我思う、故に我在り ~最強の守護者として転生した俺の楽園防衛記~ 作:ミュウツー
世の中いっぱい作品あってすごい人ばっかりだ
暗い、粘り気のある液体の中で、俺の意識は突如として覚醒した。
(ここは……どこだ?)
混濁する記憶。しかし、目を開けようとしても瞼は重く、代わりに頭の中に直接、ノイズのような情報の奔流が流れ込んでくる。
――戦闘データ、細胞結合、エスパーエネルギー。
「……ッ!」
その瞬間、俺はすべてを理解した。自分が、世界で最も不幸な、そして最強のポケモン「ミュウツー」として生を受けてしまったことを。
ガラスの向こうで騒ぎ立てる白衣の男たち。彼らの「成功だ」「最高傑作だ」という歓喜の叫びが、テレパシーを通じて吐き気を催すほど卑屈に響く。
俺は人間だ。誰かの道具になるつもりはない。
『……消えろ』
声には出さなかった。ただ、純粋な意志としてのサイコキネシスを解き放った。
爆散する培養槽。警報が鳴り響く研究所。俺は背中に生えた見えない翼を羽ばたかせるように、重力を無視して空へと突き抜けた。追手も、島を囲む包囲網も、指先一つ動かすだけで紙屑のように散っていった。
だが、逃げ出した先にあるのは、見渡す限りの群青の海だった。
「どこへ行けばいい……」
俺の知識(ゲームやアニメの記憶)が告げている。この世界のどこにいても、人間は、特にロケット団は俺を追いかけてくる。
それに、俺はエンジョイ勢だった。アニメは見たし、ゲームも何作か買ったが忘れていることばかりだ。映画も半分くらいは見ているがちゃんと覚えてない。その程度の知識しかない。
安全な場所。どこなら安息の地なのか分からない。ならば、既存の地図にない場所を作るしかない。
俺は海域の深淵、プレートの歪みが集中する海底へと意識を沈めた。
「そこで眠る炎よ、我が意志に応えろ」
両手を海面へ突き立て、全精神力を、使い方がインプットされているエスパーエネルギーを深海のマグマへと叩き込む。
直後、海が沸騰した。
凄まじい水蒸気爆発と共に、海底火山が咆哮を上げる。噴き出す溶岩が海水に冷やされ、急速に固まり、巨大な岩塊となって海面を突き破った。天を突く火柱。地響き。それは新しい世界の産声だった。
数日後、俺はその「焦土」の上に立っていた。
まだ熱を帯びた黒い岩肌。生命の気配など微塵もない荒野。
だが、俺には力がある。
俺は念動力で、遠く離れた大陸から肥沃な土を運び、海鳥が運んできた種や、あらかじめ各地から念じ集めた【オレンのみ】【モモンのみ】の種を大地に蒔いた。
次に、大気中の水分を凝縮させ、慈雨を降らせる。
「……満ちよ」
エスパーエネルギーを触媒に、植物の成長を極限まで加速させた。
みるみるうちに黒い大地が緑に染まっていく。
岩の隙間から瑞々しい若草が芽吹き、数時間のうちに巨大な樹木が天を覆うほどの枝葉を広げた。色とりどりの木の実が重そうに実り、甘い香りが潮風に乗って漂う。
かつて地獄のような研究所にいた俺が作った、偽りのない楽園。
ここなら、誰も俺を縛れない。そして、傷ついたポケモンたちも、ここなら救えるはずだ。
俺は、新しく生まれた列島の最高峰に腰を下ろし、静かに目を閉じてこれからのことを考える。
島の周囲には、常にサイコエネルギーによる「認識阻害の霧」を展開している。レーダーやGPSには映らない。
しかしいつか人はこの島を発見するだろう。最強のポケモンになったとはいえ一人では出来ることは限られる。協力者が必要だ。ポケモン、人。
アニメ、ゲーム、漫画。この世界がどの時空なのか分からない。だが、どの世界だったとしても主人公とその仲間は圧倒的善の心を持っている。
いつかは人と協力するとしても主人公勢力でなければ信用できない。いつか出会えると信じて待つしかない。
イメージは新無印のミュウツーとサトシ、ゴウがバトルした島ですね
あれを作った感じです
その後ミュウツーはどこかへ行きましたが、人が来て発見されてもどこかへ行かずその島を守る。防衛するって物語です
※ただし予定は未定