賢者の孫feat仮面ライダーゴースト 作:無類のゴースト好き
仮面ライダーゴースト。
英雄達の思いや命を繋ぎ、命を燃やして戦った仮面ライダーだ。
これは、仮面ライダーゴーストの力を受け継ぎ、命を燃やして生き抜く男の物語。
「…………起きてください」
「…………う〜ん…………あれ?」
倒れていた一人の青年に、一人の人物が話しかける。
その青年が目を覚ますと、目の前には女神と言える女性がいた。
「あれ?ここって…………?」
「やっと目を覚ましたか…………」
「あなたは?」
「私はプシケ。所謂、あなた達の言う神と呼ばれる存在よ」
「神様…………?『プシケって確か…………『心』や『魂』を意味する言葉だった筈…………』」
その青年が周りを見渡しながらそう言うと、その女性は呆れ気味に言う。
その青年がそう聞くと、その女性はプシケと名乗った。
その青年がそう考える中、青年はプシケに話しかける。
「あの…………俺は何でここにいるんですか?」
「…………高円寺タケルさん。あなたは亡くなりました」
「…………え?亡くなったって………あっ」
青年…………高円寺タケルはそう聞くと、プシケはそう語る。
それを聞いたタケルは呆然とするが、あることを思い出す。
それは、道路でトラックに撥ねられそうになっていた子供を庇った記憶だった。
「そっか………俺、亡くなったんだ…………。あの子は無事ですか?」
「ええ。あなたのおかげで、その子は無事です」
「そっか…………無事なら良いんだ」
タケルはそんな風に呟くと、子供の安否を確認する。
その問いに対して、プシケはそう答えると、タケルはホッとした様にそう言う。
「…………あなたの命は無くなったんですよ?何でそんなにホッとしていられるんですか?」
「何でって…………危ないって思ったから…………体が思わず動いて…………」
「……………」
プシケはそんなあっさりとしているタケルにそう聞くと、タケルはそう答える。
それを聞いて、プシケは唖然となっていると。
「…………もちろん、死ぬつもりは無かったですよ。ちゃんと助けようと…………」
「…………タケルさん。一ついいですか?」
「…………はい」
「…………神である私が言うのも何ですが…………命は大切にして下さい。たった一つしかないんですから」
タケルはそんな風に呟く。
自分の命を軽視しているかの様に聞こえるのだ。
プシケはそんな風に諭すように言う。
すると。
「…………そうですね。今回の件で、改めて分かりましたよ。理解しているつもりだったって」
「……………」
「俺の父さんは…………あの災害で、人々を助けている中、亡くなった。そんな父さんの事を誇らしいって思ってた。でも…………寂しかったんだ。父さんが居なくなって…………」
タケルはそんな風に独白をしていく。
タケルの父親は、消防士だったのだ。
だが、ある時の災害で、人々を助けていたのだが、帰らぬ人になってしまったのだ。
タケルは寂しさを感じていたのだと。
「…………気持ちは分かります。ですが、だからといって、命を投げ出す様な真似はダメですよ」
「あ…………はい。この一件で、本当に命の大切さを学びました」
プシケは諭す様にそう言う。
タケルも身に染みたのか、そんな風に言う。
すると。
「…………まあ、話は変わりますが、あなたは死んでしまったのは事実です。そこで、転生してやり直しませんか?」
「転生?」
「ええ。あなたは元の世界で死んでしまった。なので、別の世界でやり直すんです」
プシケはそんな風に提案をする。
別の世界でやり直しをするのだと。
それを聞いたタケルは。
「…………はい。別の世界でやり直します。今度こそ、後悔しない為に」
「分かりました。…………それと、その世界に行く際には、高円寺タケルと名乗らないで下さい。中世のヨーロッパの様な世界なので」
「そうなんですか…………なら、どうしようかな…………」
タケルはそんな風に語る。
すると、プシケはそう言う。
中世の頃の世界なので、日本人としての名前は違和感が強いのだと。
タケルが悩んでいると。
「では、こうしましょう。名前のタケルはそのままで、苗字に当たる部分はハワードはどうでしょうか?タケル=ハワードです」
「……………ありがとうございます。何から何まで…………」
「いえ。それと、その世界に行ったら、あなたに託したい物があるんです」
プシケはそう提案する。
それを聞いたタケルはプシケにお礼を言う。
そして、プシケはそんな風に言う。
「託したい物?」
「あなたにとっては、馴染み深い物だと思います」
「はぁ…………分かりました」
プシケの言葉にタケルは首を傾げつつもそう答える。
そうして、タケルは転送されていく。
それを見ていたプシケは。
「……………あの人なら、きっと受け継げるはずです。ゴーストの力を……………」
プシケはそんな風に呟いた。
その意味とは……………。
その頃、その異世界に降り立ったタケルは。
「ここが…………異世界?」
タケルはそう呟く。
その周りには、森が広がっていた。
すると。
『…………来るのだ。来るのだ…………!』
「っ⁉︎この声は…………⁉︎」
タケルの脳裏に、謎の声が聞こえてきたのだ。
それを聞いて、タケルは訝しげな表情を浮かべつつ、その声がした方へと向かう。
しばらく歩くと。
「ここは…………遺跡?」
タケルの目に入ったのは、とある遺跡だった。
タケルはその遺跡の中に入っていく。
「随分と古い遺跡だな…………。『でも…………どこか、日本にある建物っぽい様な………?』」
タケルはその遺跡を見渡しながら、奥へと進んでいく。
どこかに既視感を感じながら。
奥に進むと。
「……………広場?ここって…………?」
タケルは広場へと到着した。
タケルがその広場を見渡していると。
ブーッ!ブーッ!ブーッ!
「っ⁉︎」
そんな警報の様な音が聞こえてきて、タケルは身構える。
すると、広場の中心部から、何かが出てくる。
「あれって…………ゴーレム?」
タケルは出てきた物を見て、そんな風に呟いた。
すると。
「グォォォォォ!」
「えっ⁉︎嘘嘘嘘⁉︎」
ゴーレムはそんな風に咆哮をすると、タケルに向かっていき、拳を思い切り振りかぶる。
タケルはすぐに避けると、ゴーレムの拳は、近くの壁を破壊する。
「当たったらひとたまりもない…………!」
それを見て、タケルは顔を青ざめる。
ゴーレムの拳が少しでも当たれば、タケルは無事では済まないと。
すると。
『さあ、試練の時だ』
「試練⁉︎」
『この遺跡に来て、ゴーレムを呼び覚ますとは。お前は何故、ここに来たのだ』
「えっ⁉︎」
そんな声が聞こえてくる。
タケルは困惑する中、その声はそう問いかける。
タケルが答えに困窮している中、ゴーレムは再び攻撃をしてきて、タケルは何とか回避する。
『答えよ。半端な答えは許さん!』
「えっ⁉︎俺は……………」
その声は、そんな風に問いかけた。
最後は声のトーンが強くなっていた。
タケルは答えに困窮したのか、考え込んでいた。
すると。
「……………俺は、もう後悔したくない!この世界で会うかもしれない仲間の命や…………俺の命もちゃんと守れる様に強くなりたい!」
タケルはそう叫んだ。
この世界で出会うかもしれない仲間や、自分自身の命もちゃんと守れる様に強くなりたいのだと。
すると。
『…………ならばよし。お前ならば、力を使うのに相応しいだろう』
「えっ?……………うわっ⁉︎」
その声は、タケルの声を聞いて満足したのか、そんな風に言う。
タケルは首を傾げるが、すぐに驚いた。
何故なら、タケルの腰に、一つ目の怪物の様なベルトが付いており、右手には目玉の様な物があった。
それは、タケルにとって、見覚えのある物だった。
「これって…………ゴーストドライバーとオレゴーストアイコン⁉︎」
そう。
タケルが手にしたのは、ゴーストドライバーとオレゴーストアイコンだった。
ゴーレムが襲いかかってくる中、タケルは避けると。
「変身しろって事かな…………やるしかない!」
タケルはそう言うと、オレゴーストアイコンのボタンを押す。
目玉の部分がGの字になると、ゴーストドライバーのカバーを開いて、ゴーストドライバーにアイコンを装填して、閉じる。
『アーイ!』
『バッチリミナー!バッチリミナー!』
すると、そんな音声と共に、ゴーストドライバーから、パーカーゴーストと呼ばれる存在が現れる。
オレ魂のパーカーゴーストがゴーレムに攻撃する中、タケルはデトネイトリガーを引いてから叫んだ。
「変身!」
そう叫ぶと、ゴーストドライバーのデトネイトリガーを押し込んだ。
すると、アイコンの絵柄が顔の絵柄になる。
『カイガン!オレ!』
『レッツゴー!覚悟!ゴ・ゴ・ゴ・ゴースト!Go!Go!Go!』
その音声が鳴ると、タケルの体が幽霊の様な姿になると、オレ魂のパーカーゴーストがタケルにつく。
これが、仮面ライダーゴースト・オレ魂だ。
タケルはフードを後ろにする。
「俺が…………仮面ライダーゴーストに………⁉︎」
タケルはゴーストに変身した己を見ながらそう言う。
タケルにとって、仮面ライダーゴーストは一番大好きな仮面ライダーなのだ。
すると。
「グォォォォォ!」
「っ!よっと!」
ゴーレムはタケルに襲いかかってきた。
それに気づいたタケルは、ゴーレムの攻撃を避けると、ゴーストドライバーからガンガンセイバーと呼ばれる武器を取り出す。
「ハアッ!ハァァァァァ!」
タケルは幽霊の様に浮遊しながら攻撃をしていく。
ゴーレムは、幽霊の様に動くタケルの動きを捉えられずにいた。
ゴーレムがタケルの攻撃で膝をつくと。
「よし…………!これで終わりだ!」
タケルはそう叫ぶと、デトネイトリガーを引く。
印を結ぶポーズと共にタケルの背後にゴーストのクレストが浮かび上がる。
そして。
「命…………燃やすぜ!」
タケルはそう言って、ゴーストドライバーのデトネイトリガーを押し込む。
『ダイカイガン!』
『オレ!オメガドライブ!』
そんな音声が鳴ると、背後のクレストが右足に収束されていく。
「ふっ!ハァァァァァ!」
ゴーレムが向かってくる中、タケルはカウンター気味にライダーキックを喰らわせる。
それを受けて、ゴーレムは爆発する。
「ふぅ…………」
『オヤスミ〜』
タケルはそんな風に一息つくと、その音声と共に変身解除する。
すると。
『よくやった。ゴーストの力を受け継ぎし者よ』
「っ!一体、誰なんだ…………?」
『お前には、真実を話そう。扉に入れ』
そんな風に声が聞こえてくると、広場の奥の扉が開く。
タケルはその奥へと進んでいった。
その頃、遺跡の近くでは。
「何だい⁉︎爆発音があったが…………」
「ふむ…………あの遺跡の方向からじゃな。行くとするか?」
「仕方ないさね。シン!アンタはここで待ってな!」
「うん…………」
二人の老人はそんな風に話をしていた。
タケルがゴーレムを撃破した際の爆発音が響いていたのだ。
お婆さんはシンという子供にそう言うと、お爺さんと共に遺跡の方へと向かう。
そんな中、タケルはある部屋に辿り着いていた。
「ここは…………」
タケルが辿り着いたのは、誰かの私室の様な部屋だった。
埃まみれとなっているが。
「…………一体、誰の部屋だったんだ?」
タケルはそう呟いていた。
すると。
『やあ、君がゴーストの力を受け継いだ者かな』
「っ⁉︎」
先ほどとは別の声が聞こえてきて、タケルは周囲を見渡す。
すると、目の前に眼魂が現れ、そこから光が出てくる。
『僕はヤマト=アークライト。この遺跡を作った者だ』
「ヤマト…………⁉︎」
その男はそんな風に言う。
ヤマトという名前を聞いたタケルは、そんな風に反応する。
日本人としても違和感がない名前に。
すると。
『…………どうやら、君はゴーストの力を受け継いで、英雄の眼魂にも認められた様だね』
「英雄の…………?」
『そもそも、この力は何なのか。それについてを語っていこう』
ヤマトは、タケルの姿を見て、そんなふうに言う。
その周りには、10個の眼魂があった。
タケルがそう呟く中、ヤマトは語っていく。
『…………まず、僕はこの世界に転生してきたんだ』
「転生者…………⁉︎」
『そう。僕が転生した頃、この世界は高度な文明を築いていたんだ』
ヤマトは己が転生者である事を語った。
タケルは、ヤマトという名前から、同郷者の可能性を考えていたが、当たっていた事に驚いていた。
そこから、ヤマトは語っていく。
ヤマトが転生した頃、この世界は高度な文明を築いていた。
ヤマトは幼少期に死にかけた際に、前世の記憶を思い出していた。
そして、ヤマトは前の世界に生きた英雄達の力を借りようと、ゴーストのシステムを生み出した。
そう語っていく。
すると。
『…………だが、強大な力というのは、人々を惑わせ、暴走させたんだ』
ヤマトは悲壮な表情を浮かべてそう言う。
その文明は、確かに高度な技術などを有していた。
それは、転生者の存在もいる事を、ヤマトは知っていた。
だが、当時の為政者達は、その転生者が作り出した兵器を使い、他国を攻め込んだ。
そこから、戦争へと発展していき、前文明が滅んだ。
「そんな事が…………」
『もちろん、僕の作ったゴーストのシステムも使われそうになった。僕は何とか拒否したけどね。文明が滅んだ時に僕は決めたんだ。この力は、正しく使ってくれる者が現れるまで、封印すると』
タケルがそう呟くと、ヤマトはそう言う。
その現実を儚んだヤマトは、ゴーストのシステムを封印する事にした。
託せるに値する人物でなければ、封印が解けないようになっていて、英雄にも認められないと、力を使えない。
『…………それで、君は英雄達にも認められた。だからこそ、ゴーストドライバーやアイコンの封印が解けたんだ』
「俺が……………」
ヤマトはそんな風に言うと、タケルはオレゴーストアイコンを見つめる。
すると。
『…………これで、僕の役目は終わった。君になら、ゴーストの力を託せる。君のその心なら、ゴーストの力を正しく使えると僕は信じている。英雄達の魂や心とも繋がって、先に進んでほしい。それが、僕からのメッセージだ』
ヤマトはそんな風に語っていく。
そして、ヤマトの姿は消えて、眼魂は役目を果たしたかのように消えていく。
「…………分かりました。必ず、正しい事に使ってみせます。見てて下さい」
タケルはそんな風に呟いた。
そして、英雄眼魂はタケルの元に向かう。
「これからよろしくな」
タケルは英雄眼魂にそう言う。
そして、タケルは遺跡の外に出る。
すると。
「ちょっとアンタ」
「うん?」
タケルは誰かに話しかけられる。
タケルの視線の先に居たのは、先ほどのお爺さんとお婆さんだった。
「お主…………一体何者じゃ?」
「何でこの遺跡から出てきたのか…………話してもらおうかい」
「あっ…………えっと……………」
その二人はそんな風に問いかける。
タケルは答えに詰まっていた。
どう答えるべきなのかを迷っていた。
すると。
『…………覚悟を決めるか』
タケルはそんな風に腹を括った。
「…………分かりました。話します」
タケルはそう言って、話をしていく。
とは言ったが、転生した事については、信じられないと思っているのか、伏せている。
旅をしている最中、この遺跡へと辿り着き、その遺跡の中でゴーストと呼ばれる力を手に入れた事などを。
「…………そうか。お主はその遺跡の最深部まで行ったのか…………」
「私らや、様々な者達が調査に出向いたが………途中で追い出されたりした中、アンタがね…………」
「信じられないとは思うんですけど…………」
そのお爺さんとお婆さんはそんな風に言う。
タケルがそう言う中。
「……………まあよい。ところで、お主はこれからどうするつもりじゃ?」
「え?特に何も考えてませんけど…………ここら辺はあまりよく知らなくて…………」
「知らないって…………そんなんでよく旅が出来てたねぇ〜…………」
「あははは……………」
お爺さんはタケルにそう聞くと、タケルはそう答える。
森に直接やってきた為、周辺の地形だったりが分からないと。
それを聞いて、お婆さんが呆れ気味にそう言うと、タケルは苦笑するしか出来なかった。
すると。
「仕方ない。私のところに来な!」
「えっ⁉︎」
「メリダ?」
「このまま野垂れ死ぬのは見てられないしねぇ。それに…………あの遺跡から出たゴーストとやらの力も気になるわけだしね」
「良いんですか?」
「その代わり、きっちり手伝ってもらうよ!」
そのお婆さんはそう提案する。
タケルが驚く中、お爺さんはお婆さん………メリダにそう聞くと、メリダはそう答える。
タケルの問いに、メリダがそう答えると。
「ありがとうございます!お願いします!俺、タケル=ハワードって言います!」
「そうかい。私はメリダさ。こっちのジジイが…………」
「わしはマーリンじゃ。よろしくな」
タケルはお礼を言いながら、そう自己紹介をすると、メリダとお爺さん…………マーリンもそう自己紹介をする。
こうして、タケルはマーリンとメリダの二人にお世話になる事になった。
そして、この世界での仮面ライダーゴーストとなったタケルの物語が幕を開ける。
というわけで、賢者の孫と仮面ライダーゴーストのクロスオーバーです。
賢者の孫では、魔人との戦いが終わった後から判明する前文明の要素をゴーストと絡ませました。
賢者の孫では、人間の命を弄ぶシュトロームの存在がいるので、タケルはシュトロームにはキレます。
これは、シンの成人から3年前位の話になります。
次回から、シンが本格的に登場します。
感想、リクエストは受け付けています。
アンケートをやろうと思いまして。
タケルのヒロインについては、オリキャラとくっつけようかなと思っていますが、色々と案を考えていまして。
モデルにするキャラは、候補としてこんな感じです。
まほプリの朝日奈みらい、ハグプリの野乃はな、このファンのリアと言った感じですね。
個人的に好きなキャラです。
他に案があればよろしくお願いします。