これは俺が呪術廻戦での最強の炎使いになるまでの物語 作:華々
皆さんは呪術廻戦という漫画をご存知だろうか?
2018年から少年ジャンプで連載していた単眼猫、芥見下々先生により執筆されていた漫画だ。
恐らく多くの人が読んだことがあると思うので詳細な内容に関してはここでは省く。
そんな呪術廻戦の作中で出てきた炎使いのランキングを皆さんは知っていますか?
3位に禪院家の刀にちょろちょろ火を纏わせていた禪院扇。
2位に自然呪霊として生まれ多くの人々を焼き殺し純粋な炎使いとしてはトップの実力を持つ漏瑚。
そして映えある第一位には千年前の過去より受肉した呪いの王両面宿儺。
ここで俺は心のなかに一つのわだかまりを抱いた。宿儺の実力は作中で出てきたあらゆるキャラと比べてもトップなのは誰にとっても言うまでもないだろう。
だが、だが、主武装に飛ぶ斬撃を持っている宿儺がサブに超広範囲の物を焼き尽くす業火を放つ。これは絵としてはいいだろう。華があるし宿儺の切り札の一つとしてはインパクトが強い。その威力も言わずもがなだ。だが俺はそれに真っ向からこう言いたい。
飛ぶ斬撃を持つヤツが作中最強の炎使いという名を持つのはいかがなものか、と。
だからこそ前世の記憶を持ち呪術廻戦の世界に生まれたこの俺、煉城燈真が最強の炎使いに名乗り出る!!
「バカなこと言ってないで少しは煉城家の一員としての自覚を持ってください。」
「…何で俺の回想の内容を理解してるの?」
俺が呪術廻戦に転生して生まれた煉城家は四国の呪術師家系を行司る名家でありその起こりは千年ほど前だと言われている。
「燈真様はいつまで経っても次期当主としての自覚を認識していませんが、あなた様なら煉城家の当主になることも可能なのです。もっとやる気を出してください。」
…煉城家には分家が存在していて煉城家に生まれ純血の証しと相伝の術式を持つものは分家たる火守家からその者と反対の性を持って生まれたものを従者そして許嫁として扱うしきたりがある。
「ちょっと!聞いているんですか燈真様!!」
「聞いてる、聞いてるよ灯里。」
先程からうるさいこいつは火守家から選ばれた俺の従者であり許嫁の火守灯里。ツリ目勝ちの目つきと頭の後ろで纏めたポニーテールがチャーミング。現在十二歳の俺よりも3つ歳上であり身長140cmの俺に比べ165cmと高いため説教してきている今は上から見下されるような感じがしてよろしくない。
「…」
「何よ?」
抗議の意味を込めて無言で灯里を睨むと最初は灯里も対抗して睨んできたが時間が経つと照れるように目を逸らす。
フッ、勝った
ドヤっていると灯里がごほんっと咳をして照れと恥ずかしさを切り替えるとキッといつも通りの切れ目の瞳に戻り俺の部屋に来た理由を教えてくれた。
「はあっ?後継者選抜?」
「ええ、現当主様は御高齢。いまだ健康でその権威は現在と言えど術師としてはもう過去の力はありません。」
「それで元気なうちに後継者を決めたい、と」
「はいその通りです」
ぶっちゃけ俺は煉城家の当主に成りたいとか前世の記憶を思い出した5歳の頃には興味を失っていた。
記憶を思い出してからは最強の炎使いになるために特訓をしてきたため家での後継者候補の序列としては十人いる後継者候補の中では2位と高い順位ではあるが、なる気はない。
そのためこういう話は何度かあったが出る回数はほとんどなく俺を当主にして甘い蜜を啜りたい奴らがどうにか俺を当主にしようと画策している。
ゲンナリしていると灯里がそんな俺の頬を両手で挟み顔を上に上げさせられる。
「燈真様が当主の座を欲していないのは知っています。私も燈真様に無理に当主の座を取って欲しいわけではありません。ですが燈真様は後継者候補に名を連ねています。そんな人物が候補が集う集会に出続けないというのは無礼に当たります。燈真様以外の方が当主についた際貴方が冷遇されるのではないか心配なんです。ですからどうか…」
「…分かったよ。いくから。」
いつもは鋭い雰囲気のある視線が弱った感じになったのを感じた。参った俺は頭を掻きながら立ち上がると当主のいる部屋に向かう。
次回ぐらいで主人公が術式を使います。
感想、高評価よろしくお願いします。