アクア『領域展開』 作:初心者
「おいどーすんだ
「どうしよう?とりあえず領域解いてみるか?」
とアクアは提案する
「ああ、死体に戻るかもしれんしな」
アクアの提案に同意する甚爾
「あの……僕の意見は?」
力無く手を挙げた雨宮吾郎の発言は黙殺された
領域が解かれて、周囲の景色が元に戻る
雨宮吾郎は死体に戻らず
そのまま実体を伴い存在していた
「「「……」」」
気まずい沈黙が流れる中
《何があった?》
領域が解かれ、様子を見に来た天元
「「
《??》
──────
《なるほど?……現象としては降霊か呪物による受肉に近いが……魂が分裂?したのは初めて見る。》
「降霊は何となく分かるが受肉?」
「呪物が肉体を得ることだ。が、んな呪物滅多に無え。可能性があるのは『宿儺の指』とかか?」
「指?」
《要は死体が呪物化し、それを体内に取り込む。すると死体だったものが他人の肉体で蘇ることだ。細部は違えど降霊も近い現象だな。降霊術により肉体に魂を降ろし死体の一部を取り込むことで受肉する。人格は肉体の持ち主のままで乗っ取られること無いように肉体側の調整も必要な上、時間制限などの縛りがつくがな》
「……受肉は他人の体を乗っ取るのか?」
《そうだ。まあ今回は自分の肉体に戻ったのだから問題ないのでは?》
「いやまあそうなんですが」
「僕5年近く死んでたんだよな……免許証更新しないと……もうじき失効しちゃうな」
着替えながら財布を確認していた吾郎がボヤく
「「そんなこと心配してんじゃねえよ!」」
「分かってるよ。現状確認くらいさせろ。アクアだった頃の記憶はあるけど浦島太郎みたいなもんなんだからさ」
「浦島太郎は言い過ぎだろ。というかオレだった時の記憶あるのかよ。どこまであるんだ?」
「アイが刺されるまでは断片的だ。映画かドラマでも観てたような感覚かな。ライブでルビーちゃんとヲタ芸したり、映画に子役として出たり、アイが刺されてからはかなり明確になる。」
「……ほぼ共有してないか?それ」
「……そうでもないさ……にしても5年か……職場になんて言い訳しよう……」
《現状雨宮吾郎は行方不明扱いだからな。7年たってはいないから死亡認定はされていない》
「こういう時の定番は記憶喪失……かな。何らかのきっかけで自分が……
《ふむ、可能だな。死体は見つかっていなかった。不審者を追いかけて崖から落ち頭を打って記憶喪失》
「記憶が戻ったのは……不審者───リョースケが死んだニュースを見て思い出したならタイミングも合うし整合性もつくかな」
「でも
甚爾が疑問点を挙げる
「大学はコッチだったし、アイのライブでさりなちゃん連れて東京に遠征したこともあるから、その僅かに残った記憶で東京に出て来てたとかかな」
吾郎がキーホルダーを見ながらアイデアを出す
《雨宮吾郎。呪霊を見ることが出来るか?》
「え?あ、甚爾のアレは視えてますが……?」
《ならば頭を打った後呪霊が視えるようになり、襲われていたところを保護され、僅かに残る記憶を頼りに東京に来た。名前が分からず、別の名前で『窓』として契約していた。ということにすれば偽装出来るな。》
「……いいんですか?」
《5年近く行方不明だったものが社会復帰するならそのくらいはせねばならんだろう。それに医師免許を持ってる術師は貴重だ。私の検査のための機械だが許可を取るのに手こずっていてな。いっそ高専の土地に診療所ごと建てるかと考えていたが、雨宮吾郎。君が医者として復帰してくれるのならば認可が下りやすかろう》
「診療所ごと建てる気ですか……だが確かに天元様の肉体を精査するには必要だしな」
「必要か?雨宮が生き返るほど精度上がってんだからもうやっちまえよ」
「自分の体と他人の体はちがうだろ。特に天元様の場合は肉体年齢500歳だぞ。多少自信はついたが、だからこそ万全に準備をしたい」
《単純に大人が増えるという利点もある。車の運転とかな。アクア君はどうしても年齢というものが脚を引っ張る。表向きある程度は誤魔化せてもだ。が、雨宮吾郎ならば別だ……ちなみにだが術式は使えるのかな》
「おそらく。少なくとも呪力は感じますし、操作も出来ます」
《ふむ術式が使えなくとも雨宮吾郎が使っていると見せかけることは出来るだろうな》
「術式がバレたとしても、アクアの術式ではなく雨宮吾郎の術式だと上層部のジジイ共に誤認させる訳か。アクアの面倒事を多少は回避出来るか」
《問題は『五条悟』の『六眼』くらいだな》
「『五条悟』?」
「ここに通ってんだったな。昨日見た。云百年ぶりの『六眼』と『無下限呪術』の抱き合わせ。御三家の一つ『五条家』の麒麟児だ」
《うむ『五条家』は『禪院家』に並ぶ御三家の一つだ。『五条悟』はその『五条家』次期当主。呪術界の未来を背負って立つ男だ。実のところ『六眼』の出現と『星漿体』と私の『同化』は因果で結ばれておる》
「……マジか。それは初耳だ」
甚爾が本来知り得ない事実に驚愕する
《星漿体を守護し私の同化を遂行するために六眼持ちが産まれるという因果で定められているのだ》
「その『六眼』ってどういう効果なんです?」
《呪力の流れを読み取り、相手の術式の解析することも可能だ。呪力のロスを限りなく0に抑えられる。呪力効率を極限まで高め、術式出力を最大限活用出来る高性能な観測眼だ》
「……むしろ手伝って欲しいくらいの性能ですね。それで僕とあー……
《まあ若者ゆえ上層部への反発もあるようで、折り合いが悪い。こちらに引き込むことも可能とは思うが。念の為接触は避けた方が良いだろうな》
「とりあえず
アクアが話を本筋に戻す
《ああ、先程の記憶喪失を偽装する形で行方不明を解除。医者として復帰し呪術高専付属の診療所に勤務して貰おう》
「住む場所はどうすんだ?」
《しばらくは呪術高専で預かろう。その後は苺プロに貸し出すマンションの一室を使えばいいだろう。幸い顔見知りで秘密も共有しているようだしな。表向きは苺プロの契約医として雇ってもらうのもアリだろう》
「んじゃアクアはコイツに送ってもらって家に帰ればいいんじゃね?」
「はあ?」
「あのプロダクションの連中と口裏合わせといた方がいいだろ?」
「まあ確かに、主治医だった身としては、アイに謝っておきたいことがある……」
───それに『
「……おいアイの術式についてだが」
「ん?ああ、僕が偶然取り憑いたことにすれば良いだろう?術式は一度限りだ。再現性は無い。それに……ルビーちゃんのこともある」
「……ああ」
「別に気にするなよ。僕が泥を被る。それだけの話だ。アイやルビーちゃんは多分術式の時に僕の姿を視てるはずだ。その疑問を解消するならそうするのが一番だ。」
─────
「ただいま」
「「「「アクア(お兄ちゃん)おかえり」」」」
「随分遅かったね」
アイが少々低い声で問い掛ける
「あー実はお客さんがいます」
「お客さん?」
「こんばんは」
「「えっセンセ(雨宮先生)!?」」
アイと壱護が声を上げる
「アイ、壱護さん久しぶり」
「雨宮吾郎さん。俺達の産まれる前に主治医だった人だよね」
「えっなんでアクア知ってるの」
「この人から聞いた」
「……雨宮先生?守秘義務は?」
壱護は怒りの表情を浮かべ問う
「……申し訳無い記憶が戻って。いてもたってもいられず、つい……」
「記憶?」
「いや実は」
カバーストーリー記憶喪失を話す雨宮を複雑そうな顔で見つめる4人
「という訳です」
「マジかよ。それでアイの出産以降顔出さなかったのか」
壱護は
「記憶が戻ったのは、菅野良介の顔写真がテレビで映ったときでしてね。僕を崖から突き落としたのが彼だったんですよ」
「「「「!」」」」
「僕は大学時代に知り合った伏黒甚爾の紹介で呪術高専内に出来る診療所に勤務することになると思います。しばらくはアクア君の送迎とかは自分が担当しますのでよろしくお願いします。……とまあそれが表向きの理由です」
「「「「ん?」」」」
「表向きの理由?」
「ええ」
「……聞くのが怖いんだが……裏側は?」
「実際には崖から落ちた時に死んでました。で、アクア君に取り憑いてました。」
「「「「んん!?」」」」
「アイが刺された時に活性化してアクア君の術式の補助をしていました。」
「あ!」
「アイはその時に僕を見てますね。多分ルビーちゃんも」
「そうなのルビー?」
アイの問いをルビーは
「う、うん!」
肯定する
「そして伏黒甚爾に死体を回収してきてもらってアクア君の術式で死体を修復してもらい、僕がその死体に憑依する形で生き返った。というわけですね。」
「「「「……」」」」
「あ、もちろん表向きは記憶喪失ってことで処理されます」
「ゾンビとかリビングデッドとかホラーの領域では?」
「かもしれないですね。まあ流石に今回は呪術高専の専門家から見てもかなり特殊な事例らしいので、アクア君の関係者の皆さんには明かしましたが、他言無用で願いますね?」
「……なんでそんなことを俺達に明かしたんだよ」
壱護は疲れた声で雨宮に問いかけた。その声には知らなければ良かったという非難が多分に含まれていた
「アイとルビーちゃんが治療の時に僕を視ていましたからね。アクア君から抜け出てるトコロを……その疑問の解消です。後は今後付き合う上でどうしても情報共有しておきたかったってところです。……それはそれとして肝心なことがもう一つ……」
吾郎は一拍おいて
「アイに謝りたかった」
「え、私に?」
「ああ、二人の出産時に駆けつけられなくて申し訳なかった」
吾郎が頭を下げる
「いいよ。頭を上げてセンセ。」
吾郎は頭を下げたまま
「約束を破ったのは事実だ。肝心な時に駆けつけられないなんて主治医失格だ」
「……そりゃ、出産の時もそれ以降もセンセに会えなくて見捨てられたようには感じたよ。……でもさ、本当に危ない時に助けてくれたから」
「……アレはアクアが頑張ったことだ」
「うんそれは分かってる。でもアクアを手伝ってくれた。それで十分。ありがとうセンセ」
──────
「これからは一応アクア君が術式で行うことは僕がやったということにして矢面に立つから安心してくれ。実際には僕がアクア君の補佐という形になるけどね」
「うんアクアをヨロシクねセンセ」
「あ、あの!」
「ん?ルビーちゃんどうしたの?」
「どうしたんだルビー?」
「……何か相談でもあるのかい?」
「あ、うん……雨宮センセーに聞きたいことがあって」
とその場にいる他の家族をチラチラ見るルビー
「……ナイショの話?」
「う、うん!」
「じゃあナイショでね」
「ちょっとルビーちゃん連れてきますね」
「あ、おい」
───ルビーは一体何の用なんだ?
領域展開をした際アクアは気づいていなかった。ルビーの魂が『さりな』だったことを
領域展開をした際に雨宮吾郎は気づいていた。ルビーの魂が『さりな』だったことを
二人の魂の記憶が人格が明確に別れたのはそれがきっかけかもしれない
「あ、えっと」
なんと声をかけていいか迷うルビーに吾郎はしゃがんで目線を合わせ笑顔で語りかける
「久しぶりだねさりなちゃん」
その言葉でルビーは感極まり抱きついた
「!っうう」
「泣かないで。……アクアの中から見てたよ……君も生まれ変わったんだね」
「っ!うん!うん!」
「キーホルダーまだ持ってるよ。ほら、大分汚れちゃったけどね。」
「うん!うんっ!センセー大好き!」
「……生まれ変わってくれて、いや、また
大きくなったら何になりたい?」
「アイドル!」
「なら僕が最初のファンだ!」
「うん!」
──────
「……そういえばルビーちゃん昨日呪霊視て怖がってたよね?僕は元お化けだけど大丈夫?」
「……だ、大丈夫センセーだし。」
なお
「……なんのお話してたの?ロリコンセンセ?」
アイに怪しまれたため
「あーお化けってどんな感じか聞かれて……」
「うわーん!センセーのバカ!言わないでって言ったのに!」
「ゴメンよルビーちゃん。でもロリコン扱いは流石に嫌なんだ!」
と二人は誤魔化した
アクアの帰りが遅かったのは甚爾を病院に送り奥さんに生き返った挨拶したあとそこから恵と家に車にのせてった
あとメガネ買い直すなど吾郎の身支度してたからです
長くなるのでバッサリカット(どこかで回想はするかも)
アクアはルビーがさりなと気づいていない。思い出した描写はしているけど気づいている描写はしていない……はず
アクアに声は届いてません。そんな余裕が無かったので
吾郎に声は届いてました。呪力がアクア依存だったので余裕があったから
ロリコンというかペド……
タグにゴロルビ追加(予定)
原作推しの子に変更しようか迷う