fate two stay night   作:tootot

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設定がちょくちょく違うかもしれんがごめんな


第一話 始まりの戦争

 明治、日本という名前がまだ日ノ本に無かった頃。列島は揺れていた。アヘン戦争により清が敗北。ペリー来航、プチャーチン来航。始まる開国と戦乱。そして明治維新。

 

 日本という一つの国家に変わろうとする時期、一つの資本国家へと変わろうとする時期。

 

 ある列島の片隅にてある戦争が行われようとしていた。

 

「うむ、令呪のシステムはこれでよいのか」

 

 武者のごとき髭面を生やして、髪はざんぎり頭の百姓とも武士とも見えぬ胡散臭い男がその手の甲にある紋章をさする。

 

「ふむ、前回はこれがないせいで大変な事になった」

 

「しかし、まあ、この日ノ本が大変な時期に、我々は何をやっているのか」

 

「歴史など我々はその観測者に過ぎないのです。例えそれが今を生きている人物であろうと」

 

 白い髪をした白人が冷めた目つきでそう発言する。

 

「しかし、まあお前にとって開国は好都合なことだったろう。もうこれで好きなだけ外に行ける」

 

「ふむ、しかし鎖国をしていたからこそ本国の魔術師に目を付けられなかったと考えると少々、理想的な実験の場が消えるのは残念だ」

 

 冬木ノ地、協会の目が届きにくい国にあり、必要条件を満たした完璧に近い実験場だった。

 円蔵山がその内部に擁する大空洞「龍洞」に敷設された魔法陣「大聖杯」によって聖杯戦争のシステムは管理され、敗れた英霊の魂は小聖杯に回収される。

 小聖杯に大聖杯の起動に必要な魂が溜まると、「座」に帰っていこうとするサーヴァントを一気に解放することにより、その瞬間に僅かに開いた穴を大聖杯の力で固定し、人の身では届かない根源への道を開く。

 

 この聖杯戦争に至るまで数多の過程があった。まず第一に令呪である。前の戦争の時はそれ無くして、数多の犠牲者が出た。英霊の暴走である。

 

50年前の御三家のみで行われた戦争は失敗に終わった。

 

そこからの反省を踏まえて三家は独自のシステムを構築した。

 

 アインツベルン、遠坂、間桐の三家。聖杯戦争の成り立ちから関わっている。それぞれの提供や成した役割は、以下の通り

アインツベルン:聖杯の器、大聖杯、聖杯戦争のシステムに第三法の一部

遠坂:土地、世界に孔をうがつ秘術、サーヴァントを象るシステム

マキリ(間桐):サーヴァントというシステムの考案、素材安定のための呪い、令呪を考案し編み出す

 

このようにシステムを作った。そして聖杯戦争の最大の目的は英霊を使い根源に至る事。聖杯は願いを叶えるだけの魔力は有している。

 

「しかし何故わざわざ殺し合いを」

 

 それは即ち、表向きの理由。聖杯のシステムを考えれば殺し合いする理由など無いのだ。

 

 そして御三家はその殺し合いをするかしないかで事実上、分裂状態になった。

 

「それで御三家以外の他の魔術師も集められたと」

 

「うむ」

 

 

 

 

 「うむ、何故、私の歴史物語が売れぬのか」

 

 溜息をつく英国人が一人船の中にいた。読んでいるのは探偵小説。シャーロックホームズシリーズである。

 

「ふん、こんな格式の無い物語が売れるなど、我が国の歴史の文学の敗退に過ぎない」

 

 英国人は一人悔しそうに拳を握る。何故この小説ばかり売れるのだろう、歴史小説は全く売れぬというのに。

 

 英国人はベッドに転がり、小説を投げた。そして小説の著者と同じ名前の付いた名札を机から取ると。

 

「ふむ、日本か…300年鎖国していたらしいが、どのような歴史があるのか興味が注がれる」

 

 英国人はアーサーコナンドイルと書かれた名札を手に取り、部屋から出ていった。

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