fate two stay night   作:tootot

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第十話 召喚

「素に銀と鉄。礎に石と契約の大公。祖には我が大師シュバインオーグ。覇道の王、いまこそ蘇ん。悪夢と天災。人間にそれ及び。天の理を超え。汝、人のみ即ち天災。今こそ悪夢と栄光。それ即ち表裏一体なり」

 

遠坂啓一「うおおおおお。今こそ蘇ん!!蒼き狼よ!」

 

 

遠坂啓一「何故?」

 

 召喚をするも魔法陣には誰も見えなかった。明らかに召喚した筈である。魔法陣だけが残っている。

 

遠坂啓一「おい!ラリア!これはどういう」

 

 啓一はラリアという召喚した少女を見るも、気を失っていた。顔は意識を失い。倒れていた。

 

遠坂啓一「ち、召喚に耐えられなかったか、使えない女め。地下室に閉じ込めておけ」

 

 

 

 

 遠坂啓一「ち、せっかくわざわざ大金を使って準備したというのに」

 

啓一はソファに座る。だらっと体を横にする。

 

遠坂啓一「くっそ、あの女もせっかく養子を使ったのに使えん」

 

遠坂啓一(ならば、やはり啓二を殺そうとしたのは間違いだったか)

 

ソファでゆったりとしていると、啓一は視線の先に部屋にある床に直置きされて縦置きの鏡にヒビが入ってるのに気づいた。

 

遠坂啓一「うん?こんな所にヒビなんてあったか?」

 

 啓一は置かれているヒビの入った鏡を取ると、

 

遠坂啓一「子供たちに危ないからな」

 

 啓一は取ろうとすると一瞬何かが異物が見えた。

 

遠坂啓一「うん?」

 

 啓一はヒビの入った鏡の汚れだとしようと取ろうとする。しかし、それが人影であると気づいたのは微妙に遅かった。

 

 すかさず後を見た啓一は度肝を抜かれた。伝統衣装を着た髭を生やした大男が後ろに立っていたのである。その大男の見た目は異質。もはや恐怖が服を着ているのはのではないかと言いたくなるほどの見た目であった。

 

遠坂啓一「ひいい!」

 

 啓一は恐れ慄いた。大男が後ろに立っていた事よりもその男の恐怖。本能的な恐怖が襲ってきた。この男は不味い。

 

遠坂啓一「娘には手を出すなあ」

 

 啓一は娘想いの為、とっさに娘に対してそのような文言を出す。しかし、恐怖は止まらない。

 

遠坂啓一(はあなんだこいつは、いやまてこの見た目。まさか、アーチャー?)

 

 啓一の様相は一瞬に希望に変わった。

 

遠坂啓一「アーチャーいや、テムジン。よくここに来てくれた。歓迎しよ」

 

 そういうとアーチャーはすぐ目の前から消えていった。啓一には目もくれずに消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

 ラリアは地下室、いや自室で目を覚ました。誇りまみれで物だらけを部屋として使われされている。ラリアは遠坂家の養子である。しかし、扱いは良いとは言えない。

 

 何故なら、ラリアは聖杯戦争の為に養子として迎え入れられたのである。父も母も死に魔術の家系は断絶寸前であったが、遠坂家によって迎え入れられたのである。

 

 これは幸か不幸か。最初からラリアは聖杯戦争の為の捨て駒として用意されていたのである。

 

 長男の遠坂啓一は魔術師ではないが非常にプライドが高く。魔術を使えるラリアに対して非常に悪辣なのである。そして娘や妻もラリアの事を鼻つまみ者だと思っている。啓二という魔術を使える当主もラリアの事を無視しているのである。彼は聖杯戦争をやめるべきだと再三言っていた気がする。が、それはラリアの唯一の存在意義であり価値を否定することであり、ラリアはある種、魔術を使えない啓一よりも嫌っていた。

 

 召喚の儀。アーチャーを召喚する際、ラリアは召喚で気絶し目を覚ました。

 

ラリア「私の才能なんて」

 

 ラリアは自問自答する。自分には魔術の才能が無かった。召喚も出来ない位に能力が無いと。

 

部屋は閉じ込められていると同義で地下室から上は許可が無ければ上がれない。

 

ラリアは自分のアイデンティティを破壊された感じがして非常にネガティブな気分になっている。

 

ラリア「なるほどねえ、魔術が使えないてこういう事ね。啓一さん」

 

 部屋にずっと籠ると、ある事を考えた。私は母や父が死ななかったらどうなっていたのだろうか

 

ラリア「まあいいや」

 

 ラリアは自分の人生そのものをどうでも良いと感じたのか使い古されたシーツに寝転がる。

 

「きゃあああああああああああああああああああああああああああ!!!」

 

 部屋の外から悲鳴が聞こえた。それも女の、恐らく娘であろう。

 

ラリアは地下室から出ようとするも、開けられない。どういうことなのか

 

ラリア「何が起きているの」

 

 ラリアは必死に地下室から出ようとするも、出れない。この部屋は南京錠なのである。

 

「ぐわあああああああああああああ!!」

 

「何故お前が味方な筈だ!!」

 

「助けてあああああああああああああああああああ!!!」

 

 

 部屋の外からは聞きなれた声が聞きなれない恐怖の声を出していた。外では明らかに何か起きている。それを止めねば。

 

 時間が経つと、その音は沈黙に変わった。部屋の外からは何も聞こえない。

 

 ラリアは泣き出した。例えそれが不遇な扱いだとしてもこのような事になるのは悔しかったのである。

 

「それで十分か女」

 

 ラリアは後ろから声が聞こえた。男の声だ。それも太い。

 

後ろを見ると伝統衣装を纏った大男が立っていた。大髭を生やし顔はアジア系で威厳という威厳がそこにはあった。

 

 ラリアはその姿を見た途端に後ろがドアにも拘らず退こうと後退りをドアでしてしまった。

 

ラリア「誰!」

 

 ラリアは尻をドアに付ける。後ろに退こうとしても退路は無い。

 

「その声だと聞こえるぞ」

 

ラリア「なに」

 

 大髭を生やした大男が地下室から上の階に上がる階段の起点に近づいてきた。もう跡がない

 

ラリア「ひい」

 

 ラリアはまたも涙を流した。これはさっきのとは違う種類の涙。恐ろしい大男である。

 

「まだ気づかぬのか。よかろう見せてやろう」

 

 腰を落として震えるラリアをよそに大男は大弓をどこからともなく出した。

 

ラリア「まさか、貴方は」

 

 その大弓は異常なまでのデカさであった。大男の体よりもデカい余りにも大きすぎる弓であった。

 

「今から窓の外にいる。あそこにいるシカを殺す」

 

 大男は弓を引くとその風圧でラリアは吹き飛んだ。一気に部屋の溝に体全体を叩き付けられた。そして音はマシンガンライフルのようなあまりにも重い重低音だった。

 

 窓を引き裂くように貫通し、窓から見える森にその弓は霧と共に消えていった。

 

ラリア「ああ、貴方がアーチャー。いやチンギスハン様...」

 

 その大男は吹き飛んだラリアをよそに貫通された穴から森にいる獲物のシカの死体が息絶えるのを淡々と眺めていた。




物置部屋にいる母と父が死んで養子に出されている魔術師とかいうどっかで見たことある設定ですがその作品と類似点はあってもパクってはいません
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