後日談【エピローグ】
物語は終わった。
ここでは、物語を駆け抜けた彼らの、その後や行く末を少しだけお見せしよう。
・【伝わらぬ想い】ディスト&ローラ
事件後、ディストはラヴドへ戻り、ローラは再び旅に出た。
ベビーの粋な計らいによってローラと連絡を取る手段を得たディストだったが、何故かいつも彼女に通信がつながらない。
その原因が、使い終わるたびに電源を切ってしまうというローラの習慣であることが判明するのは、さらに半年後のことである。
・【悪を刈り取る大旋風】レッド&リーブ
今回の事件を経て、二人の名は賞金稼ぎたちの間で伝説として語られるようになり、名乗るだけで犯罪者が降参するほどになった。
戦わずして事件を解決できるのなら、これ以上良いことはないとリーブは喜び、仕事はいっそうはかどったという。
そんなリーブと日々を過ごすうちに、レッドも以前より言葉を発することが多くなり、少しずつコミュニケーションが上手になっていったらしい。
・【サディスティック探偵事務所】竜&タイン
再び探偵事務所へ戻った二人の関係は、事件後も変わらなかった。
度重なる竜のドS行動を「これは修行である」と解釈することで忍耐強くなったタインだったが、それに合わせるかのように竜の行動も日に日に激化していった。
その卓越した頭脳は今、タインをいかにしていじめるかを考えることに浪費されている。
・【教会の天使達】ナギサ&ワンダ
荒れた教会を修復し、再び神父とシスターの日々へ戻った二人は、これまでカヲスが使っていた地下の部屋を一般開放した。
そこに咲き誇る秋桜は人々の心を幸せで満たし、教会を訪れる者も増えたという。
もっとも、その約半数はナギサとワンダの夫婦漫才を見に来ているらしい。
・【真実の男達】セルヴォ&ビート
相変わらず世界各地で暗躍し、表には出ない任務を続けている。
今回の事件でのマイル、ジーヴァスとの戦いに納得がいかなかったのか、普段は休暇になると酒ばかり飲んでいる二人が、稀に戦闘訓練をしている姿も見られるようになったらしい。
・【次元剣士団】メッシュ&カリパー&キドゥ&ゲンジ
依然として次元の狭間を旅し続け、様々な異世界で出会いと別れを繰り返している。
そして旅の途中、幾度となくライバル〝六本腕の男〟と剣と拳を交えているらしい。
彼らの決着はいまだについていない。
・【神の後継者達】カヲス&コスモス
エデンへ戻ったカヲスが最初に命じられた仕事は、白メダリアと黒メダリアの偽造だった。
彼によって作られた精巧なレプリカは、それまでと同じように両国の管理下へ置かれ、世界を欺き続けることとなった。
カヲスとの同居が決まって以降、コスモスは数日前までとは打って変わって上機嫌となり、国政もいっそうはかどったという。
・【真実の女】デュオカイザー
トゥルースの主任として、優秀な部下二機と共にエデン国へ貢献し続けている。
普段のおちゃらけた様子からは想像もつかないほどの仕事ぶりを発揮し、今回の一件でエデンの重役たちから幾度となく非難の的となったコスモスとカヲスを、情報面から守り続けた。
・【大国を統べる獣王】ビーストマスター
国王としての才覚を発揮し、ラヴドの民から厚い信頼を得ながら国政を行った。
今回の一件で信頼関係を築いたカヲスの発明品にも目をつけ、それらを民の生活へ役立てていったという。
ちなみに、現場で活動する機会が減ったため、彼が暴走する姿はなかなか見られなくなったとか。
・【暴れん坊将軍】ブラックメイル
自分は国の重役には向いていないと気づき始めたものの、暴走癖のあるビーストマスターを放っておけず、そのままラヴドに居続けることとなった。
とはいえ、おとなしく椅子に座っていることが大嫌いな彼は、本来なら軍隊を派遣するような危険地帯へ自ら赴くことも何度かあった。
その姿が民の心を掴んだらしく、今では国の人気者となっているようだ。
・【奇跡の花嫁】宝条ルク
メッシュと別れた後、ルクはワンダを連れ、新たな仲間を求めて隣町へ向かった。
すぐには見つからなかったものの、何日か聞き込みを続けた末、目的のメダロットが山へ向かったという情報を手に入れる。
そして運命の日、2月14日。
彼女は奇跡の出逢いを果たすのだ。
・【燃え上がる狂姫】Fascinated・God・シャイン
今回の事件を引き起こした張本人、F・G・シャインはヴァレンと共にこの世を去った。
すべてをN・G・ライトへ捧げてしまった彼女も、捉え方によっては犠牲者なのかもしれない。
もし死後の世界があるのなら、今もN・G・ライトに仕えながら、相変わらず怪しく笑っているのだろう。
・【黒翼の死神】ヴァレン
彼が再び現世へ現れ、黒メダリアと共にこの世を去ったことなど、世間では誰一人として知らない。
だからこそ、メダロポリスの住人たちは、新しく作り直された英雄ジョーカード像を見て首を傾げたに違いない。
新たな英雄ジョーカード像の背中には、黒き死神の翼がついていたのだ。
・【白翼の神】Night・God・ライト
かつて人類を滅ぼし、メダロットだけの世界を創り上げた彼は、とうとうその世界から完全に姿を消した。
彼自身はもう存在しない。
それでも、彼が最後に遺した言葉は、それぞれの者によって異なる形で受け継がれていくのだろう。
全てのメダロットに愛を!
もしかすると、彼が遺したこの言葉こそが、彼自身よりも長く、この世界に残り続けるのかもしれない。