『シュガー』〜そして少年は彼女と出会う〜   作:リュカ

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2話『おでかけ』

「とうちゃあああああく!」

「うるさい鈴川、迷惑だ。」

「ひどい...いいじゃないか、初めての女の子とのお出かけだぜ?少しぐらいテンション上げてもいいじゃん...。」

「え...先週私と行ったのに...私!女子!」

「へぃへぃ。」

 

周りの人が奇異の目線を向けている。相変わらず騒がしいコンビだな...。

 

「・・・。」

「え、えーと佐藤さん行きたい場所とかある?」

「え?あ、えーとすみません。何があるかわからないので、特には...。」

「そ、そうだよね...。」

 

しーん...。

 

どうしよう...ものすごく気まずい...って、

 

「どうした?鈴川、相模?俺の顔になんか付いてるか?」

「...しょ...」

「しょ?」

「「初対面なのに、会話してる...!?」」

「会話ぐらいするわ!」

 

全く...こいつらは...。

 

「鈴川くん、博麗くんって、あまり喋らないの?」

「あまり...なんてもんじゃない...俺たちとしか基本的に会話しないぞ...。」

「そうそう!寮に入って間もない頃は、私たちと一言も話してくれなかったんだよ!」

「言わんでいい!俺だってコミュ障治したいわ!」

「そう言い始めて、何年たったかな...。」

「まだ4ヶ月だ!」

 

ほんとに...会話は疲れる...。

 

「ふふっ...博麗くんって面白いね。」

「あ、ありがとう...。」

 

僕は直視出来なかった、彼女の笑顔は、僕には眩しすぎた。

 

「ここから、博麗氷の恋物語は始まるのであった...。」

「変なナレーション付けるな!鈴川!」

 

そんな夢物語...小説のような恋物語...コミュ障の俺には縁のないことなのだから。

 

「...」

「...?...どうした?」

「いや...普段なら冷めた感じでさらっと流すのに...。」

 

...確かに...そうかもしれない...でも...なぜだろう...。

 

「熱でもあるのか?」

 

なぜ、胸の奥が...こんなにも熱いのだろう...それに、

 

「おーい?レイコー?聞こえてるかー?」

 

...なぜこんなにも...切ないのだろう...。

 

「ん...故障でもしてんのか?」

「人を機械みたいに言うな。」

「ちょっと頭叩いてみるか。」

「昭和のテレビと一緒にすんな!」

 

...俺は...村人Aだ....おれは、毎日、日常を繰り返すだけだ。

 

...ほんとうにそうか?

 

...当たり前だ。俺に特別な何かは起こらない。

 

...気づいてるんじゃないのか?

 

...何の話だ...。

 

...なんでもない...そうか...君は...。

 

...?

 

「あの...博麗くん...みんな行っちゃったよ?」

「え...あ!?ご、ごめん!」

「い、いえ...では行きましょうか。」

「は、はい...。」

 

...そっか...きみは...また繰り返すんだね...。

 

2話『おでかけ』...end




あとがき

はい、1ヶ月に一回更新といったな、あれはうそだ。
というより、1話だけだとアレなので思いついてる限りのストーリーは書いていくつもりでした。
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