どうでもいいですけど最近オフラインでTRPGがしたいです。
そんなスティーブの気持ちなど知るよしも無いスケルトンは、急に険しい顔をする彼を見て、不思議そうに首を傾げた。
「そういえば、名乗ってなかったな。俺の名前はスティーブ。お前は?」
「僕の名前は弓 耕助(ゆみ こうすけ)。よろしくね」
スティーブの問いかけに答えたスケルトン__耕助は、無邪気そうな笑顔を浮かべる。その様子から、スティーブへの敵意など微塵にも感じられない。
「しかし……お前。どうしてこんなとこで武器なんか作ってるんだ? スケルトンなら普通、弓持って俺たちみたいな人間を襲うだろ?」
「いやぁ……実は僕、体が弱くて……みんなに『お前は戦いに出なくていい』って言われちゃって……それでも力になりたいから……ここで、みんなのために武器を作ってるんだ……」
そう言う耕助は、自嘲するような笑みを浮かべていた。
__仲間のために……か。優しいんだな……__仲間というものを持ったことがないスティーブにとって、耕助の言葉は新鮮だった。
仲間のために頑張る姿というのは、見ていて応援したくなるものでもある。
今、耕助は、スティーブと話しながら仕事をしている。彼自身、体が弱いといっていたが、フラフラしながら、しかもたまに咳き込みながら武器を作っている姿を見ると、何だか痛々しくて、手を貸してあげたくなった。
「大丈夫か? 何か、俺が手伝えることはないか?」
「え? いや、悪いよ。……そこで休んでて……けほっ、こほ……」
「そんな苦しそうにして働いてんの見ると……こっちだって苦しくなるんだよ!!」
スティーブは思いっきり、耕助の肩を掴んで、大きな声で怒鳴った。耕助は驚いて、目をぱちくりさせた。
「いいから俺にも何か手伝いさせろ!」
「え……えっと、じゃあ……かまど、見ててくれないかな? 僕、あっちの部屋で作った武器をエンチャントしてくるから……」
「わかった! まかせろ!」
「ありがとう……!」
耕助は、とても嬉しそうな笑顔で感謝の言葉を述べた。そして、いくつかの武器を持ち、扉を開けて、部屋の中に入っていった。
耕助に言われた通り、スティーブはかまどを見張っていた。鉄が焼けたら、それを取り出してチェストに入れておく。ついでにさっき採掘していた鉄もインゴットにしておく。
そうしながら、しばらく待っても、耕助はエンチャント部屋からでてこない。早急の様子からして、部屋の中で倒れていたりしないか心配になる。
もっと待っても、なかなか部屋から出てこない。鉄は全て焼いてインゴットにしてしまった。
本当に心配になって、耕助が入っていった扉の前にたつ。扉についている小さな窓から、たくさんの本棚が見えた。
扉のドアノブに手をかけた丁度その時だった……。
「おっすコースケ! 居るか?」
もう聞き馴れた声だった。それは村尾の声だった。
建物の入り口の扉を開けて、村尾が入ってきた。村尾はかまどの前にいるスティーブの姿を見て、驚く。
「おいおい! スティーブ! お前なかなか戻ってこねぇなと思ったら、こんなところに居たのか!」
「村尾! お前採掘は終わったのか?」
「おうよ! 見てくれよこれ!」
村尾が取り出したチェストの中には、金、鉄、石炭、ダイヤ……etc、様な鉱石が1スタック以上入っていた。
「すごいな! ……お前一人でとったのか……?」
「いや、手伝ってくれるヤツがいたんだ」
「そうなのか……しかし沢山あるな。俺がとったのよりも多いじゃないか。これならしばらくは鉱石には困らないな……」
二人がそんな会話をしていると、部屋から耕助が出てきた。大分疲れたようで、先程よりもふらふらしている気がする。
「あ、ミコト……どうしたんだい?」
「え? ああ、いや、こっちに寄ったから、きてみようと思ってな!」
「……何だ、お前ら知り合いなのか?」
スティーブの問いに、二人は同時に頷く。
「とりあえずスティーブ。そろそろ帰ろうぜ。もう夜になっちまうぜ?」
「……ああ。そうだな……」
スティーブと村尾は耕助の店を後にした。二人が見えなくなるまで見送っていた耕助は、とても嬉しそうな微笑みを浮かべていた。
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その後、スティーブの家へと帰った二人は、採掘した鉱石を喧嘩しながら分け合っていた。
「ダイヤは丁度半分でいいだろ。一番多いしな」
スティーブの提案に村尾は納得する。
「俺はちょっとエメラルドが多めに欲しいぜスティーブ」
「おいおい。それはやめろ。こっちだって村人との交渉に必要不可欠なんだよエメラルドは」
そうして言いあっているうちに、スティーブの奇妙な1日は終わったのだった。
何かやたら長くなった気がしますが多分気のせいです。
え?エンチャントには経験値が必要?気にしてはいけません。
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