それは、ある夏の暑い日だった...。
「あ、暑い...。」
いつも通りの日常、いつも通りの風景、いつも通りの...補習。
「こらー!博麗!窓の外眺めてないでしっかり聞きなさい!」
「はーい。」
ただ過ぎていく日常、同じことを繰り返す毎日...夏休みに学校...やだなぁ...。
...キーンコーンカーンコーン...
「さて!これで補習は終わりだ!みんなよく頑張ったな...夏休みをしっかりと謳歌しろよ!」
「「「「「 はーい 。」」」」」
...やっと終わった...やっと寮でダラダラできる...。
「おーい!レイコー!帰ろうぜー!」
「鈴川...その呼び方は女みたいだからやめろって言ってるじゃないか...。」
「えー?博麗 氷(はくれい こおり)って名前に、レイコーってあだ名、超合ってんじゃん!名前も氷なんだから、飲み物って感じだし!」
「・・・飲み物?」
「ん?あぁ、一部では、コーヒーのことを冷やしコーヒー、略してレイコーと呼ぶらしいぞ。」
「ふーん...まあ、いいか。どうせ言っても呼び方直さないだろうし。」
「よくわかってるじゃねえか!」
何も変わらない毎日。
「なぁなぁ!どっか行かねえ?」
何も起こらない人生。
「何でお前はそんなにハイテンションなんだよ...。」
いつも通りの空虚な時間。
「あー、でも、寮のおばちゃん、今日は一度、帰って来いって言ってたな...なんか、新しく女の子が編入してくるらしいぜ!?」
そんな、横滑りな空間を彩る、運命に...
「へぇ、そうなのか。」
「なんでお前はそう冷めてんだよ...。」
「レイコーですから。」
「座布団一枚!」
...僕は出会う。
.......................................................................
「ただいま。」
「あら!おかえりなさい!補習お疲れ様!」
ここは学校から少し離れた所に位置する、格安の寮である。
名前は加藤荘。なんでも、この寮を作った人が加藤さん、という名前だったことから、加藤荘と名付けられたそうだ。
...自分の名前を寮の名前にするなんて、恥ずかしくないのだろうか...。
「おばちゃん!ただいま!」
「お、ば、ちゃ、ん?...鈴川君はどうやら、夜ご飯のおかずを減らして欲しいようね...」
「じ、冗談よしてくれよぉ!美咲さん!」
「よろしい!」
...このやりとり...何回やってんだ...入寮してから一度も欠かしてないような...。
「あ...。」
聞き覚えのない声が玄関に響く。それは、どこか、鈴の音のような、癒しをくれる声だった。
「あ!そうそう!紹介するわね!今日から加藤荘に入寮することになった、佐藤 明日香さんよ!二人とも仲良くしてあげてね!」
「よ、よろしくお願いします...。」
久しぶりの...何年振りか分からないぐらいの高揚感が、僕を襲った。
「なぁ...めっちゃかわいくね?(ボソッ)」
「だな...。」
たしかに...なかなかに顔が整っている...正直、少し見とれてしまっていた。
「えーと、俺の名前は鈴川 猛!書き方は、楽器の鈴の鈴に、ナイル川の川に、猛々しいの、猛だ!よろしくな!」
「よくも、まぁ、そうスラスラと出てくるな...あ、えーと...博麗 氷です、よろしくお願いします。」
やはり、こういうのは苦手だ、初対面で可愛い子相手になぜああも自己紹介が出来るんだ...。
「そうだ!ちょうどよかった!今から出かけようと思ってたんだけど、佐藤さんもどう?この街のことあんましまだわからないだろ?色々と教えてやるよ!」
「あ、えーと...じゃあ、よろしくお願いします。」
「おう!...んー、どこ連れてけばいいだろう?レイコー...なんかないか?」
「すぐに人に頼るなよ...あ、えーと...佐藤さんは、どこから、き、来たんですか?」
しどろもどろになってしまう俺、やはり...会話は苦手だ...。
「え、えと、九十九里島の...小さな島から...」
「そうですか...鈴川、それなら、ショッピングモールとかでいいんじゃないか?あそこなら、上京してきた人とかも、色々と楽しめると思う。」
「たしかに...そうだな!んじゃ、着替えて行きますか!」
...5分後
「レイコー...お前って...なんでコミュ症なんだよ...それがなかったら絶対モテるだろ...オシャレだし、ハイスペックだし...。」
「...う、うるせぇ...好きでコミュ症なわけじゃねえ...。」
佐藤さんは元から私服だったので、これで全員、準備はできた。
「それじゃ、行きますか!」
「ちょっと、待ちなさあああああい!」
あ...めんどくさい奴が来た...。
「コー君!なんで私を置いてくの!」
いや、まず呼んでないから置いてくも何もないだろ...。
「お前は元から誘ってないだろ...。」
「いやだよ!私一人、寮に取り残さないでよ!」
「...私はいないものとされてるのかしらねぇ...?相模ちゃん...」
「え!?あ、いや!その!あの!なんといいますかぁ...いや、その!...美咲さんすみません...。」
「わかればよろしい♪」
「ん、京子もいくのか?早く着替えないと行っちまうぞ?」
「あ!待って待って!すてんばぁい!ぷりぃず!3分間待ってて!」
...3分後...
「お待たせ!」
「んじゃ!明日香ちゃんのはじめての都会!行きますか!」
もう名前で呼んでるし...てか、はじめての都会ってなんだよ...某番組ぱくってんだろ...。
...人生とは無常感である。
常であるものはなく、いつも変わりゆくものだということだ。だが、大抵の人間は日常という、変わらない毎日を送っているものである。
そんな...日常の歯車が...今日を境に狂い始め、新たな日常へと変化してゆく...。
1話『始まり』...end
あとがき
はい、まだ、他の作品終わってないのに始めちゃいましたo(`ω´ )o
シュガーの方はゆっくりと書いていくので、1ヶ月に1回ぐらいの更新になってしまうかもしれません!
あと、この作品を呼んでギャグ要素少ねえな...と思った方は!ぜひ、私のもう一個の作品をお読みください。そちらのほうはコメディー要素を強めにしていますので!
最後に!コメント、お気に入り登録、評価!お気軽によろしくです!