fate two stay night   作:tootot

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第二話 運命

 アーサーコナンドイルは昔から英国の歴史小説を書くのが夢だった。ましてや探偵小説のような大衆小説にはもっぱらだった。

 

 しかし、ドイルの歴史小説は売れない。シャーロックホームズという探偵小説だけしか売れぬのだ。

 

 それは教養溢れる文学を書こうとするドイルにとって不満だった。

 

ドイル「うむ、何故私の歴史小説は売れぬ。ちんけな大衆小説ばかり売れる」

 

 ドイルは船の手すりにもたれかかり、黄昏て海を見つめていた。

 

 本業は医者であり、その片手間で小説を書いていた。しかし、そのあまりのシャーロックホームズシリーズの人気ぶりに医者業どころではなくなった。そしてその売上にあやかろうとする編集者にもうんざりであった。

 

 そして休業中のドイルは日本という国にやってきたのだ。初めは、ある新聞だった。

 

 300年鎖国していた国がアメリカによって開国したのだ。

 

それに興味を惹かれたドイルは日本という国に休養と題して編集者から逃げ出したのだ。

 

ドイル(ふむ、日本は我が大英帝国と同じ島国か)

 

 ドイルに興味が惹かれたのは日本という国の世俗文化である。ガラパゴス島という島がある。その場所は一種の生物保護地域。外界と完全に切り離された場所である。そこでは画一的な生物的多様性が膨大なまでに彩りをなされている。 

 

 日本はそのガラパゴス島のような一種の閉鎖環境である。それと似た雰囲気を文化的位置から眺めるのがドイルの興味注がれる事であった。

 

「おや、その小説はドイルさんの小説?」

 

 手すりにもたれ掛かっているところに一人の英婦人がドイルに話かけてきた。

 

ドイル「うむ、この人物が書く小説は教養に溢れていまして」

 

 ドイルの小説をしきりに囃し立てる。持っているのは売れぬ歴史小説。

 

「あら、その小説はシャーロックホームズじゃないの。私あの人の小説は好きだけど歴史小説はさっぱりなのよねえ。全然興味がそそれない。シャーロックホームズは好きだけど彼の書いてる小説自体は興味が無いのよね」

 

ドイル「ふむ、それは教養が無いのではないだろうかマダムよ」

 

「教養があったら何が書いてるかよくわからない板を面白く見れるって事かしら」

 

 英マダムは皮肉を言うと颯爽とこの場から去っていた。ドイルは船の手すりにまた黄昏た。

 

ドイル(ふん、教養の無い奴らばかりだ)

 

 ドイルは自分の歴史小説が売れ無い事に業を煮やしている。自分の小説は何故売れないのか。

 

ドイルにとってミステリー小説などただの大衆小説であり、全く興味がない。

 

 何故なら殺人事件という事に遭遇したことは無いのだから。

 

ドイル「ふん、くだらぬ」

 

 「殺人事件が起きたぞ!!」

 

 唐突に船の中から非現実的な声が流れた。

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