砂漠でほのぼのと買取   作:単眼駄猪介

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アンチャーテッドは良いぞ……
まさにプレイする映画なんですよ、アンチャーテッド。

ちなみに最近はNTEにハマってます。
異象(アノマリー)関連とかある意味、妖怪ウォッチやん!とか思いながら楽しんでます、ハイ

あとアギトの映画を観に行きましたね。
面白かったです。
ヒロアカと混ぜ混ぜしたくなりました()



砂漠に眠るアビドス④

 

「買取屋さん!」

 

「んん……?」

 

目が覚めると、視界全てが横向きのユメちゃんの顔で占有されており、思わず横を見ると……

 

「でっっ――いだぁぁ!?」

 

汗でうっすらと見えるユメちゃんの髪色に合わせたブラが――

直後、後頭部から衝撃が。

ゴッという音が頭の中で響き、痛みを訴える場所を反射的に手で抑える。

 

「貴方はこんなところで何をしてるんですか……」

 

「ほ、ホシノちゃん」

 

どうやら下手人はホシノちゃんらしい。

横になった体を転がして反転すると、確かに仁王立ちのホシノちゃんがいた。

……スパッツが丸見えである。

全力で見なかったことにして、俺は立ち上がる。

 

「それで、二人はどうしてここに?」

 

そんな俺の質問にホシノちゃんが答える。

 

「金蔓がいなくなったら困るのは私達じゃないですか」

 

「か、金蔓…」

 

言い方ァ!

まあしかし、こうして助けに来てくれた事実は嬉しい限りだ。

 

「ホシノちゃん、買取屋さんは見つけたし早くツルギちゃん達と合流しよう?」

 

「そうですね。ユメ先輩、コケないでくださいよ?」

 

「ツルギちゃん?どういう事?」

 

他にも助けに来た子がいるのか?

しかし、聞き覚えがない名前だが……

戸惑う俺を、ユメちゃんが引っ張ってリードしてくれつつ、彼女たちのこれまでの冒険を話してくれた。

スコープドッグに追いかけられたり、カイザーの妨害をくらいながら俺を見つけるために二手に別れて探してた事。

そして、気絶していた俺を見つけた事。

そこまで聞かされたのと同時に、別れた片方の方がいるだろう場所の近くまで来たらしい。

発砲音が聞こえる辺り、どうやらツルギちゃんとノノミちゃんとやらは残念ながらステルスできなかったようだ。

蛇のおじさんが見たら空を仰いでいただろう。

と、ここでユメちゃんが何やら思い出して、ゴソゴソと背中のリュックサックから俺の銃器を取り出す。

え、イマココで?

 

「そういえば買取屋さんの武器、別れた直後に見つけたんだった。ごめんなさい、買取屋さん…」

 

「私に間違えて当てないでくださいよ?」

 

「フレンドリーファイアする程、おじさんの目は白くないぞ。ユメちゃんは思い出してくれただけ良いから、そんな申し訳なさそうにしないで」

 

単発式のグレネードランチャーに散弾を仕込まれてる特殊なリボルバー。

渡された俺の愛用銃を、いつものガンホルスターに仕舞う。

 

「さて、そんじゃあ、合流したらここを破壊しつつ脱出だ。切り込み隊長のは頼んだぜ、ホシノちゃん」

 

「え、は?なんで綺麗な場所を破壊するんです?」

 

おや、どうやらホシノちゃんもここを破壊するのは勿体ないと思う美的センスがあるらしい。

いや、別に下に見てる訳じゃなくて、意外と景色を美しいと感じ取れる感性がちゃんとあると思ってなかっただけだ。

まあ、俺の偏見が大きいだろう。

砂漠の光景しか殆ど見てないだろうホシノちゃんが、砂漠の景色の延長線上にあるような景色の古代都市をいつもの砂と岩、なんて言い切りそうなイメージがあるから。

今度、色んな景色が撮られてる写真集を見せてあげよう。

が、その前にここを破壊する理由を話さないとな。

 

「ここの水は、水底に封印された魔物によって強い幻覚成分を持ったヤバイ場所なんだよ。少しでも飲むと、強い幻覚を見て錯乱する。俺も飲んでしまって、あんなところにいたわけだ」

 

「げ、幻覚って……ヤバイじゃないですか!」

 

流石に麻薬といったヤバイ薬物みたいな知識はあるのだろう。

キヴォトスじゃこれも持ってるだけで重罪だからこそ、ここら辺の知識の教養はしっかり教えられているのだろう。多分。

ともかく、ユメちゃんも危機感を覚えたのかいつもの緩やかな顔から緊迫した顔つきになる。

もっと早く、思い出せたら俺一人でもなんとかできたかもしれんが……いや、彼女たちがいなかったら死んでたかもしれない。

過ぎ去った事はさておき。

 

「だから壊す。本来、この場所はとあるトレジャーハンターがアレコレやって崩壊して消滅した場所なんだが……俺達も彼らに習ってドタバタ脱走劇をしようか」

 

「そんな心臓に悪い逃げ方は嫌ですよ!?」

 

「でもほら、アレ…」

 

「「あ」」

 

何を考えてなのか、ロケットランチャーを構えて撃った金髪の女の子…恐らくノノミちゃんだろう。

彼女の撃ったロケット弾が、一体の屈強な盾持ちのカイザー兵士にぶちかまされる。

 

「い、急いで合流しないと」

 

「アンチャーテッドのお決まりだから諦メロン」

 

「諦めたらそこで試合終了ですからぁっ!!」

 

キレそうなホシノちゃんが走っていく。

爆発の振動で、都市全体もなんだか揺れているような気がするし、俺もグレネードランチャーの使用は控えよう。

しかし、PMC理事はどこに行ったんだ?

奴の怒声が全く聞こえてこない。

彼の性格上、何もせずに尻尾巻いて逃げるような男じゃない筈だ。

それに、まだ金銀財宝が残るこの場所を良いようにされる事を許容するような奴でもない。

アイツはそれなりに頭が切れる、悪辣な男だ。

そうでなきゃ正当に理事の席にまで上がれる器じゃない。

PMCといえど、統率には金とそれなりの人望が必要だ。

彼の部下達から聞いた話じゃ、人望はほぼないに等しいし、俺に対してもあからさまな態度の悪さが出ている。

奴は何を―――

 

「買取屋さん!」

 

思考の坩堝に入った俺を、ユメちゃんが大盾で庇ってくる。

盾の向こう側にはミニガンを持ったカイザーの兵士。

すぐにホシノちゃんに制圧されたが、俺はユメちゃんに感謝を伝えてリボルバーで近づいてくる雑魚の頭を撃ち抜く。

それと同時に黒い影が俺の撃ち抜いたカイザー兵士の周りにいた他の兵士を蹴散らして俺の前に来る。

 

「ウオォォォッ!!」

 

「おおぅぅ?」

 

目の前までやってきた黒髪の少女に俺は困惑するが、飛びかかって押し倒された次の瞬間、俺の上半身があった場所に弾丸が通る。

 

「ご、ごめん、助かった!」

 

「こ、これくらい、なんてことありませんッ」

 

上擦った声の少女に俺は苦笑するが、同時に頼りに思う。

言葉はどもってしまっても、こうして行動でしっかり示してくれる子がホシノ達の助けになってくれてるのだから。

 

「確か、ツルギちゃんだっけ?よろしくね」

 

「は、はいぃ!カルさん゛んん!」

 

こ、声が枯れないか心配な返事だが、今は問題を解決することが優先だ。

とはいえ、ドラゴンボールで例えるなら、ならず者の群れにブロリーと悟空をブチ込んだようなもの。

俺がアレコレとするより前に片付け終えてしまった。

 

「うへー…おじさん、イイトコなし?」

 

「貴方に最初から良いところなんて、大金くれるくらいしかないですよ」

 

「今日も鋭さがエグいねぇ!?」

 

相変わらずの辛辣なホシノちゃんに、俺は泣いた!

 

「んで、こっちがノノミちゃんね?よろしくぅ!」

 

「はい、よろしくお願いいたしますね!」

 

「でも地下空間でRPGをぶっぱなすのはもうやめてね?」

 

「は、はい……反省します…」

 

まだまだ戦闘経験が足りない、いやそもそも交戦自体を避けるのが一般生徒のデフォだから仕方ないか。

なのに、中学生ながら見知らぬ俺やホシノちゃん達のためにここまで来れたのはスゴいだろう。

割とこの子も強者側の生徒な気がしたきたぞ。

 

「改めて、ツルギちゃんもよろしくね」

 

「は、はい!」

 

先程とは、うって変わってかなり細々とした声のツルギちゃん。

コミュニケーションに自信がない……のだろうか?

まあ、これはこれで紳士淑女のわーくに(日本)じゃイケるし乙なもんだ。

いや、そんな性癖の話は置いておいて。

この遺跡の事情を改めて四人に伝え、破壊工作を始める。

 

「それじゃここを破壊してとっとと出るぞー!」

 

運良く、C4爆弾をタンマリと載せた物資箱があったので破壊工作に必要なアイテムは十分だろう。

だが、幸運にもわざわざ設置する手間が省けた。

 

「や、らせる、かぁ!」

 

倒れていた兵士達の中から立ち上がるたった一人の兵士。

声がやたらプライドが高そうな細身のカイザー兵士が、悪あがきのフラググレネードを俺に向けて投げてきたのだ。

 

「おわあぁぁぁっ!?」

 

幸いにも、起爆までに蹴り飛ばして俺は遮蔽物に隠れたので無事だった。

情けない悲鳴は忘れてくれ。恥ずかしい。

尚、C4を取り付けた柱は無事じゃなかったけど。

ドォォンッ、からのバァンッと爆発音が立て続けに起き、俺達は全てを察して出口に向かって走り始める。

 

「やっぱりお決まりの展開が最高だね!」

 

「アンタ、またここの水でも飲みましたか!?」

 

「ジョークだよッ」

 

「面白くないので二度と喋らないでください!」

 

都市の周りの砂や岩が雪崩のように崩れ、都市を破壊し、砂に埋もれていく。

それを背景に、俺はツルギちゃんに背負われて出口まで駆ける。

なんでいつの間に背負われているかって?

身体能力で生徒に負ける俺が皆についていける訳がないじゃない。

トロンベでも持ってきやがれ。

それはそれとして、この子、俺の周りをよく注意してるようで過保護すぎん?と思わんでもない。

何が彼女をそうさせるのか、不思議に思うが今は置いておこう。

 

 

 

 

そして、砂に飲まれかけながらも、なんとか俺達は無事に再び砂に埋もれる古代都市から脱出するのだった。

 

え?道中で殴り合い(ラスボス戦)

そんな私情を持ち込むような程に因縁のある奴はいないから、ないです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Turugi After...

 

 

 

あの日の事は今でも夢に出てくる。

トリニティの正義実現委員会に中学生ながら見習いで入りたての頃、まだ髪型や服装を他の子と同じだった頃の私は、トリニティのティーパーティーに交渉に来た彼を見かけていた。

キヴォトスでは非常に珍しい人間の男。

見た目はあまり綺麗とはいえないが、それだけでも私の好奇心に火をつけるのは充分だった。

好奇心のままに彼を追いかけ、ティーパーティーの当時のホストと交渉し、彼は保健室を経由して図書館、そして古書館に向かいました。

保健室に関しては、浮浪の男性という事で病原菌を持ってないか調査されたんだろうと思います。

保健室から出てきた彼をコッソリと追いかけ、静かな図書館で聞き耳を立てていると、たまに聞き取れた【ブルーアーカイブ】や【色彩】といったワードは私には理解できず、困惑させるだけでしたが、きっと彼には重要な言葉なのだろうと思った。

流石に古書館は、警備が厳重なのもあって私は彼が出てくるまでベンチに座って見張り続けた。

ここまでの彼の行動の結果として、彼に対しての印象はミステリアスな男性という、より好奇心が刺激されるものだった。

 

でも、そんな好奇心もかき消えるような事件に、私は立ち会ってしまった。

再び、ティーパーティーのホストの元に向かい、部屋から出てきた彼は小さな紙を手にボンヤリとしていた。

私の中の好奇心は心配に取って変わり、校門を出ても私は追いかけた。

正直、ストーカーとして誰かに通報されなかったのは奇跡かもしれない。

いや、むしろしてもらってた方が良かったかもしれない。

路地裏に入っていった彼は、不幸にもスケバン達に遭遇してしまった。

アサルトライフル、ショットガン、火炎放射器と、最後の一人だけ珍しいチョイスをしているスケバン三人組は、青年をカツアゲしようと銃を向けて脅す。

けれど、彼は紙に書かれている文字に夢中なのか、反応を返さない。

何やら呟いているが、それも聞き取れない位置にいる私は、愛銃を構えていつでも介入できるように準備する。

その手は震えていたのを、私はよく覚えている。

 

「おいテメェ!本当に撃つぞ!?」

 

血が頭に上りやすいのは、どこの不良も同じ。

無反応の青年にイライラをぶつけ始めたスケバンに、突如隣のスケバンが火炎放射器を顔に吹きかける。

 

「舐めてんじゃねぇぞ、カスが」

 

ドスの効いた声は、彼に着火した次の瞬間には悲鳴に変わった。

 

「ゔうああ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!??」

 

「「「ヒイッ!?」」」

 

ヘイローを持つ生徒ならば、火炎放射器を浴びせられても軽い火傷や軽く被弾部が赤くなるだけ。

だが、彼はヘイローを持たない。

ヘイローがない人間が、火炎放射器を浴びればどうなるのか。

激痛と皮膚と髪が焼き焦げ、燃える頭部が周囲を照らし、激痛に呻くこの世のものとは思えない絶叫が響き渡る。

腰を抜かして逃げていくスケバン達を他所に、彼は焼け爛れる皮膚の痛みにのたうつ。

 

「ああああ゛ぁぁぁぁぁぁぁッッ!!」

 

激痛の中、微かに残った理性が水を求めて体を動かし、どこかへと走っていく彼を、私は小水を漏らしながら尻餅をついて見ていた。

 

 

 

私は、自分を恨んだ。

 

 

 

 

 





買取屋…完全に古代都市についてド忘れしていたお馬鹿。今回はイイトコなしだし、救助費として金をむしり取られた。金に関しては本人は気にしてないし、無力だからと開き直った。

ツルギ…スケバンに顔を焼かれるショッキングな光景を見せつけられて一時期、トラウマと化したが友人達のフォローで立ち直り、トリニティ最強への道を歩んでいる。正義実現委員会の志も合わさり、買取屋絶対守るウーマンになった。脱出後、しばらく買取屋のテントに居座ろうとしてホシノと押し問答になった。

ホシノ…上記の事を踏まえ、ホシノはエ駄死判定を下した。尚、スパッツガードをするのは決まって買取屋の元に行く時。

ユメ…ドアップのユメ先輩の下にあるだろうユメ先輩見せつけられたら、そら凝視するやろ?尚、トリニティの偉い人とのお話しが待っている。

ノノミ…多分、中学生時点なら戦闘は避ける方針でありそう。でも将来お強くなるのだから、才能エグいて。

砂漠のアトランティス…ソロモン王が治めていた古代都市。真鍮製の黄金の壺にジン(イフリート)が封じられており、それを水に沈めた事で都市の水は全て幻覚作用をもたらすものに変わっている。仮に水の特性に気付かれて悪用されようものなら、キヴォトスは確実にカイザーに支配されていたかもしれない。

カイザーPMC理事…買取屋の憶測とは大きく離れて、トンズラこいている。というか黒服に呼ばれてた。古代都市埋没の報を聞いて軽くキレてたりする。

屍幽カル…恐らく原作知識を持っていた。金にした記憶を対価に、トリニティの古書館を調べていたが成果はなかった模様。たまたま居合わせた不良にアッサリ顔を焼かれたが、かの先生や黒服達も運が悪ければこうなる可能性を秘めている。ベアオバは知らん。


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