悪夢が参る!   作:海鵜白鷺

8 / 14
はい、どうもです。
お気に入りが6話更新したら一気に増えた…
なにこれ怖い(もうほんとにこんな駄作登録していただいてありがとうございます)

アカメが斬る!本編にようやくこれで入ります。
時系列どうしようとか未だに悩んでます…
といっても今回はまだタツミは出ません。
変わりにあの二人が!というか話を書いている最中にこんなことに…

これからどうなるでしょうね。
それからこの小説では今のところ原作キャラの救済を考えてはいますが原作沿いにしているため正直救済できるかどうか分かりません。
もしご要望があれば検討はいたします。

では、どうぞ


第一章 帝都の闇
ようこそ、帝都へ


――――誰かの声がする

 

―――聞いたことのある声だ

 

――どこか懐かしい

 

―でも、思い出したくない声だ

 

誰の声だろう

 

ワカラナイ?そんなことはない

 

あぁそうだ

 

この声は――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千年の栄華を誇る帝国があった。

数多の歴史を経て多くの偉人が名を残した。

そんな歴史ある帝国を象徴するとも言える場所。

 

それが帝都である。

 

帝国の大多数の人間はこの帝都に住んでいるだろう。

そのため、多くの人によって市場や市街は賑わう。

また夢見る若者たちの多くがこの帝都へと足を踏み入れる。

あるものは故郷のために。

あるものは野望のために。

またあるものは夢のために。

煌びやかな世界への憧れを誰もが抱き日々をすごす。

それが帝都なのだ。

 

煌びやかな町並みを持つ帝都にも夜は訪れる。

誰もが寝静まり町の明かりは消えていた。

月明かりに照らされたどこか古めかしい印象を抱かせる景観の中を一つの影が走る。

フードのついたレインコートのような外套を羽織り全身を黒で統一させ地肌の色を見せない。

フードの下からはその格好とは似つかない白い仮面が覗き二つの赤が光る。

滑らかに走るその姿はまるで闇を進む一陣の風だ。

影は音を立てることもなく屋根から屋根へと縦横無尽に進んでいく。

やがて影の前に貴族の屋敷と思われる大きな建物が見えてくると走るのを止め屋根の上でしばし佇む。

懐に手を伸ばし何かが書かれた紙を取り出して指を刺しながら確認したが、それが終わると再び懐に戻し屋敷へと音もなく侵入していった。

 

 

 

 

夜明け前。

まだ多くの人が眠っている時間の中ある建物の扉が開く。

首に手を当てながらまだ眠そうに見える顔をした男が出てくる。

その人物の象徴ともとれる白髪は寝起きなのかぼさぼさだ。

大きくのびをしてあくびをする。

右目は眼帯によって見えないが左目はまだ眠気を隠せていない。

着替える前に外に出たらしくまだ寝巻きのままだ。

体をほぐすように動かし眠気を取っていく。

しばらくそうして体操をしていると太陽が外壁の向こうから顔を出し始めた。

その眩しさに目を細め光を手で遮る。

 

「……今日も一日、頑張りますか」

 

そう言った男は建物のシャッターを開け看板を立て扉に掛けられた”クローズ”と書かれた札を”オープン”へと裏返す。

 

「さーて、下準備でもしてきますか」

 

建物はどうやら店だったようだ。

自身の店の周りを少し整えると満足したように動き出す。

そうして肩をまわしながら男は建物の中へと戻っていった。

 

帝都の朝は早い。

それは帝国軍に属しているものが多いからだ。

そのためか市民もまた朝から市場や商店を開いたりする。

日が完全に顔を出すころには大通りや帝都への入り口などは多くの人によって埋め尽くされる。

市場や商店も稼ぐために大きな声を出して客寄せしているため必然的に賑わっていく。

そんな中の一つに先ほどの店がある。

しかし、大通りには面しておらず少し路地裏へと入らなければいけないため決して賑わっているとはいえない。

そのためか店の中には客も少なく大通りの店に比べると閑古鳥が鳴いていた。

小さな店ではあるが木造によるシンプルな内装でテーブルは6個ある。

四人席と二人席が3つずつ、そしてカウンター席も4席ある。

だが、その中で空いていないのはカウンターの1席だけだった。

 

「相変わらず人がいないもんだねぇ~マスターよ。こんなんで儲け出るのか?」

 

「仕方ないだろ?立地的には確かに悪いかもしれないが、それでも来てくれる人はいる」

 

「かー!若いのに立派だねぇ…俺だったらやめちまってる」

 

どこかバーにも見えるつくりの店内は厨房がカウンターの前にあるため客と店員がこうして気軽に話せるのだ。

どうやらこの店の店主と常連客との会話らしい。

男が食べているのはトーストとベーコン、そして野菜を盛り付けられたメインと直挽きのコーヒーのシンプルなメニューだ。

所謂モーニングセットである。

客の男は店主に向かって再び話しかける。

 

「ま、確かにここに店を構えててくれるおかげで俺みたいな貧乏人も毎日うまい飯を食えるってもんだぜ。安いわりにはな」

 

「わりにはとはなんだ?全く…」

 

「そう拗ねるなって!褒めてんだから!で、看板娘の”シャリー”ちゃんはまだ来てないのかい?」

 

客の男はシャリーという名前を出す。

どうやらこの小さな店の従業員目当てだったようだ。

だが、店主はため息をつくと男に言った。

 

「残念だったな、今日は休みだ。元々昼からしか来ないし今日は買出しのために午前で店を閉める日だろ。そもそも、本来なら休日だったのにどっかの誰さんががどうしてもというから開けているだぞ。それ分かってて言ってる?”アレド”」

 

「アッハッハッハッハ!そいつはすまねぇ!いつもいつも世話になってるよ。シャリーちゃんが来ないなら今日は早めに帰るとしますか」

 

豪快に笑った男―アレドはそういうと食べかけだった料理を腹の中へ入れていく。

ごちそうさんっ!と手を合わせていうと代金を手渡す。

 

「んじゃ、また来るぜ。”トウヤ”!今度もうまい飯頼むわ!」

 

アレドは店主―トウヤに向かって手を上げながら言う。

対するトウヤも軽く微笑みながら言った。

 

「あぁ、任せておけ」

 

 

時間的には早い店じまいをしたトウヤは買い物へと行く準備を進めていた。

週に一度、こうして買出しをする時間のために店を閉めている。

加えて街の散策も兼ねているため店を休みにしていたのだが、常連客であるアレドが何度も何度も頼み込んだ結果朝の短い時間だけオープンしているのである。

 

「アレドにも困ったもんだ…おかげでいつものオープン時間より早く起こされる…しかも最近俺も慣れてきたからつらい…」

 

そういって愚痴を零すトウヤ。

準備ができたのか手を止めて立ち上がると誰もいない一角を見つめ声を掛ける。

 

「さ、行こうぜ。そろそろなんだろ?」

 

トウヤの視線の先には何もなかったが、不意に空間が歪み始め人型のような煙状の何かが現れる。

その様子に驚くこともなくトウヤはその何かを見つめていた。

やがて、それはトウヤのへと近づくとトウヤの中へと消えていった。

トウヤは胸に手を当て息を吐く。

 

「よし、行きますか」

 

そう言って街へと繰り出していった。

 

 

 

 

 

~帝都入り口~

 

「うおー!すげぇーな!これ!見てみろって!俺たちの村よりすげぇぞ!」

 

「もう、少しは落ち着きなさいよ…でも、本当にすごいわ。気圧されそう…」

 

二人の若者が帝都へと足を踏み入れていた。

どこか落ち着かない印象を受けるがどうやら帝都以外の村からやってきたようだ。

少年は現代的な服装で動きやすさを重視したものだと思える格好と腰に剣を携えていた。

バンダナを頭に巻き短髪がよく似合う活気な印象を受ける。

ダウンジャケットのファスナーを閉めていないため下の無地の服も見える。

少女は少年と違って古風な着物に見える衣装を身にまとっている。

長く艶のある黒髪と花の飾りが特徴的だ。

背中には弓と矢を背負っている。

 

「それにしても…タツミと離れ離れになっちまったな…」

 

「大丈夫よ、タツミだもの。それに目指す場所はここなんだからすぐに会えるわ」

 

「…それもそうだな…よっし!気合入れていくか!」

 

少年はうおおおおおおおお!と雄叫びを上げる。

だが、そんな少年をみて少女は冷静に言い放った。

 

「気合入れるのはいいけれど…これからどうするつもり?」

 

「どうするってそりゃあ…えっと…」

 

「はぁ…相変わらずね…タツミが来るまでどこかで休憩しましょ。夜襲のせいでお金もあんまりないけど…」

 

「確かに疲れたなぁ。どっかで休めるところないかなぁ…」

 

そう言ったきり少年たちはうんうんとうなり始めてしまう。

自分たちの持ち金もあまりないため最悪野宿になるかもしれないため頭を抱えるのは仕方がなかった。

そんな二人に声がかかる。

 

「おーい、そこの悩めるお二人さん」

 

「「え?」」

 

声をかけられた二人はそのほうに振り向く。

そこには市場で買ったのか食材や生活物品がつめられた袋を持つ眼帯碧眼で白髪の男がいた。

自分たちより背が高かったため見下ろされる形となったからか威圧感が凄まじかった。

そのため二人は固まってしまった。

声をかけた男はそんな二人を見て空いている手で頭を掻くと苦笑いしながら口を開く。

 

「いや、あはは、怖がらせるつもりはなかったんだけど…ごめん」

 

「あ、えと、いえ!こちらこそすみません!ちょっとびっくりしちゃって…」

 

男に謝られた少女は急いで頭を下げる。

隣にいた少年もつられて頭を下げた。

男はそれを見て少し笑うと別にいいよと言った。

 

「それよりも、帝都の入り口のど真ん中で悩んでると人にぶつかって危ないぞ?」

 

そう男に言われた少年たちは周りを見て自分たちの置かれている状況をようやく理解したらしく慌てて邪魔にならないところまで男と共に移動した。

 

「あんなところで頭抱えて悩んでるってことは結構死活問題だったりするのか?」

 

「えぇ、まぁ…」

 

「その、実は俺たちここに来るまでに盗賊に襲われて…もう一人いたんですけどそいつと離れ離れになったあげく持ってたお金も少なくてこれからどうしようかって話をしてたんです…」

 

「なるほどね、それで安い宿屋を知りたいってことか」

 

「はい!それでどこかいい場所があれば教えて”グー”…あ」

 

少女がそうたずねている最中に腹の虫が鳴いた。

続いて少年からもより大きな音がなった。

恥ずかしそうにした二人をみた男は一瞬だけきょとんとした表情をみせるがすぐにそんな二人を豪快に笑う。

 

「どうやら、体は早く休ませろって言ってるみたいだね。ちょうどいい、ここであったのも何かの縁だ。俺の店に来るといい。小さいがこれでも料理を出す店を構えてるんでね」

 

「いいんですか!?」

 

「あ、ありがとうございます!助かります!」

 

疑うこともなく二人は男の厚意に乗ることにした。

男はそんな二人に首を振って言う。

 

「気にするな、こうしてあったのは本当に偶然だからね。そうだ、名前を教えてくれないか?君とかお二人さんって呼ぶわけにはいかないから」

 

そういった男は二人に名前を聞いてくる。

二人は顔を見合わせると頷き男のほうへ顔を向ける。

 

「俺は”イエヤス”っていいます!」

 

「私は”サヨ”っていいます。あの、あなたは?」

 

少年たち―イエヤスとサヨは名乗るとサヨが男に名前を聞く。

男は忘れていたかのようにハッとして苦笑しながら名乗った。

 

「これはすまなかった。名乗るときは自分から言わないとだったな…改めて!俺はトウヤ。この帝都には最近移住した新参者さ、よろしくイエヤス、サヨ」

 

そういって手を差し伸べてくるトウヤと二人はにこやかに握手をした。

 

「さて!立ち話もなんだ、行くとしようか…おっと、そうだ」

 

トウヤは二人を連れて歩き始めようとしたが急に立ち止まり振り向く。

そしてイエヤスとサヨを目の前にして優しげな表情を見せながらこう言った。

 

「ようこそ、帝都へ。一都民として歓迎するよ、お二人さん」




というわけで、イエヤスとサヨの登場です。
なんというオリジナル回。
まぁこの小説を書いているときから考えていたもので少し変更してますがおおむねこんな感じです。
タツミはたぶん危険種狩ってます。
トウヤは原作知識を持ってはいますが時間軸はあんまり覚えてません。
というか作者も分かりません。ファンブックかなんか出てたら教えて…買ってくるから…
でもこれでアリアさんちに乗り込む理由ができたね!(錯乱
次回かもしくは次々回でタツミ及びナイトレイドと相対します。
近づく戦闘描写に怯えるしかない有様です。

それと現在活動報告にてアンケート的なものを実施しております。
皆様の案を持ち寄っていただければ幸いです(知識の足りない作者で申し訳ない)
長々といろいろ書いてはありますがあまり気にしないでもらいたいです。
苦労するのは私だけですから。
活動報告、もしくはメッセージにて意見等をいただければうれしいです。
この小説に関する意見、感想は感想でお願いいたします。
長くなりましたがこれにて失礼。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。