よう実世界に超絶天才美少女にTS転生   作:アークナイツ民1

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プールと学校生活

 

 

 

 

 

 

 

「今日水泳の授業があるらしいね」

 

いつも通り比較的朝早くに教室に来て月宮と会話を続けるのが最近の一種のルーティンとかしている。水泳の授業か、いつもと違った受けたことのない授業に少し興味はあるな

 

「この時期に水泳の授業があるなんて珍しいな」

 

「確かにあんまり気にしてなかったけどこの時期水泳は稀だね」

 

一般的な高校の水泳の授業は6月から7月上旬らしい、こんな時期から始めるのは相当珍しい。

外ならプールに適した時期じゃないが室温プールがあるなら、この時期でもプールするのは普通なのだろうか?

 

「おはよう山内!」

「おはよう池!」

 

月宮と会話をしていると早く登校してきた二人の会話が耳に届く珍しく遅刻寸前ではなくこんな早いのは入学してから初めてだ。

 

何やら水泳の授業がある事で盛り上がっているらしい、出来ればその友達の輪に入りたいものだ。

男の友達と明確に言い切れる人は今も居ない、月宮の人脈を半ば当てにしてたのもあったのだが。

月宮は今現在俺以外と会話をしている所を目にしていないから当てにならないだろう。

もちろんオレの居ない時までは分からないが。

 

 

問題は会話の話題が胸の大きさで賭けをしているということだ。池達が浮かれ、共通の話題ある事もあり、いつもより話しかけ易くはあるだろうが一部の女子からドン引きされている。

 

「おーい綾小路」

 

突如に池に名前を呼ばれ笑顔で手招きしている。

 

この機会に乗るべきか否か頭が急速に回り始めリスクとメリットをまとめる。

乗った場合のリスクは現在唯一無二の友達である月宮にドン引きされ、縁を切られるかも知れないし、そうじゃなくても疎遠になる可能性。メリットは男友達が出来るかも知れないこと。

 

断った場合はノリが悪いと池達との距離が空くかもしれないが「トイレに今行こうとしてたんだ悪いけど後にしてくれ」とでも言えばそのリスクは多少マシになるかも知れない。

 

色々なことを考え迷ったあげく月宮が池達の方をどう見ているかを観察する為に目だけ動かしバレないように月宮を見るとその視線にすぐに気づき、仕方ないなあといった表情で此方を見返してくる。

バレないよう目だけ動かして見たんだがバレバレだったらしい。

 

その表情に甘えて男友達を作る機会に乗るとしよう。

 

 

結局色々な男子高校生が乗ってきたのはいいが、誰に賭ければいいかわからず適当に上位に賭けてきた。男友達は作れなかったがこの経験を糧にするしかないな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

綾小路くんとの会話の途中に池と山内が教室に入ってきた。

異様に高いテンションの理由を考えてれば直ぐに答えが出てくる。

ついさっき会話してたプールの話だろう、これでも元男子生徒をやっていたんだ。

あのテンションにも他の女子より理解があり仕方ないなあと思う気持ちはあるが、流石にテンション高すぎる事や教室で沢山の女子が居るのにあの会話は流石に自分が男子高校生だった頃ですらやらないだろう事に少し呆れの気持ちも合わさってなんとも言えない気持ちになる。

 

綾小路くんの方を見ると会話に混じりたそうに見ている、池達と違ってプールがあるというのにテンションも普通だったし、単純に男同士の会話がしたいのだろう。

いつも下心をあまり感じないし、だから何の気兼ねなく接せれるのだが綾小路くんの方はそうじゃないのだろうか....まあ私が女の子である以上男同士の方が話しやすい話題は色々あるし、元男としてそれは理解しているし、理解をするべきだろう、しょうがないなあ。

行ってきていいかわからずこちらに気づかれないようにこちらを見ている綾小路くんに向かって目線を合わせて行ってきて良いよと目線で言う。

 

 

 

 

 

 

 

 

プールの前後の着替えは少し憂鬱だ、別に今は女の子の姿に特段思うところはないが、少し罪悪感がある。

教室での出来事もあり見学が16人もいるが逆に良かったかもしれない。周りを出来るだけ見ないようにゆっくりと着替えて皆が着替え終わるのを待つ。

 

プールを着替え終わると丁度堀北さんと話し終わった綾小路くんに話しかけに行くと思った通りというか、思った以上に引き締まった体に目が行く。

綾小路くんと遊ぶ時は全力ではあるが本気ではない。本気でやれば世間を知らない綾小路くんとはいえ私が普通では無いと気付くから。

かといって一般人のように振る舞う事を意識すると素直に楽しめないし、ホントの自分を隠してるようで気が引ける。

 

その為、折衷案としてある程度その物事に対し、能力を制限してその中で全力でするように決めたのだ。

その状態でも一般的な女子高生よりは遥かに優っているのに、テニスやった時、綾小路くんは息すら切らさずに普通に付いてきた。その出来事もあり引き締まった体をしているのは想像していたのだか、想像を上回ってきた。

 

「体、凄い引き締まってる」

 

驚き、心の中で思ってたことをつい零してしまったらしい。言うつもりのなかった事を言ってしまった事に少し焦るが平静を装う。

 

「ああ、言ってなかったか。少し中学の時運動部に入ってたことがあってな」

 

その目線は私の目ではなく、中を泳いでいる。

 

少し部活入ってただけじゃこうならないと思うけどあんまり突っ込んで欲しく無さそうなのでここら辺で筋肉付いて触れないようにする。

誰だって聞かれたくない話なんてあるだろうから。

 

「そうなんだ!水泳に自信ある?」

 

何時まで経っても合わない事に若干の憤りを感じた私は目線を合わせるように視線上に立ち返答を待つ

 

「まあそこそこだな、得意でも不得意でもない」

 

綾小路がほんの動揺し、少しだけ赤くなった後にそう発言する。

綾小路くんが私のスク水を見て動揺しているのは悪くない気分だ。

今の私はもう前世と今世の記憶が半々で、多少なりとも女子のプライドもある。綾小路くんからが動揺するなんて珍しい光景を見れるなんて。

 

「じゃあ、応援しとくね!」

 

いつも照れるとかしないのに照れてることにほんの少し嗜虐心が出てきたので、少しからからように言う。

流石に皆の前で綾小路くんも応援して欲しくないだろうし、私も注目されたくないのでただの冗談だ。もし否定されなかったらどうしよう?

 

「いや、心の中で応援してくれ。流石にそんな事されたらクラスの注目の的だ」

 

綾小路くんは焦ったように直ぐに否定する。

良かった。応援すると言ったのに、応援しないなんて事にならなかった。

ほっとする。

 

 

「冗談だよ。心の中で応援しとくね」

 

 

 

 

 

 

 

女子のプール競争はタイムは32秒にしといた、流石にクラスメイトの前ではあんまり高い順位取って目立ちたくないので大分抑えたタイムだ。

 

綾小路のタイムは29秒弱、水泳が苦手じゃないのにこのタイム、いつも通りの運動神経発揮できたらもっとタイムを縮めれたのにそんな事に微かに違和感を覚えながら見終わる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「池寛治、この問題どう答えるのか分かるか」

 

「えっすいません分かりません....」

 

数学の先生が突然池を指名する、授業を真剣に受けず喋ってる池達への当てつけだろうか。

この先生は他の教員と変わらず授業をまともに受けずとも何も言いはしないが、突然必ず下の名前も含めて指名してくる。なのでよくクラスメイトに嫌われている、変わっている先生だ。

 

「月宮、式を黒板に書いてみてくれ」

 

月宮が楽々と一切迷わず式を書いている、万が一でも間違ってることは無さそうだ

 

「月宮を突然指名してくるなんて、不運だな」

 

もし答えれなかったら公開処刑だし、まずクラスメイトが全員が見てる中で式を書くこと自体がオレにとっての軽い罰ゲームだ。

 

「不運だなんて思ってないよ、答えを間違えることなんてないし」

 

「そう思えるのは素直に凄いな」

 

なんてポジティブ思考だ、突然指名されて答えれなかったら晒し者だ。

オレが指名されたらこんな感情1ミリだって抱きはしないだろう。絶対に答えれるからといってマイナスな感情を抱かない月宮に尊敬の念を抱く。

 

「今日、私の部屋に遊びに来ない?」

オレにしか聞こえないように小声で発言してくる、月宮の様子を見ると何だかわくわくのしているが見て取れる。

 

「特に今日は予定ないし良いぞ」

トランプでスピードとか、あるいはスマホでゲームでもするのだろうか?特段わくわくしてる理由が思いあたらないが。

 

部屋の中に招かれると

 

「じゃ~ん!最新のゲーム機だよ、綾小路くんの分も買ったの、もちろん綾小路くんは払わなくていいよ」

サプライズのように突然ゲーム機をオレに見せると嬉しそうに言う

 

いや、言いたい事が多すぎてどう反応すべきか悩んだ。

 

まず遊ぶことが多く、出費が多いのに一個数万円は下らない、ゲーム機を何故買ってるのか。

ポイントを節約した方が良いと言ったのは月宮の方じゃなかったのか?ていうか何で俺の分まで買ってるんだ?少し前から思ってたが月宮から色々受け取りすぎてないか。

 

持ってきた弁当を美味しそうだなと見ていたら、次の日からついでに作ったと言って渡してきたし。なおかつポイントは払わなくていいと言ってきたし。

 

もちろん流石に気が引けるから、別についでにだからポイントを払わなくていいと言う月宮に食い下がり弁当代は外で払う時、代わりに弁当代だけ払うことで決定した。なかなか譲らなかった果ての折衷案だった。

 

これは友達距離感なのだろうか?バスで最初に出会った時とは雰囲気が全然違う。

バスに乗ってる時と違い 理想の高校に来た実感や新生活でテンションが上がってるだけなのかも知れないがそれだけじゃこうはならない気がする。

インターネットで調べようが分からない人と人の関わり方や考え方、距離感は千差万別。

インターネットで調べようが絶対の正解なんて到底見つからなかった。

この生活を悪くないどころかむしろ好ましいと思っているオレはこの疑問を言葉に出さず胸の中に留めて置くのだった。少し前の出来事にほんの少し疑問を持ちながら。

 

さっきの発言から二人用のゲームを起動し始めた月宮に何からツッコめば良いのか迷い、雰囲気に流され大人しく二人用のゲームをプレイし始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「小テストどうだった?私は自己採点して85点だった」

 

「オレは80点だったな。ミスしなければ後5点取れた」

 

綾小路くんは言葉と違い悔しさを全く感じない声色と表情で後悔を口にする。

やっぱり実力を隠してる気がする、学校で見せる能力と私と一緒にいる時の能力が違う。プールの時を筆頭に色々な出来事でそう判断を下した。

 

私といる時でさえ、未だ全力を出してない気がする。全力ならどれくらいの実力なのか気になった

 

 

 

 

 

 

「確かに85点までは簡単だったけど残り15点は比較にならないレベルで難しかったね」

 

まるで評価を定めるように。実際そうなのだろう、茶柱先生が小テスト前に口にしていた言葉は個人ポイント制、それを暗に示してるのだから。

前から考えていた憶測が更に証拠を得て補強されていく。AクラスとDクラスの雰囲気の違いや2、3年のA、Dクラス見比べた時明らかにAクラスよりDクラスの人数が少ない事に違和感を覚えながら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

須藤たちと一緒に自動販売機傍の廊下に座り込み雑談暫くしてると急に月宮の話になる。

 

「少し前まで名前すら知らなかったけど月宮って物凄い美少女だよな」

 

ふと山内が話題に出す、堀北に続いて月宮の事も付き合ってるんじゃ無いかと疑われるのは流石に御免だぞ...

 

「確かに、何で俺は今の今まで気づかなかったんだ...もっと前に気づいていれば今頃付き合っていたかもしれないのに...」

 

池が悔しそうに言う。仮にもっと前に知っていたとしても池は下心が透けているから付き合うのは難しかっただろう。

 

「そりゃそうだろ。人と喋ってる姿なんて見たことがねえし、名前だって知らない人が大半だろ」

 

確かに、喋っているのはほとんど放課後だし、周りに人がいない時だ。たまにオレと授業中話す時は周りに聞こえないよう、小声かノートに書いて見せてくる。

 

オレ以外と話しているのは今まで見たことがないな、ずっと一緒に居るわけではないし、オレが見てない時に話しているんだと思っていたが須藤からの情報も有ればクラスメイトと話していないのだろう。

 

「何であんなに見た目良くて成績も良いのに、影が薄いんだか」

不思議そうに須藤が首を傾げる

 

「そうだよな、今頃とんでもない美少女として俺たちのクラスどころか学校中で名を馳せていてもおかしくないのに」

山内が同意しながら理由を考えているようだ

 

「でも話すのちょっと怖いよな、堀北より喋ってるところ見たことないからかな?喋りかけて、ゴミを見る目で見られたらあげく無視されたらトラウマになりそう...」

 

月宮はそんな事しないと思うが...月宮にとってそう思われてるのは幸運かもしれない

 

「うーむ、やっぱり櫛田ちゃんが一番だろ!」

「だな!」

 

池と山内はやはり櫛田ちゃんが本命らしい、流石に月宮に下衆な妄想されると気分が良くないからな、櫛田には悪いがそのまま池達を魅了していてほしいところだ。

 

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