よう実世界に超絶天才美少女にTS転生   作:アークナイツ民1

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変化

 

 

 

 

彼女、月宮綺夏がDクラス居るなんて思いもしなかった。

当然だろう彼女程の実力を持っていればもしこの学校に居たとしたらAクラス、Dクラス真逆の位置に居るはずなのだから。

 

 

兄さんが私の目標ならば、彼女は私の一種の理想像なのだ。

 

私と同じ年齢なのに数々の実績を積み上げ、それでも尚もその実績に満足せず挑戦し続け、周囲を寄せ付けず孤高にあり続けた。

 

その姿に私は賛同し、彼女が私の理想形だとそう思っていた。

 

正直学校の判断基準未だ疑っているけど、学校から見て彼女がAクラスに相応しくないと言うならば客観的に私がAクラスに選ばれるはずない、この学校が求めているのは個人の能力だけでなく協調性やクラスメイトとの協力が求められているのだから。

 

 

真実を明かされても彼女と月宮を結びつける事が出来なかった理由は外見や名前を変えてる事だけでなく、彼女の言動や雰囲気が少し前の色々な媒体で見ていたの時よりに遥かに活発で生き生きしていたことも大きいだろう。

 

 

 

彼女がこの学校で変わったと言うのなら私も変わるべきなのかもしれない。そうでなければ今のクラスをAクラスする事は実現しないだろうから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オレが月宮の正体に気づいたのは自由を噛み締めた後、2週間して高揚感が一旦落ち着いて来た頃合いだ。

 

月宮の最初の出会いを思い出し名前を調べたら、すぐに月宮の正体が出てきた。その時に知ったのだ。

 

その時の感情はなんて言い表わせば良いのか今も分からない。想定を遥かに上回る知名度についての驚愕?今までの能力の高さは全体の一片でしかない事への納得?同じく平穏な生活を求める同類がいた事への喜び?彼処でも知らされて無かった存在が居た高揚?

 

 

月宮を見てあの言葉に反している存在が身近に居ることで自分の今の自分の行動を肯定できた。

月宮は正体を知っても変わらず友人だ、それ以外の言い表せない感情を持っている事を自覚しつつもそう結論付けるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ホントに凄い生徒来たよね、サエちゃん。初日からポイント理解した上に、過去の生徒が残した制度を使って名前変えるなんてさ〜普通思い付かないし、思い付いたってやんないよ〜」

 

お酒の影響で既に頬が赤みがかり、多少呂律が回らず聞き取りにくい。

 

「まあ、あの子なら当然なのかもしれないけど。最初見た時驚いたなあ〜来るって知ってたけど見た目違いすぎて暫く、月宮って認識できなかったもん」

 

「そうだな、私も最初は認識できなかった。それと酒は程々にしとけ。」

 

これ以上酔うと言葉を聞き取れなかったり、私が介抱しなければならないかもしれないそう思い、酒の飲み過ぎに苦言を呈す

 

「べつに大丈夫だって〜飲み過ぎないようにしてるから〜、あの子がDクラスなの残念だな〜面接の事を考慮してるんだろけど、髪の色を変えた状態で面接に来たのはまだ良いんだけど受かんなかったら落ちた事を投稿すると面接官に言ったのはまずかったね」

 

「べつに普通の人がそんな投稿しても何も問題にならないし、自由だけどあの子の影響でそんな事されたら面倒な事になるし、あの件で学校からの評価も下がっちゃった。あーあ学校ではもう受かる事決まってたんだし、あんな事しなければ私のクラスに来てくれたかもしれないのになー。」*1

 

 

「やっぱり下剋上狙ってるの?確かにあの子はジョーカー相応しいけれど札として使えないジョーカーはただの置物でしょう?無理矢理動かそうもすればクラス移籍を出して脅してきそうだし。何よりAクラスを目指す理由が無い。やっぱり呼び出してた、綾小路くんが本命だったりして」

 

「悪酔いしすぎだ。妙な勘繰りよせ、そんなことを考えてはいない」

 

「ホントかなーまあ一旦は信じてあげるよ でも、佐枝ちゃんにはAクラス目指す資格なんてないってことは忘れないでよね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの出来事が合ってから1日経った放課後もう殆どが帰り、残ってる生徒も帰る準備をしてる最中に堀北が喋りかけてくる。

 

「平田くんの勉強会を断った特に成績が悪い三人を誘って勉強会を開こうと思ってる。だから綾小路くんにはあの三人を私の勉強会に誘って欲しいの」

 

「正直誘っても来るか分からないし、あの三人の勉強に対する態度や勉強の進捗は堀北には耐え難いと思うけどな」

 

「Aクラスに上がるのを出来れば綾小路くんも手伝ってくれると有難いのだけど」

 

あの堀北が他人に協力を求めるなんて珍しいな、それほどDクラスに編入されたのが堪えたのか?

 

ポイントを手に入れる為にクラスポイントを上げるのは長期的に見れば悪い戦略じゃない。

月宮だったら払ってくれそうだけど、今後月宮と遊びに行く時にポイントを奢って貰うわけにもいかないし。何かあった時の為にもポイントは保険としても役に立つ。

 

借りもある、動く理由は十分か。

 

「まあ、出来るだけやってみるか」

 

 

 

とは言ったものの、勉強の教え方なんてオレが知るわけもない...

 

 

月宮だったら分かるか?聞いてみるか。慣れた手付きで電話を掛けるとワンコールもしない内に直ぐに出る

 

「月宮、突然悪いな。実は堀北と一緒に池達に勉強を教える事になったんだが、いい教え方知ってたりするか?」

 

「私に任せて!幼稚園児でも分かる位、分かりやすい教え方ガイドとプリントを作っとくから!期待して待っといて」

 

嬉しそうに、弾んだ声色で報告をしてくれる。突然電話して要望を伝えても答えてくれるなんて流石月宮だ。オレだったら突然こんな事言われても実際はどうであれ、知らないと答えるだろう。

 

それにしても高校の数学を幼稚園児が理解出来る、資料なんてどんな感じなんだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

池達を勉強会に誘ったは良いものの、断られた。

 

前のテストでそこそこ良い点数取ってから多少距離が空いた気がする、前に平田と会話した事も響いてそうだ。

オレじゃ勉強会に誘うのは無理だな。櫛田に間受け持って貰うしかないか...

 

 

「悪い、勉強会誘えなかった。」

 

「友達じゃなかったの?頼りにならない」

 

呆れように此方を見て溜息をついている。最初から誘える可能性は低いと思っていたとはいえ、目の前で溜息をつかれると多少ダメージを受けるな...

 

「それで次の作戦なんだが、櫛田を誘って来ていいか?櫛田を嫌ってるなんて分かってるが状況を打開する為に櫛田の力が必要だ堀北もそれを理解してるだろ」

 

不機嫌そうに此方を睨みつけるが例の物を取り出す様子は無い

 

「分かった、ただし櫛田さんは貴方が呼んできて頂戴」

 

堀北の変化に驚き以外の言葉が出てこない、断られて黙って誘う事になると思っていたんだが。

 

「ああ、後から無しは無しだからな」

 

 

 

 

 

 

「悪い、櫛田ちょっといいか?」

 

「珍しいね、綾小路くんから話しかけてくれるの。何か用事?」

 

「明日から池達三人を誘って堀北主体の勉強会を開きたいと思ってるんだが櫛田も参加しないか?突然で悪いな..」

 

「うん、全然良いよ。何か手伝えることもあるかもしれないし!じゃあ今日中に皆に連絡しとくね」

 

 

 

櫛田の力を借りる事で前提条件は達成感できた、後は堀北と月宮次第か。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

勉強会は思ったより遥かに順調に進行している。堀北は池達のモチベーションが低く、連立方程式を解けるない池達に堪えながらも教えている。月宮に貰った教え方が書いてあるガイドを事前に見てきたお陰か教え方が上手い。

 

池達は月宮のプリントを見てある程度理解出来ている上に櫛田がモチベーションを高めている。

 

 

 

勉強会が終わり皆が解散すると机の上にある一台のスマホに目が止まる、これは確か櫛田のスマホだったはずだ。櫛田程の人気者であれば少しの時間スマホ忘れるだけでも大量のメッセージが来ているに違いない、届けに行くか。

 

 

 

 

 

こんな何もない場所に止まる誰かと待ち合わせしてるのだろうか。

そんな事を考えていると、突然櫛田のほうから低い声が響く。

 

 

 

 

「ああうざい、自分が可愛いと思ってお高く止まりやがって」

最悪、ほんと最悪最悪最悪!死ねばいいのに堀北なんか!。ほんとうざいほんとうざい、クソ女

 

 

 

 

 

転落防止の柵を蹴りながら暴言を吐き捨てる。

 

少なからず櫛田に抱いていたイメージが崩れ落ちた。見てはいけないものを見てしまったな...

 

バレない速やかに道を引き返そうと身を翻した瞬間、手に持った櫛田のスマホが鳴なり、時が止まったように感じた。

 

櫛田のスマホが追ってる間一件もメッセージが来なかったのが逆に奇跡だったのかもしれない、狙い澄ましたようなタイミングで音が鳴り響く。

音に釣られて櫛田が此方を向きオレを視界に捉えただろう。

 

 

 

「....ここで何してるの.......」

 

 

ゆっくりと櫛田の方に振り返る。

 

さて、ここからどうすれば良いのだろうか?月宮との付き合いで少なからず積み上げてきたであろうコミュ力はこの状況に耐えきれず砂上の楼閣のように崩れ落ちた。

どう返答すれば良いのか分からないが、とりあえず誤魔化してみるか。

 

「櫛田、スマホを図書に忘れてたぞ。後大丈夫か?何か声が聞こえてきたけど」

 

「誤魔化さなくていいよ、この距離で尚且つ帰ろうとしてたのに聞いてないなんて有り得ない!聞こえてたんだよね?」

 

ドスの効いた声で脅してくる、普段の様子と違いすぎて櫛田の友達が見ても一瞬誰か分からないんじゃなかろうか?

 

「悪い、聞こえてた。周りの人間に言いふらす気はないから安心してくれ、誰にだって知られたくない事の一つや二つあるしな」

 

「何それ、聖人気取り?きっしょ 安心出来るわけないでしょ口約束なんか!口先ではなんとでも言える」

 

「聖人気取りというより、保身だな。櫛田が悪口言ってたなんてオレが言っても信じてもらえないだろうし」

 

「そうだろうね、私の方が信頼されてるもんね でも、ほんの少しでも心の奥底に綾小路くんの方が正しいんじゃないかって考えが残るのが許せない!

 

平田と多少なりとも交流があるのが裏目に出たか...

 

「じゃあどうするんだ?」

 

櫛田が黙って此方に近付いてくる、急な接近に何をしてくるのか分からず棒立ちになってしまう。

 

 

 

 

「こうするの」

オレの手を無理矢理広げを櫛田自ら、自身の胸に押し当てる。

 

「喋ったらレイプされそうになったって言いふらしてやる。」

 

「冤罪だぞ、それ」

 

「大丈夫、冤罪じゃないから。ほらここに証拠があるでしょ」

 

「.....分かった。分かったから手を離せ」

 

「この制服は洗わずに部屋に置いておく。裏切ったら、警察に突き出すから」

 

 

 

 

「約束よ」

 

 

「分かった。約束する誰にも喋らないと」

 

「分かった。綾小路くんを信じるよ」

その時にはいつも通りの表情に戻っていた、オレには幾ら思考しても、何故あれ程のストレスを溜めてまで堀北に構う理由が分からなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

偶然寮のロビーで見かけた堀北を見ても反射的に隠れてしまった妙に周りを警戒していたからだ。

 

何となく堀北から隠れながら堀北を追うと寮の裏手の角に曲がりかけたところで、オレは思わず姿を隠した。

 

 

「鈴音。ここまで追ってくるとはな」 

 

こんな夜に男と待ち合わせか?空気を呼んで帰るとするか。櫛田みたいな地雷踏むかも知れないし。

 

「もう、兄さんの知ってる頃のダメな私とは違います。追いつく為に来ました」

兄さん?確か部活説明会で見た生徒会長の苗字が堀北だった気がするが堀北の兄だったのか?

 

「Dクラスになったと聞いたが、3年前と何も変わらないな。

ただ俺の背中を見ているだけで、お前は自分の欠点に気づいていない。この学校を選んだのは失敗だったな」

 

「それは......今はDクラスだとしても必ずAクラスにたどり着いて見せます。」

 

「無理だな。お前はAクラスにたどり着けない。それどころか、クラスも崩壊するだろう。ここはお前が思ってるほど甘いところではない」

 

「絶対にたどり着きます」

 

「愚かだな、お前には上を目指す力も資格もない。それを知れ」

 

 

 

堀北の手首を掴み投げ飛ばそうする、堀北の兄の手首を掴み動きを制限した。

 

「いくら兄妹でも暴力は見逃せないな。それにここの地面はコンクリだ、分かってんのか?」

 

「お前は確か綾小路清隆だったか。全科50点で揃えた変わり者。 今年の新入生達は面白い生徒が多いな」

 

この学校の情報管理はどうなってるんだ?生徒会長とはいえ知ってて良い情報じゃないだろ...それだけこの学校にとって生徒会長は重要な役職なのかも知れないな。

 

「まさか鈴音に友達が居たとはな。正直驚いた。」

 

興味なさげに堀北を見ていた目から多少目の色が変わる

 

「彼は......Aクラスを目指すのを手伝ってくれている...友人です」

 

その言葉に今度こそ驚き、目を見開いている。

 

「上のクラスに上がりたかったら死ぬもの狂いで足掻け。本当に上のクラスに行く資格があるか、見定めさせて貰おう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

呼び出されて後の痴態を思い出すと今も恥ずかしい...感情の飲み込まれて冷静さを失っちゃった。

精神年齢だけなら15+15=30歳.....もういい大人なのに、2度目の学生生活と逃避的に積み上げた実績は私の精神を成長させてくれなかったらしい。

 

肉体が精神に、精神が肉体にお互いが作用し合うのは当然の事だ

 

思い込みがIQを5〜10上げてくれるように、思い込みによってIQが下がる事もある。体と精神はお互いに作用し合う。

 

 

だったら天才の体に凡人の精神が入ったらどうなるのだろうか?

 

 

 

 

 

 

正体知っても全く態度が変わらない綾小路くんに安心感と2週間前を思い出しても態度に余り出てない綾小路くんに驚いた。

 

驚いたと言ったら堀北さんに正体がバレちゃったけど未だクラスメイトにバレてはいないことだ。

 

私の正体をクラスメイトにバラし、無理矢理協力させたらAクラスになる目標も、少なからず楽になるはずなのに。

 

 

 

私が正体バラしても協力しないと思われてたのだろうか?それとも私の事を気遣って言いふらさなかった?単純に私の力を借りてAクラスになる事を認められなかったのか?まあ私が恩を感じるのは勝手だろう。

 

そんな事に思い耽っている時に綾小路くんからの電話が来た。

堀北さんが勉強会を開くらしい、今の何か堀北さんを手伝いたいという今の感情にピッタリのタイミング、あまり頼らない綾小路が私を頼って来たのも嬉しいポイントだ。

 

恩返しもしたいし、勉強会を手伝う以外でも手助けできる事.....

何かないかな?

 

今のよりクラスに馴染んだ状態ならAクラスも目指しやすいはずだけど。堀北さんをクラスに馴染ませる手段か....周りに馴染めなかった私が用意するなんだけど頑張ろう。

 

 

*1
自身の影響力を侮り、脅迫を念の為のちょっとした脅しだと思ってる月宮




アンケート取りたい内容多すぎて逆にやらない方がいいか迷ってる
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