春休みに殺人の列車が走る   作:新庄雄太郎

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早速、我々は事件の足取りを追った。


第4章 九州ひとり旅

彼の足取りで、九州のひとり旅は次の通りであった。

 

1日目 東京駅から寝台特急「はやぶさ」に乗って博多へ、博多駅から特急「ゆふいんの森に乗って別府へ別府温泉で1泊

 

2日目 別府から阿蘇へ、特急「九州横断特急」に乗って阿蘇へ、阿蘇を観光後に熊本市内のホテルで1泊

 

 

3日目 熊本から特急に乗って霧島へ、霧島温泉で1泊

 

 

4日目 霧島ー宮崎-別府-博多から列車に乗り継いで東京へ帰京

 

以上、彼の九州ひとり旅の日程である。

 

「という事は、奥さんは男を見送った後に旅に出たって事か。」

 

「ええ。」

 

「行く時は寝台特急に乗って博多へ向かい、そこから特急「ゆふいんの森」に乗って別府へ向かったと考えられます。」

 

「あっ、この男。」

 

「高山、知っているのか。」

 

「ええ、実は別府温泉へ行った時に偶然別府駅で見かけたんです。」

 

「何、それは本当か。」

 

「ええ。」

 

「確か、地獄巡りをしていた時にその男と知り合いました。」

 

「という事は、高山が別府へ行った時に知り合ったんだな。」

 

と、南は言った。

 

「ええ。」

 

「その後、僕らは地獄巡りをしていましたよ。」

 

「そうか、じゃあ高山と札沼は一緒だったのか。」

 

「ええ。」

 

その後の調べで、高山と殺害された島崎と一緒に別府へ行っていた事が分かった。

 

「これは海地獄と血の池地獄だな。」

 

「ええ。」

 

「この人に最後に会ったのはいつです?。」

 

「そうだな、地獄蒸しをお昼に食べて我々は別府温泉で別れました。」

 

と、高山は言った。

 

「ほう、なるほどすると彼は温泉で泊まった翌日に阿蘇へ向かったんだな。」

 

「ところで、死因は?。」

 

「熊本県警の話だと、彼は事件当日に別府へ行った後に殺害されたと。」

 

「死因は、恐らく溺死と判断されたそうです。」

 

と、菅原は言った。

 

「でも、何で島崎が九州へ1人旅に出たのかしらね。」

 

「そこなんだよな。」

 

「ええ。」

 

「帰りは新幹線に乗って東京へ帰る予定だったんだよね。」

 

「ええ。」

 

早速、南と高山は島崎の自宅へ向かった。

 

「ええ、私があなたを見送りに行ったのは覚えていますよ。」

 

と、妻は言った。

 

「ああ、それは確かですか。」

 

「ええ、そうよ。」

 

「それで、島崎さんに恨まれることはありませんでしたか?。」

 

と、高山は言った。

 

「そうね。」

 

調べたところ、夫は去年まで会社員として仕事していたが最近では小説家に転身していた事が分かった。

 

「そうか、会社を退職して小説家に。」

 

「ええ、今年は鉄道の推理を書くために九州へ行ったそうです。」

 

「そして、阿蘇へ行ったら何者かに殺害された。」

 

「ほう。」




いよいよ、事件は意外な展開になってきた。
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