アクア『領域展開』 作:初心者
感想評価等の応援ありがとうございます
感想返信の際の一言コメントですが
うっかりネタバレしそうなのでお礼のみにさせていただくことがございます
申し訳ないですがよろしくお願いします
「お前……正気かよ」
「正気だよ。そもそも死体見つかっていないからな」
《場所なら分かるが?》
「本当ですか?」
《私の結界の起点の一つのすぐ近くだったからな》
「ハァ……場所教えろ。回収してくる」
甚爾は諦めて天元に問う
《雨宮吾郎が勤めていた宮崎の病院の場所は分かるか?》
「ああ昔一度近くまで行ったことあるな」
《その病院がある山に小さな祠がある。その裏の洞窟の中に遺棄されている》
「埋められてるわけじゃねえのか?んなところにあるのになんで見つかってねぇんだ?」
《……その祠が私の結界の起点の一つなのだ。隠匿の結界が張ってある。大分綻んではいるがな》
「なるほどな。死体が見つかってないのはそのせいか」
「ここから宮崎のことまで分かるのですか……。結界術って汎用の技術みたいなこと夜蛾さんが言ってましたけど?」
アクアが呆れた声を上げる
《私以上の結界術を持っているものはまずおらんだろうがな。》
「さっき空性結界って言ってたものもですか?」
《うむ、少し見せておこう》
そう言うと天元は病院の待合室を作り出す
「おお!」
《空性結界内は術式が付与されていない領域のような状態だ。このように自由に内部をいじることが出来る。私が張った空性結界内の情報は私に筒抜けになる。外の結界は多少精度が落ちはするがな。何か聞きたいことがあれば答えるぞ》
「んじゃコイツ殺した奴は?」
「おい甚爾、勝手にオレのこと聞くなよ」
「良いじゃねえか。興味だよ興味。」
《既に死んでいる。だろう?アクア君》
「……リョースケ。アイを刺した男だ。ここに来る途中に夜蛾さんから聞いたが、あの後すぐに死んだらしいな。えーと呪霊だか呪力の痕跡があったとか」
「残穢があったとかいう、転落死したやつか。アレがお前を殺したのかよ。」
「そう、その残穢です。リョースケは呪霊に殺されたんですか?」
《いや違うアレは呪霊として抜けたのだろう》
「え?」
「……術師が死ぬと呪霊に転ずることがあるってやつか。そいつ呪詛師か?」
「呪詛師?」
《呪術を人を害するために使う者たちだ。呪術師と区別するために呪詛師と呼んでいる》
「……その呪詛師なのかリョースケは」
《いいや、だが非術師でもごく稀に死後呪霊に転ずることがある。》
「アイが危ない!」
《いや大丈夫だ。別の所に飛んでいった。どこかに別の執着するものがあったのだろう。残念ながら場所までは特定できなかったが。少なくとも今すぐに被害を出すような呪霊にはならん》
「本当に?」
《ああ、被害が出るとしても何年か後のことだ。今は心配する必要はない》
「すぐに被害を出すようにはならないのか?」
《すぐに被害を出すような呪霊に転ずるのは呪詛師や呪術師が呪い以外の方法で死んだ場合だ。滅多に起こらない上に死ぬ直前に強い怨みでも抱く相手がいるなどかなり限定的だ。人に憑くタイプなら、その人間が死ぬまで離れず、死んでからある程度は自由に活動し始めるが、呪霊はよほど強力にならぬ限り、いや、強力になったとしても土地や人、物に執着する》
───禪院家出る時に皆殺しにしないで良かった……確実に面倒臭いことになってただろうな……
「呪いは呪いでしかって呪術師にも適応されるのか。っていうか見失ってるじゃないですか」
《結界の内部で強い呪力反応があれば情報を追いやすい。だが流石に呪力の反応が薄れると分からなくなる。例えば何かに取り憑くという形でな、呪力が強い呪霊は感知しやすいが、弱い呪霊は感知しにくい。実際呪力が完全に0の伏黒甚爾については結界を素通り出来る。探知も一応出来なくはないが難しいな。》
「ん?甚爾って呪力が完全に0なのか!?」
《うむ天与呪縛のフィジカルギフテッド───呪力を完全に捨て去り肉体の性能を極限まで引き上げる》
「天与呪縛?」
《生まれつきの縛りのことだ。呪術は『縛り』をすることで出力を上げることが出来る。例えば『術式の開示』相手に術式を解説する。手の内を明かすというリスクで術式の出力を上げるわけだ》
「アクアもやってたぞ」
「……いつ?」
「アイツを……京香を治した時だ。オレに領域での効果を説明しただろ?アレだ」
「いやアレは状況説明と協力要請だろ?それでも良いのかよ」
《意識的にやっているわけではないから自覚出来るほどの効果が無かったか、あるいは不慣れで気付けなかったか》
「後者だろ」
「……」
「図星か」
「そ、それよりもリョースケの呪霊を見失った件ですが……」
《ふむ、セキュリティが不安か。ならば私の結界の起点近くの物件を貸出そう。会社ごと移転すれば良い》
「……え?」
《多少リフォームが必要だろうが、それもこちらで出しておく。ついでだ伏黒甚爾。君の家族もそこに住めばいい》
「ああ?」
《身辺警護を兼ねてな》
「……家賃はタダだな」
《光熱費、水道代等もな、必要経費だ》
「いいだろう」
「いやどこかわからんのにOKするなよ」
《ふむ?それもそうか、ご家族に資料を渡すように手配しよう。いくつかピックアップしておく。》
───いくつ物件持ってんですか
《ついでにアクア君は子役をやっていたな。ではこちらから会社に子役として仕事を振るとしよう。厳密には仕事の稽古だが───仕事という名目がある方が幼稚園を休んで動きやすいだろう。》
「お前子役なんてやってたのかよ。」
「家が芸能プロダクションなんだよ。それである監督に目をつけられてな」
「ふーん断らなかったのか」
「アイの……義姉のバーター、オマケでな。断れなかったんだよ」
───実際には逆だが……そういや監督のアイ主演の映画撮影もうすぐだな
「ん?あのアクアの姉、芸能人なのか?……アイってお前が昔ハマってたアイドルじゃねえか。」
「あ……ってなんでそんなとこだけ思い出してんだよオマエは!?」
《B小町のアイだな。》
天元が空性結界を使い、アイの映像をテレビに流した
「ああそうそう雨宮から送られて来たのこんなんだったわ」
甚爾は吾郎から布教されたアイを思い出す。
───そういやそれがウザくてあんま連絡しなくなったんだった……
「お前推しのアイドルの家族に転生するとか……」
「そ、そういえば、セキュリティもそうだが仕事を名目にする必要あるのですか?」
この話題は分が悪いとアクアは話を強引に戻す
《君は人一倍呪力量が多い。にも関わらず領域一回で倒れるのは、身体が幼いのもあるが、それ以上に術式一回あたりに掛かる呪力量が多い。練度を底上げするためにも呪術高専に毎日通って欲しい。幸いご家族の説得には術式の制御という理由が使える》
───家族の説得は確かに必要だな
《呪術高専は全寮制だから泊まりこむことも出来るが、流石にそこまで拘束する気は無い。だから仕事の依頼という形にするのがベストだ。長期契約のな。それ以外にも君の術式は知れ渡ると面倒だ。呪術界の上層部も、私が言うのもなんだか、老人だらけなのでな》
「ああ……」
甚爾がウンザリした声を上げる
《仕事として契約を結んだ方が都合が良い……表向きは大祓や神楽などの神事の演者扱いならば、ある程度は誤魔化しも効く。》
「ああなるほど」
───事情を知ってる家族には『術式の制御』で良い、でもそんな理由で監督あたりのオファーは断れない。長期仕事の依頼として儀式などの演者として稽古していた形にしておけば断りやすいか
《とりあえずアクア君個人に月に1億別途成功報酬として10億。とりあえずは同化までの5ヶ月、その後は一旦契約を見直す形にした方がいいだろうな。伏黒甚爾、君も同じ月1億だ。成功報酬こそ無いがそれ以外の必要経費はこちらで持とう》
「……桁おかしくない?」
「いいじゃねえか。もらっとけば」
「俺は一般人なんだよ」
「前世医者で雨宮吾郎の生まれ変わりで呪術師のお前が?」
「……」
「そういやコイツどうやって生まれ変わったんだ?」
《む?星野アイが『転生』の術式持ちだからだ》
天元はあっさりと答える
「……は?」
「ん?アクアの姉のアイドルがなんで関係あんだ?」
《彼女がアクア君の本当の母親だからだ》
「えぇ……マジかよお前」
甚爾はアクアの母親がアイと知り、雨宮が推しの子に生まれ変わったことに引く甚爾
「アイが術式持ちって本当か?甚爾の呪霊視えてなかったみたいだが」
───本当は視えていたか?アイは嘘をついた?
《かなり特殊な術式持ちだ。一度しか使えないものだからだな》
「一度……しか?」
《うむ、彼女は呪霊を知覚出来ない天与呪縛であり、術式発動は
───『呪胎転術』
『呪霊』を人間に転生させる術式だ》
リョースケ呪霊化
天元スポンサー化
社の管理などで土地持ち
夜蛾とリョースケに関して道中で歩きながら情報共有
ファンパレ
幻西宮と影学長共に天井……ガチャ運が
今週末はMDでDC走るので
次回更新は火曜日予定
文章整理したせいでココスキがズレてるかも