「……なんでセンセ……が……此処に……?」
「静かに……傷に障る」
「……助かるの……?」
「……助けるさ……必ずな」
────いるはずの無い人がいて自分を手当している夢を
その傍らに自分の息子が居て治療を手伝っていた
────ありえない夢を
「……せんせー……?……せんせぇ!?」
ルビーは信じられないものを見た
アクアの……自分の兄だったはずの人間から雨宮吾郎が抜け出てきてアイの治療をはじめていた
アイの身体はいつの間にか手術台に乗せられていて
目の前には手術室の光景が浮かんでいた
……かつて天童寺さりなだった頃何度か運ばれたことのある宮崎の病院の手術室の光景が…
(この時ルビーは気付けなかった自分の背後に天童寺さりなだった自分が浮かんでいたことを)
それ以上に信じられないのは母親が……アイの身体が二人に分裂していることだった
────幽体離脱?
アイの身体から魂が抜け出ているような光景
これが雨宮吾郎の術式の効果だった
領域内の患者の肉体と魂を分離し
それぞれの損傷を個別に治療していく
雨宮吾郎がアイの肉体に干渉し反転術式を強制的に発動させ
アクアが魂に干渉し修復していく
アイの肉体はほぼ死んでおり、魂も肉体からのフィードバックを受け致命傷を受けている
そのままでは肉体に引きずられ魂も死んでしまっていただろう
魂が死んでしまう前に魂と肉体を一旦分離し、それぞれを修復したあと紡ぎ直す
神ならぬ人には過ぎた所業を二人で分業することで起こした奇跡
星野アイ生存
雨宮吾郎の術式
心霊施術
領域名『陰陽施寮』
手印は薬王(薬上)菩薩印
領域の必中効果により魂を知覚する必要がある
イメージは領域内のみ使える無為転変あるいはオペオペの実
領域と反転術式(現時点では領域内のみ)がデフォで備わっている術式
反転術式はアウトプットも出来るが患者の肉体の呪力に干渉し患者自身の呪力を使用して反転術式を強制発動させることも出来る