魔法科高校の異端魔術師   作:もやしになりたい

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休息

 刀を教わり始めてから半年。

 

 雄馬は、剣の時と同じように、少しずつ自分の型というものを掴み始めていた。

 

 最初は沖田の形をなぞるところから始まった。

 足の運び、刃の通し方、力の抜きどころ、振り抜いた先の残心。

 

 だが、ただ真似るだけでは限界が来る。

 

 それは剣で、もう知っていた。

 

 アルトリアの剣はアルトリアのものであって、そのまま自分のものにはならない。

 同じように、沖田の刀もまた沖田のものだ。

 

 だから雄馬は、教わったものを身体へ落とし込みながら、自分の足と癖と間合いに合わせて少しずつ整えていった。

 

 その感覚は、剣で一度通った道だった分、理解は早かった。

 

 模擬戦へ移るのも比較的早かった。

 もちろん最初はまるで話にならなかったが、それでも反復と修正を繰り返すうちに、刀の間合いにも徐々に身体が慣れていった。

 

 それどころか、足運びを詰めていった果てに、短い踏み込みの中へ縮地じみた速度が混じるようにまでなった。

 

 さすがにその時ばかりは沖田も目を丸くした。

 

「い、今の、使いましたね!? 使いましたよね!? 雄馬さん、今の入り方、おかしかったですよ!?」

 

「おかしいって言うなよ」

 

「褒めています!」

 

 もっとも、驚かせたのはそこまでだった。

 

 沖田自身は、その時点でもせいぜい二割、三割ほどしか出していなかったらしい。

 本気どころか、まだまだ遊ばれている範疇だと知った時、雄馬は素直に遠い目になった。

 

 そんなある日のことだった。

 

「雄馬さん」

 

 朝の鍛錬が終わった後、木刀を肩に担いだ沖田が言った。

 

「刀の型は、ひとまず形になってきました」

 

「ひとまず、ってのが怖いな」

 

「安心してください。まだ先は長いです!」

 

「全然安心できない」

 

 だが沖田はにこやかなまま続けた。

 

「とはいえ、次へ進む土台はできました。ですから、本来なら次の得物を視野に入れてもいい頃なんですが――」

 

 そこで少しだけ言葉を切り、雄馬の身体を上から下まで見てから、首を振る。

 

「槍は、まだ早いですね」

 

「やっぱりか」

 

「はい。槍は長さがありますし、扱うための筋力も要ります。今の雄馬さんでもできなくはありませんが、変な癖がつく方が怖いです」

 

 アルトリアも近くで頷いた。

 

「焦る必要はありません。身体が大きくなってからの方が、習得は確実でしょう」

 

「というわけで!」

 

 沖田が明るく言った。

 

「しばらくは、少し休息の時間です!」

 

 その宣言に、雄馬は思わず瞬いた。

 

 休息。

 

 その言葉が、自分に向けて使われること自体に妙な違和感があった。

 

 思い返せば、ここへ来てからずっと何かに追われていた気がする。

 魔術の基礎、身体づくり、アキレウスのパンクラチオン、アルトリアの剣、沖田の刀。

 

 ひとつ終わればまた次。

 追いついたと思えばまた先が見える。

 

 そんなふうに日々を過ごしていたせいか、ぽっかり空いた時間を前にすると、何をしていいのか分からない。

 

 鍛錬場の端に立ったまま、雄馬は少しだけ考え込んだ。

 

 時間がある。

 

 やるべきことが、すぐにはない。

 

 なのに、落ち着かない。

 

「……暇だな」

 

 ぽつりと漏らすと、すぐ近くでアキレウスが笑った。

 

「なんだそりゃ。休みができた途端に困るってのも、ずいぶん真面目じゃねえか」

 

「真面目っていうか……何していいか分からないだけだよ」

 

「なら遊びに行きゃいいだろ」

 

 軽い調子で言ったのはクー・フーリンだった。

 

 壁にもたれたまま、にやりと笑っている。

 

「たまには訓練場じゃなくて外の空気でも吸え。そういうのもガキの仕事だ」

 

「そういうものか?」

 

「そういうもんだ」

 

 そこで、雄馬はふと思いつく。

 

「じゃあさ。アキレウスとクー・フーリン、暇なら遊びに行かないか」

 

 一瞬の沈黙。

 

 次の瞬間だった。

 

「行く」

 

「行くに決まってるだろ」

 

 返答が早かった。

 

 待ってましたと言わんばかりの勢いで即答され、逆に雄馬が少し引いた。

 

「即答だな」

 

「そりゃそうだろ。たまの休みだぜ?」

 

 アキレウスが笑う。

 

「鍛錬以外で外出るなら乗るに決まってる」

 

「こっちも退屈してたところだ。アーチャーの飯はうまいが、家の中に籠もってばっかじゃ息も詰まる」

 

 クー・フーリンのその言葉に、ぴくりと別の反応があった。

 

「ずるいです!」

 

 沖田だった。

 

 ものすごい速さで振り返る。

 

「雄馬さんと遊びに行けるなんて、アキレウスさんたちだけずるいじゃないですか!」

 

「いや、別に人数制限したわけじゃ――」

 

「なら私も行きます!」

 

 被せるように言い切られた。

 

 さらに、その場の空気がもう一度動く。

 

 何も言わず、それでもはっきりとした圧を放ちながら、一歩前に出たのはアルトリアだった。

 

「……セイバー?」

 

 エミヤがやや呆れたように呼ぶと、アルトリアはごく静かに答えた。

 

「休息もまた必要です」

 

「それは分かるが」

 

「同行に異論はありませんね、シロウ」

 

 問いではなく確認だった。

 

 エミヤは額に手を当てる。

 

「異論はある。あるが……今の顔を見る限り、言っても聞かないな」

 

「はい」

 

 実にきっぱりした返答だった。

 

 少し離れたところで、ジャンヌがふふっと笑う。

 

「なんだか楽しそうですね」

 

「楽しそう、で済ませていい人数かこれは」

 

 エミヤはため息をついた。

 

「雄馬一人に、アキレウス、クー・フーリン、沖田、セイバー……。見ているだけで騒がしくなる未来しか見えない」

 

「ですが、心配なのでしょう?」

 

 ジャンヌが穏やかに問う。

 

「……否定はしない」

 

「でしたら、エミヤさんも一緒に行きましょう」

 

 その一言で、エミヤは少しだけ言葉に詰まった。

 

「こちらまで数に入れるのか」

 

「はい。せっかくですし」

 

 ジャンヌはやわらかく笑う。

 

「私もご一緒します。みなさんで出かける機会なんて、そう多くないでしょう?」

 

 こうして、結局。

 

 雄馬が軽い気持ちで口にした“遊びに行かないか”は、なぜか全員参加の外出になった。

 

     ◇

 

 行き先は、街の中心にある大きな公園と、その周辺の商店街に決まった。

 

 休日ということもあって、人通りは多い。

 屋台ほど大げさではないが、広場では軽い催しが出ていて、商店街にも人が溢れていた。

 

「おお、思ったより賑やかだな」

 

 アキレウスが周囲を見回して笑う。

 

「いいじゃねえか。こういうのは嫌いじゃない」

 

「人が多いのは面倒だが、たまには悪くねえな」

 

 クー・フーリンも肩をすくめながら歩く。

 

 その前で、沖田は完全に上機嫌だった。

 

「まずは何をしましょうか! 食べ歩きですか!? それとも遊具ですか!? あ、広場の方に何かありますよ!」

 

「落ち着け、沖田」

 

「無理です!」

 

 返事が早い。

 

 エミヤは早くも少し疲れた顔になっていたが、それでも歩調を合わせているあたり、なんだかんだで放っておく気はないのだろう。

 

 雄馬はそんな皆の真ん中にいながら、不思議な感覚を覚えていた。

 

 訓練ではない。

 課題でもない。

 誰かに何かを教わる時間でもない。

 

 ただ一緒に外を歩いているだけなのに、妙に落ち着かない。

 だが、その落ち着かなさは嫌なものではなかった。

 

「どうした、雄馬」

 

 横を歩くアキレウスが、ちらりと見下ろす。

 

「いや……なんか、変な感じだなって」

 

「変?」

 

「こういうふうに、何も考えずに出かけるの、久しぶりすぎて」

 

 答えると、アキレウスは少しだけ目を細めた。

 

「ならちょうどいいじゃねえか。今日は考えるな。休むってのは、手を止めるだけじゃなくて、頭の方も一回空にすることだ」

 

「それが難しいんだよ」

 

「最初はみんなそんなもんだ」

 

 そこでクー・フーリンが口を挟む。

 

「まあ、何していいか分からねえなら、とりあえず遊ばされとけ」

 

「雑だな」

 

「雑なくらいでいいんだよ。休みの日まできっちりしてたら息が詰まる」

 

 そんな会話をしているうちに、広場の一角へ辿り着く。

 

 そこでは子供向けの簡単な遊びがいくつか並んでいた。輪投げ、的当て、くじ引き、ボールすくい。どれも小さな景品付きだ。

 

「ほう」

 

 真っ先に足を止めたのはクー・フーリンだった。

 

「的当てか。こりゃ見過ごせねえな」

 

「おい、変に本気出すなよ」

 

 エミヤが即座に釘を刺す。

 

「分かってる分かってる。そこまで大人気ねえ真似はしねえよ」

 

 そう言いながら、クー・フーリンは雄馬の肩を軽く叩いた。

 

「ほら、やってみろ」

 

「え、いいのか?」

 

「こういうのはやるもんだろ」

 

 渡された球を手に、雄馬は少しだけ的を見た。

 

 距離、角度、重さ。

 

 ――考えた瞬間、自分で苦笑する。

 

「ほら始まった」

 

 クー・フーリンが呆れたように言った。

 

「そうやってすぐ訓練みてえに考える。今は遊びだ。外してもいいから投げろ」

 

「……そう言われると、逆に難しいな」

 

 それでも投げた一球は、景品の並ぶ棚の端を綺麗に打った。

 

「あ」

 

「お、うまいじゃねえか」

 

「いや、今のは偶然」

 

「偶然でそんなに綺麗には入らねえよ」

 

 二球目、三球目。

 結果は二つ命中、一つ外れ。

 

 景品として小さな木彫りの根付が二つ手に入った。

 

「やりましたね、雄馬さん!」

 

 沖田が嬉しそうに言う。

 

「いや、お前までそんなに喜ぶのか」

 

「もちろんです! では次は私です!」

 

 そうして始まった沖田の的当ては、妙に気合いが入っていた。

 

「えいっ!」

 

 一球目、外れ。

 

「ふっ!」

 

 二球目、微妙にずれる。

 

「な、なぜですか!?」

 

「力みすぎだろ」

 

 クー・フーリンの身も蓋もない一言に、沖田がぐっと詰まる。

 

「遊びでも真剣になるのは君らしいが」

 

 エミヤが肩をすくめた。

 

「もう少し肩の力を抜いた方がいい」

 

「うぅ……分かりました」

 

 やり直した三球目で、ようやくひとつ命中する。

 

「やりました!」

 

「大喜びだな」

 

「一個でも一個です!」

 

 景品を手にした沖田は、満面の笑みだった。

 

 その横で、アルトリアは無言で別の方向を見ていた。

 

 視線の先には、商店街の角に並ぶ軽食の屋台風店舗。

 

「セイバー」

 

 エミヤが半ば諦めたような声で呼ぶ。

 

「はい」

 

「気になるなら行ってこい。だが一人で勝手に離れるな」

 

「承知しました」

 

 返答は実に素直だった。

 

 だが歩き出す速度は素直すぎた。

 

「待ってください、アルトリアさん! 私も行きます!」

 

 沖田が慌てて追い、ジャンヌも小さく笑いながら続く。

 

「私もお供しますね」

 

「まったく……」

 

 エミヤはそう言いつつも、結局全員の流れに合わせた。

 

     ◇

 

 商店街では、クレープだの焼きたての菓子だの、香りのいいものがいくつも並んでいた。

 

 アルトリアは一見静かなままなのに、選ぶ速度だけがやたら早い。

 沖田はあれもこれも気になって落ち着かない。

 ジャンヌは二人の様子を見て楽しそうにしている。

 

「こうして見ると、本当に休みだなって感じがするな」

 

 雄馬がぽつりとこぼすと、隣のアキレウスが笑った。

 

「だからそう言ってるだろ」

 

「でも、まだちょっと慣れない」

 

「慣れなくてもいいさ。今日は慣れる日じゃなくて、楽しむ日だ」

 

 その言葉は、妙に胸に残った。

 

 結局、雄馬はクー・フーリンに押し切られるようにして串焼きを一本買い、アキレウスに勧められて冷たい飲み物を手にし、沖田に半ば強引に甘味を分けられた。

 

 気づけば両手がふさがっていて、エミヤに「食べ過ぎるなよ」と呆れられる。

 

 そんなふうにして歩いている時だった。

 

 広場の端から、子供の泣きそうな声が聞こえた。

 

「風船……!」

 

 見ると、小さな子供の手を離れた風船が、ふわりと高く流されていくところだった。

 

 咄嗟だった。

 

 雄馬は考えるより先に足を踏み出した。

 

 半歩。

 次の一歩で重心を沈め、地を噛むように前へ出る。

 

 すっと景色が流れる。

 

 次の瞬間には、風船の紐が目の前にあった。

 

「――取った!」

 

 掴んで振り返った時、周囲が一瞬だけ静かになっていた。

 

 遅れて、子供の母親らしい女性が何度も頭を下げる。

 

「あ、ありがとうございます!」

 

「いえ、これ」

 

 風船を渡すと、子供はぱっと顔を明るくした。

 

 その様子を見て、雄馬も少しだけほっとする。

 

 だが、背後から聞こえたのは別の声だった。

 

「今の」

 

 沖田が目を丸くしている。

 

「使いましたね?」

 

「……ちょっとだけ」

 

「ちょっとどころじゃなかったですよ!?」

 

「いや、反射で」

 

「反射で出るのがもう変なんです!」

 

 アキレウスが堪えきれずに笑った。

 

「ははっ、いいじゃねえか。遊びの最中にまで出るってことは、身体に落ちてきた証拠だ」

 

「証拠ですけど!」

 

 沖田はまだ言いたそうだったが、最後にはどこか嬉しそうでもあった。

 

「……まあ、そうですね。今のは、ちゃんと雄馬さんの足でした」

 

 その言葉に、少しだけ胸が温かくなる。

 

 クー・フーリンはそんなやり取りを見ながら、肩をすくめた。

 

「ま、使いどころは考えろ。だが今のは悪くねえ」

 

「そこまで言うなら褒めてるんだよな?」

 

「褒めてるさ」

 

     ◇

 

 ひとしきり回った後、一行は公園の芝生へ腰を下ろした。

 

 風が気持ちいい。

 人のざわめきも、遠くなると心地よい。

 

 走り回ったわけでも、戦ったわけでもないのに、不思議と身体は少しだけ疲れていた。

 

 けれど、その疲れは訓練のものとは違う。

 

「……なんか、変だな」

 

 膝を抱えながら、雄馬は呟いた。

 

 隣に座っていたジャンヌが、やわらかく首を傾げる。

 

「何がですか?」

 

「疲れてるのに、嫌じゃない」

 

「それは、きっと楽しかったからですね」

 

 あまりにも自然に返されて、雄馬は少しだけ目を瞬いた。

 

「楽しい、か」

 

「はい」

 

 ジャンヌは穏やかに微笑む。

 

「休むというのは、何もしないことだけではありません。こうして心がほどける時間を持つことも、きっと大切なんですよ」

 

 少し離れたところでは、アキレウスとクー・フーリンが何やら競うように飲み物を飲んでいて、沖田は手に入れた小さな景品を雄馬に見せながらまだ楽しそうに話している。

 アルトリアは静かに甘味を食べており、エミヤはそんな皆を見ながら、どこか呆れたようでいて、完全には嫌そうではない顔をしていた。

 

 雄馬はその光景を見て、ふと気づく。

 

 今までずっと、前に進むことばかり考えていた。

 置いていかれないように。

 早く追いつけるように。

 少しでも強くなれるように。

 

 それは間違っていない。

 

 だが、それだけでは多分、息が続かない。

 

「……こういう日も、必要なんだな」

 

 ぽつりと言うと、エミヤが近くでそれを聞きつけたらしい。

 

「ようやく分かったか」

 

「聞こえてたのか」

 

「聞こえる位置で言っただろう」

 

 エミヤは小さく息をついてから、だが少しだけ口元を緩めた。

 

「身体は鍛えれば強くなる。だが、休ませなければ育たない。気持ちの方も同じだ」

 

「……覚えとく」

 

「そうしてくれ。鍛錬馬鹿が増えると、世話をする側が困る」

 

「誰のことですか!?」

 

 即座に沖田が反応した。

 

「君以外に誰がいる」

 

「ひどい!」

 

 そのやり取りに笑いが起きた。

 

 雄馬もつられて笑う。

 

 たぶん、こうして笑うための日だったのだろう。

 

     ◇

 

 帰る頃には、日がだいぶ傾いていた。

 

 手には小さな景品。

 腹には食べ歩きの名残。

 心には、妙に軽いものが残っている。

 

 行きの時ほど、もう落ち着かなさはなかった。

 

 代わりにあるのは、静かな充足感だった。

 

「今日はどうでしたか、雄馬さん」

 

 帰り道で、沖田がそう尋ねてくる。

 

 雄馬は少しだけ考えてから答えた。

 

「……楽しかった」

 

 その言葉に、沖田の顔がぱっと明るくなる。

 

「それは良かったです!」

 

「まあ、休みを持て余すよりはよっぽどいい」

 

 クー・フーリンが笑い、アキレウスも満足げに頷く。

 

「だろ? たまにはこういうのも必要なんだよ」

 

 アルトリアは静かに前を向いたまま言った。

 

「休息もまた、前へ進むための一部です」

 

 ジャンヌもやわらかく続ける。

 

「また行きたいですね」

 

 そしてエミヤは、少しだけ呆れたように肩をすくめた。

 

「次に行くなら、もう少し人数を絞りたいところだが」

 

「それは無理ですね!」

 

 沖田が元気よく断言する。

 

「雄馬さんが行くなら、私も行きますから!」

 

「……そういうと思った」

 

 また笑いが起こる。

 

 その輪の中にいながら、雄馬はそっと空を見上げた。

 

 今日一日で急に強くなったわけではない。

 何か大きく変わったわけでもない。

 

 それでも、こういう時間を知れたことは、きっと無駄じゃない。

 

 追いかけるだけじゃなく、立ち止まること。

 鍛えるだけじゃなく、笑うこと。

 そういうものも全部まとめて、自分の歩みになるのだと。

 

 そんなことを、少しだけ思った。

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