よう実世界に超絶天才美少女にTS転生   作:アークナイツ民1

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事件と審議

 

 

 

 

「なあ、堀北はどうするんだ」

 

 

 

堀北から反応が帰ってこない。ここからどう動くべきか決めかねているのだろう。

 

櫛田、平田、軽井沢の援護で須藤が明確に孤立する事はなかったがそれは今だけの話だ。

 

今回の事件、須藤の反応や表情、そして須藤は嘘を吐く性格じゃない事を考慮すると石崎達が先に喧嘩を吹っ掛けただろうが...他に証拠がない以上石崎達の怪我という確たる証拠は相当強い。

 

その上。石崎達から喧嘩を仕掛けたという証拠を見つけても実際に暴力を振るったのは須藤だ。

どれくらい正当防衛も成立するか怪しい以上、証拠を見つけても両方処分を食らうだろう。

そうなれば自ずと須藤のバスケイレギュラーは取り消しだ。

 

まあ、石崎達が須藤を嵌める為に偽の証言をしたって学校側にバレたら退学処分の可能性無くはない程、重い罰則が振りかかる事を考えれば訴えを取り消しに掛かる可能性十分にあるが。

 

 

そして更に堀北を追い詰めているのは須藤が言っていた頼みの綱である目撃者が佐倉だと気づいて居るからだろう。

 

Dクラスからの証言じゃポイントの為に証言を偽ったと思われ有効打にならない。

奇跡的にDクラスに有利な何か証拠を持っていたら話は別だが。

 

ホームルームで名乗りを上げなかった事や佐倉の性格を考えると証言する可能性も限りなく低いな。

 

 

 

つまるところチェスで表すと王を取られる一歩手前。チェックの状態。

 

須藤がここまでの言動で周りにもあんな事やっても可笑しくないと思われてる事も問題だ。

 

平田だったらこうはなって無かった。つまり身から出た錆でもある。須藤がこのまま変わらなかったらまた似たような問題を引き起こすだろう。

 

 

堀北がここからどう動くべきか迷うのも当然だ。

 

 

 

「期限は一週間、時間は無駄には出来ないわ。とりあえず現場を見に行きましょう、何か気付くことがあるかも知れない。」

 

堀北は迷いながらも、まずは動き始める事にしたらしい。

 

 

オレは堀北に対して予想外に好ましく思っているようだ。あんなに最悪の出会いをした挙句辛辣な言葉を聞き続けたというのに。

 

この短い間で劇的に変化した事からか、あの堀北学の妹だから期待しているのか。それとも友達だと明言された事か。それら全てか分からないが。今のオレはこの変化を好ましく思う。

 

 

「それもそうだな。監視カメラが無いとはいえ、何かDクラスに有利な情報が手にはいるかも知れないしな。」

 

「監視カメラが無いなんて当たり前よ。監視カメラが有りさえすれば今頃どっちが正しいなんて答えが出てるはずだもの」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「暑いな。ここに居るだけで冷静な判断が出来なくなりそうだ。」

 

顔の汗を拭い、入る前に買ったペットボトルの水を口に含む。対して長い時間居ないのにこの辛さ長時間居座っていたら頭がおかしくなりそうだ。

 

堀北がこちらを見ている、視線の先はペットボトルか。

 

「堀北は飲み物を持ってきてないのか?」

 

「私も飲み物を持ってくるべきだったと、今後悔しているところよ」

堀北の顔はほんのり赤くなっていて表情はすぐれない。軽い脱水症状か。

 

「堀北の分の水一応あるぞ。」

 

念の為買っといたペットボトルを堀北に手渡す。

 

「...ありがとう」

 

堀北が水を飲み終わるのを確認して歩き出―そうとした瞬間後ろから声を掛けられる。その雰囲気とストロベリーブロンドの髪が特徴的な生徒だ。

 

確かBクラスのリーダー的立ち位置の一之瀬という生徒だったか。

 

「ごめんね急に呼び止めて。もしかして喧嘩騒動の手掛かりを手に入れようとしてたり?良かったら事件の詳細を教えてくれたらうれしいな。何か力になれるかもしれないし」

 

信頼出来ないと言いたげな堀北が何か発言する前に事件の詳細を事細かに伝える。一之瀬はBクラスの中心的人物だ。

 

あまり知らないとはいえ噂や人柄を鑑みると一之瀬がこの情報を悪用するとは思えない。

 

事件の詳細を伝える代わりに一之瀬の知ってる情報を手に入れられたり、協力してくれたら儲け物だ。

 

偶然Bクラスにも目撃者が居るかも知れないしな。希望的観測が過ぎるが。

 

「なるほどなるほど....もしよかったら私も協力しようか?目撃者探しとか。嘘を付いた方が勝っちゃたら大問題だしね」

 

「助かる。人手は多い方が良いからな。」

 

堀北の様子を見るとメリット、デメリットを考え終えメリットが勝ると結論付けたのか否定はしなかった。

 

今回の事件の有用な証拠が手に入るのを期待してる訳じゃない。

 

堀北はまだ羽化したばかりだ。

 

今回の協力を切っ掛けとして今後も協力関係を築く足掛かりとなればBクラスの在り方は堀北とDクラスにとっていい見本になるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一之瀬に呼ばれ放課後の学校裏に足を運ぶ。時間は夕暮れ時で辺りが若干暗く影を伴ってきた頃合いだ。

 

「ごめんね。急に呼び出して」

 

「何の用だ。いったい」

 

状況だけ見れば告白されるのを想像するかもしれないが、直前までそんな雰囲気も無ければ一之瀬が誰かを好きだという噂も全く耳にしていない。可能性は限りなく低いだろう。

 

「すぐに終わらせるから...」

 

その言葉とは裏腹に言葉に詰まっている。まるで言い出しにくい事を口にする前みたいに。

 

まさか本当に告白とかあり得るのか?

 

「告白――されるみたいなの、ここで!」

 

「え」

 

まあ、期待してた訳じゃないがそれは予想出来なかったな

 

「いやそれ、オレ居ないほうがいいんじゃね」

 

「でも私恋愛とか分からないし...昨日これがロッカーの中に入ってて、その子とそんなつもりはなくて。どうしたら傷つけないで断れるのか分からなくて」

 

渡された手紙を見せてくる。それは男子高校生の物とは思えない程可愛らしい見た目だ

 

「だから綾小路くんに彼氏のフリをしてもらってそれで。」

 

男子高校生が一度は妄想しそうな、ベタな展開が現実で起こるとは。

 

「1対1で話し合った方がいいと思うぞ。絶対に」

 

「でも―――あっ!」

 

タイミングが悪いな。告白相手が来たようだ。振り返り相手を見るとどう見ても女の子だ、成る程。可愛い手紙に合点がいく。

 

 

「あの一之瀬さん.....その人は?」

 

「彼はDクラスの綾小路くん。ごめんね千尋ちゃん、知らない人連れてきちゃって」

 

「.....もしかして、一之瀬さんの彼氏.....とか?」 

 

その瞳は不安に揺れ涙ぐんいる、まあ告白しようとした呼び出した所に男が居たら彼氏と勘違いするのも当たり前だ

 

「綾小路くんはね、私の――」

 

「ただの友達だ」

 

「誰かに告白するってそんなに生易しいものじゃないだろ。毎日のように悶々とした時間を過ごして、それでもできなくて。喉元まで出かかった『好き』の言葉は中々出てこなくて。お前はその子の必死な想いに応えないといけないんじゃないのか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「話、終わったみたいだな」

 

千尋が出てきてからさら少し時間が経った後、浮かない表情で一之瀬が帰ってくる。

 

「うん...私千尋ちゃんを傷付ないことばかり考えて逃げようとしてた。間違ってたね...明日からはいつも通りにするって言ってたけど出来るかな。」

 

告白した千尋と恋愛感情があると知ってしまった一之瀬。

 

二人の関係性は少なからず変わるだろうが、表面上はいつも通りにする事ぐらいは出来るだろう。その後元の関係性に近づけるかは努力次第だ

 

「それは二人次第だな」

 

「今日はごめんね。変なことに付き合わせちゃって。」

 

「いいさ。たまにはこんな日があっても」

 

「綾小路くんに借りが出来ちゃったね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

佐倉とカメラを直しに行くのはいいが、オレを脅した櫛田と一緒に行くことになった.....どうしてこうなったんだ?

 

少し考えてみるか。

 

目撃者の事を須藤達に教えた後、櫛田が事件の事について佐倉に聞きにいったが運悪くカメラを壊れてしまう。その後一緒にカメラを修理に行くことになっていた。

 

今考えても意図が読めない。個人的には脅されてる櫛田と一緒に行くのは気が進まない、それは櫛田も一緒じゃないのか?

 

なんて、思考に耽っていようが時間は無慈悲に経っていく。

もうそろそろ櫛田達が来る時間だ

 

「おはよー!」

 

オレと同じ気分のはずなのに憂鬱さを全くを感じさせない、満面の笑みを見せ近付いてくる。

 

「ああ、おはよう」

 

近くに来た、マスクと帽子を被った佐倉にも声を掛けて家電量販店に歩を進めながら、他愛ない日常会話を続けると気になっていた情報が手に入る。

 

佐倉からオレを誘うようにお願いされたらしい。

 

何故、佐倉はオレを誘ったのだろうか?大した会話をした覚えないが。オレのコミュ力や、雰囲気から仲間意識でも持たれてるのかもしれないな。

 

 

家電量販店の奥にある修理の受付所の目の前に来た瞬間足が止まりる。

 

その視線の先は一人の店員を指している。

その店員は別クラスの生徒にアプローチを掛けているようだ、その店員を見る瞳の奥に映るのは嫌悪感か...

 

「佐倉、保証書持ってきてるか。」

 

オレと櫛田を呼んだ理由はこれだろう。人と接するが苦手な上で、女の子だったらコミュ力が高くても躊躇するレベルと会話させるのは佐倉にとってあまりに酷だ。

 

「あ...うん、持ってきてるよ」

 

「オレが一人で行ってくる。佐倉と櫛田は店の外で待っててくれ。」

 

 

 

 

 

手続きをすぐに終わらせ櫛田達のもとに戻る。

 

「あの....ありがとうございます」

俯きながら小さな声で喋りかけてくる。

 

「別に大したことした訳じゃない。後、同級生なんだから敬語じゃなくていい。敬語外すの抵抗感があるんだったらそのままでもいいが。」

 

「分かった......ありがとう」

 

「そういえば櫛田は?」

 

店の外に出ても佐倉しか見えない。見渡すとこの辺りには居ないことが分かる。

 

「えっと...櫛田さんはちょっと前にお手洗いに」

 

「なるほど。ここで櫛田を待っている方が良さそうだな」

 

佐倉と二人きりだと沈黙が気まずい。櫛田が居ると会話が曲がりなりにも続くおかげで気づかなかった。池達とは二人だけになる事なんてあんまり無いし、平田は常に誰かしらいるからな。

 

月宮との沈黙は心地良いし、堀北との沈黙は苦に感じないのに、同じ状況でも関係性と人物でここまで違うとは思わなかった。

 

 

「あの!綾小路くんはどうするのが一番だと思う?」

 

「須藤の件か。佐倉の好きなようにすればいい。」

 

「私の―」

 

「そうだ。他人に強制された道を歩んでもきっといつか後悔する。なら自分で決めた方がいい、少なくともオレはそう思う。」

 

「.....黙ってたら後悔すると思う」

 

「ならそれだけでいいんじゃないか?他の人達の為にとか考えなくていい。証言するのは佐倉自身の為、それだけで十分な理由だ」

 

「ありがとう....綾小路くん」

 

その表情は晴れやか、とまではいかないものの重圧から解放されたからか悪くない表情だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7月9日の4時生徒会の審議が始まった。

 

「ではこれにより、先週火曜日に起こった暴力事件について、進行は、生徒会書記、橘が務めます」

 

始まったか。ある程度予想は出来てたとはいえ、堀北学が審議に参加するとは聞いてなかった。

 

部活紹介では堀北学が出てきた時は呆然としていたが今は大丈夫だろう。

 

「双方どちらの主張が真実かどうか見極めさせていただきたいと思います」

 

堀北の方を見ても狼狽えることなく平常そのままだ。その姿は堀北がどれだけこの学校で変化したかを示している。

 

「よろしいでしょうか」

 

「始めてくれ」

 

「小宮以下3名は特別棟で殴られたと主張していますが、須藤はこれを否定、自分は小宮に呼び出されたと主張。双方の主張は食い違っています」

 

「確実とされる事実は以下の一つのみです、つまり加害者 須藤の暴力行為により、小宮、近藤、石崎が負傷被害者は以上の三名」

 

「殴ったのはオレでも―」

 

「私から質問させていただいてもよろしいでしょうか?」

 

須藤の心象が更に悪くなる前に手で制止をかけ言葉を強制的に止め、すぐに手を挙げる事で須藤からの反発防ぐ

 

「会長」

 

「許可する」

 

「幾つかに質問があります。まず一つ目に小宮以下三名にその怪我は全て須藤が負わせた傷と主張するしてるわけですね。」

 

小宮達は質問の意図が理解出来ずに固まるが、そこに堀北が間髪入れずに一言付け足す。

 

「答えてください」

 

有無を言わせない。力強い一言を放つ。小宮達は困惑するものの逆に印象を操作するのに好都合だと踏んだか。

 

「勿論。須藤くんと違い僕達は普段から暴力行為なんてしませんからね。これら全て須藤くんに負わせられた傷です!僕達が無抵抗なのを良いことに暴行を受けました!須藤くんは非常に暴力的な生徒です!」

 

直ぐに言葉を喋り堀北から場の主導権を奪おうとした、その直前また堀北が発言する。

 

「多少、私にも武道の心得があります。複数の敵との戦いは乗数的に難しくなる。喧嘩慣れしている石崎くんを含めあなた達が一方的やられたことが腑に落ちません」

 

「な!それは僕達に喧嘩の意思がなかったからです!」

 

「喧嘩が起こる要因は、自分と相手の『エネルギー』がぶつかり合い、その間合いを超えた時に発展すると客観的に見ています。」

 

「相手に戦う意思のない場合や無抵抗の場合3人がそこまでの怪我をする可能性は非常に低いはずです、私は先に小宮達以下三名が先に喧嘩を仕掛けたと考えています。一部始終目撃した生徒がが居ます。入って来てください」

 

相手に喋る間を与えず常に主導権を取り続けている。上手いな

 

 

「証言者氏名を述べてください」

 

「一のD、佐倉愛里です」

 

「着席ください」

 

「はい...」

 

「佐倉さん」

 

「私は確かに見ました。最初にCクラスの生徒が須藤くんに殴りかかったんです、間違いありません」

 

僅かに声が震えていたが、その口調自体Cクラスが最初に仕掛けたとは断言している。

 

「佐倉くんと言ったね。彼女はDクラスの生徒だ。証拠がない以上―」

 

勝負を焦ったな、坂上先生。

 

無理もない、Cクラスが絶対的優位な立場なはずなのに、主導権はDクラスに取られてばかりなんて想定外もいいとこだろう。

 

目撃者として名乗りを挙げる事が遅れたことから責めればまだマシな結果になっただろうに。

 

 

「証拠が有ればいいんですね。」

 

その一切揺るがない態度に坂上先生は焦りを隠せないが、一度発言した以上取り消すことも出来ていない。

 

「これが佐倉が現場にいた事を示す証拠です。」

 

机の下から茶封筒を取り出す。

 

「橘」 「はい」

 

「ふむ、彼女が現場にいた事は間違いないみたいだな。」

 

 

 

 

橘書記が封筒を受け取り、生徒会の二人が確認し終わると、須藤達が喧嘩している写真をコピーしたものを皆に見える位置に置く

 

 

「生徒会長、もしどちらかが嘘を付いてる証拠が出てきた。どのような処分になりますか?」

 

「場合によっては退学という非常に重い処置を視野に入れなければいけないかも知れないな。」

 

「退学...」

 

動揺を隠そうとしているが小宮達の焦りが伝わってくる。

 

「前述した通り、三人が無抵抗の場合そこまでの怪我をする可能性は非常に低いはずです。そして須藤くんは与えた怪我の重さと今現在の怪我の重さが比例してないと訴えてます」

 

「それは本当か?」

 

その視線は嘘は許さないという意思が宿っており、見る者を萎縮させる。

 

「本当だぜ。とくに石崎の目の痣とかな。あくまで正当防衛だからな、無抵抗になったらあいつらに構う理由もねえ。」

 

あの視線を向けられてなお、平常運転の範囲を超えない須藤には畏敬の念を抱いてしまうほどだ

 

 

 

「私はこれがCクラスの須藤くんを貶める罠だと確信しています。よって私は小宮以下三名の医学的意見書を要求します。」

 

 

 

「.....暴力事件の医学的意見書の作成費用は高額です。あなた達Dクラスに用意できるのですか?」

 

暴力事件の医学的意見書は簡易なものでも約20万、詳細なものだと約30万から40万以上掛かる事もある。

坂上先生もそこまで詳細な金額は知らないだろうが高額である位知っているのだろう。

 

 

 

「もちろんです。これがDクラスの総意です。」

 

 

 

須藤に見えないようにしているがギリギリオレからは見えた。丁度150万ポイント通常有り得ない数値だ。

 

生徒会長以外、ここに居る全員が驚愕や動揺が表情に表れている

 

 

「ですが.....一度生徒同士だけで話合いたいんですが、よろしいでしょうか」

 

「生徒会長。」

 

「許可する。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あなた達三人、このままだと退学ね。私達もポイントを無駄にはしたくないもの、最後のチャンスをあげるわ。」

 

「学校に訴えを取り消したらこれ以上追求するのを辞めるわ。10.9.8.7」

 

「.....ちょっと待ってくれ、一本電話をさせてくれ」

「6」

「石崎、俺達の負けだ」 「5」 「堀北の提案を受け入れよう退学なんて冗談じゃないぜ.....」

 

「4.3」

 

「分かった...取り下げる」

 

「賢明な判断ね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「先ほど小宮達から事件訴えの取り消しが来た。これは全てお前が考えたことか?」

 

「いえ、知りませんでした。オレも驚いてますよ。オレが考えた結果と違いますし。」

 

「なるほど。月宮の方か」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これ結末を考えたのは月宮か?」

 

質問こそしているが、月宮以外考えられない。

 

「うん。でも助言しただけで、作成考えたのもポイントを貸してほしいと頼んだのも堀北さんの方だよ」

 

「石崎くんの傷跡が須藤が原因じゃないのも混じってるって気付いたから教えてあげただけ」

 

多少作成に粗があったのは堀北が考えたからか。

 

須藤が暴力事件を起こしたのは6月28日、生徒会の審議があるのが7月9日。

医学的意見書は時間が経てば経つほど因果関係の立証は難しくなる。

 

約12日間空いていると石崎にはまだ痣があるが立証できるかどうかは賭けに近いだろう。

 

だから、それまでの行動で冷静さをなくした上で、最後のチャンスと言い自ら訴えを取り消させた。

 

 

 

 

月宮軽い溜息を吐く

 

「それより何か、私に言うことない?」

 

今の月宮は長く付き合ってない人間でも不機嫌だと気付くだろう。

月宮がここまで『私、不機嫌です』と言いたげ表情をしているは非常に珍しい。理由は考えればすぐに思い付いた。

 

「悪い...誕生日延期にしようって言ってなかった...」

 

「後は?」

 

何か、あったか?と思いが伝わらないよう顔を無表情で固定し、思考に耽る。もしかして

 

「櫛田に呼ばれたから、元々あった月宮との予定をなくしたことか?」

 

 

「まあそれは別にいいよ。友達と遊ぶ用事が突然出来ることなんてよくあることだしね。」

 

「そうじゃなくて...今回の事件、私に何一つ言わなかったことだよ!私の事を気にしてくれるのは嬉しいけど、凄い疎外感感じるからちゃんと私にも教えて。」

 

「それに私の誕生日忘れ去られたと本気で思ってたよ。」

 

「悪かった...」

 

「まあ...私も今回腹いせで堀北さんに綾小路くんに黙ってるようお願いしたし、おあいこでいいよ」

 

今回の会話でその胸の中にあった割り切れない感情を吐き出せたのかオレに晴れやかな笑顔を向けてくる。

 

 

 

 

オレはそんな日常を謳歌するのだった

 

 

 

 

 

 





一部アニメと混ぜてます。石崎の殴られたと描写とか。

後医学的意見書について軽く調べたけどそんなに詳しくはないので鵜呑みにしないでください。

脳内エミュが出来るキャラ数が少なすぎる...ノベル版全巻買いましたまだ全然読めてないけど
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